2021卒採用実施企業の56%が内定辞退を懸念 ~内定辞退者調査サービスへの関心高まる~

2021卒採用実施企業の56%が内定辞退を懸念 ~内定辞退者調査サービスへの関心高まる~

採用から定着まで、企業の成長を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表:長井 亮)では、76社の企業を対象に2021新卒の内定者フォローに関する調査を実施しました。その結果についてお知らせいたします。

【調査結果】
・2021卒内定者に対して「充分にフォローできていない」と回答した企業は56%
・2021新卒採用を実施している企業のうち、内定辞退に対する不安を感じている企業は56%
・内定者へのフォローとして、定期的な情報発信や、社員や同期同士との懇親会を実施する企業が多い

2021卒内定者に対して「充分にフォローできていない」と回答した企業は56%

2021新卒採用を行っている企業のうち、約3社に2社は「内定者へのフォローが充分に行えているかどうか不安」と回答しています。例年でしたら対面でコミュニケーションを深めていたところを、オンライン上でのやり取りが中心になったことが影響しているのかもしれません。

【図1】

2021新卒採用を実施している企業のうち、内定辞退に対する不安を感じている企業は56%

2021卒学生の特徴として世の人事を震撼させた、「複数内定承諾」というキーワード。他人事とは思えない人事の方も多いようで、56%が内定辞退に対する不安を感じているという結果になりました。

【図2】

内定者へのフォローとして、定期的な情報発信や、社員・同期同士との懇親会を実施する企業が多い

内定者フォローを実施中(実施予定)という企業の取り組み内容としては、社内報送付など企業側からの定期的な情報発信や、社員との懇親会、内定者同士の懇親会を設ける企業が多いという結果になりました。複数の施策を組み合わせている企業が7割以上を占め、内定辞退防止に向けて各社対策を進めている様子が伺えました。

【図3】

どのような内定者フォロー施策を実施中もしくは実施予定なのか教えてください。

N=70 複数回答可

当社の「内定辞退者調査サービス」から見えてくるもの

以上のデータから、2020年11月時点において、内定者に対するフォローや内定辞退に対する不安を抱えている企業が多いことが分かります。また、今回の企業に2021卒の内定辞退率に関する質問をしたところ、約4割の企業において「既に内定辞退率が3割を超えている」というデータも得られました。

当社では2018年より、ご依頼企業の内定辞退者に対して「本音」の辞退理由を第三者としてヒアリングし、採用の改善策を提案する「内定辞退者調査サービス」を行っています。

今年も2021卒採用を終えた企業様より、日々ご相談、ご依頼をいただいています。ニーズとしては、「採用したい層に内定辞退されるケースが相次ぐため対策を立てたい」「辞退率が毎年高いので来期は効率的に採用したい」といったお悩みが多くあります。

ご依頼企業の内定辞退者にヒアリングをさせていただくと、「お世話になった人事には言えない本音」がどんどん出てきます。中には、「本来、面接では聞いてはいけない質問をされた」「今後の経営方針、会社の方向性に疑問を抱いた」という辞退理由もありました。学生側も、選考の端々において、企業のモラル、採用に対する姿勢、コロナ禍を受けた経営の行く末を冷静に見極めている様子が見て取れます。

どの企業も大幅な体制変更を強いられた2021卒採用。2022卒採用をより効率的・効果的に推進できるよう、第三者の介在価値を発揮し、採用のご支援をしていきたいと思っています。

~本音の辞退理由について内定辞退学生から得られたリアルな声~
・選考スピードが遅い、連絡が遅い
・面接官の態度が素っ気なかった
・最終面接で出てきた「会長」の圧が強かった
・読んでいる新聞名を聞かれたが、面接では聞いていけない質問だと思う
・人の良さは魅力だったが、競合企業のほうが自分が鍛えられ成長できると思った

<内定辞退者調査サービスについて>
料金:~10名まで:20万円(少人数のご依頼にも対応可能です。ご相談ください)

※下記内容を含みます
・リスト対象者(内定辞退者)に対するヒアリング日程の調整
・電話ヒアリング(40分程度)
・謝礼(Amazonギフト券3,000円分×人数分)の購入・発送
・報告書作成

【調査概要】
タイトル :2021卒採用に関する実態調査
調査対象 :民間企業様
調査期間 :2020/11/13(木)~2020/11/20(木)
調査方法 :インターネットによる調査
調査地域 :全国
提出数   :有効回答76
実施機関 :株式会社アールナイン