上司を指名、キャリア相談できます~新入社員×代表も可、フラットに希望を伝える「ハンズアップ」制度~

上司を指名、キャリア相談できます~新入社員×代表も可、フラットに希望を伝える「ハンズアップ」制度~

企業の採用、人材育成を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表取締役:長井亮)では、社員が自ら指名した上司と一対一でキャリア相談ができる「ハンズアップ制度」があります。伝えたい相手にフラットに希望を伝える、興味がある他部署の上長に話を聞くなどの場として活用しています。新入社員が代表を指名し、1時間話すこともできます。この5月に取ったアンケートでは社内の約2割から面談の希望がありました。

代表を指名も可、ハンズアップ制度概要

内容:指名した上司(代表や人事、他部署の上司も可。役職はマネジャー以上)と1時間、キャリア相談ができる

対象:全社員

目的:社員が自分のキャリアについて考える/経営陣や人事が希望をくみ取る機会に

頻度:半年に1回(春と秋)面談の希望を尋ねるアンケートを取る

伝えたい相手にフラットに意思表示する場~制度の背景~ 

当社では定期的に人事異動(ジョブローテーション)があります。本人の希望や活躍しそうな部署から逆算し、今経験してほしいと会社が考える仕事に配属することもあります。ただ個々の社員の考えは直接聞く機会がないと把握できません。会社として公平にくみ取る機会がハンズアップ制度です。

代表と面談できる「自己申告制度」は2015年頃からありましたが、当時は従業員数が20人程度で社内の兼任が多く、業務の境目があまりありませんでした。100人を超え、組織が細分化される中、改めて個々人の口から希望をフラットに伝えられる場が必要と考え、代表以外の役職者や人事も指名できる形に変更して2023年12月、新たにハンズアップ制度を作りました。制度名の由来は「(自ら)手を挙げる」です。

希望者は2~3割

昨年12月に始め、今年5月に2度目のアンケートを取りました。結果は以下の通りです。

・23年下期 面談希望者:28%(希望者/全権利者)

・24年上期 面談希望者:21%(希望者/全権利者)

人事担当者コメント 

人事異動前に希望を聞く会社は多いと思いますが、当社のハンズアップ制度は、直近の異動ありきではなく、本人が将来どんなキャリアを歩み、どう成長したいのかを話したい相手にフラットに相談できる場です。例えば、新卒入社1年目での配置換えは難しいこともありますが、現部署でより希望に近い仕事を与えるなど、兼任や今の業務見直しといった形で、柔軟に対応することもできます。

制度上、他部署の上長も指名できるのは、興味を持った部署が「どんな仕事をしているか」「どんな人を求めているか」を気軽に聞ける場を作るためです。普段、関わらないメンバーに話を聞くことは、人によってはハードルが高いと考えています。「(業務外で)一緒に飲みに行って話せば」ではなく、会社として平等に要望をキャッチできる場として制度を設けています。

現部署の仕事を続けたい方も、その意思を表明する場として活用できます。また「配属は会社に任せたいから面談はいらない」という方は、無理に利用しなくて構いません。どちらが良い、悪いではなく、個々人が希望を伝えられる場としてハンズアップ制度は存在します。

以前は自己申告制度という名前でしたが、親しみやすさも考慮して改名しました。「改まって社長と1時間話すのは気が引ける」という方も、制度ですから気にせず利用して下さい。

あだ名文化、社長を「直接ランチに招待」も

当社はひとりで完結する業務が少なく、部署を超えた連携が欠かせないため、役職や部署を問わず、フラットなコニュニケーションを生み出す制度や文化があります。一例を紹介します。


・初めての社員同士の昼食を会社が一定額補助する「ランチインタビュー」制度

 ※従業員が約120人いるため、120回会社の補助でランチができる。

 ※従業員―内定者での利用も可

 ※人見知りのメンバーにも、会社として会話のきっかけを作る目的

・新入社員から代表まであだ名で呼び合う文化

 ※代表は「りょうさん」と呼ばれています

・人事に代わって、社外のキャリアコンサルタントが行う「第三者面談」