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COLUMN   2018/7/23

言われたことしかできない部下が育つ「ダメ上司」の特徴は?

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「まったくアイツは、言われたことしかできない」
 
部下に対して、そんなヤキモキした思いを抱いたことはありませんか。
 
しかしひょっとしたら、その「言われたことしかできない」部下は、「言われたことしかやらない」ようにしているだけかもしれません。本当はやる気があって、自分の意見やアイデアを持っていても、部下が「どうせ言っても無駄だし、言われたことだけやっていればいいや」と思ってしまっていることもあるからです。
 
そこで今日は、本来は能力のあるはずの部下でさえも「言われたことしかできない」部下になってしまう、ダメな上司の特徴をご紹介します。
 
 
 

特徴1:「言われたことだけでなく提案をしてほしい」と伝えていない

 
そもそも、
 
「言われた業務だけでなく、『こうしたほうがいい』と思うことがあったら、自分からどんどん提案してほしい」
 
という意向を部下に伝えているでしょうか。「部下が言われたことだけしかできない」と思っている方に限って、「自分から提案してほしい」という意志を伝えていないことはよくあります
 
多くの方が見過ごしているのですが、「自分の意見を言ったり提案したりしてはいけないのではないか」と考える部下も少なくなりません。そのため、これは1度や2度言えば伝わるものではなく、何度も繰り返し伝えないと本意として伝わらないものだと思いましょう。
 
「A社に提案する資料をこう作ってほしいんだけど、もしもっといい見せ方やデータがあったら提案してほしい」
「お客様への対応で、こうしたほうがいいと気づいたことがあったらいって」
 
など、何か業務を依頼したり指示したりする度に一言付け加えることで、部下はようやく「あ、自分にも意見が求められている」「気づいたことを言っていいんだ」と思うようになります。言われたこと以上のことを提案し、先回りしてやろうと思うようになるのは、その安心感があってからです。
 
部下は部下で、「言われたこと以外のことは、やってはいけないのではないか」「口にしてはいけないのではないか」と思ってしまっているかもしれません。そのコミュニケーションロスを解消していきましょう。
 
 
 

特徴2:部下に意見や提案を求めるわりにはそれをきちんと聞かない


 
そして部下が自分なりの意見やアイデアを話したときには、どんなものであれ、途中で話を遮ったり否定したりすることなく、ぜひ最後までしっかり聞いてください。自分の話を聞いてもらえなければ、「結局自分が意見を言っても仕方がない」と部下があきらめてしまいます。 

ちなみにここでいう「聞く」とは、話をきちんと「聴く」ことであり、その意見やアイデアを採用しなければいけないということではありません。
そして聴いた結果、部下の意見やアイデアが、採用できるレベルのものではなかった場合には
 
「うーん、そういうんじゃないんだよな」
 
と曖昧にしたり
 
「お前は全然わかっていない」
 
と全否定したりするのではなく、何がどうダメなのか、どんな視点や配慮が欠けているのかなどをきちんと伝えて、部下が次はもっといい意見やアイデアが出せるようにしましょう。
 
 
 

特徴3:表面的な業務の指示しかしていない

 
「言われたことしかできない」状態から、「言われたこと以上のことを自分で考えてやる」ためには、仕事の目的や、その業務を円滑に行うための背景、条件などをきちんと理解している必要があります

「言われたことしかできない」と嘆く前に、上司として部下に必要な情報をきちんと伝えているでしょうかを確認してみましょう。

 
部下に仕事を依頼したり、指示したりするときに、業務の手順など表面的な必要事項しか伝えていなければ、部下はそれ以上に何が必要なのか、何に配慮すればいいのか、考えることは難しくなります
 
部下が、上司から言われた以上に何が必要なのか自分で考えられるようにするためにも、仕事の目的や背景をきちんと伝えていきましょう。
 
 
 

特徴4:指示が細かい、または細かな点まで修正する

 
さらに部下の仕事に対して、細かな点まで指示していたり、部下の提案や資料の細かな点まで修正したりしてしまうのも要注意です。
 
「よりいいものを作るためには必要」
「こんな資料では大事なクライアントに出せない」
 
など、部下の仕事の内容が細かい点まで修正が必要なクォリティであることはもちろんあるでしょうが、毎回細かくチェックされ、修正されると
 
「こんなにいろいろ細かく言われるなら自分で考えるだけ時間の無駄だし、もう言われたことだけやっていればいいや」
 
という気持ちになってしまいます。そもそも多くの修正が必要な状況が毎回続くようであれば、部下に指示や仕事の主旨がきちんと伝えられているかどうか、部下の能力に比べてあまりにも高いレベルを求めすぎていないか、そこから確認する必要があるでしょう。

 
 
 

特徴5:一度決めたことをすぐに変更する


 
その場の状況に応じて、柔軟に、臨機応変に対応する。
 
これは仕事をする上でとても大切なことですし、一度決めたからといって状況が変わってもその決定に固執することがベストではないことも多々あります。
 
しかし「一度決めたことがコロコロ変わる」というのが日常茶飯事になると、その変更に対応する部下には大変な負荷がかかります。上司の意思決定の度に発生する業務が、その都度無駄になってしまうからです。
 
そして、決めたことがすぐに変わるような状況であれば、「結局すぐ変わるかもしれないし、余計なことはやらずに言われたことだけやっておこう」と守りの姿勢に入ってしまうのも無理はありません。
 
方針や決定事項を臨機応変に変えていくときには、「どんな状況になったから、なぜ変えるのか」とその意思決定の理由と背景を説明し、部下が「どんな時にはどんな意思決定をするのか」を経験として学んでいけるようにしましょう。
 
そうすることにより、部下は「こういう状況だからこうなるかもしれない」と自分で考える力が身についていきます。
 
 
 

「言われたことしかできない」が生まれるコミュニケーション不足

 
ここで紹介した特徴に共通するのが、上司と部下のコミュニケーション不足です。
 
言われたこと以上の仕事をしてほしいという、上司の意志を伝える。
「言われたこと以上とは何をすればいいのか」がわかるように、仕事の目的や主旨を伝える。
そして部下の意見やアイデアをきちんと聞く。
その部下の意見やアイデアを何が良くて何がいけないのか、きちんとフィードバックする。
 
それができるようになると、「言われたことしかできない部下」もきっと変わっていきます。
 
「まったくアイツは言われたことしかできない…」と嘆く前に、お互いのコミュニケーションが不足していないか、客観的に振り返ってみましょう。