フォロワーシップで苦手な上司との関係が改善!そのコツとは

フォロワーシップで苦手な上司との関係が改善!そのコツとは

フォロワーシップで苦手な上司との関係が改善!そのコツとは 640 427 株式会社アールナイン

「うちの上司はちっとも部下のことをわかってくれない」と、上司に不満を持つ方も少なくないでしょう。

しかしそんなときこそ、効果を発揮するのが「フォロワーシップ」です。フォロワーシップとは、リーダーへの自律的支援や組織への主体的貢献、つまり「誰かを支える力」のことで、リーダーシップと合わせて注目されています。

尊敬できる上司の下では、「この人のために働きたい!役に立ちたい!」と多くの人が自然に発揮できるフォロワーシップ。このような環境では、上司との関係もさらに良くなり、仕事がうまくいき、組織の雰囲気もよくなる…と好循環になっていきます。

しかし、たとえ上司とウマが合わなくても、尊敬できなくても、成果を出さなければいけないのが組織です。であれば、どんな上司であれフォロワーシップを発揮して、自分にとっても仕事がやりやすい環境をつくっていきましょう。

 

まずは上司に対する意識を変える

上司へのフォロワーシップといっても、とてもじゃないけど「こんな上司を支えたいなんて思えない!」ということもあるでしょう。上司とウマが合わない、どうしても人間的に好きになれない、尊敬できない…そんな場合には、上司の人格や性格ではなく、上司が持つ「経営資源」に目を向けてみてください。

仕事を進め、目標を達成するためには会社の経営資源を最大限活用することが必要です。どんな上司であっても、あなたが持っていないネットワークや、除法など何かしらの経営資源を持っていることは間違いありません。

人間的な好き嫌いの感情でななく、「上司が持つ経営資源は何か?」「それを活かすにはどうしたらいいか?」という視点で見直し、いい意味で「上司を利用する」という気持ちに切り替えてみると、少し客観的に上司と向き合えるような気がしませんか。

「利用する」というと聞こえが悪いですが、この「利用」とは自分の私利私欲のための「利用」ではありません。組織の目標達成のために上司に最大限力を発揮してもらうことで、むしろ望ましいことです。

上司に対する意識をこのように変えたら、次はフォロワーシップを高めるコミュニケーションを実践していきましょう。そのコツがこちらです。

フォロワーシップを高めるコミュニケーションのコツ

1. 苦手な上司ほど進捗を小まめに報告

フォロワーシップで最も簡単に始められるのが、小まめな進捗報告です。

部下からの報告がないと、上司は部下の仕事の状況を知ることができません。「現場をわかってくれない上司」は、仕事の報告や情報共有が少ない部下が作っている可能性もあります。

上司は部下の仕事の進捗は常に気になっています。また、部下の仕事状況をできる限り把握したいという上司もいます。その上司がメールコミュニケーションを希望している、忙しくて会う機会がないというケースは別ですが、そうでなければ、苦手な上司ほど可能な限り口頭で報告してみましょう。苦手な人ほど、目を見て口頭で行うコミュニケーションが関係改善のきっかけになるので、報告の効果を高めることができます。

さらに直接報告すれば、その内容に上司が何か言いたい場合やそれに関する情報がある場合にすぐにそれを伝えることができます。この報告は簡潔なもので十分です。

「先日問合せのあった○社から、契約をいただきました。」
「試作品の製作は今○○までできています。」

など、仕事が終了した時だけでなく、仕事の局面が変化したタイミングで小まめに報告してみましょう。小まめな報告で上司は仕事の状況を理解し、判断や決断のミスを防ぐことができ、それが上司の仕事を支えることになります。

 

2.「依頼されたこと」プラスαの価値を考える

フォロワーシップを考えるなら、仕事は「依頼されたこと」プラスαの価値を常に考えてみましょう。たとえば、

  • 締め切りより少しでも早く納品する。
  • 時間と効率も考えてできる限りの質を追求する。
  • 目標数字プラスαで達成できるようにする。
  • 資料を頼まれた場合は必要とされる関連データも用意しておく。

これらの「お!もうできたのか」「そこまでやってくれたのか!」ということが、プラスαの価値になります。また、前述の「小まめな報告」もこれに当てはまるでしょう。プラスαの価値を提供するためには、上司の考えや指示に理解を示し、上司の期待を理解した上で、「それを上回るにはどうしたらいいか」を常に自分で考えることが必要です。

苦手な上司のためにと思うと気が進まないこともあるかもしれませんが、これを行えば確実にビジネススキルはアップします。

 

3.事前に「相談」して上司を巻き込む

フォロワーシップを発揮するためにも、仕事に着手する前、問題が発生する前に行う「事前の相談」も積極的に行いましょう。

  • 仕事の進め方を自分なりに考え仮説・計画を立て、それに対する意見をもらう。
  • 仕事に必要な経営資源を考え、それに関する情報を持っていないか確認する。
  • 現状で気になることに対し対応策を考え、それについて意見をもらう。

改善したい事象に対し、改善案を考え、それについて意見をもらう。

重要なのは、「自分で考えて、ある程度の仮説や計画を立てた上で、それに対する意見や情報をもらう」というスタンスで相談することです。これによって、上司は状況を事前に把握し、方向性の修正、トラブル防止など早めの対策ができます。

ちなみに自分の意見のない相談は「上司への自律的支援」にはならず、フォロワーシップとは言えません。「相談しなくても自分で考えられる」「自分で何とかできる」「相談しても何も得られない」と思うこともあるでしょう。

それでも相談」という形で上司に状況を伝えておけば、上司は状況を理解し、あなたの仕事に上司を巻き込むことができます。これによって、「部下が勝手にやっている」感がなくなるのです。また、相談した時には何もなくても後でアドバイスや情報などをくれることもあります。

誰でも、相談されたら悪い気はしません。だからたとえ相談で情報が得られなかったとしても、仕事が進みやすくなるのは間違いありません。

 

「してもらう」ことを求めず「自分ができること」を考えられる部下になろう

フォロワーシップは「相手を支えること」ですから、そこに「相手が○○してくれない」という発想はありません。

「上司がしてくれないこと」を考えるよりも、「自分が上司にできることは何か」を考えたほうが仕事はうまくいきますし、「○○してくれない」とイライラしなくなるので精神的にも楽になります。

また、上司の立場で「上司が期待していることは何か?」と考えることで、視点が広がり今まで気づかなかったことに気がつくようになります。さらに期待以上の成果や積極的なコミュニケーションをとるあなたに対して、上司からの評価はあがりますので、自分のやりたい仕事やより大きな権限を得るなど、仕事のチャンスが広がります。

個人的なメリットも非常に多いですが、上司と積極的にコミュニケーションをとる雰囲気や文化を作るなどあなたの行動が組織全体にも好影響をもたらします。

アメリカのカーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授によれば、組織が出す結果に対してリーダーが及ぼす影響は1~2割、対してフォロワーが及ぼす影響は8~9割だそうです。
自分のためだけでなく、組織全体をも向上させるフォロワーシップ。「上司が○○してくれない」を卒業して、「自分ができること」を考えるフォロワーシップの発揮について考えてみませんか?