2022卒新卒採用に関する実態調査~COVID-19が採用広報のオンライン化を後押し~

2022卒新卒採用に関する実態調査~COVID-19が採用広報のオンライン化を後押し~

2022卒新卒採用に関する実態調査~COVID-19が採用広報のオンライン化を後押し~ 1015 486 株式会社アールナイン

弊社では、企業様を対象に2022卒新卒採用に関するアンケートを実施しました。COVID-19の影響によって2022卒新卒採用は求人倍率の低下が確実視されていますが、実際のところ各社の採用活動にはどのような変化があるのでしょうか。2021卒新卒採用との比較から紐解いていきます。

【調査対象】2022卒採用を実施予定の企業様(84社)

58%の企業は採用人数を減らさない

最近では、大手航空会社が2021卒新卒採用の中止を発表するなど、COVID-19による企業の新卒採用の規模縮小が話題となっています。しかし、実際に数字を見てみると、過半数の企業は採用人数を減らさず、むしろ10%の企業が採用人数を増やすことがわかります。これは買い手市場になるのではないかと不安視する学生にとっては明るいニュースになりそうです。また現時点で約4社に1社が2022卒新卒採用に関する採用目標人数を決めかねています。

 採用の動き出しを「早くする」企業と「遅くする」企業がほぼ半々に分かれる

2021卒新卒採用からは、経団連指定のいわゆる「就活ルール」が廃止されたことにより、少しずつ就活の前倒しが進むことが予想されています。実際、今回の調査でも25%の企業は採用活動の動き出しを早くすることを決めているようです。一方、動き出しを遅くする企業も20%ほど見られました。COVID-19の影響により通年通りの日程で採用活動を実施できない企業が増加しているのかもしれません。

約3社に1社の企業が採用予算を縮小

2022卒新卒採用では約3社に1社の企業が採用予算を縮小することとなっており、採用予算を増やす企業はわずか7%に留まりました。Q1と合わせて計算すると、約14%の企業が2021卒新卒採用と比べて採用予定人数が「変わらない」もしくは「増える」にもかかわらず、採用予算は縮小を迫られるようです。採用担当部署にとっては既存のやり方にとらわれず、変革が求められる採用活動となりそうです。

 「インターンシップ」「グループワーク」をオンラインで実施する企業が少ない

複数の学生が参加するイベントの中でも「会社説明会」はオンラインで実施する企業が多く、「インターンシップ」と「グループワーク」はオンラインで実施しない企業が多い傾向にあります。ここからは一方的な講義形式ではなく、学生同士がコミュニケーションを取るコンテンツをオンラインに移行することの難しさが感じられます。

Zoomを利用する企業が圧倒的に多い

COVID-19の影響により新卒採用においてもオンライン化が迫られる中、Zoomを利用する企業が圧倒的に多いようです。その後もTeams、GoogleMeets、Skypeなど基本的に少人数であれば無料で使用できるツールを利用する企業が多いようです。

LINEを利用する企業が最も多い

最も新卒採用で利用されているSNSは「LINE」でした。メールより気軽に情報のやり取りができたり、一斉送信が簡単にできたり、内定者のフォローがしやすかったりと企業と学生双方にとってメリットが多いツールのようです。一方、若者の利用率が低いFacebookを採用に活用している企業は少ないようです*1。

ナビサイトの利用率が高い

近年の採用ではダイレクトリクルーティングの普及が進んでいますが、基本的にナビサイトを軸に採用活動を進めていく傾向は現在でも変わっていないようです。次の質問では2021卒新卒採用からの変化から最新の採用の変化を見ていきます。

採用広報ツールのオンライン化が進む

2022卒新卒採用においては、採用パンフレットの使用をやめ、自社採用サイト・採用動画・採用SNSの利用を始める企業が増加します。COVID-19の影響で学生とリアルコミュニケーションが取りづらいためにできてしまった「距離感」。その距離感を埋めるために、各社工夫してオンラインツールの活用を進めているように感じます。

68%の企業が3月までに選考を開始

約3社に1社が1月までに本選考を開始、さらに約3社に1社が3月までの間に選考を開始するようです。本稿リリース時点(2020年9月30日)で採用を開始している企業もわずかながらあります。

まとめ

今回の調査では2021卒新卒採用と比べて「採用人数の減少」「採用活動の鈍化」「採用予算の縮小」を実施する企業が一定数見られ、COVID-19の影響による採用活動へのダメージが垣間見える結果となりました。一方、コロナ禍においても企業によっては「採用人数増加」「採用活動の早期化」「採用予算の拡大」を考えているようです。

また、他に特徴的だったのが「採用広報のオンライン化」。近年のIT化の流れに加えてCOVID-19の影響で採用活動のオンライン化が進んだことにより「採用SNS」「採用動画」「自社採用サイト」などの取り組みを新たに始める企業がどんどん増加していることがわかりました。これからの新卒採用ではどれだけ「オンライン」に対応しながら学生に訴求していけるのかがポイントになるのかもしれません。

【参考】
*1 総務局統計局「人口推計:令和2年1月報」
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202001.pdf
株式会社ジャストシステム「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2019年総集編)」
https://www.justsystems.com/jp/download/contents/fastask/biz/report/fa_report-monthly-20200212.pdf

【調査概要】
タイトル :2022卒 新卒採用に関する実態調査
調査対象 :2022卒新卒採用を実施予定の企業
調査期間 :2020/9/15(火)~2020/9/23(水)
調査方法 :インターネットによる調査
調査地域 :全国
提出数  :有効回答84
実施機関 :株式会社アールナイン

【会社概要】
社名:株式会社アールナイン(R09)
代表: 長井 亮(ながい りょう)
設立:2009年7月10日
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー5階
事業内容:採用コンサルティング、採用実務アウトソーシング、
教育・研修、定着のための社員面談代行、国際キャリア・コンサルティング協会の運営
TEL: 03-6205-4499
FAX: 03-6800-2033
URL: http://r09.jp/
E-MAIL:jimukyoku@r09.jp