面接の質問ひとつで変わる!新卒採用で学生の本質を見抜くコツ

面接の質問ひとつで変わる!新卒採用で学生の本質を見抜くコツ

面接の質問ひとつで変わる!新卒採用で学生の本質を見抜くコツ 640 427 株式会社アールナイン

内定を出した学生において、面接で受けた印象とその後の印象が違っていたという経験をお持ちの企業様も多いのではないでしょうか。どのような面接をするとこのようなズレが起こらないのか。2021年6月からの選考解禁に向けて今一度面接について見直してみましょう。

面接における面接官の4つの役割

面接という短い時間で正しく相手のことを知るためには、要領を得た質問を投げかけ、より多くの情報を得ることが求められます。面接官の役割は、下記の4つに収束すると言われています。

  1. 事実を【引き出す】
  2. 事実に対して【評価する】
  3. 評価から【選ぶ】
  4. 応募者に【選ばれる】

これら4つを細かく見ていきましょう。

【引き出す】

学生から本音や素などの事実を引き出す。面接では、自己PRのため多くの学生がこれまでの経験をアピールします。「部活動での全国大会出場経験」など華々しい経験を「素晴らしい」で終わらせるのではなく、本人の努力によるものなのか、元々チームが強く本人は言われたことをしているだけだったのか、質問を繰り返し事実を掘り下げていきます。

【評価する】

大事なことは、事実と所感を分けること。面接で引き出した「事実」をもとに、どのような人物なのか評価します。

【選ぶ】

評価した人材が、採用すべき人なのかを判断。きちんと採用基準を定め、自社に合うかを検討します。ほしい人物像を事前に決めておくと選びやすくなります。基準としては、すでに自社内で活躍している人を参考するといいでしょう。

【選ばれる】

面接官は、企業の顔であり、学生に良い印象を与えることも大事な任務の一つです。学生にとって面接の場は、数少ない「企業の人と接する機会」です。面接での印象=企業の印象といってもいいでしょう。良い印象をもってもらうため、「傾聴」は特に意識しましょう。

面接で避けるべきこと

学生から事実ベースで本音や素を引き出す必要がありますが、用意した質問項目を埋めるべく、ただ上から順に聞いているだけというのは避けるべきです。学生の話をしっかり聞き、話のポイントを掘り下げていくことで本音や素が引き出せます。

また評価する場合も、印象での判断は「面接上手」を評価してしまいます。評価するにあたり、会社にとって本当に必要な人物像がイメージできていない、人材の必要要件が落とし込まれていないということも、採用成功の妨げとなります。

採用をスタートする際は、会社にとって必要な人物像について全員で認識を合わせておきましょう。これができていないと、面接官の受けた印象が選ぶ基準となり、好みや相性で合否が決まってしまうからです。

面接で深堀を行うための質問の仕方

面接では、企業として聞きたいことも多くあるでしょう。そのため、事前に質問項目を用意しておく面接官も多くいると思います。必要情報を質問することは大切ですが、項目立てすると質問が一問一答型になりがちです。この場合、用意してきた答えの内容と、受け答えの良さしか見ることができません。

質問の仕方を、

「きっかけ」→「行動」→「結果」→「学んだこと」

というようにプロセスを確認すると、学生の能力がわかりその人の人物像が見えてきます。特に「きっかけ」を確認することが大切です。結果が同じだったとしても、自主的に行動したのか、受動的だったのかで大きく違ってくるからです。

構造化質問を行う「STAR面接」

前述の通り、面接ではプロセスを確認することが大切です。行動、結果について聞き、聞いた内容から学生の能力や性格、価値観を知るために「STAR面接」は非常に有効です。

「STAR面接」とは、Situation(状況)、Task(役割)、Action(行動)、Result(成果)この4つについて聞いていくものです。

  • Situation(状況)/状況を明確にする。
  • Task(役割)/状況の中における役割(任務)を確認する。
  • Action(行動)/役割を実行した際、具体的な行動、工夫を確認する。
  • Result(成果)/プロセスをふまえた上での結果を確認する。

具体的に「STAR面接」の内容を見ていきましょう。

高校野球で甲子園出場を果たした。という学生の場合。

・Situation【どのような状況で】

∟高校の野球部について。部員の人数、県大会での成績、日々の練習についてなど

∟本人の野球経験について。何歳から野球をしているのか、中学時代の経験など

・Task【どんな役割で】

∟チーム内ではどのような役割だったのか、スタメンだったのかなど

・Action【具体的にどんな行動をしたのか】

∟甲子園出場に向けチームとしてどう行動したのかなど

∟個人としては何をしていたのかなど

・Result【どんな結果を導きだしたのか】

∟地方大会での成績、甲子園での結果など

∟甲子園後、チーム内でどう評価されたのかなど

∟甲子園出場の経験を通して何を得たのかなど

このように面接をしていくことで、自然と学生の答えに対して深堀していくことができます。「STAR面接」を行うことで、学生のことを深堀できるだけでなく、学生にとっても自分のことをじっくり聞いてもらえたという好印象、満足感にもつながります。

まとめ

―学生のことを深堀し本質を見抜き、好印象をもってもらう―

学生は就職活動のために、大学の就職課の用意するセミナーや面接練習などで準備をしています。志望動機、自己PRだけでなく、面接での質問項目を想定し答えも用意しています。この学生が準備している内容を答えさせる面接では、表現することが上手な学生ばかり良い評価になり、企業にとって活躍できる素養をもっているにも関わらず表現が苦手な学生は、あまり良い評価につながりません。

また一問一答の質問では、学生は「自分の話をきちんと聞いてくれなかった」という印象を持ってしまう可能性もあります。

今回お伝えした面接の仕方を参考に、学生の本質を見抜き、学生からは「しっかり自分に向き合って話を聞いてもらえた」と好印象を持ってもらえる面接を行っていきましょう。