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COLUMN   2018/11/19

新入社員が辞めそうな雰囲気…その時上司はどうしたらいい?

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新入社員の表情が暗い。
目が虚ろで毎日疲れている感じがして、今にも辞めそうな雰囲気が全身から漂っている。
このままじゃ、辞めてしまうかも…。
 
入社間もない新入社員が辞めてしまうのは、会社にとっても本人にとってもあまりプラスではありません。
 
新入社員の「異変」に気づいたものの、上司として何から対応すればよいのか迷ったら、こう接してみませんか。
 
 
 

1:自分が新入社員だったころを思い出す

 
新入社員の時代は、長い社会人経験のなかでたった1年しかないので、時間が経つとその時に自分がどんな気持ちだったのか、自然と忘れてしまいます。
 
辞めそうな新入社員の立場や気持ちを想像するためにも、自分が新入社員だったころを思い出してみましょう。時代は変わり、感じ方や価値観は変わっているかもしれませんが、共通することはあると思います。
 
「今までこんなに自分ができないことはなかった」
「こんなに人から怒られたことはなかった」
「毎日早く起きて会社に行く生活が、慣れなくて辛い」
「残業が多くて大変」
 
新入社員時代、こんな悩みを感じたことは一度もなかったでしょうか。
 
人生の大きな変化である「転機」を乗り越える方法を体系化したシュロスバーグ理論によると、人生の変化には、
 
 
・役割が変化する。
・人間関係が変化する。
・日常生活が変化する。
・自己概念が変化する

 
 
という4つの種類がありますが、この4種類のすべての変化が同時に起きているのが、新入社員時代です。
 
「親の保護下にあった学生」から「自分で生活の糧を稼ぐ社会人」へと「役割」が変わる。
気の合う同世代だけの学生時代の付き合いから、世代や価値観が異なる人とも付き合う職場の付き合いに「人間関係」が変わる。
さらに学生時代と異なる生活リズムで「日常生活」が変わる。
バイトリーダーやゼミ、部活やサークルで中心となって活動していた大学4年生から社会人1年生となり、できないことだらけの毎日に「自己概念」も変わる。
 
人によってストレス耐性の差こそありますが、誰もその環境の違いに多かれ少なかれ戸惑い、その環境に適応し慣れるまでの時間は人それぞれです。
すぐに適応できる人もいれば、少し時間がかかる人もいるでしょう。
 
「今の若者はだらしないなあ」ではなく、「いろいろ大変なんだな」と、少し温かく見守る気持ちを持ってみませんか。
 
 
 

2:新入社員の名前を呼んで挨拶をする


 
辞めそうな新入社員に対して、「こいつも大変なんだな」と思えたら、まずは挨拶するときに名前を呼ぶことから始めてみましょう。
 
「なんでそんなこと?」と思うかもしれませんが、「名前を呼ぶ」というのはたった一言ですが、人は呼ばれると自分の存在を認められた気持ちになります。
 
新入社員は、仕事も覚えることばかりで思うようにいかず、職場での人間関係も築けていない、緊張した環境のなかにいます。自分の居場所を見失いそうになるような状況で、名前を呼ばれることが「自分もこの職場の一員として認められている」と思えるきっかけになる可能性は大いにあります。
 
ほとんどの人が新入社員に挨拶をしていると思いますが、よほど意識をしている人でなければ、名前まで呼ぶことは少ないのではないかと思います。そこでぜひ1日2回、出社と終業のタイミングで
 
「〇〇、おはよう」
「〇〇、おつかれ」
 
と名前を呼んで声をかけ、新入社員を認め、職場の仲間として受け入れている気持ちを示していきましょう。
 
 
 

3:新入社員の仕事に「ありがとう」と声をかける

 
人には「他人に認められたい」という承認欲求がありますが、新入社員のうちは仕事で認められる機会はなかなかありません。
 
今は1からしっかり仕事を覚える時期で、役に立つのはこれから先だから急ぐ必要はないのですが、
 
「こんなことをしていて将来、何になるんだろう」
「自分は役に立っていないんじゃないだろうか」
「自分はどうしてこんなにできないんだろう…」
 
という仕事に対する迷いや自信のなさ、焦りから、「辞めたい」という思いが生まれていることもよくあります。
 
そんな新入社員が迷いを払拭し、自分の今の仕事に自信が持てるよう、頼んでいた仕事が終わった時などのタイミングには、ぜひ「ありがとう」と声をかけてあげてください。
 
「ありがとう」はたった一言ですが、人から言われれば自分が何かの役に立っていることを実感でき、自信がつく魔法のような言葉です。新入社員に「入社して嬉しかったこと」を聞くと、多くの人から「〇〇をしたら、先輩や上司から『ありがとう』っていってもらえた」という答えが返ってくるくらい、ずっと心に残る言葉でもあります。
 
新入社員の仕事の質やレベルは、まだまだな点も多いでしょう。しかし、業務を完了したことに対する「ありがとう」は出し惜しみせずに使ってみてください。
 
 
 

4:新入社員の話を聴く機会をつくる


 
名前を呼んで挨拶したり、「ありがとう」と声をかけたりと、日常的に業務の指示や説明以外のコミュニケーションが増えてくると、おそらく「今にも辞めそうな雰囲気」に少し変化が出てくると思います。
 
それでもまだ「辞めそうな雰囲気」が変わらなければ、新入社員の話をきちんと聞く機会をつくりましょう。業務中に会議室など話がもれない場所でもいいですし、昼食を一緒にとりながらもおすすめです。
 
日常的なコミュニケーションができていないのに話を聴こうとしても、あまり話してくれない可能性もありますが、日常的なコミュニケーションができていれば、新入社員も抱えている悩みを言い出せるかもしれません。
 
「仕事どう?」とさりげなく切り出してみましょう。「辞めたい」「辞めます」と明言しているわけではなく、「辞めそうな雰囲気」の段階であれば、モヤモヤした話をしっかり聴いてもらえるだけで気持ちは楽になるかもしれません。
もしくは実際に話はしなくとも、「気にかけてくれる人がいる」と思えるだけでも、何かが変わるかもしれません。
 
 
慣れない仕事や新しい環境に対応し、仕事を覚え、職場で人間関係を作らなければならないことぐらい、おそらく新入社員もわかっています。それでも辞めそうな雰囲気が漂っているのは、おそらく職場に「自分の理解者」を見つけられていないからではないかと思います。
 
辞めそうな新入社員がいたら、まずは新入社員の立場や状況を理解する「理解者」となり、日常の何気ないコミュニケーションをしっかりとることから始めてみましょう。