COLUMN 2018/8/8
2019年卒採用において、未内定の学生はもちろん、内定を獲得しているものの自分にとってベストな選択をするために就職活動を続けているという学生もまだまだいます。
2019年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に実施した『7月1日時点での就職活動に関する調査』(※)によると、就職決定企業で働きたいと具体的に思ったタイミングについて、「面接等の選考試験を重ねていく中で徐々に」(28.2%)に次いで、「セミナー・会社説明会に参加したとき」(22.0%)という回答結果が出ています。この結果から、面接等の選考試験だけでなく、会社説明会も応募者の入社意欲を高める大きなきっかけになり得ることが分かります。
※株式会社ディスコが2018年7月1日~5日にインターネットで調査。回答者1147名。
では、会社説明会で入社意欲を高めるためにはどのようなポイントが重要となるのでしょうか。
前編では「伝える内容」という観点で、後編では「プレゼンテーター」「プレゼンテーションツール」という観点で、それぞれ企業側が見落としがちな重要ポイントをご紹介します。現状の内容や方法と照らし合わせてみてください。
<伝える内容について>
◎採用コンセプトに沿っているか
自社の採用ホームページや就職情報サイトのページを作成する際に決定した採用コンセプト。会社説明会でも、そのコンセプトに沿った内容になっているかが大切です。参加者は、求人情報を見て良い印象を持ったからこそ、説明会に来ています。しかしいざ説明会に来ても、求人情報で打ち出している内容にほとんど触れられていなかったとしたら…。「思っていた企業と違っていた」と志望度が低くなる可能性があります。
たとえば、“事業の社会貢献性”をコンセプトに決めたなら、それに関連する話をメインにしましょう。また、採用ページでも使ったキャッチフレーズを説明会でも使うことで、参加者の記憶に残りやすくなります。説明会では様々な情報を発信することになりますが、その都度大事なところでは採用コンセプトに絡めて情報を発信することが大切です。
「説明会が終わったときに参加者が持つ印象(○○な会社だ)」=「採用コンセプト」になっているかどうか、という観点で全体的な話の構成を見直してみると良いでしょう。
◎第三者からの評価内容が入っているか
説明会参加者は「企業は自社の良いところばかり伝えるもの」という前提で話を聞いています。ただし、自社ではなく、第三者からの評価内容(評価機関からの認証・受賞、新聞などのメディアで取り上げられた事例など)があると、魅力が伝わりやすいものです。第三者からの評価内容があるのに盛り込めていなかった、という場合はぜひ紹介すると良いでしょう。
もちろん、「会社や仕事のことを分かりやすく伝えられているか」なども重要なのですが、上記2点のポイントについては見落とされがちです。「求人情報は変えたものの、説明会の構成は前年までのものを踏襲していた」「第三者からの評価は盛り込めていなかった」という声もありました。ぜひ一度、見直してみてはいかがでしょうか。
後編では、プレゼンテーターとプレゼンテーションツールの観点から、ポイントをご紹介します。
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