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COLUMN NEWS   2019/3/7

若者がやめる理由

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近年、若者の退職が問題視されるようになってきています。
せっかく採用したのに辞めてしまったという声は人事担当者からもよく伺います。
そこで、近年の若者が辞めてしまっている理由を社会情勢の変化と
学生とのカウンセリングを通じて、彼ら自身が話していたことも含めてまとめていきたいと思います。 

 
ポイント①:インターネットの発達による情報過多とその選別力の低下
情報化社会の発達により手に入れられる情報が過多になっておりどれを選んでよいのか判断の軸がなく、自分にとって都合のよい情報しか選べなくなってきていることが一つの背景として挙げられるかと思います。 
 
またネット上に掲載される情報は両極端なものが増えていることもその背景を助長しているようです。
お金稼ぎを目的とした「よい情報」がネット上に掲載されることが以前にもまして増えてきています。
このお店の料理がおいしい、この製品の使い勝手が良い、この映画が面白いといったように
それらに到達したくなるような情報が多く掲載されていますが、実際に体感した別のユーザーからするとそうでもなかったというギャップが発生することが多々発生します。 
 
逆に、「悪い情報」などは極端に悪く伝わってしまうこともあります。
特に同じコミュニティ内での情報(例えば学生向けの就活情報の口コミサイトなど)は特にその傾向が顕著です。例えば、とある学生が企業の面接で嫌な思いをしたとする(面接する側にそういった意図がなくても、学生の受け取り方で悪印象を抱くこともあります)。それを口コミサイトに投稿する。学生はマイナスの感情をもって投稿するため当然良いことは記載しません。場合によっては悪い話を「盛って」投稿している可能性もあります。匿名であればその傾向はより顕著になります。
そして、その投稿を見た他の学生は、その企業に関する悪い印象しか持たなくなってしまいます。 
 
このように極端な情報が多く出回り、それを鵜呑みにしてしまうことで入社前後のギャップが生まれ、
こんなはずではなかったと感じた若者が退職を選ぶケース
があるように感じています。 
 
就職活動においては、学生がどのような事前情報を持っているのか、それがマイナスの情報であればそれを選考の過程でどう消していくのかが辞めさせないための大きなポイントとなります。

 
 
ポイント②:自己表現の場が増えたことによる「会社」「組織」の意味合いの変化 

 ブログ、SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)、ライブ配信など自己発信できる場が増え、それにリアクションをもらうことで自己承認欲求を満たせる機会が以前にもまして増えました。
また、それによって学生や一般人でも収入を得ることが可能となったことも大きな背景の一つと考えます。
お会いした学生の中にはブログなどを用いてこういった手法を活用し収入を得ている学生もいました。一昔前にブログで商品の告知を行って企業側から収入を得ていた芸能人がいましたが、それと同様のケースを簡単に行えるようになったということです。
学生という立場でも、一般人という立場でも、自己表現を通じて収入を得る機会を得ることができるようになったということです。
 
こういった現状の中で「自己肯定感を高める機会」「収入を得る機会」が増えたことにより、仕事を通じてこれを実現する必要性が低くなったことが考えられます。 

 そのため、なんのために仕事をするのかという価値観が過去のものと比べて変化してきており、そういった考え方があることを知りつつ各個人がどういった考えのもとに仕事を捉えているのかをしっかりと把握する必要があるようです。 
 
 
 
 
 ポイント③:転職市場の活性化、ベンチャーの台頭、副業機会の増加など「辞めてもよい文化」の発達
最近出会った2019年4月から企業で働く若者に、その会社の入社の決め手を聞いたところ 
 「副業が可能であったため」ということを挙げていました。 
 
その会社に入って何ができるかではなく、自分のスタンスをどの程度認めてくれるのかを選択の基準に据えているとのことです。そのため、極端なことを言ってしまえば入社するのはその会社でなくてもよいということが言えるかと思います。 

 
自分の価値観を認めてくれてこれまでやってきたことを継続して行うことができるといった判断の軸が最近の学生の中には多いように感じています。また、こういった選択をすることが企業への帰属意識を低下させる原因の一つとして考えらえられます。会社に帰属するという意識ではなく、自分が会社を選ぶ、という考えが根本にあるのではないでしょうか。 
 
加えて、転職市場の拡大やベンチャー企業の増加など、現職に留まっている理由がなくなった場合の選択肢が多く増えてきたことも、離職を促進する一つの理由となっていると考えます。 

 転職や副業自体は悪いことではないとは思いますが、今までよりも転職や副業が身近になったことにより安易にそれらを選んでしまうという状況が若者の退職を促進しているのではないかと考えています。 
 
このように社会の変化が若者に与える影響が多々あり、それが退職の引き金となってしまっている場合もあるようです。より個人にマッチした面談や状況把握をしつつ適切なフォローやケアをしていく必要があるのではないでしょうか。