新卒採用の内定辞退を防止するには?企業が押さえるべき5つのポイント

新卒採用の内定辞退を防止するには?企業が押さえるべき5つのポイント

新卒採用の内定辞退を防止するには?企業が押さえるべき5つのポイント 640 480 株式会社アールナイン

時間とコストをかけて採用した学生から、内定辞退の連絡が来ること。

新卒採用を担当する方にとって、最も避けたいシチュエーションの1つです。

内定から入社まで一定の期間が空きますが、その間に内定者の心変わりを防ぐ必要があります。

そこで今回は、新卒採用の内定辞退を防止するため、企業が押さえるべき5つのポイントを解説します。

これから採用活動を行ううえで、ぜひご参考ください。

内定辞退の可能性チェックシート(エクセル)
内定辞退の可能性チェックシート(エクセル)
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なぜ新卒採用の内定辞退が起きるのか

まずは、そもそもなぜ内定辞退が起きるのか、その原因を理解する必要があります。

具体的な原因がわからないままでは、適切な内定防止施策を打つことはできません。

別の企業から内定が出た

学生が内定辞退する最もよくある理由は、「別の企業から内定が出た」です。

就活中は1人あたりにエントリーしており、複数から内定が出る学生も珍しくありません。

特に自社が内定を出したということは、他社から見ても「欲しい」と思われる優秀な人物である可能性が高く、いわば1人の学生をめぐって数社が競合する形になります。

面接で「御社が第一志望です」と言われていても、油断は禁物です。

単に「そう言わないと選考に通らないから」という学生もいますが、「当初は本当に第一志望だったが、選考を受ける中で変わっていった」というケースもあります。

特に選考スケジュールが早めに終わる場合、後から内定をもらった企業の方が良く見えてしまうということも少なくないようです。

参考URL:「7月1日時点の就職活動調査」キャリタス就活2023 学生モニター調査結果(2022年7月発行)

内定後に不信感が生まれた

選考中は学生側も内定獲得に必死になっているため、少しの違和感があってもさほど気にすることはありません。

しかし内定が出て「自分はこの会社で働くんだ」と実感すると、ちょっとしたことが気にかかるようになります。

言葉尻一つが引っかかり、「本当にここでいいのか」「もっと自分に合う企業があるのではないか」と考えてしまうようになります。その結果、内定を辞退するケースが散見されます。

特に学生と社会人では基本的な考え方や感覚が大きく異なり、意識せずに行ったちょっとした言動が思わぬ感情を引き起こすことがあります。

一方で、書類の期日を守るといった当たり前のことから、コミュニケーションを密にとるなど細やかな気遣いまで配慮すると、「早くここで働きたい」と思ってもらえるものです。

ちょっとした行き違いから心が離れないよう、入社日まで丁寧なやり取りを心がけましょう。

大学を卒業できなかった

それほど数は多くありませんが、単位が足りず卒業できないために、泣く泣く内定を辞退する学生もいます。

大学1年生のときから計画的に授業を履修していればそうはなりませんが、4年生まで残しているとリスクは高くなります。

また、テスト勉強が足りず定期考査で落とされたり、卒業が間に合わなかったりというケースもあります。

学生側が連絡してくるということは、授業の教授に掛け合ったり、ゼミの担当教授に相談したりとあらゆる手を講じた結果、どうしても卒業できないということが確定した段階だと思って良いでしょう。

こうした場合、企業側の選択肢は主に2つあります。

1つ目は、内定辞退を受け入れて学生を手放すことです。

コストをかけて採用したことには間違いないのですが、それもすべては「来年度には大学を卒業して入社できる」ことを前提としています。

そこが覆るのであれば、致し方ありません。

2つ目は、まずアルバイトや契約社員として採用し、半年もしくは1年後に卒業したら、正社員として受け入れるという方法です。

人員計画が狂ってしまいますが、優秀だと判断した学生を手放さなくてすみます。

また授業時間だけ抜けてもらい、基本的に正社員と同じ時間帯で働いてもらえれば、他の新卒採用した社員とほぼ同じようにマネジメントすることもできるでしょう。

体調や家庭の都合

まれに、本人の体調が崩れ社会人として働くことができなくなるパターンもあります。

持病を持っていなくとも、突然難病にかかってしまったり、事故に巻き込まれてしまったりという可能性はあります。

また、家庭の都合で内定辞退する学生もいます。

家族が倒れて実家に戻らなくてはいけなかったり、家業を継がなくてはならなくなったりと、理由は様々です。

体調にせよ家庭都合にせよ、こういった理由の場合は企業側が説得しても難しいケースが多いようです。

他の理由ならまだ対応のしようがありますが、こういった理由であれば潔く内定辞退を受け入れた方が良いでしょう。

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新卒採用の内定辞退を防止する5つのポイント

新卒採用の内定辞退を防止するには、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

どれも難しいことではなく、ちょっとした工夫をするだけでOKです。

内定から入社まで連絡を取り続ける

内定をもらってからずっと連絡がないと、学生はそれだけで不安が募ります。

特に早期選考で年内に内定を出すようなスケジュールだと、10月の内定式まで連絡をとらなければ10か月ほど空白の期間が発生することになります。

その間に、フォローアップが手厚い企業と出会うと「こちらの方が自分を大切に思ってくれている」と感じ、内定を辞退してその企業に入社されてしまいます。

このような事態を避けるため、こまめに連絡を取り続けましょう。

堅苦しい面談などをする必要はなく、メッセージを送るだけでも構いません。

接触機会が増えるほど、学生の心は離れにくくなります。

定期的に社員と会えるようにする

単に連絡をするだけでなく、顔が見えるコミュニケーションをとることも大切です。

直接会うのが1番ですが、コロナ禍であることや学生の在住場所によってはzoomなどのオンラインでも構いません。

チャットやメールだけでのやり取りに比べると、顔が見えていた方が内定辞退しにくくなります。

また、採用担当者だけでなく、年次の近い先輩社員などと会える機会も作りましょう。

事業に直接携わっている社員の話は学生にとっても想像しやすく、モチベーションアップにもつながります。

社員を何名かピックアップして、短い時間でも交流できるようにセッティングしましょう。

内定を出す時に熱意を伝える

内定を伝える際、ただメールを送るだけでは素っ気ない印象になります。

電話をして直接話した方が、学生側の喜びも大きくなるでしょう。

また、なぜ内定に至ったかを説明するのも効果的です。

その人のどんなところが良かったのか、入社後にどんな働きを期待しているかなど話してあげてください。

選考の中で面接官が評価したポイントなど記録が残っているはずなので、そのあたりの要素を絡めながら伝えると説得力が増します。

オフィスに来てもらう

コロナ禍では学生が一度もオフィスに足を運ぶことなく、オンラインで選考が完結することも増えています。

しかしそれでは学生からすると、自分が働いている姿を想像できません。

そういったちょっとした情報不足から不安な気持ちに駆られ、内定辞退につながるケースもあります。

今では、そもそも従業員がオフィスにほとんど出社しない企業も増えていますが、メンバーが集まっている日を狙ってオフィスに招待してみてください。

自分がこれから働く場所を目にできるというだけで、期待感を持つことができます。

また、選考では関わらなかった社員と顔を合わせることもできます。

内定後にイベントを実施する

内定後にイベントを行うことで、学生の気持ちを離さず内定辞退の防止ができます。

イベントはそれほど大それたものである必要はありません。

会社に対して親近感を持ってもらうこと、社員と交流して帰属意識を持ってもらうことなどを目的に、簡単に開けるものを企画しましょう。

具体的にどんなイベントが良いか、次に解説します。

内定後に行うイベントの例

内定者が決定したら、入社までにいくつかイベントを開くことがおすすめです。

どんなイベントが良いか、どんな点に気を付けるべきかといった例を解説しますので、これからイベントを設計する方は参考になさってください。

内定者懇親会

最も開催しやすいイベントは、内定者懇親会でしょう。

企業の雰囲気を肌で感じられますし、内定者同士で関係が深まります。

その場で連絡先などの交換ができれば、内定者だけでコミュニケーションが生まれるようになり、孤独を感じにくくなります。

これにより、内定辞退を防止するのはもちろん、入社後にスムーズな人間関係を作れるようになる効果もあります。

内定者懇親会で良い関係性ができれば、会社自体にポジティブな印象が生まれ、「4月からこの会社で頑張ろう」と前向きな気持ちになれるでしょう。

先輩社員懇親会

内定者同士だけでなく、先輩社員との交流の場も設けましょう。

実際に現場で働いている先輩と話すことで、自分はどんな仕事をするのかこれからどんな成長ができるのかなどを実感してもらうことができます。

特に年次の近い社員だと緊張せずに話しやすく、もし内定者が悩みを抱えていたら相談に乗ってくれるでしょう。

また、自分が近い将来どんな社会人になれるかというロールモデルにもなるので、「こんな先輩のようになりたい」という憧れを持ってもらえれば、内定辞退を防止することができます。

そのため、懇親会にはなるべく活躍している若手社員をアサインしましょう。

社長懇親会

ベンチャー企業や中小企業では、内定者が社長と懇親する機会を設けることもあります。

社長自ら内定者のイベントに参加することで「私たちは期待してもらっている」と実感してもらうことができます。

また、現在の事業の話や直近の目標だけでなく、社長が考えている会社の将来的なビジョンなどを聞くことで、モチベーションもアップします。

時間の都合上、社長懇親会としてイベントを企画するのが難しければ、内定者懇親会や先輩社員との懇親会に社長から挨拶や交流するコーナーを設けるのも一手です。

それだけでも会が引き締まり、内定者にとって良い刺激を与えることができます。

内定者研修

内定者研修を通して会社や仕事に馴染んでもらうことで、社会人としての自分の姿が想像できるようになり、不安解消にもつながります。

内定者研修のプログラムとしては、仕事内容の説明や基本的なビジネススキルなどがよく実施されます。

どんな内容にせよ、フィードバックを丁寧に行うことが大切です。

自分たちの頑張りを評価してもらえる環境だとわかってもらえると、内定辞退を防止できます。

内定者インターンシップ

内定者インターンシップを行うことで、入社前から会社に帰属意識を持ち自社で働くことが当たり前だと思ってもらえる環境作りをすることも一手です。

内定者同士や先輩社員との交流もできますし、ある程度の業務を理解した状態で4月入社となり、仕事への不安も解消できるでしょう。

アールナインでは、内定者へのフォロー面談をはじめ、内定者研修や内定者イベントの設計・運営といった採用アウトソーシングサービスも行っております。新卒採用や内定者フォローに関するご相談やお悩み事などお気軽にお問合せください。

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まとめ

新卒の内定防止に努めることは、採用担当者にとって非常に重要な仕事です。

時間と予算をかけて内定を出した学生が4月から確実に入社してくれるよう、細やかなフォローアップを心がけましょう。

◆なぜ新卒採用の内定辞退が起きるのか
・別の企業から内定が出た
・内定後に不信感が生まれた
・大学を卒業できなかった
・体調や家庭の都合
◆新卒採用の内定辞退を防止する5つのポイント
・内定から入社まで連絡を取り続ける
・定期的に社員と会えるようにする
・内定を出す時に熱意を伝える
・オフィスに来てもらう
・内定後にイベントを実施する
◆内定後に行うイベントの例
・内定者懇親会
・先輩社員懇親会
・社長懇親会
・内定者研修
・内定者インターンシップ