「家族を支えたい」×「自分の可能性も広げたい」が実現したBさんの事例

「家族を支えたい」×「自分の可能性も広げたい」が実現したBさんの事例

管理職へのキャリアも打診されたけど、私は家族を支えたい

私は20代の頃、大手人材関連企業で広報の仕事をしていました。職場にも恵まれ、仕事にもやりがいを感じていましたし、管理職への打診に「やれるところまでやってみたい」と意欲を燃やし、ずっと仕事を続けるつもりでいました。

そんなとき、不慮の事故で義兄を亡くし、その翌週に妊娠が発覚しました。人間の生死を実感するような出来事が続くなか、通勤途中に妊娠で気分が悪くなっても誰も助けてくれないような環境に、「生まれてくる命はなんとしても守りたい」という気持ちが強くなってきました。

大切な兄を亡くし、悲しむ夫や義両親を支えたいという気持ちもあり、仕事を辞め、家庭に入ることを決めました。

その後、子どもを産み、専業主婦として子育て中心の生活を送りました。義両親のもとへも娘を連れてよく遊びに行き、家族との時間を大切にしながら過ごしていた頃、夫が新潟転勤となり、これが最初の転機になりました。

子どもが体調を崩したときに、「仕事の心配」ではなく、「子どもの心配」ができる穏やかな幸せ


東京では周りも専業主婦でしたが、新潟では共働き世帯がほとんど。子どもが入園したこともあり、私も10時~15時でできるパートを近所で見つけ、働き始めました。

働き始めると仕事が楽しく、いつの間にかシフトリーダーになって、販促企画も任されるようになり、勤務時間も、勤務日数も増えていきました。しかしやりがいに比例して、「代わりがいないから、仕事を休めない」というプレッシャーも大きくなり、「子どもが体調を崩しても、休めない」という息苦しさを感じることもありました。

アールナインに声をかけてもらったのは、夫が再び東京に転勤になった時でした。自分の可能性を広げたいという思いはありましたが、家族との時間も大切にしたかったので、在宅でできる仕事を始めることにしました。
今は週4日、1日3時間ずつくらいで仕事を組み立てて働いています。在宅ワークなので家のこともできますし、PTAの役員など地域の活動にも参加できます。子どもにも「いってらっしゃい」と「おかえり」が言ってあげられるし、子どもも友達を家に呼んで遊べることがとても嬉しいようです。

パート時代は、子どもが具合が悪くても「明日休めないのに!」と真っ先に仕事の心配をしてしまっていましたが、今は「大丈夫?学校休んでもいいよ」と子どもの心配ができるようになりました。

家族のことも、地域とのつながりも大切にできる。この働き方は、今の私にちょうどよく、家族も自分も満足でき、本当にありがたいと感じています。