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COLUMN   2019/2/20

新卒採用で学生が内定辞退する意外な理由

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就職みらい研究所(株式会社リクルートキャリア)が発表した「2018年12月1日時点内定状況」によると、2019年卒大学生の内定取得社数の平均値は、3月1日時点以降徐々に増加し、12月1日時点で2.50社。複数社の内定を取得している学生の割合は12月1日時点で65.8%となっています。
 
今や2~3社の内定から、企業を選ぶことが当たり前になっていますが、学生が何故辞退をしたのか?という本音は企業からは見えにくくいものですが、学生に辞退理由を聞いてみると実は「ちょっとしたこと」が辞退に向けて気持ちが大きく動くきっかけになっていることもしばしば。
 
そこで今回は、アールナインの内定辞退者調査サービスの現場から見えてきた、意外な辞退理由をご紹介します。前年同様の売り手市場が予想される2020年卒採用情報公開まであと約1週間と迫ったこのタイミングで、学生の気持ちが辞退へ傾くきっかけになってしまう、「思わぬ行動」を確認しておきませんか。

 
 
 

内定辞退の本音➀
会社説明会に登壇した先輩社員が自分の働くイメージと異なった

 
会社説明会に登壇し、体験談を発表する若手社員は、企業からすれば「多くの社員の1人」であり、「数ある業務の1つ」の話をするわけですが、学生からみれば「登壇した社員=企業そのもの」「社員が語る仕事=業務内容」と言っても過言ではないくらい、企業や業務のイメージとして強く残ります
 
そのため、登壇する先輩社員の人柄も含め、キャリアや仕事内容が自分の状況や、自分の思い描くキャリアと一致していると入社意欲を高める強力なコンテンツになるのですが、反対にそれがかけ離れていると、「ここは自分とは違う」と辞退するきっかけになってしまうこともあります。
 
実際にあった事例をご紹介しましょう。
 
ドラッグストアチェーンを展開するA社の企業説明会では、たまたま女性の先輩社員ばかりが登壇し、体験談を語っていました。その企業説明会に参加したBさん(男性)は、選考プロセスにそのまま進み内定をもらったのですが、結局辞退してしまいます。辞退理由はいくつかありましたが、その1つが「薬剤師の資格を活かして働きたいと思っているんですが、そういう男性社員がいなそうだったので…」ということでした。
 
もちろんA社には活躍している男性社員もいます。Bさんも、それは理屈ではわかっていたでしょう。ただ、企業説明会の印象が強かっただけに、「活躍しているのは女性ばかり」というイメージが頭に残ってしまったのです。
そんなBさんが最終的に選んだのは、男性の先輩社員が企業説明会に登壇したC社。決め手は「ここなら自分も働きやすそうと感じたので」ということで、C社を選んだことからも、企業説明会での印象が大きく意思決定に影響したことが伺えました。
 
企業説明会で「先輩社員の体験談を、誰に話してもらうか」という人選は、学生の入社の意思決定に大きく関わることをぜひ知っておきましょう。

 
 
 

内定辞退の本音②
内定者フォロー面談の相手が、年の離れた管理職だった

 

 
内定辞退を防ぐために、各企業が内定者フォローに力を入れるようになってきていますが、このフォローも誰が行うか?が極めて重要です。これも人選次第では、フォローどころか、辞退のきっかけになりかねないからです。
 
D社を辞退したEさんも、様々な辞退理由のなかで「そういえば…」といいながらも、ひと際饒舌に語ってくれたのが、この内定者フォロー面談についてでした。
 
内定者フォロー面談をしてくれたのはありがたいのですが、相手が結構年の離れた偉い人だったんですよ。緊張しなくてもいいと言ってくれたけど、そんなの絶対緊張するでしょ。ここで聞いたことは配属にも関係しないからっていっていたけど、そんなわけないだろうし、何でも聞いていいって言われたけど、そんな役職者相手に何でも聞けるわけありませんよ、学生は
 
そして最後にEさんは、「選考で会った社員の方は感じよかったんですけどね…」とその印象を語りました。そのEさんが就職先に選んだ企業は、就職活動中のフォローはすべて若手社員が対応した企業でした。社員に対する印象はとてもよかったようです。
 
もちろんCさんが辞退した理由は「内定者フォロー面談」だけではなく、「社風」や「仕事内容がやりたいことと一致しているかどうか」「待遇」など様々な要素があったので、フォロー面談が辞退の決定打にはなったわけではありません。しかし、D社に対する志望度合はそれまでは高かったのに、最後に辞退されてしまったのも、また事実です。
 
内定辞退を防ぐために、内定者フォローに力を入れて「社員の印象がよい」企業が増える今、ちょっと気になる対応があったがゆえに、それを機に企業のマイナス部分に目がいくようになってしまい、結果的に辞退へと気持ちが動いてしまったであろうことは、彼の話しぶりからも明らかでした。
 
 
 

内定辞退の本音③
「大学がある地元」にこだわりたかった

 
株式会社マイナビが発表した「2019年卒 マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率(全国平均)は前年比1.0pt減の50.8%で過去最低値となっていますが、学生の声に意外に多いのは「大学がある地元で就職したい」という声です。
 
学生時代を過ごし、大学時代の友人も多い土地でそのまま働きたいという学生は、その大学がある市町村に本社があることにこだわる人も。そしてこのタイプの学生は、内定後の比較検討の段階になって「より地元に近く、通勤が楽なほう」という基準で選ぶこともしばしば。そしてこのタイプの学生には、「隣の市よりも地元」と、わずかな違いでも決め手になります。
 
もちろん地元志向が強い学生が全てではありませんが、こうした地元志向の強い学生にアプローチできるように、地元に大学がある場合は、その大学へのアプローチに力を入れるのも1つの戦略といえるでしょう。
 
 
 

内定辞退の本音④
「最後の一言」が気になった


 
そして最後に、ぜひ知っていただきたいのが「たった一言」が一気に学生の入社意欲を下げてしまうことも時にはあるということです。
 
F社を第一希望に受けていたGさんは、F社の社員の対応やG社の社長の人柄に非常に魅力を感じていました。しかし、最終面接が終わった最後、その場にやってきたF社の会長のたった一言がGさんのF社に対する印象を大きく変えてしまいました
 
「社員の方や社長はとても温かく、優しく接してくれたのですが、会長が非常に高圧的な感じの方で『雇ってやるよ』みたいなことを言われたんです。この会社は結局、こういう昔ながらのトップが君臨していて、トップダウンというか、そこに逆らえない感じの社風なのかなと感じてしまって…」
 
そしてF社とは反対に、Gさんの第二希望だったH社は、最終面接での経営層の方々がとても丁寧で気持ちよく、一緒に働きたいと思える対応だったそうです。
 
F社の会長のたった一言をきっかけに、GさんのF社を見る目は変わり、「いろいろ条件などを考えたら、やはりH社がいいと思って」と最後の最後で希望順位が逆転し、F社の内定を辞退して、H社に入社を決めたのでした。
 
人は感情で動き、あとから論理的に行動の理由づけを行うと言われています。複数の内定をもらった時、どの企業を選び、どの企業を辞退するかを決めるのは、「感情」がきっかけになり、あとから条件や仕事内容など辞退の「論理的な理由付け」をしていくこともある…Gさんはまさにそんなケースでした。
 
 
 

いかがでしたでしょうか。
担当者としては、「そんな些細なことまで、気にしていられないよ!」という思いもあるかもしれませんが、内定辞退者の話をヒアリングしていると、些細な「あれ?」という「ひっかかり」が、辞退に向けて気持ちが大きく動くきっかけになっていることがよくあります。
 
2020年卒採用を成功させるためにも、本格的な採用活動を始める前に、自社の選考プロセスで学生が「あれ?」と思ってしまう落とし穴はないか、もう一度再確認してみましょう。
 
 
 
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