2人に1人の学生が採用代行に好印象~採用代行に関するイメージ調査~

2人に1人の学生が採用代行に好印象~採用代行に関するイメージ調査~

採用から定着まで企業の成長を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表:長井亮)は、2023・24・25年に大学もしくは大学院を卒業予定の学生63名を対象に、企業の採用に関する調査をいたしました。以下に結果をご報告いたします。

採用代行とは

採用代行とは、採用活動に関する業務を企業に代わって実施することを指します。代行業務は多岐にわたり、実際に弊社では面接・説明会などの選考業務の代行から、母集団形成におけるスカウト送信や大学訪問の代行、内定承諾後のフォロー面談や内定者研修の代行など幅広くご支援させていただいております。

採用代行の認知度 ~2人に1人が採用代行の存在を知らない~

採用代行 認知度

 

採用代行の存在を知っているか尋ねたところ、半数以上の学生が「知らない」と回答しました。矢野経済研究所の調査[1]によると、2020年度はコロナ禍のマイナス影響を受けるかたちで採用活動が停滞したことから、市場規模(事業者売上高ベース)が前年度実績を割り込む結果となったものの、2021年度は前年比111.2%となる見込みであり、採用代行市場の規模拡大が見受けられます。一方で、採用代行の存在を知らないと回答する学生が半数以上いるということは、採用代行を導入しているものの、公表している企業が少ないということとも捉えられます。実際、「会社の根幹である採用を第三者に委託するなんてありえない」「実際の社員ではない人が採用活動をしていることを候補者が知ったら企業イメージの損失に繋がりかねない」など、採用代行にネガティブなイメージを抱えている企業が多いこともまた事実です。

[1] https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2940

スカウト送信代行について
~「プロフィールを読み込み、ミスマッチの少ないスカウトを送ってくれそう」と考える学生が約7割~

社員ではない採用のプロ(第三者)が学生のプロフィールを確認し、ダイレクトリクルーティングのスカウトを送信することについてどう思うか尋ねたところ、「とても良いと思う」と「良いと思う」の回答が約7割を占めました。

上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。

 

・社員ではないからこそ、その会社の今までの採用や会社内での固定観念から生まれる先入観を排除した客観的視点を持って、会社や採用する人物に向き合えると感じたから。

・多忙である採用担当の社員がプロフィール見る時間を省くことができることでその分面接等、直接学生と触れ合って選考することに時間を割くことができるのではないかと考えるため。

・特に序盤の先行に関しては一度プロの目を通すのは、企業にとっても負担軽減になるし良い事だと思うから。

・企業の採用担当者が必ずしもベテランとは言えないため、採用に関するプロが採用代行を行うことで、よりよい採用人事が行われると思う。

・第三者の目線から企業と人材をマッチングさせるため、偏ったスカウトにならないと思うから。表面的に良い人材ではなく、しっかりとした人材を雇ってくれると思うし、自分の本質を見てくれそうな気がするから。

・忙しいため丁寧に確認できないとこまでしっかり確認してもらえるのではないかと思います。またその会社や企業の採用担当者ではなく外部から見た時では見方や捉えかたが変化してくるのではないかと思うので客観性が高まるのではないかと感じました。

 

第三者の目線から学生のプロフィールを確認し、本当に企業に合った人材と判断してスカウトを送ることに魅力を感じる学生が多いことがわかりました。例えば、HR総研とみん就の共同調査[1]によると、約半数が「学歴フィルターがある」と回答しています。平等に評価してもらいたい、本当にマッチした企業に就職したいと考える学生が多いのではないでしょうか。

[1] https://toyokeizai.net/articles/-/420723

インターンシップ代行について

~「クオリティの高いインターンシップに参加できそう」6割の学生が賛成~

採用のプロ(第三者)が介入してインターンシップの企画・運営を行うことをどう思うか尋ねたところ、「とても良いと思う」と「良いと思う」の回答が約6割を占めました。上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。

 

・社員が行うインターンシップと違い、第三者の視点からインターンシップの内容を考え行ってくれるのがおもしろそうだと感じた。もちろん社員に直接質問したいこと等もあるので、代行を併用しながらのインターンシップだと興味深い。

・企業が企画、運営するより第三者の方がその分野に長けていることもあると思うので、企業をより魅力的に見せるためにはそういった案も効果的だと思いました。

・プロが介入することで、インターンシップのクオリティが高くなり、学生側もより企業のことについて学ぶことができるようになると思うから。

・企業ごとにやり方や社風はかなり違うので外部の視点を入れて、インターンを企画するのは学生にとって有意義な時間を提供できる可能性が高まると思うから。

・インターンシップでは、多大なプロジェクト等には取り組まないのではないかと思うので、代行が介入することは社員の負担が減って画期的だと思う。

・第三者の視点というのが、より理解しやすい説明に繋がったり、学生がほしいと思う情報の提供に繋がったりすると思うため。

 

企業の良い部分だけではなく、今後課題となるポイントを知りたい、よりクオリティの高いインターンシップに参加したいと感じる学生が多いことがわかりました。インターンシップの企画には第三者が参加し、当日の実施は自社の社員などと役割分担をすることで学生、企業双方向に満足のいくインターンシップが実現できそうです。

面接代行について

~「多角的な視点で見てもらいたい」面接代行に賛成の学生が約4割~

 

採用のプロ(第三者)が企業の面接官として面接をすることについてどう思うか尋ねました。企業においては「採用は自社でやるべき」という考え方がいまだ主流な中で、否定的な意見が多いと想定されましたが、「とても良いと思う」と「良いと思う」の回答は約4割に上りました。上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。第三者が入ることで平等な採用が行われると考える学生がいることがわかりました。先入観にとらわれず、客観的な判断をしてもらえそうという期待が見受けられました。

 

・プロであれば採用の際に一方的な視点からだけではなく、多方面から人材を見ることができると思うので、偏った採用を防ぐ意味で良いと思います

・企業の面接官は、別に面接のプロでも何でもないため、「この人は自分の好みのタイプだから入社させよう」などといったことが起こるかもしれないが、プロの方に頼めばそのような心配はなくなるので。

・1人1人の良さを見つけ出し合格を出してくれそうだと感じたから。

・圧迫面接などの学生が萎縮する採用面接が防げるのではないかと思う。

・プロは学生の本心や才能を見極める力があると思うから良いと思うが最終面接は会社本体の人がやるべき。

・企業の人だけではなく、第三者の目線が入ることで、新しい風が吹くこともあると思うからです。

 

「あまり良く思わない」、「良く思わない」と回答した学生においても、第三者が入ることで平等な採用が行われるというメリットを理解している意見が目立ちました。

 

・直接企業の方に評価していただいた方が、信頼感があると思います。しかし、第三者の意見も大事だと思うので、企業の方と、第三者が一緒に面接官になるとすればとてもいいと思います。

・実際に働いている人との面接の方かお互いにその人の人となりを感じられると思うから

・導入することは客観的な視点を得られるため良いとは思うが、自分がその面接に落ちた際に企業外部の人から落とされたのでは納得がいかないと思うから。

 

選考の場は企業が学生を選ぶだけでなく、学生にとっても自分に合う企業であるか判断する場であるため、実際に社員に会いたいという思いがあるようです。一次面接のみ、プロである第三者が行うなどの役割分担をすることで、双方にとってのメリットが多くありそうです。

リクルーター代行について

~「本音を相談したい」9割の学生が賛成~

採用のプロが、就活全般のお悩みを一緒に解消する目的で、面談担当やリクルーターになることをどう思うか尋ねたところ、「とても良いと思う」と「良いと思う」の回答が約9割を占めました。上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。

 

・実際の社員でないと正確な情報提供が行えないというデメリットもあるが、社員でないからこそ客観的な視点からの情報提供を可能とし、また、外部の人であれば学生側も緊張せずに相談する事ができると感じたから。

・大学の就職支援や企業側の人など、関係者でない第三者からの意見を聞きたい。相談内容が会社側に筒抜けにならないのであれば企業の担当者には話しにくいことが話せそう。

・採用のプロは、社員よりも就活に関する知識などが豊富であり、よりよい就活生の悩みや不安の解決方法を提供してくれそうだと感じられるから。

・社員には聞けない難しいことや社会人としての知っておくべき情報など気軽に相談出来て、不安も簡単に取り除けそうだからです。

・就活中は自分一人で戦っているという孤独感が強くあったため、そういった支えがあれば助かると思う。

・企業側の補い切れていない魅力的な部分をしっかり発信していくことでより多くの学生がより意欲を持って選考に向かえるのではないかと思う

 

第三者から見た企業の情報を知りたいと思っていたり、人事担当者には相談しにくい内容を採用のプロに相談したいと思っていたりする学生にとってリクルーター代行は魅力的に感じることがわかりました。株式会社ネオキャリアの調査[1]によると、23卒の学生が就活において最も苦戦していることは面接対策となっています。面接官になるかもしれない人事担当者に相談するのはなかなか難しいのではないでしょうか。

[1] https://www.neo-career.co.jp/humanresource/knowhow/a-contents-newgrad-23sotsuchosa-210530/

内定者研修代行について

~「プロが企画した研修に参加したい」約7割が内定者研修代行に賛成~

採用のプロが、内定者に対する研修のコンテンツ設計や運営を行うことをどう思うか尋ねたところ、「とても良いと思う」と「良いと思う」の回答が約7割を占めました。上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。

 

・一般的なビジネスマナーの研修などは外部の講師を呼ぶことが多いと思うので、代行の企業が行っても問題ないと考えるため。

・絆を深めるようなイベントは会社の人が実行しても外部の人が実行しても変わらないと思う。研修についてはノウハウを持つ企業が企画してくれるのは役立たない変な研修内容を避けられそうだけれど、会社の業務内容に適しているかどうかはわからないと思った。

・内定者同士の親睦を深めるなど、それに特化するイベントを企画・運営するといった点では、採用のプロが介入することは大いに賛成である。一方で、業務内容やそれに関わる研修自体は、やはり企業風土を知るという点でも非常に重要な場であると思われる。そのため、この点については企画・運営は採用のプロではなく、企業の担当者が行うべきだと考える。

・社会人として基本的なことは共通している項目が多くあるかと思うので、とても良いと思う。

・入社前に内定者の不安を解消できるような面白いイベントを企画してくれそうだから。

 

ビジネスマナー研修や内定者同士の親睦を深めるための研修については外部を巻き込むことに賛成の学生が多いことがわかりました。一方で、業務内容に関わる研修や社員との交流を深めるための研修については自社で企画・運営をしてほしいというニーズがあり、研修の趣旨に合わせて代行を導入したり自社で行ったりすることで、より満足度の高い研修になりそうです。

採用代行の導入を公表することについて~約2人に1人の学生が採用代行に好印象~

もし応募した企業の採用担当者から「弊社の採用の一部は、プロである第三者に依頼している」という説明を受けた場合に、どのような印象を受けるか尋ねたところ、約2人に1人の学生が採用代行を好意的に捉えていることがわかりました。上記のように回答した具体的な理由について学生に聞いた中から、一部抜粋してご紹介いたします。

 

・採用の合理化を行っている企業という印象を持ち、採用以外の場面でも柔軟に対応していけそうだと思うため。

・採用に関して、企業単独の主観的な要素のみならず、第三者による公平な客観的要素も取り入れてくれるという点で、とても良い印象を受ける。また、それを企業が公表するとはすなわち、「我々は人材を平等に評価する用意があります」というメッセージとも受け取れるので、より良い印象を受ける。

・企業の採用担当者は忙しく、就活生一人一人に向き合うことは難しいというイメージを持っているため、プロに依頼していることはその分自分自身をしっかりと見てくれそうな気がするから。

・企業の主観だけではないことが伝わり、好印象を抱きます。

・一生のことになってきますので、ここを大事にしていくのは良いと思います。

・どこを任せているかは少し気になりますが、経験が浅そうな如何にも新人みたいな人と選考になるよりは本気で採用に望んでいる感じがして良いと思います。

・公平性を感じられるから。また、外部に事業の一部を委託する余裕があると思えるから。

・たくさんの方が採用に関与してくれていると思ったら嬉しい。

・偏りのない目で見てくれるのだなと感じるから。「一部」という言葉が入っているため、丸投げしているのではなくちょうど良いバランスを取っていそうだなと思うから。プロの目もあり、しっかり自分を見てくれそうだと思うから。

 

プロである第三者が採用へ介入することは公平な評価につながると感じる学生が多いことがわかりました。何を外部に委託しているのか、どういう目的のために外部に委託しているのかをあらかじめ公表することでさらに好印象を抱く学生が多いのではないでしょうか。

まとめ

  1. 企業には話せない本音を相談する相手としてプロである第三者がリクルーターとなることを望む学生が9割
  2. 学生は選考の場を自分自身が選ばれるだけでなく企業を見極める場としてとらえているため、実際に社員に会って話を聞くことも必要だと考えている
  3. 採用代行を導入していることは、目的や背景の伝え方次第では、「就活生1人1人と向き合い、本気で採用活動に取り組んでいる企業」というメッセージを伝えられ、学生にとって魅力として映る

【会社概要】
社   名:株式会社アールナイン(R09)
代   表:長井 亮(ながい りょう)
設   立:2009 年 7 月 10 日
所 在 地:東京都港区虎ノ門1丁目17番1号
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー5F
事業内容:採用コンサルティング・アウトソーシング
教育・研修・定着のための社員面談代行
国際キャリア・コンサルティング協会の運営
T  E  L:03-6205-4499
F  A  X:03-6800-2033
U  R  L:https://r09.jp/
E -MAIL:jimukyoku@r09.jp

【調査概要】
タイトル:採用代行に関するイメージ調査
調査対象:2023・24・25年に大学・大学院を卒業予定の学生
調査期間:2022/9/6(火)~2022/9/15(木)
調査方法:インターネットによる調査(クラウドワークス)
調査地域:全国
提 出 数:有効回答 63
実施機関:株式会社アールナイン

<この件に関するお問い合わせ>
電話 03-6205-4499(広報担当:植本)
植本携帯 080-9708-2523