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COLUMN   2018/9/10

社員運動会復活の傾向で考える、「社内イベントで大切なこと」とは?

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一時は衰退していた社員運動会が、最近見直されつつあるようです。
 
たとえば、誰もが知る大手百貨店は、2年前に社員運動会を二十数年ぶりに復活。首都圏の9店舗を一斉休業し、従業員やその家族、パートナー企業の社員など4500人が参加した大運動会の様子はテレビのニュースでも紹介され、「コミュニケーションのきっかけになった」と参加した社員も取材に応えていました。
 
他にも、近年の景気回復に伴い社員運動会を行う会社が増えているようです。
 
こうしたイベントはコミュニケーションのよいきっかけにもなりますが、やり方次第では社員のストレスになるという逆効果になることもあります。
 
そうならないためには、どうしたらいいのか。「コミュニケーション活性化のための社内イベントを考えるときに大切なこと」について一緒に考えてみませんか。
 
 
 

「絶対参加したくない」の声も多い社内イベント

 
社員運動会に限らず、経費削減などで減少傾向にあった社内イベントが今、見直されてきています。
 
民間シンクタンクの産労総合研究所が3000社を対象に実施している調査によると、社内の余暇・レク行事の実施割合は85%と、2000年代前半に減少したもののその後増加に転じ、1990年代半ばの水準に戻りました。
 
内容を見ると、社内の余暇・レク行事のなかで最も多いのが「社員旅行」で、約半数の企業が実施。続いて、2位:ボウリング大会、3位:ゴルフコンペ、4位:ソフトボール大会・野球大会、5位:日帰りバスツアーの順となっています。
 
開催する目的は、社内コミュニケーションの促進や、一体感や連帯感の醸成が最も多く、実際に参加者からも、「普段話したことのない人と話すきっかけになった」「その後、コミュニケーションがしやすくなった」と一定の評価 もあります。
 
 
しかし一方で、「社内のイベントなど絶対参加したくない」という声も根強くあります。
 
ネットの掲示板や質問サイトには、「社員旅行に絶対に行きたくない。どうしたらいいのか」という悩みが投稿され、「角が立たないおすすめの社員旅行の断り方」などもまとめられているほど。
 
つまり、その価値が見直されてきている社内イベントも、社員の温度差は意外に大きいのが現状のようです。
 
 
 

社員の負担を軽くして、コミュニケーションしたくなる「心の余裕」づくりを

 
「社内イベントに参加したくない」という声を、「そんなの甘えだ」「とにかく参加してみろ」と一蹴するのは簡単ですが、社員が「じゃあ、仕方なく…」と義務感で参加するような環境では、企業が望むような社内イベントの効果を期待するのは難しいでしょう。
 
そうならないためにも、なぜ「社内イベントに参加したくない」と思うのか、その理由を少し想像してみてください。たとえば、よく聞かれるのはこのような声です。
 

【社内イベントに参加したくない理由】
 
 
・同じお金を出して旅行(食事)に行くなら自分の好きな場所に行きたい。
・そもそも人付き合いが得意じゃない。
・団体行動が苦手。
・社内に仲のいい人がいないから、行ってもつまらない。
・仕事とプライベートは別にしたい。
・上司に気を遣うのが嫌。
・出し物などをしたくない。
 
 
これを「わがまま」で片づけてしまうのは簡単ですが、それでは先には進めません。このように参加にネガティブな社員の心境も考え、社内イベントをコミュニケーション活性化につなげるためには、コミュニケーションを活性化させる企画だけでなく、参加する社員の金銭的・心理的負担を極力減らし、お互いにコミュニケーションを楽しめる「心の余裕」を持てるような配慮も必要ではないでしょうか。
 
たとえば、費用は全て会社負担で行えば、と金銭的負担が減りますし、社内イベントを業務扱いにすれば、プライベートな時間が削られるような時間的な負担感が減ります。そうなればある程度、「会社のお金だからいいか」「業務だから仕方ないか」と気持ちも割り切れてくるでしょう。
 
また、拘束時間の長い宿泊を伴う社員旅行ではなく、1日や数時間で済むイベントにすれば、時間的な負担感はさらに減ります。
 
前述の産労総合研究所の調査では、2009年に比べて2014年に実施割合が増えたものに「日帰りバスツアー」「花見」「食事会」などがありますが、これらのイベントに共通するのは、拘束時間が短く、時間的な負担が軽いということ。社内運動会が復活傾向にある理由の1つも、社員旅行に比べて1日で済むからだそうです。
 
他にも、「仕事のチームで行く」「全社研修にする」などあえて「業務色」を強めることで、逆に「仕事だから」と割り切れて心理的な負担感が減ることもあります。
 
一見「仕事から離れて、皆で楽しむイベントのほうがいいだろう」と思うかもしれませんが、研修などであれば、業務の延長である以上、職場の仲の良し悪しを気にする必要もなくなり、宴会芸など出し物も必要ないなどのメリットもあるのです。
 
 
 

「若手社員に企画してもらおう」にも配慮を


 
さらに、社内イベントの企画は若手社員に任せるのが定番ではありますが、これも多少の配慮が必要です。
 
たとえば、もともと社内の仲がよく、コミュニケーションが取れている状態であれば、業務時間外扱いで企画してもらっても何も不満は生まれないかもしれませんが、あまり普段会話をしないようなメンバーが集まって企画するような場合、業務以外で気を遣う時間が増えることに対して不満が生まれないとも限りません。
 
そこで、いずれの場合にしても、単なるレクリエーションでなく、社内のコミュニケーション活性化のためのイベントとしてミッションを明確にし、業務時間扱いで企画を任せるのはいかがでしょうか。
 
業務内で行う企画となれば、イベントを企画する社員のモチベーションを高まり、より効果的かもしれません。
 
 
 

参加者がポジティブな気持ちで参加できるように

 
社内イベントで「コミュニケーションを活性化」し「一体感を醸成」するという効果を最大化するためには、そのイベントにできるだけポジティブな気持ちで参加できるような配慮も欠かせません。
参加者にイベントに対するポジティブな気持ちがあればあるほど、そのイベントでの社員同士のコミュニケーションが盛り上がり、イベントの効果が大きくなるからです。
 
社内イベントが単なるレクリエーションではなく、「社内のコミュニケーションの活性化」「一体感の醸成」が目的であれば、ぜひその点も考慮してみましょう。