70社の採用担当者に聞いた!22卒新卒採用に関する実態調査

70社の採用担当者に聞いた!22卒新卒採用に関する実態調査

採用から定着まで企業の成長を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表:長井亮)は、この度、22卒新卒採用に関する実態調査を実施しました。
以下に結果をご報告いたします。

採用目標の達成度と目標達成要因

22卒採用 状況

22卒採用 状況

2022卒採用において採用目標人数が充足した企業は全体の約55%でした。こちらの企業に目標を達成できた理由を聞いたところ、最も多かった回答が「母集団が予定より多かった」「母集団の質が高かった」と母集団に関する要因でした。母集団形成がうまくいくことが最終的な目標達成の鍵になるようです。続く回答としては「内定辞退者の数が予定より少なかった」「選考途中での辞退が少なかった」と選考プロセスの中での離脱が少なかったことがポイントになっているようです。

22卒採用 状況

逆に、採用目標が達成できなかった約45%の企業に対して目標未達だった理由を聞いたところ、先ほどの回答と相関するように「母集団が予定より少なかった」「母集団の質が好ましくなかった」という母集団に関する要因と「内定辞退者が予定より多かった」という要因が多く聞かれました。また、ほかに特徴的だった回答としては「競合他社に負けていた」という回答が多かったことです。採用目標を達成した企業では競合に勝てたと認識している企業は少ない一方、目標を達成できなかった企業では競合に勝てなかったと認識する企業も多いようです。

採用活動をスタートした時期

 

新卒採用 いつから

2022卒採用をスタートした時期について聞いたところ、約5%の企業では2020年の4月以前に採用活動を開始しているようです。2020年12月には約45%の企業が採用活動を開始、2021年1月になると過半数の企業が採用活動を開始していることがわかります。今回の調査において多くの企業が採用活動を開始した時期は2021年の1月から3月の間で、4月を迎えるタイミングでは約81%、7月を迎えるタイミングでは約97%とほとんど企業が採用活動を開始しています。

また、内定出しを開始した時期についても聞いたところ、最も早い企業では2020年の4月以前に内定出しを開始していました。ただ、2020年のうちに内定出しを開始するというのはかなり早い方で、12月時点で内定出しを開始している企業は全体の約19%ほどでした。2021年に入っても1月~2月の間に内定出しを開始する企業は多くなく、最も内定出しの開始がピークを迎えるのは2021年3月以降。4月に過半数を超え、5月には約75%、6月の時点では約85%とほとんどの企業が内定出しを開始しています。

母集団形成

新卒採用 母集団形成

2022卒採用における母集団形成のツールについて聞いたところ、4社に3社を超える企業が利用していたのは「ナビサイト(82.8%)」と「自社HP(75.9%)」でした。次いで約2社に1社の企業が利用していたのが「合同説明会・イベント(51.7%)」、約4社に1社が利用していたのが「ダイレクトリクルーティング(27.6%)」、「大学からの紹介・推薦(25.9%)」、「人材紹介(20.7%)」となりました。

そのなかで最も母集団を獲得したツールについて聞いたところ、やはり最も多かった回答は「ナビサイト」でした。ダイレクトリクルーティングやリファラル採用、自社HPの開設など様々な採用手法が増えてきてはいますが、ナビサイトが採用活動の主流であるという状況は今も変わらないようです。

インターンシップ

新卒採用 インターンシップ

2022卒採用におけるインターンシップの開催有無について聞いたところ、インターンシップを実施した企業と実施しなかった企業がちょうど半々でした。新卒採用においてはインターンシップを実施している企業のほうが多いイメージがありますが、2022卒採用といえば、ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大がピークを迎えていたとき。やむなくインターンシップの開催を中止した企業も多かったようです。

インターンシップ 種類

インターンシップ 種類

インターンシップを実施した企業に実施形態について聞いたところ、最も多かったのが「Web開催の1dayインターン」。新型コロナウイルスの影響を鑑みると、納得の回答となりました。また、インターンシップの実施内容についても圧倒的に多かったのが業界理解や職種理解を深めるセミナー型。オンライン会議ツールを使ったwebインターンでは実際の業務の一部を体感できる業務体験型やチームで課題を解決するグループワーク型のコンテンツを実施するのはすこし難しかったのかもしれません。

選考フロー

 

新卒採用 選考フロー

新卒採用 接点

2022卒採用における選考フローについて聞いたところ、過半数の企業が実施していたのは「エントリーシート」「筆記試験・適性試験」「個人面接」の3つでした。ちなみに、内定出しまでの面接回数については最も多かった回答が「2回(43.1%)」で、次いで多かった回答が「3回(32.8%)」、その他企業によっては4回以上の実施や1回のみの実施が見られました。

内定辞退

新卒採用 内定辞退

2022卒採用における内定辞退率について聞いたところ、今回のアンケート対象企業における平均の内定辞退率は約38%という結果になりました。この数字をどのように捉えるかは企業によって変わるところだと思いますが、事実として内定を出した学生の約3人に1人が内定を辞退しているということになります。また、約10%の企業では内定式が終わった後の辞退もすでに発生しており、今後入社までのフォローが非常に重要になってきます。

内定者フォロー 施策

具体的にどのようなフォローを実施しているのかについて聞いたところ、最も多かった回答が「内定者と社員の懇親会(58.6%)」、「内定者と内定者の懇親会(48.3%)」となり、ほかにも各社様々な方法で内定者へのフォローを実施していることがわかりました。コロナ禍では直接内定者が一堂に会することが難しく、コミュニケーション不足の状況が発生しやすい分、例年と比較してどのように内定者の意欲が高い状態を保ち入社に導くのかというのは重要なポイントになりそうです。

【まとめ】内定承諾後のフォローが新卒採用の成功を左右する

 

今回は、70社の企業へのアンケート調査の結果をもとに2022卒採用の振り返りを行いました。コロナ禍という難しい状況の中、各社様々な課題を抱えていることがわかりましたが、その中でも特に採用目標が達成できなかった企業の多くが「内定辞退」について悩んでいることが印象的でした。

2022卒採用は新型コロナの影響でリモートでのインターンシップや面接などを実施した企業が多く、選考の段階から学生と密にコミュニケーションを取ることが難しい状況となりました。そのため、学生にとっては会社の雰囲気などがいまいちイメージできない中で内定承諾を迫られ、結果的に決断できないという学生が多かったように感じられます。

また、一度は内定を承諾したものの、実際に内定式に参加したり、社員と話をする中で「やっぱりこの企業は違うかも?」と学生が感じてしまい内定を辞退する、いわゆる内定承諾後辞退があった企業も少なからずあったようです。

どんな企業でも内定辞退率が0%というのは難しいかもしれませんが、採用成功のためにすこしでも内定承諾率を上げることは重要です。そのためには、学生がどんな理由で内定を辞退しているのかを知ることが重要ですが、ほとんどの学生は内定を辞退するときに本音の辞退理由を言いません。

そんな企業の悩みを解決できるのが弊社の「内定辞退者調査サービス」です。当サービスでは弊社の人材プロフェッショナルが第三者という立場から学生と話をすることで、企業の人事には直接言いづらい本音の辞退理由を抽出することができます。また、傾聴のプロが学生の抱えているモヤモヤをその場で発散させることで、口コミサービスへの悪い書き込みなどを事前に防ぐ効果もあります。

実際に当サービスで学生と話をすると、企業が想像もしていなかった辞退理由が出てくる場合があります。たとえば、「第一志望の企業から内定が出たため」という理由で内定を辞退していた学生に本音の辞退理由を聞くと、「三次面接を担当してくれた面接官にハラスメントを受けた」という答えが出てきたりします。

学生からの表面的な辞退理由をもとに採用プロセスの改善をしようとしても、本質的な打ち手とはならないため思うように結果が出ないことが多いです。しかし、内定辞退者調査サービスで本音の辞退理由が抽出できると、より効果的にPDCAを回して、採用力を強化することが可能です。

学生からの内定辞退にお悩みの企業はお気軽に弊社までご相談ください。また弊社では、ほかにも採用や定着に関して幅広く課題解決をご支援させていただいておりますので、ぜひ貴社のお悩みを聞かせてください。

【会社概要】
社   名:株式会社アールナイン(R09)
代   表:長井 亮(ながい りょう)
設   立:2009 年 7 月 10 日
所 在 地:東京都港区虎ノ門1丁目17番1号
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー5F
事業内容:採用コンサルティング・アウトソーシング
教育・研修・定着のための社員面談代行
国際キャリア・コンサルティング協会の運営

T  E  L:03-6205-4499
F  A  X:03-6800-2033
U  R  L:https://r09.jp/
E -MAIL:jimukyoku@r09.jp

【調査概要】
タイトル:22卒新卒採用に関する実態調査
調査対象:民間企業様
調査期間:2021/11/8(月)~2021/11/15(月)
調査方法:インターネットによる調査
調査地域:全国
提 出 数:有効回答 70
実施機関:株式会社アールナイン

<この件に関するお問い合わせ>
電話 03-6205-4499(広報担当:植本)
植本携帯 080-9708-2523