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COLUMN   2018/7/2

部下を成長させるコミュニケーション・たった一言の秘訣(後編)

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①「だからお前はダメなんだよ」と人格否定する

部下の意見は、的を射たものばかりではないでしょう。

考えが浅かったり、情報収集が足りなかったり、考える方向性が全くトンチンカンだったり…と「全く話にならない」こともあるかもしれません。そんな時にはつい、「そんな考えじゃだめだよ」といいたくなるものですが、そこで「そんな考えだから、お前はだめなんだよ」と人格否定をするのは要注意です。

「そんな‟考え”じゃダメだよ、全然あまい」という言葉は、部下のその時の「考え」にダメ出しをしているだけですが、これが「そんな考えだから、お前はダメなんだ」になってしまうと部下の人格、存在そのものにダメ出しをすることになります。

そういわれて「次は認めてもらえるように頑張ろう」とガッツのあるタイプなら問題ないですが、そうでないタイプの部下であればこの言葉は非常に危険です。「だからお前はダメなんだ」と人格否定されれば、部下は自身とやる気を失います。もしかしたら、自分を否定した上司を恨むかもしれません。

そうならないためにもダメ出しをするときは、その「考え」だけに。そして、何がどうダメなのか、どんな方向性ならよいのかの前向きなアドバイスを忘れずに伝え、部下の成長を促していきましょう。

 

②「でも僕はこう思うんだよね」と結局人の話を聴かない

「どう思う?」と部下に問いかけ、部下なりの意見を聞いたあとに「でも俺はこう思うだと思うんだよな」と結局それを否定して自分の考えで結論付けてしまう。これもよくやってしまいがちな上司のコミュニケーションです。

ごくたまにならいいですが、毎回続くと「結局人の話は聞いていないんだな」「表向きは聴く姿勢をみせているだけなんだな」「だったら最初から聞くなよ!」と部下の心が離れていきます。

そのうち「何をいっても、結局聞いてないし」と、適当な返答をするようになるかもしれません。

部下に話を聞いても、その意見が全てが受け入れられるようなものではないでしょう。しかしそこで「そういう考え方もあるね」と一旦その考えを認めれば、コミュニケーションの印象は全く変わってきます。
さらに、「でもこういう視点もあるんじゃない?」「この点はどう考える?」と部下の視野を広げたり、考えを深めたりする質問ができれば、部下の成長にもつながります
問いかけた以上、部下の意見、価値観などは一旦受け止め、もしそれが未熟なものであれば望むべき方向に成長できるようなコミュニケーションを意識していきましょう。

 

③「ふーん、そう」とサラリと終わりにする

部下の意見が、あまり響いてこないような内容だったとしましょう。そんなときは「ふーん、そう」とサラリと終えたくなってしまうかもしれません。

プライベートではこれでも特に問題ないかもしれませんが、部下を成長させるコミュニケーションとしてはここはもう一言ほしいところです。

「ふーん、そう」と言われただけでは、部下は何がいいのか、悪いのかわかりません。あまりポジティブな印象はしませんが、かといって何がまずかったのかもわかりません。

「上司に刺さる(納得させる)意見を考え抜き、思考をまとめておくのが部下の仕事」という面も、もちろん一理あります。しかしそれよりも、「ふーん、そう」としか反応できない「イマイチ」な理由をきちんと伝えたほうが、お互いに考えや目指す方向性をよりきちんと理解しあえます。

「察する力」も大切ですが、仕事を共に進めなければいけない上司と部下の関係であれば、イマイチなところは言葉できちんとすり合わせたほうがお互いストレスが少なくてすむでしょう。

 

④話を途中で遮る

部下が話をしている途中で、いつの間にか自分が話しだし、気づいたら自分ばかり話していた…というのも危険です。

もちろん、上司の考えを伝え、理解してもらうのも重要ですから話してはいけないわけではないのですが、それは部下がちゃんと話を終えてからにしましょう。

結局自分の話ばかりしてしまうと、「自分が話したいだけなら、人に聞くな」と部下の信頼を損ねてしまいます。

 

質問をした以上は「傾聴」を忘れずに

松下幸之助は「きみはどう思う?」と聞いた後に、社員の話に熱心に耳を傾けたといわれています。
そして彼のような上司が一生懸命聞いてくれるからこそ、社員はやる気を出し、社長に喜んでもらえる情報をもっていこうといろいろ勉強するようになり、彼の元には多くの情報が集まるようになりました。

松下幸之助のように部下の話を否定せず、遮らず、一旦受け止めることで、「どう思う?」という問いかけが部下の成長だけでなく、現場の課題や新たな商売のチャンスなどを相談するようになり、上司に様々な情報が集まる状態をつくりだしていきます。

「どう思う?」のあとは、ぜひ「傾聴」の姿勢を忘れないようにしましょう。