採用手法として転職サイトを使う際のメリット・デメリットとは


採用手法として転職サイトを使う際のメリット・デメリットとは

企業は新たな人材を獲得するために、さまざまな採用手法を用います。

その1つとして、転職サイトが挙げられます。採用担当者は転職サイトを活用することで、より多くの人材と出会えるチャンスが増えるでしょう。また、採用活動を効率的に進められ、業務の負担を減らすことも可能です。

今回の記事では、転職サイトのメリットやデメリットを紹介します。この記事を読み終わった採用担当者は、新たな人材を獲得する際の採用手法として転職サイトを活用する準備ができるでしょう。

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転職サイトとは

転職サイトとは、幅広い業界や職種の求人を掲載しているメディアのことを指します。企業は転職サイトに登録して求人を公開することで、多くの求職者と出会える機会が生まれます。また、一人でも多くの方に自社を知ってもらえ、知名度も上がるでしょう。

例えば、ある転職サイトに登録した場合、サイトを通して求職者から応募の連絡が入り、選考を開始できます。サイトによっては応募者にメッセージを送ることもできます。転職サイトの機能を利用して、より多くの求職者の中から自社に合った人材を探すことができるでしょう。

転職サイトを活用する場合は、複数のサイトを比較しながら、自社に合ったものを選んでいきましょう。

転職サイトは機能や得意分野などにそれぞれの特徴がありますので、自社の求める人材像に合わせてサイトを選んで利用してみましょう。

転職サイトのメリット

転職サイトは多くの求職者に出会える方法の1つですが、他にもさまざまなメリットがあります。採用担当者は、転職サイトを利用する前にメリットを把握しておきましょう。

以下が転職サイトを利用するメリットです。

1. 費用を抑えられる
2. 条件の合った人材にアプローチできる
3. さまざまな人材にアプローチできる
4. 効率的な採用活動が可能

ここでは、メリットを項目ごとに詳しく解説します。

1. 費用を抑えられる

1つ目のメリットは、採用活動の費用を抑えられることです。転職サイトは、人材紹介会社や他の有料サービスを利用するよりも費用がかかりません。

例えば、人材紹介会社に依頼した場合、さまざまな面でサポートしてくれますが、それに見合った費用を支払う必要があります。一方、転職サイトは求人情報を掲載しますが、必要以上の費用を支払わなくて済むでしょう。

費用を抑えたい企業は、転職サイトを検討することをおすすめします。

2. 条件の合った人材にアプローチできる

2つ目のメリットは、条件が合った人材に直接アプローチできることです。転職サイトの中には、求職者にスカウトメールを送るサービスを利用できるものもあります。例えば、転職サイトに登録している求職者の中で自社の条件に合った人材を見つけた場合、メールで直接のアプローチが可能です。

スカウトメールを利用することで、より多くの求職者に応募してもらえる可能性が高くなります。採用担当者は、転職サイトの機能を状況に応じて活用しましょう。

3. さまざまな人材にアプローチできる

3つ目のメリットは、さまざまな人材にアプローチできることです。なぜなら、幅広い業種や職種の求職者が登録しているからです。転職サイトに登録している求職者の中には、転職を急いでいない方々もいます。企業は、将来的に転職を検討している方にもアプローチが可能です。さらに、異業種の新たな人材に対し、アプローチができる機会になるはずです。

さまざまな人材に自社を知ってもらいたい企業は、転職サイトでアピールやアプローチをかけてみましょう。

4. 効率的な採用活動が可能

4つ目のメリットは、効率的な採用活動が可能になることです。企業は転職サイトに登録することで、多くの求職者に認知してもらえます。

転職サイトを利用すれば、自社の採用ホームページを作成したり、各地域に出向いて転職フェアに参加したりといった時間や労力を省くことができます。その分、採用担当者は応募者の見極めなど採用担当者にしかできないコア業務に注力することができるようになるでしょう。

※母集団形成の手法については、以下の記事で解説しています。
母集団形成とは? | 新卒採用でおすすめの手法10選を紹介します

転職サイトのデメリット

企業は転職サイトを利用することで、より多くの人材と出会える機会が増えます。また、ハローワークや人材派遣会社へ手続きする手間も省けるでしょう。その一方で転職サイトを利用することでデメリットが生じる場合もあります。

以下が、転職サイトのデメリットです。

1. 費用がかかる
2. 採用業務の負担が増える
3. 自社に合う人材が見つからないケースがある

ここでは、転職サイトのデメリットを3つにわけて解説します。

1. 費用がかかる

1つ目のデメリットは、採用活動の費用がかかることです。企業が転職サイトに求人を掲載すると、運営会社に費用を支払わなければいけません。

例えば、A転職サイトとB転職サイトに求人を掲載した場合、両サイトに費用を支払います。また、オプション各種を利用するとそれぞれの追加費用がかかります。

企業は転職サイトに問い合わせを行い、事前に費用を確認しておきましょう。さらに、複数の転職サイトと掲載料を比較しながら検討すると費用を抑えられるでしょう。費用をかけたくない企業は、ハローワークや無料の求人サイトを利用することをおすすめします。

2. 採用業務の負担が増える

2つ目のデメリットは、採用業務の負担が増えることです。なぜなら、応募者とのやり取りを行う必要があるからです。

例えば、転職サイトを通じて応募者がいた場合、書類選考から合否まで一連の流れを行います。さらに、応募者からの問い合わせに対し、迅速に対応しなければいけません。転職サイトに求人を掲載することで認知度が高まり、一時的に応募者が急増することも考えられます。そのような意味では、採用担当者は通常の業務に加え、新たな業務が増える可能性があることを認識しておきましょう。

3. 自社に合う人材が見つからないケースがある

3つ目のデメリットは、自社に合う人材が見つからないケースがあることです。なぜなら、転職サイトに登録している求職者の中に必ずしも自社の条件に合う人材がいるとは限らないからです。また、求職者が自社に対し、興味を持ってもらえないケースもあります。

例えば、複数人の応募者がいたとしても、全員が自社の条件や採用基準に合わないという可能性もあるでしょう。転職サイトを利用する場合、新たな人材が見つからないリスクがあることも理解しておきましょう。企業は転職サイトだけでなく他の採用手法も並行して取り入れながら、1人でも多くの人材を獲得していきましょう。

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転職サイトを選ぶポイント

転職サイトは新卒採用・中途採用を問わず、企業の採用活動に役に立ちます。採用活動で転職サイトを使用する場合は、以下の3つのポイントを押さえるようにしましょう。

1. 自社の条件に合ったサイトを選ぶ
2. 費用面から選ぶ
3. 利用できる機能から選ぶ

採用担当者は上記の3つのポイントを理解した上で、転職サイトを選んでください。

1. 自社の条件に合ったサイトを選ぶ

1つ目のポイントは、自社の条件に合ったサイトを選ぶことです。なぜなら、各転職サイトによって特化している業界や対象者が異なるからです。

例えば、20代の社会人経験が浅い人材を求めている場合、若年者を対象にした転職サイトを利用します。仮に30代の社会人経験が豊富な人材を探す際は、「30代の実務経験者に特化」などの特徴をもつ転職サイトを利用すると、効率的な採用活動ができるでしょう。

採用担当者は部署内で話し合いを行い、自社が求める人材像を明確にしましょう。その後、各転職サイトを比較し、自社に合ったサイトを利用することで、よりマッチングの高い人材と出会えるチャンスが増えるでしょう。

2. 費用面

2つ目のポイントは、求人の掲載にかかる費用面から選ぶことです。なぜなら、各転職サイトによって掲載料が異なり、利用するプランやオプションによって料金が変わるからです。

例えば、A転職サイトに掲載する場合、掲載する内容や求人を出す地域によって料金が決まります。全国を対象に求人を出すと、地域限定よりも当然費用が高くなるでしょう。他にもオプションを追加するごとに費用が発生します。

採用担当者は、採用活動の予算内に収まる転職サイトやプランを選択しましょう。仮に費用が同じ転職サイトが複数あった際は、運営側の担当者で決める方法もあります。担当者同士の相性や対応力など総合的に判断してください。

3. 利用できる機能

3つ目のポイントは、企業が利用できる機能から選ぶことです。転職サイトの中には、求職者に向けてスカウトメールを直接送ることができるなどの各種オプションサービスがあります。

スカウトメールは自社の条件に合った求職者に対して、直接メッセージでアプローチできる機能です。この機能は多くの転職サイトで利用可能ですが、メールの送付件数や文章作成の変更などの仕様はそれぞれのサイトで違うことがあります。

企業は転職サイトごとに利用できる内容を確かめ、自社に合ったサービスを選びましょう。

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転職サイト以外に転職エージェントを活用する理由

企業は転職サイトを活用することで採用活動を効率的に進めることが可能です。新たに人材を獲得するその他の方法としては、転職エージェントが挙げられます。転職エージェントとは、企業の採用ニーズとマッチングする人材紹介するサービスのことをいいます。転職エージェントは転職サイトと異なる部分がいくつもあります。

以下が、転職サイト以外に転職エージェントを活用する3つの理由です。

1. 企業が求める人材を獲得しやすい
2. 効率的に採用活動ができる
3. 転職サイトと並行して利用できる

ここでは、転職エージェントを活用するべき理由を項目ごとに紹介します。

1. 企業が求める人材を獲得しやすい

1つ目の理由は、企業が求める人材が獲得しやすくなるからです。転職エージェントの担当者が自社の条件に合った人材を紹介します。

例えば、転職エージェントの担当者が企業の条件に適う人材に向けて、求人を紹介します。求職者側は希望に沿った求人を受け取ることができるため、早々に転職しやすくなるでしょう。企業側も自社の条件に合った求職者と出会え、採用できる可能性が高くなります。

転職エージェントは企業側と求職者側の両方にとって、メリットがあるサービスです。円滑に採用活動を進めたい企業は、転職エージェントも採用手法の候補として検討してみましょう。

2. 効率的に採用活動ができる

2つ目の理由は、効率的に採用活動ができるからです。転職エージェントは担当者が求職者の中から各企業に合った人材を見つけ、紹介してくれます。

例えば、管理職の経験がある人材を探している場合、転職エージェントの担当者に条件を伝えているとマッチング度の高い求職者を探してくれます。

3. 転職サイトと並行して利用できる

3つ目の理由は、転職サイトと並行して利用できるからです。転職サイトと転職エージェントの両方を上手く活用できれば、多くの人材を獲得できます。例えば、両方のサービスを活用する場合、幅広い層の人材と自社の条件に合った人材の双方を獲得できるでしょう。さらに、応募者同士を比較しながら、より優れた人材を自社に迎えられます。

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転職サイトと転職エージェントはどちらが便利?

転職サイトと転職エージェントは双方にメリットがあり、採用活動を円滑に進めるためにおすすめのサービスです。企業は両方のサービスを活用しながら、新たな人材を探しましょう。

例えば、複数人の実務経験が豊富な人材を求めている場合、双方のサービスを利用すると多くの求職者と出会える機会が増えます。さらに、転職エージェントでは自社によりマッチする人材に期待できるでしょう。採用担当者は、転職サイトと転職エージェントのメリットを上手く活用していきましょう。

転職サイトと転職エージェントには、複数のプランや追加オプションが存在します。充実したサービスを受けたい場合、費用が高くなる可能性があります。採用担当者は予算に見合ったサービスを選択しながら効率的な採用活動を行っていきましょう。

まとめ

この記事では、転職サイトのメリットやデメリットを紹介しました。転職サイトは多くの求職者と出会えるため、自社が求める人材に合える可能性が高くなります。また、転職エージェントと並行して活用すると、より優れた人材を見つけやすいでしょう。

ただし、双方のサービスを利用した場合でも自社に合った人材を採用できないこともあり得ます。採用担当者はメリットとデメリットを把握し、採用活動の方向性を決定しましょう。

アールナインでは貴社の採用課題解決に向け、多様な手法の中から最適なツールについてフラットな観点でアドバイスさせていただくことが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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◆転職サイトとは『幅広い業界や職種の求人を掲載しているメディアのこと』
◆転職サイトのメリット
1. 費用を抑えられる
2. 条件の合った人材にアプローチできる
3. さまざまな人材にアプローチできる
4. 効率的な採用活動が可能
◆転職サイトのデメリット
1. 費用がかかる
2. 採用業務の負担が増える
3. 自社に合う人材が見つからないケースがある
◆転職サイトを選ぶポイント
1. 自社の条件に合ったサイトを選ぶ
2. 費用面
3. 利用できる機能
◆転職サイト以外に転職エージェントを活用する理由
1. 企業が求める人材を獲得しやすい
2. 効率的に採用活動ができる
3. 転職サイトと並行して利用できる
◆転職サイトと転職エージェントは双方のメリットを生かしながら、予算に見合ったサービスを選択して活用する。
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この記事の監修者:長井 亮

1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。