VUCA時代に人事が果たすべき役割と戦略

VUCA時代に人事が果たすべき役割と戦略

VUCA時代に人事が果たすべき役割と戦略 640 427 株式会社アールナイン

VUCA(ブーカ)という言葉を聞いたことがありますか? 

あまり聞きなれない単語かもしれませんが、VUCAというのは 「Volatility」「Uncertainty」「Complexity」「Ambiguity」の4つの単語の頭文字から取られた言葉で、1990年代後半に米軍内で生まれた言葉です。 

世界的に有名なグローバル企業がアニュアルレポートの中で「VUCAワールド」 という言葉を使い、「企業の成長のカギはVUCAワールドにどれだけ対応していけるかだ」 といったことから徐々にビジネスでも使われるようになりました。 

今回は人事の仕事に直接かかわってくることが多いVUCAについて、用語の意味から、 VUCA時代で人事にどのような役割が必要とされているかについて解説していきます。  

VUCAってそもそもなに?用語の解説とそのポイントは?

まずは、VUCAそのものについてご説明いたしましょう。 

「Volatility」「Uncertainty」「Complexity」「Ambiguity」の頭文字から取ったと 前述しましたが、それぞれの英単語の意味は「Volatility:不安定さ」「Uncertainty:不確実」「Complexity:複雑」「Ambiguity:曖昧さ」です。 

意味を見てみると、想定外の事ばかりが起きる現代社会にぴったりですね。 

この10年を振り返っても、日本では超大手と言われていた企業が経営危機に陥り、逆にベンチャー企業が一気に成長し世界を変えるような巨大企業に成長したり、よく言えば成長のチャンスを得る機会が多く、悪く言えば先行きの不透明性がより強まる時代になったと言えます。 

変化が常態化するニューノーマルな時代だからこそ、AI等の新たな技術が人にとって代わることもあれば、逆にSNS上で活躍するインフルエンサーやYoutuberなど新たな仕事を生み出すこともあるのです。

不確実ながらもチャンスにあふれたVUCAの時代に、人事担当者はどのように組織や社員を支えていけばよいのでしょうか。  

 

VUCA時代に必要とされる人材の特徴と必要な6つの資質

 

VUCA時代に必要とされる人材の特徴を簡単に説明すると「自分で判断し、行動できる人」かつ 「ストレス耐性が高い人」です。

変化が激しいということは今日までの常識が明日は過去の事、常識ではなくなっていることもあり得るということです。コツコツ考え、準備することは重要ですが、何をするにもスピードを上げ、常に未来を予測しながら 進むことの重要性が求められます。

そして、VUCA時代においてはより柔軟性が求められます。世の中の変化に合わせて自分の思考・行動を変化させることをよしとできなければ、時代に取り残されていくだけではなく、大きなストレスを抱え続けることになります。

①想定外の事にうろたえない柔軟性

VUCA時代は想定外の事が起こることを前提に物事を考えなくてはいけません。

つまり、『これはこうするもの』、『自分のやり方はコレ!』と凝り固まった考えしかできない というのではいけません。想定外の事を受け入れ、うろたえない柔軟な思考ができる人材を必要とするのです。

②人の話をフラットに聞くことが出来る傾聴力

変化が激しく、想定外の事が次々と起こる、ということは判断の1つ1つの難易度が上がるということです。

必要な時に先入観なくアドバイスを聞くことが出来るという傾聴力も、組織の成長、また本人の成長にも欠かせない資質です。

③即断即決できる対応力

変化スピードに対応する1つの方法として判断スピードを上げるということが挙げられます。

正確性も大切ですが、100点満点の答えを出すことに時間をかけるよりは70~80点の答えをすぐに出すことが出来る、即断即決できる力、もしくは60点の答えしか出せなくても、足りない部分を周囲からのサポートで乗り越えるという対応力が必要です。

④変化予測に長けた思考力

常に次の手を考えている人、変化を予測できる人が組織に変化をもたらし牽引します。

前述した、即断即決できる人がなぜそのようにすぐ判断できるかというと、常に現在の事と同時に未来のことを考えているからです。何パターンもの未来を予測し逆算して今何をすべきなのかと考える事が出来る人が必要なのです。

⑤今を楽しめる適応力や楽観性

変化を楽しめる人、変化に価値を見出せるというのもVUCA時代を生き抜く人材の条件として重要です。

変化を当たり前として楽しむこと、変化の度に「じゃあ次はこれをしよう!」「こんなことができるのでは?」と楽しんで前向きに受け止めることが出来る、そして思い通りにならなくても仕方ないと受け入れる楽観性も必要です。

⑥折れない心とストレス耐性

折れない心というのは自分を信じる心です。

いつ何が起きても不思議ではなく、しかもそれが突然かつ頻繁に起きる状況に対して、その都度「なんでだろう?」と考えこみ、心を乱されていては働き続けることが出来ません。社員の幸福と企業の成長・発展の為には、折れない心とストレス耐性を持った人物を採用すると同時に、そうした人物を育てられるような組織の構築が必要です。

VUCA時代で人事はどう変わる?対策と人事制度は?

 

想定外のことが頻繁に発生し変化の激しいVUCA時代に人事に求められる役割とは 何でしょう?

会社も経営も生き物です。時代や価値観の変化に合わせて柔軟に対応していかなければ、世の中から取り残されいずれ衰退していきます。

取り残されないため、人事はどのような 対策をすべきでしょうか。対策の一つとして人事制度についてご説明します。

主体性の強化

それぞれの社員が目の前で起きる変化を全て自分事として捉えて即断即決していけば、企業全体としての成長スピードも上がります。そのためには、1人1人が主体性を発揮しオーナーシップを持つことが必要です。

リスクを恐れない風土醸成

成長を妨げる要因の1つが、チャレンジしなくなることです。

新しいことをしようと思ってもすぐ反対される、話を通すまでに通過すべきゲートがありすぎてなかなかたどり着かない、また失敗したら責められる、このような組織では誰も新しいことを提案しなくなり、マンネリ状態になってしまいます。 

失敗してもその結果を責めるのではなく、過程に問題がなかったのか、考え方に問題がなかったのか、本当に失敗なのか?と一緒に原因と解決方法を探る上司と部下の関係、そうした風土の醸成が必要です。

人材への投資

会社を支えるのは人です。不確実で曖昧な世の中で勝ち続ける会社を作る為には採用、育成、制度改定等、人材への投資を惜しまず継続的に行わなくてはいけません。

即断即決の意思決定できる、主体性を持った「人」を見抜くことのできる人材、変化に柔軟に対応しながら会社を引っ張っていく人材を作るのもまた「人」なのです。

経営に直言できる人事体制

社会の変化、会社の変化に合わせて組織も変化させていかなくてはなりません。

経営層が考えや、会社の向かう方向に先駆けた人事戦略が必須です。維持運営する為の人事ではなく、経営をサポートし並走する人事への変化が必要なのです。

 

今回は、VUCA時代に人事がどう対応すべきかについてご紹介しました。VUCA時代に必要な人材や人事制度の在り方に関してお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談下さい。