面接官の役割と面接で聞くべき10個の質問を採用のプロが解説します

- 面接官の役割ってなに?
- 面接官が聞くべき質問はある?
そんな疑問を解決する記事になっています。
面接は企業にとっても応募者にとってもお互いを確認する重要な場です。
面接官は学生の人となりを見抜き、自社で活躍してくれる人物なのか、成長の伸び代を期待できるのか、といった点を見抜くために高い技術と幅広いかつ専門的な知識が必要とされます。
今回は、採用担当者の選考能力の集大成ともいうべき面接について、面接官の役割や面接官としての心得、また面接で使える質問等、幅広く解説していきたいと思います。
面接は応募者と企業の将来を左右する重要な場です。そのため、面接官には高度な技術と専門的知識が求められます。
当記事では、初めて面接官になった人からベテラン面接官まで幅広く活用して頂けるよう、面接官の役割や心得、面接の進め方や人材の見極め方、面接で使える質問集等分かりやすく解説しています。
新卒採用関連 過去4回の記事はこちら
Contents
- なぜ面接が必要なのか?面接官が担う2つの役割!
- これを聞いておけば大丈夫!良い人材を見極めるための質問10選
- 面接官が聞くべき質問①認知・エントリーの経緯
- 面接官が聞くべき質問②何かを決める時の基準や軸は何か
- 面接官が聞くべき質問③志望動機・志望理由
- 面接官が聞くべき質問④自分自身の強みとその強みを社内でどう活かしたいか
- 面接官か聞くべき質問⑤入社後のキャリアビジョン
- 面接官が聞くべき質問⑥人生観(どのようなライフとワークを送りたいか)
- 面接官が聞くべき質問⑦人間関係で困った経験と解決方法
- 面接官が聞くべき質問⑧就活の中で自分が変わったと思う事、変わらなかったと思う事
- 面接官が聞くべき質問⑨企業理念やビジョンに対しての感想と自分自身のポリシーとの合致度とその理由
- 面接官が聞くべき質問⑩弊社を簡単に説明してください(いい所と悪い所、その解決方法等)
なぜ面接が必要なのか?面接官が担う2つの役割!
面接官が果たすべき重要な役割は「見極め」と「動機づけ」です。
面接官の役割①応募者の見極め
面接官の役割の1つ目は「応募者の見極め」です。
面接官は限られた時間の中で、応募者が自社の採用要件に合った人材なのかを迅速かつ正確に判断する必要があります。
応募者の見極めを行うために重要なポイントが「情報収集」と「合否判定」です。
情報収集
面接官として応募者の合否を判定するためには、主観ではなく客観的な事実に基づいた判断が必要になります。
そこで履歴書などの情報をもとに下記の情報を収集していきます。
・コミュニケーション力
・人間性
・ストレス耐性
・価値観や思考特性
・エントリーシート中に記載されている情報の裏付け
合否判定
あらかじめ決めておいた採用基準にもとづき合否を決定していきます。
合否判定に迷った際は、強引な評価はせず、現場の上長に判断を依頼するなど、複数の目から判断することにより、採用の精度が向上するはずです。
面接官の役割②応募者への動機づけ
面接官の役割の2つ目は「応募者への動機づけ」です。
これは簡単に言うと「ファンになってもらうこと」「入社すべき理由を確信させること」です。
実は①見極めよりも②動機づけの方が難しく、スキルが必要です。
言い換えると、好きになってもらう事の方が難しいよね?ということです。
超売り手市場の昨今、言ってみれば学生は企業を選びたい放題です。しかも、学生は目に見えない成長性等を企業側は想像して採用しますが、学生が企業を選ぶ基準の中には簡単に変えることは出来ず、でも明確に目に見える給与や福利厚生等がありますので、よりシビアであるとも言えます。
そうなると面接官のヒューマンスキルも必要になってきます。
学生を惹きつけてさらに志望度を上げるためには、目に見えること、目に見えづらいことの両面の魅力を最大限にイキイキと語れることが必要です。
良い所だけではなく、自社が今後解決していくべき課題認識についてもしっかり伝えることで、入社後のミスマッチによる早期退職を事前に防止することが出来ます。
また、素直に質問できるような親しみやすい雰囲気を作ることも重要です。
学生がつい本音を言ってしまうようなリラックスした雰囲気を作ること、「この人は真剣に話を聞いてくれている」と期待感を醸成することが ②動機づけのポイントです。
①と②どちらかが欠けても面接官としては成立しません。
面接官の人選をする場合、①見極め力 ②動機づけの2つの観点で選ぶようにしましょう。
これを聞いておけば大丈夫!良い人材を見極めるための質問10選

1次面接や2次面接で自己PRや取り組んできたことについては聞いている、という前提で最終面接で聞いておきたい質問例をご紹介します。
最終面接で確認しておきたいポイントは
「適性を測る」
「志望度を測る」
「この人に内定を出すべきなのか決める(採用すべき理由を確認する)」の3点です。
面接官が聞くべき質問①認知・エントリーの経緯
面接官が聞くべき質問②何かを決める時の基準や軸は何か
①と②の質問を聞くことで、その人がどんな軸で就職活動をしているのか?
また物事を決める時のクセやトリガーを知ることが出来ます。また、志望度や風土適性を検討することが出来ます。
面接官が聞くべき質問③志望動機・志望理由
本人が成し遂げたい事が本当に実現できるのか、また本人の志望度を知ることが出来ます。
辞退リスクを考えると悩んだ時は志望度が高い方というのは鉄則ですので参考にしましょう。
面接官が聞くべき質問④自分自身の強みとその強みを社内でどう活かしたいか
面接官か聞くべき質問⑤入社後のキャリアビジョン
面接官が聞くべき質問⑥人生観(どのようなライフとワークを送りたいか)
上記3つの質問は、人材の定着について検討することが出来る質問です。
本人の強みを業務で活かせるのか、望んだ働き方が可能なのか、すり合わせをすることが出来ます。
面接官が聞くべき質問⑦人間関係で困った経験と解決方法
困難を克服する方法を聞くことで、その人の対応力や思考特性を知ることができます。
面接官が聞くべき質問⑧就活の中で自分が変わったと思う事、変わらなかったと思う事
新卒採用はポテンシャル採用と言われるように、本人の成長性を期待した採用です。
就職活動の短い期間での特に成長した学生がいたなら、その将来性に期待できる可能性が高いのです。
面接官が聞くべき質問⑨企業理念やビジョンに対しての感想と自分自身のポリシーとの合致度とその理由
面接官が聞くべき質問⑩弊社を簡単に説明してください(いい所と悪い所、その解決方法等)
志望度の高い学生程、盲目的にその企業のことを良い企業だと思い込んでいることがあります。
志望度という意味では問題ありませんが、様々な情報を収集した上で冷静に判断できる人物なのかどうかを知ることができます。
問いかけた質問に対しての回答が「聞きたいのはそういうことじゃない!」という場合、実は聞き方や質問に問題があったのかもしれません。
採用活動全般に関するご相談、また面接術や質問内容等、何か採用過程で
お困りのことがあれば、是非一度ご相談下さい。