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COLUMN   2018/7/17

中小企業の人手不足時代に「人が辞めない」職場づくりを考える

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労働人口が緩やかに減少傾向にある一方で企業の採用意欲は高い今、採用難による人手不足を感じる企業が増えています。

財務省が2016年に発表した全国の企業を対象にした聞き取り調査の結果によると、「人手不足を感じている」と答えた企業は全体の63.2%。中小企業では74.7%となっています。また、帝国データバンクの発表でも、2017年度の「人手不足倒産」が114件と過去最高になったとされており、企業の人手不足の深刻さが明らかになりました。

人手が不足しても採用が難しいのであれば、今の従業員が辞めないように、そして効率的に働けるような環境を作っていくしかありません。

一見難しい課題のように感じますが、この課題を見事にクリアしている企業が、少し前になりますが2016年の朝日新聞で紹介されていました。

その企業はどんな取り組みでそれを可能にしたのか。今日はそれを紐解いてみたいと思います。

欠勤の連絡不要!嫌いな仕事もしなくてOK!
それでも売上UPの職場とは?

休みたい日に会社に連絡せずに休んでいい。
嫌いな仕事はやらなくていい(というか、やってはいけない)。
出勤日数の定めもなくて、子どもの病気や学校行事での遅刻早退も自由。
作業が遅いのも悪いことではない。
それでも残業はほとんどない。

子育てしながら働く主婦にとっては、まさに夢のような働き方を職場に導入しているのが、飲食店や小売店向けに天然エビを加工・販売しているパプアニューギニア海産(大阪府茨木市)。正社員は男性2人だけで、あとは加工作業を担う20~40代の子育て世代の主婦のパートが10人という体制の中小企業です。

こんな働き方で、果たして会社の業務が成り立つのか…?と思わず疑問をもってしまいますが、なんとこの制度を導入してから効率がアップし、売上も伸びたというから驚きです。

では、この企業の制度が、どうしてプラスに働いたのか。アールナイン的視点で考えてみたいと思います。

気持ちよく働くことが大事!
従業員のストレスを取り除く制度の数々

まずは、新聞記事で紹介されていたパプアニューギニア海産の驚くべき制度についてもう少し詳しくご紹介しましょう。

同社で導入されているフリースケジュール制では、好きな日に出勤・欠勤できるので、会社に欠勤の連絡をする必要がありません。そのため、「子どもが急に熱をだした」というときも、欠勤の連絡をする必要がなく心おきなく休めます。

工場での作業は細かく分類されていて、自分の嫌いな業務や苦手な業務はしなくてもよいことになっています。それでは成り立たないのでは…と思ってしまいますが、誰かにとっては嫌いな業務も、他の誰かには好きな業務。結果的に好き嫌いのバランスがとれたため、業務が偏ることはありませんでした。

従業員は自分の好きな業務だけすればいいので、モチベーションも効率も上がります。従業員が気持ちよく働くことを目指した制度は、仕事のストレスを減らしてその効率を上げ、結果的に残業時間も少なくなったという素晴らしい好循環につながったのです。

業務効率が上がっただけではありません。

この主婦にとってこの上なく働きやすい環境に、テレビや新聞で紹介された後は同社には応募者が殺到。仕事内容や会社の規模でいえば、パプアニューギニア海産は他の中小企業と比べて決して採用力が高いとはいえないかもしれませんが、「働きやすい制度」という点で抜群の採用力のある企業となったのです。

従業員満足度を本気であげることの絶大なメリット!

さて、同社の事例から学べることはその画期的な制度という表面的なところではありません。
この制度そのものは分業がしやすい同社の業務内容だからこそできたものであり、どこの業界でもどんな仕事でも簡単にマネできるものではありません。

それよりも学ぶべきところは、「従業員満足度を上げることを真剣に考え、従業員が働きやすい環境を追求」し、「そのための施策を今までの常識を破ってゼロベースで考えて実行する」という姿勢ではないかと思います。

「働く主婦がどんな環境ならば気持ちよく働けるか?」を考えた結果が、パプアニューギニア海産にとってはこの制度でしたが、自社の従業員にとって「どんな環境ならば、皆が気持ちよく働けるか?」はそれぞれの企業や従業員の状況によって異なります。自社には自社の「従業員満足度があがる、制度や働き方」があるはずなのです。

採用難の今、働く従業員の満足度が高い職場作りは、「人が辞めない」という点で人手不足を防ぐだけではなく、「あの会社で働きたい」という採用力アップにもつながります
従業員満足度を上げるのは簡単ではありませんが、その試行錯誤の先には、従業員が意欲的に働き、その結果、生産性が上がる、売上アップに繋がる、採用力も高まる、さらには人も辞めないという好循環が待っています。

御社もぜひ今この時代だからこそ、「従業員満足度を上げる」という命題に真剣に取り組んでみませんか?

※自社の従業員満足度の向上のための施策は、従業員の本音を聞き出し現状の課題を明らかにすることから始まります。
アールナインでは、社員面談代行サービス「TOMONAS」にてそのサポートと提案をしています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。