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NEWS   2019/3/8

若者がやめる理由②

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前回、若者が辞める理由を社会情勢の変化という観点から考えてまいりましたが、
今回は若者自体の考え方の変化について触れていきたいと思います。
よく話題に上がるゆとり世代との接し方というテーマとも近い内容かと思いますが、
実際に学生や若年層と触れてきた中で感じたことなどをまとめていきたいと思います。 
 

ポイント①:これまでに競争や理不尽を避けてきたことによる「忍耐力」の低下
少子高齢化の影響を受けて、昔よりも様々な場面で「競争」が緩和されてきています。例えば、大学入試では定員割れする私立の大学が全体の4割。また、一般入試だけでなく、推薦入試やAO入試など入試形態の多様化によっても競争が緩和されてきています。大学全体の定員数とそれに対する志願者の割合は、1.1倍ともいわれており選ばなければ大学に入れる時代がきています。 
 
またそれに対する親の考え方も変わってきており自分の子供に苦労を掛けたくない、失敗させたくないと考える親世代が増えているように感じています。実際に高校などで講演会などを行った際に保護者から出る質問もそのようなものが多かったのも事実の一つとして挙げることができます。 
 
また、スポーツの世界でも、部活の体罰がこれほど取り上げられることによっていわゆる厳しいトレーニングを行う機会が減ったことや、運動会などでは徒競走の際にみんなで手をつないでゴールするといった順位をつけない教育が行われてきたことによって、競争の中に身を置く機会が以前に比べて少なくなってきました。そうすることにより少しでも自分の考えに沿わないことや希望と異なる状況に陥った際に、耐え忍ぶ力というものが昔よりも低くなってきているように感じます。 
 
実際に学生と話していても、何がなんでもやりきるぞといったバイタリティを持った学生は少なくなってきているように感じています。反対に、言われたことをしっかりとこなす、周囲といい意味で調和するといった学生は増えつつあるように感じています。 
 
ポイント②:就活の時期が限定されていたことによる弊害
経団連の指針で就職活動の時期が3月情報解禁6月以降の内定解禁と就職活動の時期が限定されていたことにより、学生側の就職活動が制限されたことも若者が辞めてしまう理由の一つと考えられます。
このように時期が限定されることにより、留学などの理由で就職活動の流れに乗れなかった学生や、就職活動を失敗した学生などが巻き返しをできず、納得のいかない就職を決めてしまう学生が少なからず存在しています。 
 そして、満足のいく就職活動ができなかったことを背景にもっと他にも可能性があるのではないかという考えを常に頭の片隅に置きながら仕事をし、なにかの出来事をトリガーとして早期退職をしてしまうということがよく起きているように感じています。
特に留学経験のある学生についてはせっかく海外で良い経験を積んできたにも関わらず帰国のタイミングで就職できる企業がほとんどなく、仕方なく就職する学生も少なくありません。それにより留学経験を生かせないなどの理由から早期退職につながるケースをコンサルティングの現場でよく耳にしてきました。 

 また、学生自身の思考が浅いと内定を決断した当時の気持ちと、働いてからの気持ちに変化が起きることが多々あるため、内定から入社までの面談などで気持ちの変化が起きていないか、入社に対して違和感を感じていないか、入社後の定期的な面談などでどういった心境で働いているのかの確認など、しっかりとフォローをしておく必要があります。

 

 
 

ポイント③:やりたいことがもともとありその発散方法が仕事ではない場合
演劇、旅、途上国支援(ボランティア)など、学生時代にやっていたことに再度チャレンジしたいという気持ちが大きくなり退職するケース。仕事場への不満があるというよりは、もともと持っていた情熱を再度燃やしたいというケースが多いです。

 
また、それらが仕事を通じては実現できない場合、それをかなえるために退職という選択をします。

会社を辞めて世界一周をしている若者と多く話をしましたが、会社への不満があって退職したという若者はそこまで多くはありません。むしろ少数派です。そもそもの旅をしたいという欲求をかなえるために退職をしたというケースがほとんどでありました。これは演劇や途上国支援などに身を投じる若者も同様でした。 

 こちらについては、退職の理由として手の打ちようがない点もあるとは思いますが、接し方を変えることで防げるケースがあるのではないでしょうか。定期的な面談や学生の状況にあったコミュニケーションによってフォローしていく必要があります。
とある若者は「普段仕事を見ていないのに失敗した時だけ怒られると精神的につらい」という話をしていました。一方、「しつこく飲み会に誘われており行きたくないが行かざるを得ないため精神的につらい」という話も聞きます。このような意見からもわかるように若者との接し方、距離の取り方を工夫する必要があるかと思います。 
 
昔のように王道の正解がなくなってきている中で、いかに各個人に合わせた接し方をカスタマイズできるかがポイントなのではないでしょうか。