71社の採用担当者に聞いた!2022卒内定者フォローと内定式に関する実態調査

71社の採用担当者に聞いた!2022卒内定者フォローと内定式に関する実態調査

採用から定着まで企業の成長を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表:長井亮)は、この度、2022卒内定者フォローと内定式に関する実態調査を実施しました。
以下に結果をご報告いたします。

2022卒採用の内定出しを開始した時期

内定出し 時期

2022卒採用の内定出しを開始した時期を聞いたところ、約4%の企業が2020年12月以前、約20%の企業が2021年2月以前に内定出しを開始していることがわかりました。その後は、例年通り3月を皮切りに6月までに内定出しを開始する企業が多く、7月以降に内定出しを開始する企業は、約14%という結果となりました。

2022卒採用の内定出しを終了した時期

 

内定出し 時期

2022卒採用の内定出しを終了した時期を聞いたところ、約7%の企業は2月以前に内定出しを終えています。前述の質問を見ると、2月以前に内定出しをスタートしていたのは約2割の企業に留まっていることからも、一部の企業は超早期から採用活動を実施していることが伺えます。一方、約63%の企業は7月以降も内定出しを続けています。

例年の内定辞退率

内定辞退率

例年のおおよその内定辞退率について聞いたところ、内定辞退率が0%、つまり「学生からの内定辞退は基本的にない」と答えた企業は、全体の約13%でした。また、内定辞退率の中央値は30%となっており、それより内定辞退率が高いのか低いのかが、自社の内定辞退率の評価を決めるひとつの目安となりそうです。

2022卒採用の内定辞退率の見積もり

内定辞退率

2022卒採用における内定辞退率の見積もりについて聞いたところ、おおよそ例年の内定辞退率と同じ分布となりました。企業によっては、内定辞退率が60%を超える企業もあり、内定を出しても過半数の学生からは辞退されてしまう前提で採用活動を進めているようです。

2022卒内定者に対するフォロー施策(複数回答可)

内定者フォロー

内定者フォローの施策について聞いたところ、最も多くの企業が実施しているフォロー施策は内定者と社員、または内定者同士の懇親会でした。また、次に多く挙がったのが定期的な情報発信、社員との定期的な面談、会社や工場の見学会、社内イベントへの招待という結果になりました。また、約3%の企業は、内定者フォローを実施しないようです。

 

2022卒内定者フォローの実施形態

内定者フォロー

内定者フォローをリアルとWEBどちらで実施するか聞いたところ、リアルでのフォローは実施しないと答えた企業が約11%、リアルでの実施を迷っている企業は約21%でした。現在、東京都では8月22日まで緊急事態宣言が出されるなど、まだ新型コロナウイルスの影響が残っていますが、全体の70%近くの企業は、なにかしらリアルでの実施を検討しているようです。

2022卒内定者フォローをリアルで実施する懸念点(複数回答可)

内定者フォロー

内定者フォローをリアルで実施する懸念点を聞いたところ、約83%の企業は、やはり新型コロナウイルスへの感染を心配しているようです。感染予防対策を十分に施したうえでの実施だとは思いますが、約20%の企業はリアルで実施することによる内定者や保護者からの企業イメージダウンが懸念となっているようです。実施に際しては、リアルとWEBを選択できるようにする、リアルでの実施に至った背景を本人にも保護者にも説明するなどの対策が必要になりそうです。

2022卒内定者フォローをWEBで実施する懸念点(複数回答可)

内定者フォロー WEB

内定者フォローをWEBで実施する懸念点を聞いたところ、約69%の企業が挙げたのがコミュニケーション不足でした。WEBで開催はできても、リアルよりコミュニケーションを図りにくいのは事実でしょう。また、WEBでの懇親会などでは社員側の仕切り、いわゆるファシリテーション力も求められ、学生の表情がわかりやすいリアルよりも場を盛り上げることが難しくなることから、不安を感じている企業も多いようです。さらに、通信環境の整備などWEB特有の課題もあります。実際に働く環境を見せられない結果、学生が就職する実感を得られないのではないかと全体の3割を超える企業が懸念を抱えています。

2022卒の内定式の実施予定

内定式 実施予定

内定式を実施するかどうか聞いたところ、2021年7月現在、内定式を実施することをすでに決めている企業は約65%でした。約16%の企業が実施を現在も迷っているようですが、約20%の企業は内定式を実施しないことを決めています。内定式を楽しみにしている学生は多いと思いますが、企業としては、リアルで実施するには確実に新型コロナウイルスへの感染を防がなくてはいけない、WEBで実施する際には、盛り上がるコンテンツを短期間で準備する必要があるなど課題は多そうです。

2022卒の内定式の実施時間

内定式 時間

内定式の実施時間を聞いたところ、約2社に1社の企業は1時間以内で実施。3時間以内の企業が90%を占めます。

2022卒の内定式の内容(複数回答可)

内定式 内容

内定式の内容を聞いたところ、最も多くの企業が実施するのが社長挨拶でした。次に続いたのが内定証書授与。通常時であれば、ほぼすべての企業が実施するであろうコンテンツですが、新型コロナウイルスの影響が激しく、WEBで実施する企業が増えた影響で実施率は約74%に留まりました。また、約3社に2社の企業では、懇親会を実施するようです。

2022卒内定式の実施形態

内定式 WEB 対面

内定式を実施する企業にリアルとWEBどちらで実施するのか聞いたところ、約2社に1社の企業はリアルで実施すると答えました。前年に同じ質問をしたときには、約32%の企業がリアルで実施する予定と回答していたため、2021卒のときよりはリアルで実施する企業の割合が増えることが予想されます。また、約23%の企業はまだ実施形態を決めかねています。

2022卒の内定式をリアルで実施する際の対応策(複数回答可)

内定式 感染対策

内定式をリアルで実施する企業に対して対応策を聞いたところ、多くの企業が「消毒液を受付前に配置」「マスク着用は必須」「検温チェック」「席の間隔を空けて実施」などの対策を実施するようです。また、約3社に1社に企業はいつもより短時間で実施。さらに、約7%の企業では、会社負担で事前にPCR検査を受けてもらうようです。

2022卒内定式をリアルで実施する際の懸念点(複数回答可)

内定式 懸念点

内定式をリアルで実施する際の懸念点を聞いたところ、新型コロナウイルスの感染リスクがあることはもちろん、それに伴って「長時間の拘束が難しい」「広い会場の確保が難しい」「不参加の割合が高まる」などの不安を抱えている企業が多いようです。

2022卒内定式をWEBで実施する際の懸念点(複数回答可)

内定式 懸念点

内定式をWEBで実施する企業に懸念点を聞いたところ、おおよそ内定者フォロー施策をWEBで実施する際の懸念点と同じでしたが、特筆すべきはコンテンツ作成です。内定式をWEBで実施となると、メインコンテンツの内定式授与が難しい中、どんなコンテンツを実施するかを考えるのに苦労している企業が多いようです。

2022卒内定者への研修の実施予定・回数

内定者研修

内定者への研修を実施するか聞いたところ、約2社に1社の企業が研修を実施するようです。また、内定者への研修を実施する企業に実施回数を聞いたところ、約2社に1社の企業では3回以内の実施、約4社に1社の企業では4回以上の実施、約4社に1社の企業は未定となっています。

2022卒内定者への研修の実施形態

内定式 対面 WEB

内定者研修の実施形態を聞いたところ、リアルのみで実施する企業は約19%。内定式とは違って必ずしもリアルでの実施にはこだわらない企業が多いようです。一方、WEBのみで実施する企業は約34%。状況に応じてリアルとWEBを併用する企業も多いようです。また、約21%の企業は未定となっています。

2022卒内定者への研修内容

内定者研修 内容

内定者研修の内容を聞いたところ、最も多かったのはビジネスマナー研修。新入社員研修の必須項目と言ってもいいコンテンツですが、内定者のタイミングから研修する企業も多いようです。次に、多かったのが社会人としての心得を学ぶ研修。マナーやスキルを体得する研修とは違いますが、社会人としての心構えを研修することで、学生から社会人へスムーズに移行してもらおうと考える企業も多いようです。

まとめ:WEBでも内定者の入社意欲を高めるフォローを!

今回は内定者フォローと内定式に関するアンケート調査結果をお伝えしました。2022卒においても、引き続き新型コロナウイルスの影響が続いており、WEBを使ったオンラインの環境下において、どのように内定者をフォローできるのかが内定後辞退の減少や入社に向けた意欲向上に繋がります。

WEBで内定者フォローを実施する懸念について聞いた質問(図8)では、内定者とのコミュニケーション不足が最大の課題として挙がり、その要因としてのWEBにおけるファシリテーション力の不足が明らかになりました。WEBを使ったイベントは、対面よりも学生に注意深く話を聞いてもらうことが難しい、お互いに表情が読みづらい、話し始めるタイミングが掴みづらいなどの要因から、ファシリテーターの仕切り力が非常に重要になります。

しかし、実際の現場の声としては、WEBでのファシリテーションのコツがわからない、ファシリテーターを配置するための工数が足りていないなどの課題を抱えていらっしゃる企業様も多いのではないでしょうか。そこで、弊社では、人材業界経験者や企業人事経験者など、採用に深い知見を持ったプロフェッショナルが、貴社の人事の代わりに内定者フォロー施策の運営を実施するサービスをご提供しております。

内定者フォローに関して弊社がお手伝いできる領域としては、内定者とのイベントにおけるファシリテーターの代行をはじめ、内定者との1on1面談、内定式のコンテンツ作成、内定者研修のコンテンツ作成、内定者研修の話者代行など多岐にわたっています。また、内定辞退率の高さを課題に感じていらっしゃるお客様に対しては、実際に貴社からの内定を辞退した学生に対して、弊社が第三者として本音の辞退理由をヒアリングし、レポートにまとめて、本質的な採用課題を抽出する内定辞退者調査サービスなども提供しています。

内定者フォローに関する課題を感じていらっしゃるお客様は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。

【会社概要】
社   名:株式会社アールナイン(R09)
代   表:長井 亮(ながい りょう)
設   立:2009 年 7 月 10 日
所 在 地:東京都港区虎ノ門1丁目17番1号
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー5F
事業内容:採用コンサルティング・アウトソーシング
教育・研修・定着のための社員面談代行
国際キャリア・コンサルティング協会の運営

T  E  L:03-6205-4499
F  A  X:03-6800-2033
U  R  L:https://r09.jp/
E -MAIL:jimukyoku@r09.jp

【調査概要】
タイトル:2022卒内定者フォローと内定式に関する実態調査
調査対象:民間企業様
調査期間:2021/7/12(月)~2021/7/19(月)
調査方法:インターネットによる調査
調査地域:全国
提 出 数:有効回答 71
実施機関:株式会社アールナイン

<この件に関するお問い合わせ>
電話 03-6205-4499(広報担当:植本)
植本携帯 080-9708-2523

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