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COLUMN   2018/12/10

若手社員が辞める退職理由の本音と対策【前編】

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若手社員が辞める時、本音の退職理由は、会社や上司にはなかなか言えないものです。
社会人としては「建前」も大切ですから致し方ないことではありますが、本音の退職理由がわからなければ、退職率を下げるための効果的な対策を考えるのは難しくなります。
 
そして今は、人が辞めてしまったからといって欠員補充をするのも簡単ではなくなってきています。
 
厚生労働省が発表した2018年10月の有効求人倍率は、1.62倍とバブル期並みの高い水準をキープし、総務省が発表した2018年10月の完全失業率は2.4%と、低水準を維持しています。
「辞めたら新しい人を雇えばいい」が、簡単には実現しない今、若手社員が辞める退職理由の本音に向き合い、その対策を考えてみましょう。
 
 
 

若手社員が会社を辞める理由とは?

 
若手社員はどのような理由で会社を辞めるのか。様々な企業が退職理由の調査をしていますので、退職理由の本音を探るためにも、いくつかの結果をみてみましょう。
 
まずは少し前のデータになりますが、2015年に「マイナビ転職」が行った調査です。この転職理由を見ると「給与」が1位になっています。
 
 
【仕事を辞めたい!と思った理由ランキング】
(参照:マイナビ転職 「本音と建前は必須? 退職理由と好印象な伝え方」)
 
1位:給与や福利厚生が良くない
2位:職場の人間関係が良くない
3位:休日や残業時間などの待遇が良くない
4位:仕事内容にやりがいを感じない
5位:会社に安定性、将来性がない
 
次に、同じく転職情報サイトの「リクナビNEXT」もみてみましょう。2007年と少し前の調査になりますが、こちらの調査結果では、「人間関係」に関するものが上位を占めています。
 
【退職理由のホンネランキング】
(参照:リクナビNEXT「退職理由のホンネランキングベスト10」)
 
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
2位:労働時間・環境が不満だった
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
4位:給与が低かった
5位:仕事が面白くなかった
 
 
他の民間企業でも退職理由を調査しており、各調査によって順位の違いこそありますが、本音の退職理由は、主に次の3つといえます。
 
➀職場(主に上司と)の人間関係がうまくいっていない
➁給与や労働時間などの待遇が不満
➂仕事が向いていない、やりがいや成長を感じない
 
弊社が提供するエンゲージメントサービス「TOMONAS(トモナス)」でも、離職率の高い職場の改善を何度もお手伝いしてきていますが、その現場でも仕事を辞めたい(転職を考えている)社員の本音は、上記3つのいずれかになります。
 
このうち「給与が低い」だけは、会社の給与制度の問題なので、上司だけではどうにもなりませんが、他の理由は上司のマネジメントや関わり方で対策を打つことができます。
万能な対策はないですが、若手社員が辞めるのを防ぐには以下の点を意識してみましょう。
 
 
 

「職場の人間関係」を理由に若手社員が辞めるのを防ぐには?

 

 
職場の人間関係に関する悩みで最も多いのは、上司との人間関係に関するものです。
 
人間関係は、基本的には双方向のものですから、若手社員が上司である自分との人間関係に退職を考えるほど悩んでいたなら、おそらく上司も「なんとなく、この部下とはうまくいっていない」「どうもコミュニケーションがギクシャクする」くらいの感覚はあるのではないでしょうか。
 
薄々気づいてはいるけれども、相手の態度も頑なになっているし、信頼関係が壊れているこの状況で面談しても、なかなか本音は話してもらえないし、もはやどうしていいかわからない。お互いに対して強いマイナスイメージを持っているこんなときは、公平で信頼がおける第三者が間に入り、「こんな視点もあるのではないか」とアドバイスすることでお互いへの見方が変わり、歩み寄れて関係改善が図れます
 
実はこのような状況は、「TOMONAS(トモナス)」が最もその効果を発揮する課題であり、今まで多くの職場の「上司と部下のこじれた関係」を改善してきました。

退職率が恒常的に高い職場であれば、ぜひ「TOMONAS(トモナス)」の導入のご検討をおすすめしますが、毎年若手社員が辞めてしまうような状況ではなく、「目の前の1人の若手社員が辞めそうなのをどうにかしたい」のであれば、次のポイントでコミュニケーションを振り返り、思い当たることがあればそれを見直すことで状況が改善する可能性があります。
 
 
 

ポイント1)部下の印象や言動を決めつけすぎていないか

 
「あいつは〇〇な奴だ」「どうせ〇〇だろ」と決めつけていると、それが言葉の端々に表われて部下に伝わります。この「決めつけ」があると、部下は「どうせ、上司に言っても無駄」と心を閉ざし、それが積み重なると「こんな上司と仕事をしたくない」と仕事を辞めたい気持ちが高まってしまいます。
 
もし部下の言動に対して「あいつは〇〇だ」と強烈な印象を持っているのであれば、「もしかしたら、そうじゃない見方もあるかもしれない」と一度違う角度から考えてみるようにしてみましょう。
 
 
 

ポイント2)「おはよう」「おつかれさま」「ありがとう」の挨拶はしているか

 
出社時や帰宅時に、部下と挨拶は交わせているでしょうか。「挨拶は部下からするもの」と考えて、部下が挨拶をしてこないから、無言のまま一日が始まる…ということはありませんか。
 
こじれたコミュニケーションをほぐすのは、一言の挨拶からです。部下の顏をみて、名前を呼んで「〇〇(相手の名前)、おはよう」と挨拶することを始めましょう。
 
 
 

ポイント3)相手の話をきちんと聞いているか


 
「上司が忙しくて、物理的に話をする時間がない」
「話してもすぐに否定されるから、話そうとは思わない」
 
など理由は様々ですが、退職を考えるほど上司との関係に悩む人の話をきくと、ほとんどの場合、上司はその若手社員の話を聞いていません。
 
「忙しすぎて部下の話を聞く時間がなかった」「面談といいつつ、部下の話を聞かないで自分が話してばかりいた」など思い当たることがあれば、「部下の話を聞く」ことの優先順位を高め、「部下の話を聞く」姿勢を言葉ではなく態度で伝えていきましょう。
 
例えば仕事の途中で話しかけられたときに、忙しいからといってメールを打ちながら話を聞くのではなく、画面から視線を話し、キーボードを打つ手を止めて、相手に体を向ければ、「話を聞こうとする姿勢」は強く伝わります。
 
否定したくなるような意見であっても、「だからお前はダメなんだ」「全然わかっていない」などの否定語ではなく、「どうしてそう思うのか?」と相手の意見や考えを聞くように心がけましょう。
 
長い時間をかけてこじれた人間関係は、簡単には戻せず、修復までに時間がかかります。しかし、このように少しでもコミュニケーションを見直せば、少しずつでも確実に関係を改善していくことができます。
 
「上司が変わってきた」ことが伝われば、若手社員も考えを改める可能性は大いにあります。焦らずじっくり、取り組んでいきましょう。
 
 
 
次回後編では、残り2つの「給与や労働時間などの待遇が不満」「仕事が向いていない、面白くない、やりがいを感じない」という若手社員が辞める理由について、上司ができることをまとめてみたいと思います。