何度言ってもわからない部下が変わる3つのポイント

何度言ってもわからない部下が変わる3つのポイント

何度言ってもわからない部下が変わる3つのポイント 640 427 株式会社アールナイン

何度も言ってもわからない部下。何度言っても伝わらない部下。

そんな部下に、日常的にイライラすることが多くなってしまっていませんか。そんなときには、コミュニケーションの取り方を少し変えてみましょう。

 

相手に寄り添ったコミュニケーションの取り方

①「短く、具体的に」伝える

「何度言ってもわからない部下」に対して、おそらくすでにいろいろな方法を試してみていると思います。業務の必要性を説明したり、やり方を具体的に教えたり、仕事に対する考え方から伝えてみたり…。

もしいろいろ手を尽くしても「わからない」状況であれば、今度は同じ内容をできるだけ短く具体的に伝えてみるのはいかがでしょうか。「何度言ってもわからないから」と丁寧にわかりやすく説明すると、それでかえって話が長くなり、残念ながら本当に伝えたいことが相手に伝わっていないことは意外にあるものです。

たとえばつい最近、小学生の娘が夜遅くなってから宿題をやり始めたので、それを叱ったことがありました。

何度も叱っているのに同じことを繰り返している、まさに「何度言ってもわからない」状態でした。そこで今回は、「なぜ宿題を帰ってきてからすぐにしたほうがよいのか?」のメリット・デメリットを落ち着いて伝え、帰宅後にどんな順番で何をすればいいのか、丁寧に説明しました。

「感情的にならず、冷静に」と心がけ、丁寧に説明していたら、5分くらい話していたでしょうか。

最後に娘に、「じゃあ、確認ね。家に帰ったら最初に何をすればいいの?」と理解を確認するために聞いてみたら、「…わからない。おやつ食べる?」という答えが返ってきました。彼女いわく、「いっぱい言われたらわからない」ということでした。自分では丁寧にわかりやすく説明したつもりでも、話が長すぎて相手には全く伝わっていなかったのです。

これは子育ての話ですし、小学生が相手の話ですが、「いろんな話をされたら、何がポイントなのかわからなくなってしまう」というのは職場でも十分にありえます。

相手が自分の話を、最後まで注意して聞いているとは限りません。どんな状況でもわかるくらい、言いたいことを具体的に短い言葉で伝えてみましょう。端的であればあるほど、相手に伝わるかもしれません。

 

②イライラして部下に接するのをやめてみる

部下に対する「何度言ってもわからない奴」というマイナスイメージは、そう簡単に消せるものではありません。

今まで何度言ってもわからなかった、イライラの経験は積み重なって、その部下に対するコミュニケーションも無意識のうちにとげとげしくなっているかもしれませんし、ついイライラして部下に接してしまうこともあると思います。

また、声を荒らげたりすることはなくても、「困った奴」「面倒な奴」と思っている気持ちは会話の端々にも表れているかもしれません。

何度言ってもわからない相手にイライラしてしまうのは、仕方がないことではありますが、もしかしたらこれが「何度言ってもわからない」の原因になっている可能性もあります。なぜならこの状態では、部下も上司に対してあまりよい印象を持たなくなり、「この人の言うことを聞いてみよう」という相手に向き合う気持ちや信頼関係が崩れてしまうからです。

結果として、部下にあなたの言葉に耳を傾ける気持ちがなくなってしまっているのかもしれません。

「何度言ってもわからない」のは、部下があなたに対して「この人の言うことも聞いてみよう」という気持ちを持っていない可能性もあります。「この人の言うことも聞いてみよう」と思われる関係を築くために、まずは部下に対するマイナスイメージを一度リセットして接してみましょう。

③落ち着いて部下の言い分を聞いてみる

今まで「何度言ってもわからない」状況について、部下の話をじっくり聞いてみたことはありますか。「面談」といっても、つい自分が部下に注意をしておしまい…になっていなかったでしょうか。

「何度言ってもわからない」のは、その言葉が部下の心に届いていない、あるいは届いていても行動に移せないという状況ですが、それには様々な原因が考えられます。

・言われてもいざやろうとすると、言われたことを忘れてしまう。
・この仕事にどうもやりがいや成長感を感じていない。
・この仕事が自分にあっていないと思いながらやっている。
・そもそも仕事の目的がよくわかっていない、何のためにこの仕事をするのかわかっていないので、集中できていない。
・プライベートで心配事があって、それで頭がいっぱいになっている。

などなど、おそらく部下によってそれなりの「言い分」があると思います。「何度言ってもわからない」のは何故なのか、一度「聞き役」に徹して落ち着いて部下の言い分をきいてみたら何かわかるかもしれません。話を聞いたら聞いたで、「そんなことぐらいで…」と呆れるようなこともでてくるかもしれません。

しかしそこで一蹴したりせず、一旦部下の現状を受け止めて、「ではその状況を改善するためにはどうしたらいいのか?」を一緒に話し合ってみましょう。たとえ具体的な解決策は出てこなくても、「否定せずに話を聞いてくれた」ということで、部下の気持ちに変化が表れ、「何度言ってもわからない」状況が改善するかもしれません。

 

部下を変えるのではなく、部下に接する自分の行動を少し変える

寓話の「北風と太陽」では、「相手に現状から変わってもらう(旅人に上着を脱がせる)」ために、相手の行動を変えようとした北風は、旅人を変えることはできませんでした。そして相手に変わることを求めるのではなく、「より燦々と旅人を照りつける」と自分の行動を変えた太陽は、結果的に旅人の行動を変えました。

大ベストセラーになった「嫌われる勇気」で知られるアドラー心理学でも、他人を変えることの難しさに言及し、「他人を変えようとしない」ことが大切としています。

寓話や心理学でも言われるように、他人を変えようとしてもなかなか思うようにはいかないものです。

何度言ってもわからない。そんな部下に変わってほしい。

そう思ったら部下に対する自分の意識や、部下に対する声かけを少しだけでも変えてみると、何か変化が生まれるかもしれません。