【保存版】エンジニアを採用できない企業が今すぐ試すべき11のコト


【保存版】エンジニアを採用できない企業が今すぐ試すべき11のコト

もし今、若い世代の人から「この先どのようなスキルを身につけたら良いか」と聞かれたら、エンジニアとして活躍できるITスキルを習得することを勧めます。

理由はシンプルで、現在転職市場でのエンジニアの需要は高まる一方、それに応えるだけの人材の供給がなく、完全なる売り手市場となっているためです。

企業として優秀なエンジニアを獲得することは、企業活動の成功の鍵となってきます。しかしながら、昨今では優秀なエンジニアの獲得に多くの企業が苦戦を強いられています。

今回は、エンジニア採用の現状と、優秀なエンジニアを獲得するための方法について解説いたします。

優秀なエンジニアの採用は多くの企業が抱える悩み

冒頭でもお伝えしたとおり、昨今は優秀なエンジニアの獲得が一層難しくなっています。

その大きな理由の一つが需要と供給のバランスです。

経済産業省の行ったIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果によれば、2025年には42万人ものIT人材が不足されると推測しており、更に2030年には最大で約79万人不足するというデータも発表しています。

加えて、AIやロボット技術などテクノロジーの発達や、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」への動きなど国としてデジタル化へ動いていることもあり、ICT投資が活発になるなど社会におけるITの需要は増す一方です。

このようにIT人材の需要と供給のバランスは、日本が抱える社会課題のひとつでもあります。そのため、エンジニアの採用で成功している企業と苦戦している企業の二極化が進んでいるのが現状です。

dodaが2021年1月21日に発表した「転職求人倍率レポート」では、IT・通信業の求人倍率は5.78倍。全体平均が2.02倍であることからもエンジニアの需要の高さが伺えます。

優秀なエンジニアは他企業との争奪戦

その中でも優秀なエンジニアは他企業との奪い合いが激化しています。では、そもそも優秀なエンジニアとはどのような人材でしょうか。

どの企業も欲しがる優秀なエンジニアには、下記のような特徴があります。

    • 確かな技術がある
    • IT知識に加えビジネス力がある
    • コミュニケーション力がある
    • 最新テクノロジーへ関心を持ち、積極的に取り入れていこうとする向上心がある

以上のような要素を持ち合わせているエンジニアは、高額の条件であっても企業は獲得したいと思う優秀なエンジニアです。

エンジニアが企業を選ぶ基準

企業が求めるエンジニアの条件を解説しましたが、エンジニア側としてはどのような企業を求めるのでしょうか。優秀なエンジニアを獲得するためには、エンジニア側のニーズを理解する必要があります。

ここでは、エンジニアが企業を選ぶ基準について解説していきます。

Tech総研が「会社を辞めたいと思ったことがある」エンジニア400人を対象に行ったアンケートでは、会社を辞めたい理由として下記のような結果がでています。

 1位:給与が上がらなかった・下がった
 2位:自社では技術やスキルを伸ばせないと思った
 3位:仕事で理不尽な目に合わされた
 4位:残業や休日出勤が多い・増えた
 5位:職場の人間関係のトラブル

技術やスキルの成長に関しての内容が2位にランクインされているのは、エンジニアならではの特徴ではないでしょうか。

優秀なエンジニアは、常に探究心を持ち技術やスキルの向上を目指します。

そのため、企業としては、しっかりとした評価で給与や待遇を考えるのはもちろん、エンジニアが能力を発揮でき自分が成長できると感じられる環境を用意しておくことが必要となります。

また、柔軟な働き方ができるかどうかもエンジニアが企業を選ぶ一つの基準となります。

最近では、フレックス出勤やリモートワークも増えてきており、多用な働き方ができるようになってきていますので、他企業に見劣りしない働き方も検討する必要があります。

加えて大事なのが、企業の社風やビジョンです。

企業がどのような方向を目指し、どのような価値を生み出し、そして、どのような社会課題を解決するのかといったビジョンに賛同できるかも大きなポイントになります。

さらに、新しいテクノロジーを積極的にとりいれている企業であるか、挑戦していくことにポジティブであるかなど、社風も大きな判断材料になります。

優秀なエンジニアを獲得するための方法とは

それでは、どのような方法で優秀なエンジニアを獲得していくべきか解説していきます。

企業は、以下のような方法でエンジニア獲得に動いていくことが効果的です。

    • 求めるエンジニアのペルソナを明確に設計する
    • ペルソナのニーズを理解する
    • 競合が行なっているエンジニア採用を調査する
    • リファラル採用、SNS採用など採用チャネルを増やす
    • 社外広報活動を活性化する
    • 他社に負けないよう素早いレスポンスで対応する
    • 求職者とのエンゲージメントを深める機会をつくる
    • 自社エンジニアの協力を得て、エンジニア視点からの訴求を行う
    • 人事や経営陣もITの基礎知識を高める
    • 育てることを視野にいれポテンシャル採用も検討する
    • フリーランス採用という選択肢も検討する

以上のような内容が優秀なエンジニアを獲得するための方法です。

最初にあげた3つはエンジニア以外の採用活動でも基盤となる、3C分析の要素が多分に含まれます。そして、自社エンジニアの協力を得るというのも大事なポイントになります。

求人原稿に掲載する内容の確認、面接への同席などを自社エンジニアの協力を得ることで、採用後の現場ニーズとのズレもなくなり、求職者としても選考段階でリアルな現場がイメージできるため、優秀なエンジニアを獲得できる可能性が大幅に上がります。

また、人材を求める際、must(絶対に必要なスキル)とwant(あると良いスキル)を混同して考えないことも重要な点です。あれもこれもと求め過ぎてしまうと、必要な人材の獲得を逃してしまうことにつながります。

まずはmustが何かをしっかりと把握し、mustを基準とした獲得を目指しましょう。

まとめ

◆優秀なエンジニアの採用は多くの企業が抱える悩み
IT人材の需要と供給のバランスは、日本が抱える社会課題のひとつ。エンジニアの採用で成功している企業と苦戦している企業の二極化が進んでいる。
◆優秀なエンジニアは他企業との争奪戦
高額の条件であっても企業が獲得したいと思う優秀なエンジニアは、「確かな技術がある」「IT知識に加えビジネス力がある」「コミュニケーション力がある」「最新テクノロジーへ関心を持ち、積極的に取り入れていこうとする向上心がある」
◆エンジニアが企業を選ぶ基準
「能力を発揮でき自分が成長できる環境が用意されているかどうか」「柔軟な働き方ができるかどうか」「企業の社風やビジョンに賛同できるかどうか」
優秀なエンジニアを獲得するための方法とは
・求めるエンジニアのペルソナを明確に設計する
・ペルソナのニーズを理解する
・競合が行なっているエンジニア採用を調査する
・リファラル採用、SNS採用など採用チャネルを増やす
・社外広報活動を活性化する
・他社に負けないよう素早いレスポンスで対応する
・求職者とのエンゲージメントを深める機会をつくる
・自社エンジニアの協力を得て、エンジニア視点からの訴求を行う
・人事や経営陣もITの基礎知識を高める
・育てることを視野にいれポテンシャル採用も検討する
・フリーランス採用という選択肢も検討する

以上、昨今のエンジニア採用の現状と、優秀なエンジニアを獲得するための方法について解説いたしました。

冒頭でお伝えしたとおり、現状、エンジニア採用は難しいものとなっています。ただ、これは企業が目的達成するうえで超えなければいけない壁でもあります。

競合他社に負けないように戦略を練り、優秀なエンジニアを獲得していくとともに、適正な評価、活躍の場の提供など、雇用後に自社のエンジニアを流出させない動きをとることも重要です。

企業成長のキーマンとなる、優秀なエンジニア獲得を目指していきましょう。