応募したくなる求人票の書き方 5つのコツ【文章例あり】


応募したくなる求人票の書き方 5つのコツ【文章例あり】

求職者が求人票を見る際、必ずチェックするのは、「賃金」「休日」「勤務地」などの就業条件です。

しかし、少し希望条件から外れていても、求職者が「この会社で働いてみたい」と思ってもらうことは十分可能です。

それには求人票の段階で、求職者の興味を喚起するような自社の魅力を伝える書き方がポイントとなります。

そこでこの記事では、条件のマッチングだけでは測れない「応募したくなる」求人票の書き方の「5つのコツ」と求人票に記載すべき「6つの項目」を例文付きでご紹介します。

求人票は書き方次第で、確実に応募数が増加します。この記事で解説するポイントを意識しながら、「応募したくなる求人票」を作成しましょう。

また、

・職種ごとに求人内容が整理できていない
・採用要件が言語化できていない

という方には、求人票フォーマットと作成ポイントの無料DLもおすすめです。

フォーマットに沿って記入するだけで、応募したくなる魅力的な求人票が作成できます。↓

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「応募したくなる求人票」の書き方5つのコツ 

求人票はターゲットに向けた〝ラブレター〟だと考えてみましょう。どんな相手に何を伝えるべきか。どう伝えるか。どんなふうに伝えるか。以下のような5つのポイントがあります。

  1. 求めるターゲットを明確にする
  2. ターゲットに刺さる自社の強みをアピールする
  3. 内容をできるだけ具体的に書く
  4. 誰にでもわかりやすい言葉を使う
  5. 写真や動画を使って雰囲気を伝える 

1. 求めるターゲットを明確にする

◆年齢・性別(※いずれも公には表記できません)
◆前職経験・スキル・資格
◆転職回数、人物像(仕事に対する価値観・志向性など)

「法人営業でチームマネジメントの経験もある30代男性」
「ExcelでSUM関数ができて、顧客対応もこなせる20代前半の女性」

このように、ターゲットとなる人材の「理想の人物像」をまずイメージしてみましょう。この人物が「伝えたい相手」です。

「理想の人物像」の項目をリストアップしたら、次は、「M U S T(必須条件)」と「W A N T(歓迎条件)」に分けて整理することも大切です。

2. ターゲットに刺さる自社の強みをアピールする

◆事業の魅力:業績・将来性・業界シェアや独自性
◆環境の魅力:産休・育休や有休取得率、社員の定着率
◆仕事内容の魅力:裁量・責任・ワークスタイルなど

求人情報が溢れている昨今、求職者はいくらでも求人企業を比較できます。そのため、自社の強みや、他社に比べて自社がどれだけ魅力的であるかをピックアップし、訴求できるポイントを整理します。

特に、ターゲットとする人材が「働くうえで魅力に感じる」ポイントが重要です。求職者は「自分に務まりそうな仕事」か、「将来的に長く働けそうな会社」か、「まさかブラック企業では?」など、さまざまな〝見えない不安〟を抱えています。

そこで、会社のアピールポイントとなる情報を可能な限り〝見える化〟し、不安を払拭することが求人票を魅力的にするコツです。

3. 内容をできるだけ具体的に書く

転職に自信満々で挑む強者は少数派です。

そこで、求人情報を読んで「私にもできそう」と感じてもらうことが求人票作成における最大の目的です。

経験者募集であっても、企業ごとに業務内容や業務フロー、業務範囲などが異なることも多々あります。業務内容は具体的にイメージできるよう、わかりやすく端的に伝えましょう。

4. 誰にでもわかりやすい言葉を使う

業界特有の専門用語、社内でのみ通用する用語などを使うのは避けましょう。

誰が読んでも理解できて、イメージできる言葉を使うことが基本です。最近はあまり長い文章が好まれず、長いと読み間違いも多くなります。簡潔でわかりやすい文章がベストです。

また、求人票を公開する前には、必ず複数人で読んで推敲します。

誰が読んでも同じように理解ができるか。他の意味に捉えられてしまう可能性はないか丁寧にチェックしてください。

5. 写真や動画を使って雰囲気を伝える

写真や動画は、会社や社員の雰囲気を知ることができる重要なアイテムです。掲載が可能なら、スマホでも構わないので撮影してみましょう。

「会社の雰囲気が良さそうだった」「働いている社員の人が楽しそうだった」など、求職者は意外に注意深く、写っている社員の表情までチェックしています。

ちょっと不器用な感じの社員のインタビュー動画でも、「人間関係が良さそう」「なんだか温かくて、いい雰囲気」が伝われば大成功です。

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求人票に掲載しなければならない項目

求人票で、どのように自社の魅力を伝えるかは創造性が問われます。

しかし、それ以前に求人票の掲載にはルールがあることを忘れてはいけません。

まずは、求人票に掲載しなければいけない項目について解説いたしますので、必ず覚えておきましょう。

厚生労働省より「ハローワーク等へ求人申込みをする際や、ホームページ等で労働者の募集を行う場合は、労働契約締結までの間に労働条件を明示することが必要」であることが定められています。

具体的に掲載が必要な項目は、下記12項目です。

・業務内容(例:一般事務、営業、技術職など、募集職種と業務内容を明記)
・契約期間(例:期間の定めなし)
・試用期間(例:試用期間あり -3ヶ月-)
・就業場所(例:本社 東京都⚪︎⚪︎、支社 北海道△△等)
・就業時間(例:9:00~18:00)
・休憩時間(例:12:00~13:00)
・休日(例:土日、祝日)
・時間外労働(例:あり -月平均20時間-)
※裁量労働制を採用している場合は以下のような記載が必要
例「企画業務型裁量労働制により、⚪︎時間働いたものとみなされます」
・賃金(例:月給20万円 -ただし試用期間中は月給19万円- )
※時間外労働の有無に関わらず一定の手当てを支給する制度(いわゆる”固定残業代”)を採用する場合は、以下のような記載が必要
①基本給〇〇円(②の手当を除く額)、
②〇〇手当(時間外労働の有無に関わらず、〇時間分の時間外手当として〇〇円を支給)
③〇時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給
・加入保健(例:雇用保険、労災保険、厚生年金、健康保険)
・募集者の氏名又は名称(例:株式会社⚪︎⚪︎)
・派遣労働者として雇用する場合(例:雇用形態:派遣労働者)

【引用元】
厚生労働省「労働者を募集する企業の皆様へ」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000171017_1.pdf

上記の項目に関しては、求人票に掲載が義務付けられた項目となります。

仮に求人票の記載スペースが足りないなど、やむを得ない場合は「詳細は面談の際にお伝えします」など書き、別途明示することも可能ですが、原則として、初回の面接時など、求人者と求職者が最初に接触する時点までに全ての労働条件を明示する必要があります。

基本的に求人媒体サービスでは、所定フォーマットに上記の項目が記載必須事項になっているはずですが、求人票を記載する担当者側も漏れがないか必ず確認するようにしましょう。

また、労働条件を明示するに当たって以下の注意点も合わせて覚えておきましょう。

・明示する労働条件は、虚偽又は誇大な内容としてはならない
・労働契約が試用期間としての性質を持つ場合、試用期間となる有期労働契約期間中の労働条件の明示が必要
・また、試用期間と本採用が一つの労働契約であっても、試用期間中の労働条件が本採用後の労働条件と異なる場合は、試用期間中と本採用後のそれぞれの労働条件の明示が必要
・労働条件の水準、範囲等を可能な限り限定するよう配慮が必要

(例:月給20万円〜50万円など大きな幅を持たせてはいけない)
・労働条件は、職場環境を含め可能な限り具体的かつ詳細に明示するよう配慮が必要
・明示する労働条件が変更される可能性がある場合、その旨を明示し、実際に変更された場合は速やかに知らせるよう配慮が必要

求人募集する企業側は、以上のような注意点を遵守する必要があります。

このようなルールは、随時、追加や変更される可能性がありますので、採用担当者の方は常に情報をアップデートしていきましょう。

【引用元】厚生労働省 「労働条件等の明示」
https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/content/contents/001070914.pdf

また、応募を集める待遇・福利厚生面の書き方はこちらもチェック↓

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実践編 魅力的な求人票の書き方と例文          

ここでは、架空企業『株式会社ベジタブル』を例にして、求人票の書き方とコツをご紹介しましょう。

『株式会社ベジタブル』は生鮮食品流通事業を主力として、主に飲食店に対する生鮮野菜の流通卸を担っています。

農業を元気にする生産者支援事業なども行っており、これから新規事業として、ベジタブルスイーツ専門のカフェをスタートします。

その同社が、3職種の募集を行います。まずは職種別の書き方について解説します。

例文1【一般事務】

ターゲット:エクセルの得意な20代女性。印象の良い電話対応ができればベター。

1. 募集職種

◆未経験歓迎!【一般事務】P Cを使った簡単な入力などのお仕事。

2. 仕事内容

◆受注データの作成(エクセルへの入力業務)
◆納品書の作成
◆電話対応(会社の代表電話の一次対応。担当者に取り次げばOK!)

3. 具体的には

先輩社員2名と一緒に業務を分担しながら、午前は受注データの入力、午後は納品データの出力を行います。
PCの入力業務が8割以上。残業はほとんどありません。

4. 応募要件

必須条件/高卒以上・P Cスキル(入力・メールができるレベルで可)
歓迎する経験・スキル/なんらかの事務職経験、エクセル操作が得意なら尚可

例文2【ルート営業】

ターゲット:配送スタッフの補充メンバー。営業感覚があれば経験は不問。レストランオーナーに可愛いがってもらえるような20代男性。ルート営業からスタートし、将来はリーダーや他部門でも活躍できるような人材だと尚可。

1. 募集職種

【食品卸のルート営業】得意先へ野菜の配送および新商品の企画提案。既存顧客なので飛び込み・テレアポは一切ナシ!

2. 仕事内容

得意先へ受注した新鮮野菜を納品するとともに、季節の新商品をご提案してください。

3. 具体的には

お客様は三つ星レストランなど、食材にこだわりのある飲食店です。
1日10件ほどを担当。2tトラックで担当エリアを回ります。
力仕事もありますが、リフトと台車があるので女性も無理なく活躍しています。
配属先は30代が中心の10名体制。まずは先輩のトラックで同乗研修から始めます。

4. 応募要件

◆必須条件/普通免許・基本的なP Cスキル。学歴・経験は問いません。
◆歓迎する経験・スキル/法人営業経験、セールスドライバー経験があれば優遇。

例文3【カフェスタッフ】

ターゲット:新規事業なので若干意識の高い20代男女を集めたい。将来は店長候補になれるような人材が希望。都心のカフェやスタバなどで働いていた子がイメージ。

1. 募集職種

【カフェスタッフ】新規店舗を一緒につくっていくオープニングメンバー大募集!未経験者も歓迎!

2. 仕事内容

◆レジ、接客
◆フード・ドリンクの提供
◆店内の清掃・衛生管理

3. 具体的には

新事業として、野菜スイーツのカフェをオープンします。
野菜ソムリエの資格を持つ店長とメニュー開発にも挑戦できます。
ホール&キッチン担当のオープニングスタッフとして、一緒に店づくりから始めていきましょう!

4. 応募要件

◆学歴・経験一切不問です。未経験者大歓迎!
◆歓迎する経験・スキル/接客・サービス業の経験(アルバイト経験でも可)

求人票の10項目を魅力的にみせるコツとは?

  1. キャッチコピー・仕事名
  2. 仕事内容
  3. 求めるスキル・経験
  4. 募集背景
  5. 会社の特長・理念・ビジョン
  6. 給与・賞与
  7. 勤務時間・休日・休暇
  8. 待遇・福利厚生
  9. 研修・資格取得支援
  10. 選考の流れ

1. キャッチコピー・仕事名

職種名は最初に目に付く項目です。仕事内容がイメージできるわかりやすい職種名と、+αで「おや?」と思わせるキーワード(キャッチコピー)を盛り込み魅力度をアップします。

◆未経験歓迎! P Cを使った簡単な入力
◆得意先回りなので、飛び込み・テレアポは一切ナシ!
◆新規店舗のオープニングメンバー

など、「一般事務」「営業」で終わらせるのではなく、必ずチェックされる職種名の+αは目を惹くキーワードになります。

2. 仕事内容

「より詳しく、わかりやすく」が求人票の書き方としては最大のポイントです。箇条書きでも構いませんし、業務内容には具体的な時間や数字を入れるとよりわかりやすくなります。

◆未経験可の場合は、未経験でも無理なくできる仕事であること。
◆どんな人が働いていて、研修があるのかどうか。

ほかにも、

◆未経験者歓迎
◆入社後3カ月は研修期間
◆残業ナシ
◆オープニングスタッフ、新店舗
◆テレアポ・飛び込みナシ(営業の場合)

など、求職者の興味を惹くキーワードを文言内に散りばめていくのが書き方のコツです。

また、1日の大まかなスケジュールや業務の流れを伝えるとわかりやすくなります。

<1日の流れ表記>

◇朝出勤・朝礼
◇午前中は資料作成・メール対応・電話でアポ確認
◇ランチ
◇午後は客先周り(平均3件)
◇16時には帰社。残務処理後、17時半には退社

<業務の流れ表記>

▽打ち合わせ:顧客ニーズのヒアリング
▽企画・見積:顧客要望を踏まえた企画立案・見積作成
▽提案:プレゼンテーション
▽契約:関連部署や協力会社の手配・発注
▽納品:納品後のアフターフォローも担当

3. 求めるスキル・経験

求めるターゲットを明確にした際に整理した「M U S T(必須条件」「W AN T(歓迎条件)」をわかりやすく明記します。

例文よりもっとハイスペック人材、専門職を募集する場合、そのレベル感に合った内容にすることも意識します。この場合は専門用語、必須資格で〝縛り〟をかけるのもコツです。

◇求める年齢、性別、国籍を書くことはできません。
◇必要な資格・免許はできるだけ明記しましょう。
◇歓迎条件に、経験値、資格を幅広く書いておくとベターです。

<こういう経験が活かせます>などの具体例があれば、「私も経験ある」「これならできそう」と、求職者のイメージも膨らみます。

以降は、会社情報を記載する全職種共通事項となる部分です。諸条件は必ずチェックされるため、必要な項目は丁寧に表記してください。

4. 募集背景

会社の経営状況や募集する部署の状況などを踏まえ、なぜ人材募集を行っているのかを明記します。

◆業績好調のため、チームの体制を強化し、さらなる顧客ニーズへの対応力向上のため。
◆次世代人材を迎え、将来の幹部候補へと育てていきたい。
◆新規事業立ち上げのため、新たなメンバーを募集。

など、前向きな内容で、業績アピール、将来性などに繋げることも、書き方のコツです。また、今回の採用で、求職者に何を期待しているのか、就職したらどのようなキャリア・将来像が実現できるのかを求人票で伝えましょう。

5. 会社の特長・理念・ビジョン

【野菜を通じて社会を、社員を笑顔にする】
株式会社ベジタブルは生鮮食品流通を手がける専門企業です。
人々の健康を支える生鮮食品流通で社会に貢献します。
社員とその家族の健康を支え、その笑顔に貢献します。

上記のような理念・ビジョンをベースにした行動指針などは、求人票には書ききれない場合もあると思いますので、ぜひホームページに整理しておきましょう。

「企業理念やビジョンに共感した」
「こんな考え方を持った経営者・仲間と一緒に働きたい」
「仕事内容よりチームワークや評価される環境を重視したい」

こうした志向の求職者には、企業理念やビジョンが重要な入社動機につながります。ぜひ、企業WEBサイトのURLとリンクさせておきましょう。

また、<社員インタビュー>などの特設コーナーを利用したり、動画を用意したり、仕事内容以外の会社の特長、知って欲しいことを伝えることが、求人票の魅力アップのコツになります。

6. 給与・賞与

◎月給20万円
◎賞与(年2回)

このような書き方が基本情報ですが、初年度や入社3年目にはどの程度の報酬が手にできるのかがイメージできる、年収例を併記するのがおすすめです。

◇28歳 営業職:入社3年目、月給25万円、年収420万円
◇30歳 営業主任:入社5年目、月給32万円、年収500万円

など、ターゲットの年齢に近いところで表記するのも書き方のコツです。

くわしくはこちらをご覧ください。

【関連記事】求人広告の書き方!〜給与編〜 書き方1つで応募は集まる!

7. 勤務時間・休日・休暇

◆完全週休2日(土日祝休み)、年間休日125日 など、月に何日、何曜日に休めるのかを表記します。

ほかに、以下のような追加情報で働きやすさのイメージアップをはかりましょう。

◆年末年始や夏休みの連休(1週間は休めるなど)
◆有休消化率80%、産休育休実績あり
◆シフト勤務は土日も含め休日の希望が出せます。

8. 待遇・福利厚生

各種手当は、可能な限り明記しましょう。とくに家族手当、住宅手当など、収入にオンされる手当は求職者にとって重要な情報です。

【関連記事】求人広告の書き方 〜待遇・福利厚生編〜

9. 研修・資格取得支援

未経験や経験の浅い方にとって、「研修がある」ことは安心材料になります。社内外で実施しているものがあれば、どのような研修があるのか明記しましょう。

◆新人社員研修(入社1週間)、階層別研修、マネジメント研修、技術研修。
◆入社後3カ月は先輩に同行しながら実務を学ぶO J T研修を実施します。

また、資格取得支援も同様に、求職者が興味のある情報です。業務で必須となり強制的に取得してもらう資格はもちろん、スキルアップの一環として支援する資格、支援内容(費用等)、手当なども明記しましょう。

◆簿記2級(通信講座受講可・合格祝金あり)
◆宅地建物取引士(合格者のみ受験費用・通学費用半額負担/資格手当月1万円)
◆1級建築士(通学・受験費用は全額会社負担)

【キャリアパス】

求職者にとって、将来どのようなキャリアアップが可能なのかも気になるポイントです。具体的なステップ、必要な経験年数、実際に働いている従業員のキャリアアップ事例なども明記できるとベターです。

◆一般職→係長→課長→支店長→部長
ルート配送からスタートし、営業力を磨きながら、営業部の次世代人材としてステップアップを目指してください。入社5年で支店長に抜擢された事例もあります。
◆当社は今後も新たな店舗を出店予定。意欲さえあれば、店長、エリアマネージャーなど、さらなるキャリアアップが目指せます。

10. 選考の流れ

「面接1回のみ」「内定まで1週間」など、選考はスピード感があるほど歓迎される傾向にあります。

求職者は、複数の企業に応募していることが多いです。自社の選考結果が出るまで長く待たせてしまうと内定辞退の可能性が高くなります。内定までどの程度かかるのか、わかる範囲で予め求人票に記載しておきましょう。

◆1次面接(適性検査あり)→2次面接(役員面接)→内定。2次面接から内定までは1週間程度です。
◆WEB面接→役員面接→内定(全体で2週間程度を想定しています)2次は役員面接となります。(本社までの交通費は支給します)

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まとめ

●「応募したくなる求人票」を書く5つのコツは、
「①ターゲットの明確化」「②ターゲットに刺さる自社の強みをアピール」「③具体性」「④誰にでもわかりやすい言葉を使う」「⑤写真や動画を使う」

●求人票に記載すべき6つの項目は、
「①従事すべき業務内容」「②労働契約期間」「③就業場所」「④時間・休日等」「⑤賃金」「⑥加入保険」

●求人票の10項目を魅力的にみせるコツは、

  1. キャッチコピー・仕事名は、「+αでキャッチコピーを盛り込む」
  2. 仕事内容は、「詳しくわかりやすく」「時間や数字、魅力的なキーワードを入れる」
  3. 求めるスキル・経験は、「『MUST(必須条件)』『WANT(歓迎条件)』を明記」
  4. 募集背景は、「前向きな内容で、業績・将来性などアピール」
  5. 会社の特長・理念・ビジョンは、「企業WEBサイトのURLとリンクさせる」
  6. 給与・賞与は、「年収例を併記する」
  7. 勤務時間・休日・休暇は、「働きやすさのイメージアップをはかる」
  8. 待遇・福利厚生は、「各種手当を可能な限り明記する
  9. 研修・資格取得支援は、「社内外の研修内容、資格支援を明記する
  10. 選考の流れは、「内定までの具体的な流れを明記する

求職者にとって、「働く自分の姿がイメージできること」は求人票を書くうえで重要なポイントです。そこを上手に伝えることが、書き方のコツと言えるでしょう。

今回はターゲット層が広めの例文紹介でしたが、ハイスペック人材や専門職の場合は、そのターゲットに合ったレベル感にブラッシュアップし、必要な経験・資格を明確にすることを意識してください。

内容は詳しく、しかし端的に。伝わらない求人票は、求職者にも企業にも「思っていたのと違った」というギャップに繋がります。最も欲しいターゲットに届く求人票を作成し、理想の人材を獲得してください。

繰り返しになりますが、求人票は、ターゲットに向けた採用担当からのラブレターであるということを念頭に、1案件ごとに丁寧に作成していきましょう。

また、

・職種ごとに求人内容が整理できていない
・採用要件が言語化できていない

という方には、求人票フォーマットと作成ポイントの無料DLもおすすめです。

フォーマットに沿って記入するだけで、応募したくなる魅力的な求人票が作成できます。↓

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