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COLUMN   2018/6/25

部下を成長させるコミュニケーション・たった一言の秘訣(前編)

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部下を育てることは上司の重要な業務の1つです。
しかし、部下が成長するために自分は何をすればいいのか、正直悩ましく思ったことはありませんか?

部下の育成やマネジメントについて書店で本を広げ、ネットを検索すれば、様々な知識や事例、ノウハウがみつかります。

情報がありすぎて、読んで満足してしまったり、何から実践していいのかわからなくなったり…そんな経験はありませんか?

部下の成長のために上司ができることは、いろいろあります。しかし、TOMONASを導入した多くの職場を見てきたからこそぜひおすすめしたいのが、あの名経営者がやっていたこの習慣なんです。
 
 
 

松下幸之助に学ぶ部下育成のコミュニケーション

 

パナソニックをたった一代で築き上げ、「経営の神様」として知られる松下幸之助は、社員や部下など周囲の人間によく
 
「きみはどう思う?」
 
と質問したそうです。そして「よく他人の意見を聞く。これは経営者の第一条件です」という言葉を残しています。
 
自分の思い込みやとらわれを排除するために、積極的に社員や部下の話や意見を聞いた松下幸之助のこの姿勢は「衆知を集めた全員経営」としても知られています。
 
親が事業に失敗し、尋常小学校4年生で学校を中退した松下幸之助は、知らないことを人に聞き、覚え、学び、活用していくのがごく自然な習慣だったようです。
 
この「よく他人の意見を聞く」ことは、経営だけでなく、部下の育成にとってもとても重要なポイントで、非常に大きな効果があります。
 
ではどんな効果があるのか、次にみていきましょう。
 
 
 

「きみはどう思う?」の次に部下に起こることは?


 
上司から「きみはどう思う?」と聞かれた時に、部下には次のような変化がおきます。この変化が、部下の成長に繋がっていきます。
 
 

①必死で考える
 
「君はどう思う?」と上司に聞かれているのですから、部下は何か答えなければなりません。
自分なりに知っている情報や、考えをまとめて、何とか応えようとするでしょう。
 
それが的確な意見であってもなくても、考えを巡らせる、考える習慣をつけることが成長につながります。最初は物足りない意見しかなくても、考える訓練をするうちに、「お!」と思うような意見や提案が出てくるようになるかもしれません。
 
さらに、この問いかけに対する部下の答えに対して
 
「どうしてそう思うのか?」
「こういう見方もあると思うけど、それについてはどう思うか?」
 
などさらに深く質問をしていけば、部下の思考をより深めることができるでしょう。
 
 

②次に聞かれてもいいように準備をするようになる
 
何でも部下の意見を聞けばいいというわけではありませんが、仕事の節目、新しい提案・企画をするときに、「どう思う?」と部下に意見を求めていれば、部下はいつ聞かれてもいいように準備をするようになります
 
その準備を通じて仕事に対して自分なりに情報収集し、自分なりに考えをまとめる習慣が身につくでしょう。
 
「うちの部下は、言われたことしかやらない」
「仕事に対して自分の意見を持っていない」
 
そんな場合でも、この「どう思う?」のコミュニケーションを通じて、自分で考えることが身についていくはずです。
 
 
➂「頼りにされている」とモチベーションが上がる
 
アメリカの心理学者のハーズバーグは、仕事に対する満足・不満足を引き起こす要因をまとめた「二要因理論(動機づけ・衛生理論)」で、仕事の満足感は「達成すること」「他人から承認されること」「責任」「昇進」「仕事そのもの」などによって高められるとしています。
 
自分の意見を聞いてもらい、頼りにされれば「自分はこの職場で認められている」と承認欲求が満たされます。承認要求が満たされれば仕事に対する満足の要因となり、モチベーションにつながるでしょう。
 
理論はさておいても、単純に他人に頼りにされれば、誰だって多かれ少なかれ嬉しいものです。
 
「きみはどう思う?」にはそんな効果もあります。
 
 
 

部下に質問をすることのメリットは他にも

 
さらに部下に意見を聞く姿勢を示せば、「この上司は人の話を聴いてくれる」と、上司と部下の信頼が築きやすくなります。
 
また、やりとりを通じて上司と部下のコミュニケーション量も増えます。職場のコミュニケーション不足がよく問題になりますが、こうした業務上のコミュニケーションから始めると、コミュニケーション量を増やしていけるのではないでしょうか。
 
「そうはいっても、何も考えていないだろうし」という部下もいるでしょう。ぜひそんな部下ほど、あきらめずに(しつこくなりすぎずに)、「○○はどう思う?」と問いかけてみてください。
 
聞かれても慣れないうちは、「いや、別に…」「特に…」「これでいいと思います」など消極的な意見しか出てこないでしょう。
 
しかし、上司が真剣に耳を傾けたり、その場の部下のちょっとした意見を取り入れたりするうちに、アウトプットの少なかった部下も「自分の話も聞いてもらえる」と実感でき、行動に変化が起きるかもしれません
 
 
このように「きみはどう思う?」と部下に意見を求めることは、多くのメリットをもたらします。
 
しかし、意見を求めた後の上司の反応や対応次第では、メリットどころか上司への信頼感を失ったり、部下がやる気を失ったりと悪い結果に繋がることもあります。
 
 
後編では「きみはどう思う?」と聞いた後に、決してやってはいけない対応についてご紹介します。