大学訪問を行う時期と訪問回数の目安を徹底解説【新卒採用攻略】


大学訪問を行う時期と訪問回数の目安を徹底解説【新卒採用攻略】

新卒採用に苦戦して、採用活動が難航していませんか?

人手不足が常習化しつつある近年では、効率的にライバル会社より優秀な人材を確保する採用活動が求められます。

新卒採用で採用効率を上げるための1つの手段として、大学訪問を実施してみましょう。

大学訪問をすることで、在校生に自社の存在を認知してもらい魅力を伝えることができます。

自社の魅力を知る学生が増えれば、応募率が上がり採用効率も上げることができるでしょう。

しかし、大学訪問をしたことがない採用担当者は、「どの時期に訪問すればいいのか?」訪問する時期や回数が分からず悩んでしまうこともあるでしょう。

この記事では、大学訪問の適正時期と訪問回数について紹介します。

大学訪問は、ただやみくもに大学を訪問するだけでなく、大学側のスケジュールに合わせた適切な時期と訪問回数を守ることで効果を発揮します。

新卒採用に悩んでいる方は、最後まで読んで採用活動の参考にしてみてください。

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大学訪問とは?

大学訪問とは、企業が大学を訪問して自社の魅力を伝えることです。大学のやキャリアセンターに自社のパンフレットや求人票を設置してもらい、学生への求人公開や自社アピールに協力してもらうことです。

具体的には、教授や就職担当者にアポイントを取って、定期的に訪問することで学生を紹介してもらう採用活動のことを指します。

パンフレットや求人票を置いてもらうだけでなく、学内合同企業説明会・セミナーなど就活イベントに呼ばれることを目標に大学側との関係性を築いていきます。

大学訪問がうまく軌道に乗れば、大学から優秀な人材を効率的に採用できるので、新卒採用における重要な採用活動になります。

大学訪問を行っていない企業は、どのようにして大学訪問を成功させればいいのか確認しておきましょう。

大学訪問の目的

大学訪問の目的は毎年、大学から一定数の応募数を確保し、新入社員を獲得することです。

そのためには、パンフレットや求人票を、キャリアセンターに置いてもらうことで、学生に自社を認知してもらいます。

大学訪問をして、学生に自社の存在・魅力を認知してもらうことで、毎年一定の応募数を確保できるでしょう。

更に、学内合同企業説明会・セミナーなど就活イベントに呼ばれると、大学の学生たちに自社の魅力を伝えやすくなります。学生に自社の魅力をより伝えられるようになれば、その分学生からの応募率を向上させられるでしょう。

大学訪問によって、就職解禁日である3月1日前に、自社の魅力を学生にアピールできれば、競合他社より早く優秀な人材を確保できます。

つまり、大学訪問は、早期採用や優秀な人材を早めに押さえることに繋がるのです。大学訪問を行う目的とは、大学と信頼関係を築いて、優秀な人材の早期獲得・応募率向上にあります。

大学訪問の適正時期・回数とは?

大学訪問は、むやみに大学を訪れても効果を発揮できません。

適切な時期や訪問回数を理解しておかなければ、大学側と信頼関係を築けず大学訪問が失敗してしまうのです。

例えば、毎月特に要件もない状態で大学訪問していれば、忙しい採用担当者や教授の貴重な時間を割くことになり、迷惑になる可能性があります。

大学訪問は、大学との信頼関係を培うことが目的ですので、大学側にネガティブな印象を与える行動は避けなければいけません。

そのため、大学訪問を行う際には、訪問する適正な時期・回数を確認しておくことが重要です。

新卒採用のスケジュールを確認

新卒採用のスケジュールを確認してから、大学訪問の時期・回数を検討してみましょう。

まずは、新卒採用の一般的なスケジュールを紹介します。

  • 10月~:就活ガイダンス

学生に自社の魅力を知ってもらうには、就活ガイダンスや就活セミナー、学内合同説明会に向けて、大学訪問をしておきましょう。

就活ガイダンスの時期にパンフレットを置いておけば、学生に興味を持ってもらいやすくなります。

新卒採用のスケジュールは、毎年変動があるので、確認しながら時期を検討しましょう。

新卒採用のスケジュールに併せて大学訪問を行うことで、効率的な企業PRができるでしょう。

年3〜4回の訪問がベスト

就活の広報活動は、就活解禁日の3月1日まで禁止されています。そのため、広報解禁日前の1〜2月に訪問しておくのがベストでしょう。

このタイミングで求人票やパンフレット・企業案内を提出して、大学内の学生に企業の存在をアピールします。

おおよそ6月頃にはひとまず選考が落ち着くので、6月下旬〜7月頃にもう1度大学を訪問しておきましょう。

選考状況の報告と、学生たちの就活動向を情報交換しておいてください。

10月頃に、採用活動の大半は終了するので、採用活動の結果報告と採用活動に協力してくれたお礼を伝えに大学を訪問しておきましょう。

この時に、内定のお礼を伝えて、来年の学生紹介もお願いしておきます。万が一、その大学からの内定者がいなくても、広報活動・求人票紹介など学生への推薦・紹介をしてくれたお礼を伝えておいてください。

1〜2月に1回、6〜7月ごろに2回目、10月ごろに3回目の計年間で3〜4回の大学訪問がベストです。

4回目は、選考状況や大学の担当者の状況を考慮して、適切な時期に訪問してください。

大学側のスケジュールを考慮する

大学訪問は、年何回までしか訪問してはいけないという決まりはありません。

しかし、毎月訪問すると、教授や採用担当者も忙しく迷惑になってしまいます。

採用活動が激化して、他社の大学訪問が多くなる時期は、自社の魅力をプレゼンしたり担当者と長時間話をしている時間はありません。

大学訪問では、採用担当者や教授の時間を頂いていることを理解して、大学側のスケジュールを考慮してください。

大学側のスケジュールを考慮しない企業は、自分勝手な企業だと認識されて大学から嫌煙されてしまう可能性があります。

大学側と良好な関係性を築いていくために、大学側の気持ちに寄り添ってスケジュールを確認してから訪問時期を検討しましょう。

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大学訪問前の事前準備とは?

大学訪問を検討して、いきなり大学に訪問しても失敗してしまいます。

何も準備せずに大学訪問をしても、人材獲得に繋げられないでしょう。

大学訪問をする前に、下記の準備をしてきましょう。

  • ペルソナ選定
  • 訪問大学選定
  • パンフレット・求人票作成
  • アポイント取得

それぞれの準備項目ごとに、詳しく解説していきます。

ペルソナ選定

大学訪問を成功させるためには、まず、どの学生層をターゲットにするか採用ペルソナを選定しておきましょう。

出身大学や学部学科、専攻分野や得意分野、サークル活動や部活動での役割やポジションなどから、自社がどんな新入社員を獲得したいのか、会議で決めておきます。

自社が採用したい学生像を検討して、どのようなスキル・人格の新入社員が欲しいか、新卒採用のペルソナを明確に定めておきましょう。

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訪問大学選定

ペルソナとなるターゲット学生像が確定したら、訪問するターゲット大学を選定します。

大学訪問が初めての場合は、会社近隣にある大学や、社員の中にOB・OGがいる出身大学をターゲットにしてみてください。

会社近隣にある大学であれば、学生が通勤範囲に住んでいる可能性が高く、応募を検討してくれる学生がいるでしょう。

社員の中にOB・OGがいる出身大学は、OB・OG社員を大学訪問に連れて行くことで、大学側との関係性を築きやすくなります。

他には、ペルソナ選定によって定めたターゲット層が多く在籍している大学をターゲット大学とすることもおすすめです。

自社の求める人物像が多く在籍している大学・学部学科の人材こそ、将来の新入社員候補となります。

パンフレット・求人票作成

手ぶらで大学訪問をしても、効果は薄くなるでしょう。

パンフレットや企業案内・求人票を作成して、大学訪問の準備をしておきましょう。

パンフレットや企業案内は一目で興味を惹ける表紙やキャッチコピーがあると、集客効果が高くなるでしょう。

大学訪問をする担当者は、パンフレット作成・求人票作成に携わり、自社の魅力をプレゼンできるよう準備しておきましょう。

パンフレットや求人票の概要を詳しく知らない担当者が、大学を訪問しても自社の魅力を存分に伝えきれない可能性があります。

大学訪問を成功させるコツは、パンフレット・求人票制作段階から訪問する担当者を決めておくことです。

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アポイント取得

大学訪問の際には、アポイントを取得してから訪問しましょう。

アポイントはキャリアセンターか、各専攻分野の教授宛に取得します。

文系の場合はキャリアセンター理系の場合は教授宛にアポイントを取ることが多いようです。

また、大学のホームページに「企業向け情報」などが掲載されていることがありますので、確認しておきましょう。

アポイント取得方法を確認してから、必要な学生が在籍している担当部署にアポイントを取得してください。

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ターゲット学生別の採用スケジュールを確認する

大学訪問の時期や訪問回数を決めるために、採用したいペルソナ(ターゲット層の学生)がいつ頃就活をするのかを確認しておきましょう。

採用したいペルソナによって、どのタイミングで大学訪問をした方がいいのか、訪問時期が変わります。

自社が求めるペルソナ別に、採用スケジュールを確認してから大学訪問を行いましょう。

参考として下記の学生をペルソナに設定した場合の、最適な訪問時期を解説します。

大手企業志望の学生の場合

大手企業志望の学生は、大学3年生の6月頃インターンシップに参加します。

そのため、大手企業志望の学生を獲得するには、5月までにはインターンシップ志望の学生に向けてパンフレット・企業案内を見てもらわなければいけません。

インターンシップに参加してもらうには、1〜2月時点で翌年度のパンフレット・求人票を提出したり春先に大学訪問をするなど、早めの対応が必要です。

大手企業志望の学生を採用したい場合は、競合他社より早い時期に大学訪問を行いましょう。

公務員志望の学生の場合

公務員志望の学生は、大学4年生の夏〜秋頃に公務員試験を受験します。

その中でも、狙い目のペルソナは公務員試験に落ちて、公務員以外の就職先を探している学生です。

公務員試験に落ちた学生は、秋冬採用に向けて就活をするので、秋頃が狙い目になります。

秋頃には、公務員志望だった学生に向けて、安定した福利厚生をアピールして広報活動を行いましょう。

公務員志望だった学生は、福利厚生の充実や安定したライフワークバランスに惹かれるものです。

公務員でなくても安定した生活が手に入ることが伝わる企業案内・求人票を作成して、公務員志望の学生の応募を集めましょう。

体育会系の学生の場合

強豪校など部活動に取り組んでいる体育会系の学生は、大学3年生の冬頃に部活動を引退します。

そのため、企業は大学3年の1月には体育会系の学生に向けて、アプローチしておく必要があるのです。

パンフレットや求人票を大学に提出して、就職解禁日とともに広報活動・学内合同説明会に参加して人材獲得に努めましょう。

体育会系の学生をターゲット層にしている企業は多くあります。

競合他社より先に優秀な学生を獲得するため、早めの時期に大学訪問を行いましょう。

大学訪問を成功させるコツ

大学訪問を成功させるコツを紹介します。

大学訪問で新卒採用を効率化するためには、いくつかのコツが必要です。

今年の新卒採用だけでなく、来年以降の新卒採用を効率化するために、下記の大学訪問を成功させるコツを押さえておきましょう。

大学訪問の目標を明確にする

大学訪問の目標を明確にしておかなければ、大学訪問に費やす時間・労力を判断できません。

企業によって、大学訪問に掲げる目標は異なります。

例えば、大学訪問を初めて行う企業であれば、求人票を掲載してもらい学内合同説明会に参加させてもらうことが目標でしょう。

他にも、必要な情報交換を行う、目標の教授を紹介してもらい関係性を築くなど、企業によって大学訪問の目標はさまざまです。

今年の大学訪問では、何を目標にするかを明確にしておくことで、後々の採用活動を円滑に進められます。

同じ採用担当者が訪問する

大学訪問で応募数を増やすには、同じ採用担当者が大学に訪問することが大切です。

毎回、違う担当者が訪問しても、大学側に企業を覚えてもらえません。

大学の就職担当者・教授と接点を持って、信頼関係を構築していく努力が必要です。

OB・OGがいれば担当者にするか、一緒に同行させると大学側との会話が弾みやすくなります。

就職担当者や教授も人間なので、信頼できる企業を学生に紹介したいと考えるものです。そのため、大学からの紹介を多く貰うには、大学の就職担当者との信頼関係は非常に重要になります。

大学訪問を成功させるコツは、長期的な採用計画です。いきなり大学訪問で応募数を激増させることはできません。同じ採用担当者が数年かけて大学側との信頼関係を築いていき、学生を紹介してもらうという長期的な計画を視野に入れて行動しましょう。

大学訪問後のフォローを大切にする

大学訪問をして学生を紹介されて何もしなければ、来年度からの採用活動がまた難航してしまう可能性があります。

大学訪問をした大学は、内定者が出た・出ていないに関わらずお礼のメールや訪問をしておきましょう。

お礼メールは、大学訪問をした後に必ず送りフォローしておいてください。

数多くの企業が大学訪問をしている中、好印象を与える企業にならなければ大学の信頼を得られません。

ただ、お礼メールを送るだけでなく、自社に関する疑問点や相談を積極的に取り入れるようにしましょう。

メールに「疑問点やご要望があれば、お気兼ねなくご相談ください」と、相談しやすいように記載しておくと大学側の心象が良くなります。

訪問時にも、要望にお応えする誠意を見せて、信頼を勝ち取っておきましょう。

大学訪問後のフォローを徹底することで、大学側との信頼を培えるでしょう。

まとめ

大学訪問は年に3〜4回、同じ採用担当者が訪問するのがベストです。

訪問時期は、就職解禁日前の1〜2月、就活が落ち着く7月頃、内定が出た後の結果報告として10月頃に訪問しましょう。

訪問前にはアポイントを取得して、パンフレット・求人票を作成して準備しておいてください。

ペルソナとなるターゲット学生・大学を選定しておくことで、大学訪問を効率的に行えます。
また、OB・OGがいる大学をペルソナにする場合は、大学訪問にOB・OGを連れて行くと大学と円滑に関係を構築できます。

大学訪問で採用効率を良くするためには、大学側と信頼を築くことが大切です・

大学側と信頼を築いて人材獲得するために、大学訪問の時期と回数のポイントを押さえて、訪問後のフォローを徹底しましょう。

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◆大学訪問とは?
・大学訪問の目的
◆大学訪問の適正時期・回数とは?
・新卒採用のスケジュールを確認
・年3〜4回の訪問がベスト
・大学側のスケジュールを考慮する
◆大学訪問前の事前準備とは?
・ペルソナ選定
・訪問大学選定
・パンフレット・求人票作成
・アポイント取得
◆ターゲット学生別の採用スケジュールを確認する
・大手企業志望の学生の場合
・公務員志望の学生の場合
・体育会系の学生の場合
◆大学訪問を成功させるコツ
・大学訪問の目標を明確にする
・同じ採用担当者が訪問する
・大学訪問後のフォローを大切にする