中途入社者の不安に寄り添います~ちょっとしたことを相談できるメンター制度、導入9か月~
企業の採用、人材育成などを支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表取締役:長井亮)では、新卒入社の従業員と同様に、他企業から転職してきた中途入社者にも、身近な相談に取る「メンター」を付けています。以前の職場との違いによる戸惑いを解消するほか、上司に聞きにくいことなどにも答える場をつくることで、早く職場になじめるようにする目的です。今年1月で、制度導入から9か月が過ぎました。新メンバーの定着にも寄与しています。
中途メンター制度の概要
対象者:2023年4月以降の中途入社者※任意(24年1月現在計13人)
期間:入社後、半年間
実施内容:メンターが日頃から身の回りの疑問に答える。2週間に一度は約1時間、2人でゆっくり話す。
目的:早く職場になじめるよう、不明点を解消し、率直な思いで話せる場をつくる
同じ境遇、斜めの関係
新卒の従業員が対象のメンター制度は多くの企業で導入されていますが、中途入社者は社会人歴があるため「自分の努力で職場になじめるはず」とみなされ、新卒ほどの手厚いフォローはないことが一般的です。 しかし、当社は中途入社者が7割を占めます。従来から3か月に一度の人事面談はありましたが、人事部員は社歴の長いベテランのメンバーが多く、入社当時の悩みや戸惑いを思い出しづらいこともありました。そこで、同じく中途入社で、2歳以上年上の他部署の従業員をメンターとする制度を昨年4月に開始。組み合わせは、人事チームが入社時の面接や研修から人物のタイプを見極め、決定します。部署が異なるのは、直属の上司ではない「斜めの関係」の方が、利害関係がなく話しやすいためです。
「誰に聞けば良いかもわからない、小さな困りごとに寄り添う」人事担当者コメント
「研修で聞いた経費申請のルールを忘れた」「書類の場所がわからない」「上司に聞くほどのことかどうかもわからない」。新しい環境に入り、一週間も働くと「誰に聞けば良いのか、そもそも聞いてよいのかどうかもわからない、小さな困りごと」が山積みになります。自己解決を試み、時間だけがただ過ぎることも。そんな時、何でも尋ねられる存在がメンターです。キャリアや仕事の目標以前に、組織になじむための手助けをします。 「こんなこと、聞いて大丈夫かな?」と思うことが聞けるも、直属の上司や同じチームではないからこそ。対象者からは「一緒に話せる時間が楽しく、延長したい」との声もありました。今後も制度を続ける見通しです。