キャリアと向き合うきっかけに。社外の第三者による実践的な研修・面談サービス

キャリア形成の重要性が叫ばれる中、管理職が自身や部下のキャリアをどう描き、業務と結びつけていくかに課題を感じている企業は少なくありません。
しかし、「キャリア」という考え方自体が社内に浸透していなければ、議論を始めることすら難しい――そうした壁に直面している担当者も多いのではないでしょうか。
1974年に設立し、オフィスにまつわる総合ソリューションを展開する株式会社エイコーは、まさにそうした課題感を抱えていました。
変革期を迎えた同社では、人的資本強化の一環として「キャリア」に着目。2021年にキャリア研修を実施、2024年にはキャリア研修に加えキャリア面談を実施させていただきました。
「社員ひとりひとりが、自身のキャリアと向き合うきっかけになった」と語る同社に、導入の背景と手応えについてお話を伺いました。

◆人的資本強化に向けて、キャリアの考え方を社内に浸透させたい。決め手はファシリテーターよる個別フィードバックと実践的な学び
――改めて、貴社の事業内容を教えてください。
当社は、複合機などのオフィス機器を取り扱う商社としてスタートしました。現在では、そこに紐づく営業力強化、総務・人事管理力強化、設備・備品の最適化、セキュリティ強化、紙運用の適正化など、オフィス全体のソリューション提供へと事業を広げています。
単に「モノを売る」のではなく、企業の成長や働きやすい環境づくりを支援する「コトを生む」サービスへシフトしています。
創業から50年以上が経ち、時代の変化に対応しながら、新たなビジョンのもと変革を推進中です。2024年3月には代表交代を迎え、2040年を見据えた長期経営計画を策定し、さらなる発展を目指しています。
ーーアールナイン導入前、社内でキャリアに関する課題は?
もともと「キャリア」という言葉自体、社内でなじみがなかったことです。変化の激しい事業環境の中で人的資本を強化するため、将来の管理職候補となる30歳前後の層を対象に、キャリアと向き合えるきっかけを作りたかったのですが、いきなり議論を始めても戸惑う社員が多いと考えました。
実際、2021年の導入当時も「エイコーアカデミア」という社内研修プログラムも実施しており、スキルについての学びは得ましたが、個々にキャリアを深く考える機会が足りていませんでした。
そこで、外部のプロの力を借りることで、より専門的なキャリア研修を実施したいと思ったのが、アールナインに相談したきっかけでした。
ーー2021年と2024年の二回、アールナインのキャリア研修を導入いただきました。決め手はありましたか?
大きな決め手は、経験豊富なファシリテーターがワークやディスカッションをサポートし、受講者一人ひとりにフィードバックしてくれる点でした。受け身になりがちな研修とは違い、実践的で気づきの多い学びが得られると感じました。
一般的な研修はパッケージ化されていることが多いですが、アールナインは「誰に・何を・なぜ学ばせたいのか」を丁寧にヒアリングし、目的に合わせて内容を調整してくれます。
対象者のレベルや課題に応じて、自社の状況に合った形で安心して導入できると感じました。
◆Will・Can・Mustのフレームワークで、キャリアに向き合うきっかけを。座学で終わらせない実践的な研修と、面談による個別サポート
ーーご自身の過去を棚卸し、「Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(求められること)」に落とし込むキャリア研修と、個別に内省を深めるキャリア面談をオンラインで実施しました。いかがでしたか?
会社が大切にしている価値観を伝えるうえで、Will・Can・Mustのフレームワークは非常にわかりやすく、共通言語として定着させたいと改めて感じました。
社員にとっても、自分自身の過去を棚卸する良い機会となり、アンケートでも「グループワークにより客観的な視点も取り入れつつ、キャリアについて深く考えられる時間となった。」「今までのキャリアを振り返るいい機会になりました。」など、満足度の高い声が多く寄せられました。正直、キャリアを考える機会が少なかった分、評価が厳しくなることも覚悟していましたが、良い意味で期待を裏切られました。
こうした研修は、座学だけではどうしても受け身になりがちです。6組のチームに分かれ、ワークで実際に手を動かしたり、チームごとのファシリテーターが場をうまく回して意見を引き出すことで、キャリアについてより深く考え、学びにつながったと感じています。
また、研修で学んだことを単なるインプットで終わらせないよう、2024年にはキャリア面談サービスも導入し、内省を深める機会を設けました。
社内の上司や同僚には話しづらいことでも、外部のキャリアコンサルタントが相手だと本音を話しやすいため、より深い内省が促されたと感じています。「とても話しやすい雰囲気だった」「研修内容を自分ごととして深めることができた」というアンケート結果も届きました。
ーーアールナインのキャリア研修・キャリア面談はどのような企業におすすめできますか?
人材育成に悩む企業なら、どんな企業でも合うと思います。
特にキャリア育成においては、企業によって課題や解決策の形こそ異なっていても、結局「社員が自身の過去と深く向き合うこと」が共通して求められていると感じます。
アールナインは、企業ごとのニーズに合わせてチューニングしてくれる点が魅力です。そのため、どんな企業にもフィットしやすく、幅広くおすすめできるサービスだと思います。
ーー会社として、今後キャリア支援をどのように位置づけ、取り組んでいく予定ですか?
社長交代を機にビジョンを見直し、「2040年に人ひとり人財の価値を2.5倍にする」という目標を掲げました。その実現に向けて、人的資本を重視し、教育をコストではなく投資と捉える考え方へとシフトしています。
キャリアの考え方はすぐに定着するものではないからこそ、今回の取り組みをきっかけに、社員が自分のキャリアと向き合える環境を整えていきたいと考えています。
人事制度の刷新や戦略の設計など、これから取り組むことは多くありますが、「ちょっと相談したい」と思ったときに自然と名前が挙がるのがアールナインです。
また何かあれば、ぜひ相談させてください。