CONTACT

NEWS INFORMATION

NEWS
INFORMATION

最新のお知らせ・ニュース


COLUMN   2018/12/5

自社のデメリット、採用活動でどう伝える?

このエントリーをはてなブックマークに追加

「優秀な人材以上に、長く勤めてくれる人材を採用したい」。そう考える中小企業の人事担当者は少なくありません。企業の人材採用支援を行う株式会社ONEが関東圏内の中小企業の人事担当を対象に『採用面接の悩みに関するアンケート調査(※1)』を実施したところ、「優秀な人材を採用したい」との回答は13%にとどまり、それよりも「長期間働いてくれる」「自社に合う」人材を求めているという結果が出ました。この結果から、採用する人材個人の能力よりも「環境への適用」「周囲との調和」などが重視されているということが分かります。 
※1:調査期間2018年6月26日~2018年8月6日、有効回答数106サンプル。 
 
 
長く勤めてくれる人材を採用するために重要なことの一つが、入社後のギャップを軽減することです。入社した人材が「こんなに大変だと思わなかった」などとネガティブなギャップを感じることがないように、採用活動では自社のデメリットを伝えるようにしているという企業も少なくありません(※2)。 
※2:前述の『採用面接の悩みに関するアンケート調査』において「入社後のギャップを軽減するために実施している策はあるか」という質問に対して回答が多かったのは以下の4点でした。 
・自社のデメリットもきちんと伝える 
・出来るだけフランクに会話する 
・職場見学を実施する 
・先輩社員との面談や座談会(新卒採用が中心) 
 
 
では、自社のデメリットを求職者に対してどのように伝えていけばいいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。 
 
▽ステップ1「何がデメリットになるのかを精査する」 
情報発信する前に、そもそも「何が求職者にとってのデメリットになるか」を精査することが大事です。たとえば、業界経験者に対して業界特有の大変さを伝えても、求職者はその情報をすでに知っている可能性が高いので、それは「デメリットとして発信する情報」としては不適切だと言えます。 
 
人材企業などが発表しているリサーチなども参考に、自社が属する業界へのイメージ、募集職種に対するイメージを理解した上で、「何がデメリットになりそうか」を検討しましょう。たとえば、新卒採用におけるシステムエンジニア職の募集で、「社内でパソコンに向かっている時間が長い」というイメージを持っている学生が多かったとします。しかし実際には、社内外で多くの人と関わる機会が多いという事実があった場合、多くの人と関係性を築きコミュニケーションをとる大変さをデメリットとして提示するのが適切でしょう。 
 
▽ステップ2「デメリットの伝え方を考える」 
何がデメリットになるかを精査した後は、「どのように伝えるか」を検討しましょう。 
 
・求人情報や説明会、座談会などで伝える。 
説明会などでは、定量的に言えることを伝えることがポイントです。同じ情報を発信しても、どのくらい「大変だ」と感じるかは人それぞれで受け止め方が異なるためです。たとえば、「○千点の商品知識を2ヶ月で覚えなければならない」「施工管理として20数名の職人とうまくコミュニケーションをとることが求められる」など、具体的な数値を使って伝えるようにしましょう。 
 
・仕事体験、職場見学などを通じて理解してもらう。 
たとえば、工業用部品を製造する某メーカーでは、就職前試験の段階で技術系学生に対して全工程を案内しています。各製造工程の現場を見せながら、先輩社員が説明を行っているのです。こうした取り組みが功を奏し、近年この企業において技術系新卒社員の退職者はいないと言います。このように入社前に実際に職場を見てもらい、現場でしか感じられない雰囲気(働いている人たちや空間の雰囲気、音やにおいなど)、仕事の実態を直接感じてもらうことは、入社後のギャップを軽減する上で有効な手段です。 
 
 
 
基本的に求職者は、「企業は採用活動において良いことばかり言う」という印象を持っています。しかし、しっかりと自社のデメリットも伝えることで、入社後のギャップを軽減するだけでなく、企業の正直な姿勢が伝わるという効果もあります。長く勤めてくれる人材を採用するために、自社のデメリットを採用活動でしっかりと伝えられているか、今一度見直してみてはいかがでしょうか。