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COLUMN   2017/9/6

「言われたことしかできない人間」が変わるマネジメント・5つの秘訣

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ある民間調査によると、新入社員に対して先輩や上司が持つ不満の第1位は、「言われたことしかやらない」だそうです。(gooランキング 「先輩・上司は見た!新入社員のビックリ行動ランキング」 2015)。
 
これは新入社員に限ったことではなく、「いつまでも言われたことしかできない社員もいる!」ということもあるでしょう。
 
しかし、「言われたことしかできない」のは、業務内容がよくわかっていない、「言われたこと以外でも、自分で考えて仕事を見つけるのが望ましい」という方針を知らないということが原因である可能性もあります。
 
部下や後輩が「言われたこと以外の業務」ができるようになるために、以下のようにマネジメントを見直してみませんか。
 
 
 

1:仕事のミッションや目的、理由を伝える

 
「言われたこと以外にも必要な業務に気づいて、自分からやってほしい」と部下や新入社員に望むのであれば、仕事を依頼する時に仕事のミッションや目的、理由をきちんと伝えましょう
 
どんなに当たり前のことであっても、言葉にして認識をすり合わせておくことはとても大切です。
 
「言われたことしかできない」と嘆く上司や先輩に限って、相手に表面的な情報しか伝えておらず、「常識で考えればわかるだろう」「必要なら自分から聞いてくればいい」と十分な情報を伝えていないことがよくあります。
 
仕事に関する情報不足では、言われたこと以外で何に気を配ればいいのか、他に何をやっておけばよいのかを考えることができません。「わからないなら聞けばいい」といいますが、情報が足りないとそもそも何を聞いていいのかもわからないのです。
 
しかし、仕事のミッションや目的、仕事の背景や理由などの全体像などがわかれば、仕事に対する「判断軸」ができます。判断軸がわかって初めて、「それならば、これも必要なのでは?」と自分で考えられるようになるのです。
 
たとえば、自社のホームページの更新を依頼する2つのパターンをみてみましょう。あなたが更新作業をするスタッフだった場合、どちらの指示が創意工夫をしやすいと感じるでしょうか。
 
A:「製品の値段が変わったから、変更をしておいて」
B:「製品の値段が変わったし、最近ホームページからの問い合わせも増えているから、お客様がよりわかりやすいように、価格などを変更しておいて」
 
Aの指示は、表面的な作業の依頼しかしていません。このような指示を受けたら、「とりあえず更新だけをしておこう」と思いませんか。たとえ、課のミーティングで「最近ホームページからの問い合わせが増えている」という話題が出ていたとしても、その話題と自分の仕事が繋げられない可能性は大いにあるでしょう。
 
一方、Bの指示では表面的な作業に加えて、仕事の背景・理由や目的(「最近ホームページからの問い合わせも増えているから」=仕事を依頼する背景と理由、「お客様がよりわかりやすいように」=仕事の目的」)をきちんと伝えています。
 
この情報があれば、「お客様がよりわかりやすいように、変更を加える」という仕事の判断基準ができるので、「では見やすいようにするにはどうすればよいのか?」と考えやすくなります。
 
「言われたことしかできない」とぼやきながらも、Aのような指示で仕事をふっていませんか。部下や新人の動きが悪いと感じたら、仕事に必要な情報を伝えられているかどうか、振り返ってみましょう。
 
 
 

2:「期待」を伝える


 
また、人によっては「余計なことはせず、言われたことだけをやるのが望ましい」と考えているケースもあります。
 
「言わなくてもそれくらいわかるだろう」で済ませずに、「言われた以上の業務も、必要であれば自分で考えてやってほしい」等、どのように仕事をするのが望ましいのか、あなたの「期待」を伝えましょう。
 
前述のホームページの更新作業の例なら、「ホームページを見やすくしたいから、そのためのアイデアがあれば、どんどん出してほしい」が「期待」となります。
 
心理学でもピグマリオン効果といって、人間は期待された通りの成果を出そうと努力します。「他にも必要なことがあれば、自分で考えてみてほしい」と言われれば、部下も「よし考えてみよう」とやる気になる可能性はとても高いのです。
 
期待を伝えたからといってすぐに行動に繋がらないこともありますが、あきらめずに長い目で見守りながら伝え続けてみましょう。
 
 
 

3:話を聞き、質問にはきちんと答える

 
部下が自分で考えて動き出すようになると、相談されたり提案されたりする機会も増えてきます。このような相談や提案にはきちんと耳を傾け、質問にもしっかり向き合って対応するようにしてください。
 
その意見は、本来あるべき考え方や方向性からずれていることもあるでしょう。その際にも、「そんなのは全然だめだ」と全否定するのではなく、どこがずれているのか、どんな方向性ならよいのか、きちんと伝えるように心がけてください。
 
部下や後輩はそのフィードバックを通じて、「この仕事で何が求められているのか」を理解し、次第に事業や組織の方向性に沿った提案ができるようになっていきます。
 
今まで「言われたことしかやらなかった人間」が、言われていない業務を提案するのは勇気がいるものです。その気持ちを理解し、否定せずにきちんと話を聞いて対応しましょう。
 
 
 

4:失敗を責めない

 
自分なりに考えてやってみようと動くようになると、時には失敗することもあります。
 
その際に、「余計なことをして!」と失敗を感情的に責めないようにしましょう。失敗を責められてしまうと、「責められるくらいなら、言われたことだけしていればいいや」という思考になりかねません。
 
失敗を責めるのではなく、何をどうすればよかったのかを冷静に振り返り、部下や後輩にとっても組織にとっても次に活かせる貴重な経験となるように、失敗を活用してください。
 
失敗も貴重な経験であると認められれば、「言われていなくても、必要なことがないか自分で考えて、相談し、実行する」ことへの恐れや戸惑いが和らいでくるでしょう。
 
 
 

5:「考えて行動したこと」を認める

 
最後に、部下が行動を起こしたことをきちんと認め、評価しましょう
 
その行動が評価されることで、「自分で必要なことを考えて、提案したほうがいいんだな」と実感し、「またやってみよう」という意欲につながります。
 
部下の行動が、実は「余計なこと」や「必要のない業務」であったとしても、まずは「よく気づいたね」などの言葉をかけてください。そしてプラスαの仕事をした「行動力」を認めた上で、その「内容」が必要のない業務であったり、組織の方針とずれていたりしたら、修正をしていきましょう。

「まずは行動を認める」→「方向性があっていれば感謝する」「間違っていれば修正する」というサイクルを繰り返すことで、組織で目指すミッションや方向性とずれなく自分で考えて行動できるようになります。
 
 
 

「言われなくてもできる人間」は育てるもの

 
このように「言われなくてもできる人間」は、育てていくこともできます。
 
たとえ今はできなくても、仕事のミッションや目的、理由や背景、「自分で考えることが求められている」という期待を理解し、失敗を責められず、自発的に動いたことが評価される環境であれば、「自分なりに考えてみよう」と意識が変わってきます。
 
意識が変わって「言われなくてもできる人間」に育つには、時間がかかることがあるかもしれません。しかし一度育てば、その後は高いパフォーマンスを発揮してくれるようになり、「言われたことしかできない!」とストレスをあなたが感じることもなくなります。
 
部下や新入社員に「言われたことしかできない」とイライラするのは今日で終わりにして、「言われた以外のこともできる」「言われなくてもできる」人間に育てる方向で検討してみませんか。