内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例

内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例

内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例 640 427 株式会社アールナイン

新卒採用ご担当のみなさん、やや落ち着いたところでしょうか。
ほっと一息つきたいところですが、内定者フォローは順調に進んでいますでしょうか。

今や優秀な学生が複数の企業から内定を得るのは当たり前。
ひとまず内定をもらい、じっくり考えてから内定辞退をする学生は珍しくありません。

大きな予算と手間をかけて行った採用活動において、内定辞退は企業の大きな損失といえます。それにも関わらず「内定者コミュニティを作って、内定者懇親会や研修などをすればいいのでは」と内定者フォローを単純に考えていらっしゃいませんか。

一方で、内定者フォローの重要性を感じながらも「効果的な内定者フォローが分からない」「内定者フォローをユニークにして差別化したい」というお声を頂戴することも。

この記事をご覧になると、「内定者フォローの目的」と、「効果的でユニークな内定者フォローについて理解できるようになります。「内定者フォローの具体的な事例」もご紹介していきますのでご参考にしていただければ幸いです。

内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例
内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例
新卒採用ご担当のみなさん、やや落ち着いたところでしょうか。 ほっと一息つきたいところですが、内定者フォローは順調に進んでいますでしょうか。 今や優秀な学生が複数.....

内定者フォローの目的

1. 内定辞退を防ぐ

内定者フォローは内定辞退を防ぐために、会社側が内定者に対して行う様々な施策の総称です。内定者の不安を払拭し、安心感を持ってもらうことで、入社に向かってモチベーションを高めていくことを狙います。一緒に働く仲間を迎え入れる最初のステップであるという視点を持つことが大切です。効果的な内定者フォローは内定辞退を防ぐだけでなく、新入社員の即戦力化や自社の採用活動の強化にも繋がります。

2. 3年以内の早期退職率を下げる

総務省の労働力調査によると2020年の転職者は319万人と、前の年に比べて約1割減っていますが、安心してはいけません。入社3年以内の退職者は約15万にのぼり、17年の大卒では全体の32,8%と過去10年で最高になりました。そのような状況の中、内定者が重要視しているのは“仕事でどんなスキルを磨けるか”です。その点を意識し、入社後の具体的なイメージを持てる内定者フォローのコンテンツがあると納得して入社できます。内定者フォローの中で、先輩達との接点を多数持ち、仕事内容をより具体的に理解することで入社後のミスマッチを防げるのです。

参考資料:「労働力調査結果」(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/index.html

3. 働く意義を確認する

働く意義、望む働き方を言語化できていますか?

これは内定者に限った話ではありませんが、目的を持って働くことができると私たちはやりがいを持って積極的に仕事に取り組むことができます。そしてそれがそのまま企業への生産性へと繋がっていくのです。ただし、働く意義や望む働き方を考えるのは、自分と向き合うことが必要なため、楽なことではありません。むしろ、面倒なことです。その面倒なことを内定者フォローの中で提供することができれば、内定者の力を活かそうとする姿勢、内定者を大切にする、という表れにもなります。また、“働く”を考えるようなワークショップは、オンラインでも開催可能しやすくオススメです。

内定者辞退の理由

それでは、ここからは内定者の世代、つまりZ世代の特徴を把握しつつ、内定辞退に至る理由に迫って参りましょう。

1. Z世代の特徴

まずは内定者、Z世代の特徴に合った内定者フォローを考えるにあたり、以下のポイントが挙げられます。

・個別最適化
自分ごととして捉えられるか。他では得られない情報であるか。

・事実情報重視
信頼できるか。事実を元にした情報であるか。

・静止画よりも動画
分かりやすいか。簡単・手軽な情報であるか。

・SNS
自分で選べる状況かどうか。

これらの要素を取り入れて内定者フォローのコンテンツを提供することが大切です。みなさんの内定者フォローにはこれらの要素を取り入れられているでしょうか。

2. 安心感

なぜ内定者は内定辞退をするのでしょう。一言で言うと、”安心感を得られるかどうか”が大きなポイントとなっています。

  • 自分への安心感
  • 他者への安心感
  • 会社への安心感

詳しく説明します。

・自分への安心感

自分を認められているか、自分に満足しているか、いわゆる自己肯定感“の低さは諸外国と比較した時に圧倒的に低いのが日本の若者の特徴です。(2018年度内閣府の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンが参加)。自己肯定感が低いと安心感を持つより、不安感が勝ってしまいます。「本当に自分はこの会社でいいのだろうか」「仕事はできるだろうか」残念ながら、自分のことを自信を持って肯定できる内定者は多くはないのです。逆に言えば、”あなたのことを肯定しています” ”あなたの力を活かして欲しい”というメッセージを内定者フォローで内定者が受け取ることができると、それは内定辞退を防ぐどころか、入社意識、やる気の高まりに繋がります。

また、内定者は親世代の価値観とは異なりながらも、親からの反対を受けると、内定辞退をすることがあります。その場合、なぜ反対しているのか、内定者自身はどういう仕事観を持っているのか、丁寧に聞く必要があります。

参考資料:「我が国と諸外国の若者に関する調査(平成30年度)」(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01gaiyou/s0_1.html

・他者への安心感

ここでいう”他者”とは自分以外の内定者、内定先の先輩、上司のことを指します。

・他の内定者とは合うだろうか、馴染めるだろうか
・先輩達、上司らとコミュニケーションがとれるだろうか
・何かあった時に相談できるだろうか

上記のように、他者との関係性において不安はつきません。そんな内定者の気持ちを具体的に想像し、どうしたらその不安が解消し安心感となるのか。親戚の子、もしくは我が子だと思って真剣に接し、内定者フォローを考えてください。

・会社への安心感

会社への安心感とは「会社の雰囲気がイメージと違うことはないか」という点はもちろん、”内定者自身の強みが活かせそうか”。つまり、人財として社員を扱い、社員ひとりひとりの強みを活かそうとしている会社かどうかをシビアに見ています。現代の内定者は”意義”や”やりがい””ライフスタイル”を大切にしています。なぜその仕事をするのか、する必要があるのか、会社としても説明できるかどうか、内定者を人財として見ているか、内定者は面接やちょっとしたやりとりからも感じています。

いかがですか?内定者の気持ちはイメージできていましたか?“どうしたら安心感が持てるのだろうか”を考え、内定者に寄り添って内定者フォローをすることで内定辞退を防ぐことができます。

具体的な内定者フォローの事例と効果とは?ひと工夫でユニークにする方法

ここからは具体的な内定者フォローの事例と手順、ひと工夫でユニークにする方法についてお伝えします。まずは内定者フォローのポイントです。

1. 内定者フォローのポイント

・承認欲求を満たす
教育環境やSNSの影響などもあり承認欲求が強いと言われているZ世代に対しては、フォローをする際に承認欲求を満たしてあげることが大切です。

・パーソナライズされた事実に基づく情報提供
ネットなどで個別最適化をされた情報を取得していることに慣れているため、パーソナライズされた情報を好みます。内定者個人が知りたい情報などを提供してあげることが大切です。

・わかりやすく、手軽に、何度も
何をするかが分かりやすく、気軽に参加できるものは積極的に参加して貰えます。必須ではなく任意参加や短時間でも楽しめるユニークなコンテンツを用意しましょう。

2. コンテンツ事例とひと工夫でユニークにする方法

それでは、いよいよ具体的なコンテンツの事例とひと工夫でユニークにする方法をお伝えして参ります。ユニークさは決して難しいことではありません。最後までお読み頂けましたら嬉しいです。

【コンテンツ事例】

① 人事面談
選考段階での不安払拭や企業理解の促進、面接時の評価ポイントのフィードバックなどでモチベーションの維持向上を図ることが可能です。

② 先輩社員面談
今後一緒に働く先輩や会社の雰囲気、仕事の理解促進に繫げることが可能です。先輩との信頼関係が構築できていると入社後も早く会社に馴染めるでしょう。

③ 職場見学
会社の雰囲気などの理解促進に繫げることができます。面談時などに社内をご案内することもいいでしょう。オフラインが厳しい場合でも、オンラインを使っての職場見学の機会を提供できないか、ぜひ知恵を絞ってみてください。

④ インターンシップ
関係構築や企業理解、仕事の進め方などの促進に繋がります。実際に仕事をしてもらうことで入社までに社会人としての成長も見込めるでしょう。

⑤ 研修・eラーニング
入社までに社会人としての基礎を身につけることやマインドセットを行うことができます。集合型の場合は、内定者の関係構築を図ることも可能です。

⑥ SNS
定期的に会社の情報を発信することで、企業理解を深めることが可能です。また、双方向型のSNSを使用することにより内定者との距離を縮められ、内定者の状況を把握することも可能です。

すべてのコンテンツで対面、オンライン両方が可能です。また、各コンテンツからは一見するとユニークさは感じられないかもしれませんが、使うツールによって、つまりひと工夫でユニークにすることができます。例えば、6.のSNSであれば、

【インスタグラムを利用】

・内定者の自己紹介(動画投稿)
・先輩社員のインタビューライブ
・女子会ライブ
・社員の仕事リレー(仕事内容の紹介を動画投稿) など

【TikTokを利用】

・今週のTikTok先輩
・内定者バトンリレー  など

項目だけを見るとユニークさを感じないかと思いますが、SNSのツールを変えるだけで、ユニークさが引き立つと思いませんか?特にインスタグラムやTikTokなどのツールは内定者世代とは相性が良く、よりカジュアルな交流を促すことができます。結果的に内定者との距離感が縮まり、内定者の安心感が高まるのです。高まった安心感は何にも勝る内定辞退の防止薬です。

3. 内定者フォローの手順

次に内定者フォローの手順です。手順は3つです。

① 目的を決める
前述のコンテンツを参考にして、”内定者同士の親睦を深めたいのか””企業理解を深めてもらいたいのか” など、実施するにあたり、内定者フォローの目的を定めます。内定者本人に聞いてみるのもいいでしょう。

② 概要を決めて協力者を募る
目的を決めた上で、コンテンツの内容や時間、実施方法(対面かオンラインか)など概要を決めます。決定事項をもとに社内の協力者を募るようにしましょう。若手で興味ある社員の方が内定者にとっても一番イメージしやすく、接したい相手なのでオススメです。また、目的を理解しないまま、協力してもらうと、内定者からの印象を悪くしてしまう可能性があるので注意しましょう。

③ コンテンツの詳細設計と事前準備をする
目的、協力者が決まったら詳細について設計していきます。この記事でお伝えしている通り、”ユニークさ”を意識し、ひと工夫をしてみましょう。根本的なことですが、通信環境のトラブルの際の対応方法なども共有しておくと安心です。繰り返しになりますが、“ユニーク”さを忘れずに!提供者も楽しんで準備を進めていきましょう。

4. 内定者フォローの具体的事例の手順と学び

さて、ここまで内定者フォローについて、”企業側”の視点でお伝えして参りました。最後は”内定者”の視点で、内定者フォローからどう学びがあるのかを説明いたします。

近年弊社内で実践している”先輩社員インタビューランチ”を事例とします。

こちらのコンテンツは2,先輩社員面談にあたります。いわゆる”先輩社員とのランチ面談”はもちろん珍しいことではありませんが、”インタビュー”にすることでより内定者自身の学びが深まるのです。内定者のアクションをみてみましょう。

・先輩社員へのアポイントを取る
先輩のスケジュールを照らし合わせながら、候補日程を提案

・お店セレクト
会社から上限1,000円×2名分の補助が出るので、予算を考えながらお店を決定

・「自分プレゼン」資料の準備
当日は、自分のプレゼン資料を持参し、前半は自分のアピール、後半は社員の仕事内容、人となりをインタビューによって知る

・資料にする
議事録的な内容を、簡単にペラいちの資料にまとめる

コロナの前までは対面で行っていましたが、対面とオンラインを織り交ぜながら行うことが可能です。みなさん、お分かりかと思いますが、これらの手順は

《 アポイントを取り→資料を準備し→商談に臨み→お礼メールを送り→当日の内容を議事録に分かりやすくまとめて社内に共有 》

というビジネスのプロセスと全く同じなのです。内定者フォローの中で入社前に内定者が経験することで、内定者自身にとっても学びが深く、企業としても即戦力になります。そして社員の仕事内容、人となりを知ることで、安心して入社を迎えられる=「入社後ギャップも少ない」という一石二鳥以上の効果があるはずです。

このコンテンツを2018年から導入したところ、弊社では18卒から22卒まで内定承諾後辞退が0名、離職率も現在まで0%という結果になっております。

まとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか。今回は“内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例”というテーマで以下の通りお伝えしてまいりました。

【内定者フォローの目的とその重要性】
■フォローの目的
1. 内定辞退を防ぐ
2. 3年以内の早期退職を防ぐ働く意義を確認し、やる気を促す
3. 働く意義を確認し、やる気を促す

■内定者辞退の理由
1. Z世代の特徴
2. 安心感

■具体的な内定者フォローの事例と効果。ひと工夫でユニークにする方法
1. 内定者フォローのポイント
2. コンテンツ事例とユニークにする方法
3. 内定者フォローの手順
4. 内定者の具体的な手順と学び

 

内定者フォローをひと工夫し、ユニークにすることで、内定者の心を掴み、他社とも差別化ができます。

内定者フォローを通じて社員を大切にする、というメッセージが内定者に伝わると内定辞退・早期退職を防ぐばかりか、内定者の安心感に繋がり、やる気を高めます。

結果的には企業の成長となるはずです。コロナ後の成長を見据えて、ぜひこれまでの内定者フォローを振り返る機会となりましたら幸いです。

内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例
内定者フォローをひと工夫でユニークにする方法と具体例
新卒採用ご担当のみなさん、やや落ち着いたところでしょうか。 ほっと一息つきたいところですが、内定者フォローは順調に進んでいますでしょうか。 今や優秀な学生が複数.....