第三者によるリモートマネジメントで働き方の概念を変える! ~上司は大阪、メンバーは東京!転勤不要論を提唱~

第三者によるリモートマネジメントで働き方の概念を変える! ~上司は大阪、メンバーは東京!転勤不要論を提唱~

採用から定着まで、企業の成長を支援する株式会社アールナイン(本社:東京都港区、代表:長井 亮)は、4月より社内の新しい試みとして、営業チームにおけるリモートマネジメントの取り組みをスタートさせました。上司は大阪在住、且つ業務委託契約。新卒含む若手メンバー7名は東京在住。リアルな場で会ったことのない社員もいる中、どのように遠隔の地からマネジメントしているのでしょうか。そもそも第三者によるマネジメントは可能なのでしょうか。4か月間の取り組みの様子をお伝えします。

リモートマネジメントを開始した背景

今年1月のこと。「住む場所に縛られず、【活き生き】と働く人たちが増えるよう、新しい働き方を世の中に提唱していきたい」代表長井は考えていました。
「新しい働き方」を検証するために自社内で取り組んだのは、下記2点です。
1)リモートによるマネジメント
2)自社の社員でない第三者によるマネジメント

「上司と部下は同じ空間にいる」という当たり前の概念を壊すことができるなら、世の中の「転勤を伴う異動による退職」が減少し、企業にとっても優秀な人材の定着に繋がると考えました。また自社の正社員ではなく外部の第三者でマネジメントが出来るのなら、マネジメント人材を正社員として迎え入れることなく、ノウハウを持つ経験者によって、しかも場所に縛られない新しいスタイルを作れるのではないかと考えました。

そして4月、関西在住の「業務委託契約パートナー」として共に仕事をしてきた井上が、東京本社営業チームのマネジャーに就任。上司は大阪在住、メンバーは東京、という新しい形の営業組織が誕生しました。

リモートマネジメントの工夫

営業マネジャーに着任した井上が何より気がかりだったのは、メンバーが「リモート上司×社外上司」をどう受け止めているのか、ということ。一度も対面で会ったことがない新入社員もいる中、
「画面越しにしか現れない上司」という組織体制を不安に思っているのではないか、と心配したのです。考えを巡らせた結果、井上が強い意思を持って取り組んでいることは下記の通りです。

目的意識を繰り返し共有する

第三者によるリモートマネジメントという新しい取り組みが持つ意義、目指すべき世界観についてメンバーと共有。このチームは、「世の中の労働市場に今までなかった価値観・新しい働き方の提供」を実現する仲間であるという意識を共有し、チーム全員で作っていくことで結束を高めるよう常に伝ええ続けています。(この目的意識の共有は、「この市場に何を価値提供していくのか」という観点でどの企業においても実践できると思います。)重要なのは「本気でこの世界を作り上げたいか」が全員の腹に落ちていること、です。

根底にあるのは「メンバーとは対等な関係であり、同志である」という思い

一児の父でもある井上は、親が子どもから学ぶべきことは多いと言います。年次や立場は関係なし。目指しているのは、対等に学び合える関係であること。そのため、絶対にメンバーの意見は否定しません。まずは認めることからディスカッションを繰り返す。お互いの価値観を認め合い、考えを尊重する姿勢は、一人ひとりの新卒社員でも臆せず発言できる信頼関係の基盤になっています。

コミュニケーションの質を上げるために、接点回数を増やす

当初、WEB上で1on1ミーティングの場を設けてじっくり話したものの、個性を掴む難しさに直面しました。リアルでの面談では分かる感覚が…無い!本質的な課題も見えず、的確なアドバイスができないもどかしさ…。そこで気づいたのは、1回にかけるコミュニケーション量を増やすよりも、接点回数を増やすことが大事だということ。WEBの場合はひとまず通常の倍の回数は必要だと感じ、多い日は1日8時間以上メンバーとプライベートや仕事の相談などで話しています。

他にも①頷きなどリアクションは大きく②都度「こういうことで合ってる?」と認識を合わせながら話を進める③必ずメモを取りながら傾聴する、といった行動を徹底。「あなたの話をしっかり受け止めているよ」というメッセージ発信によって、メンバーの本音を引き出せる関係性を構築しています。

組織としてこれから目指していくこと

4か月間、WEBランチ会や毎週の1on1、定例ミーティングなど接点を重ねた結果、「リモート上司××社外上司」と共に組織として強くなった営業チーム。このコロナ禍でも過去最高の行動量を担保し7月からは商談数も増えてきています。成長を支えているのは、「できない理由を探すのではなく、できるようにするにはどうしたら良いかを一緒になって考える」という発想。心理的安全性が保たれた働きやすい環境づくりによって、更にエンゲージメントが高い集団になることを目指し、個々が大きく成長できる場を作り上げていくことが9月までの目標です。そしてその先には「世の中の労働市場に今までなかった価値観・新しい働き方の提供」を実現します。

メンバーの声

上司がそばにいないという環境は、社会人2年目の私にとって正直不安もありました。
タイムリーに業務の相談ができるのか、どこまで深くコミュニケーションが取れるのか…。
しかし、気持ちを切り替えてからは、この程よい距離感が自分の成長に繋がっていると感じます。
以前は、上司と自分というタテの関係に依存しがちでした。今は、先輩たちに相談するという
ナナメの関係ができたことも不安の払拭になりました。
上司にお願いして、毎日15分1on1の振り返りの時間をもらっていますし、重要度やスピード感
によって、チャット、電話、WEBを使い分けているため意思疎通に関しては何の問題もありません。対面での商談時もPC上で参加してもらう予定ですが、今の状況からするとお客様にとっても抵抗はなさそうです。
①部下側から発信して接点を取りにいく ②自分の考えをまとめてから相談する
③主体性を持って商談に参加する、これがこの4か月で私が学んだことです。