Column

採用コラム
採用サイトTOP > 採用コラム一覧 >

【内定者の就活体験談】Vol.1 〜自分の軸を探し続けた就職活動〜

内定者ブログ就活ノウハウ自己分析

【内定者の就活体験談】Vol.1 〜自分の軸を探し続けた就職活動〜

2024年1月4日

はじめに

こんにちは、アールナイン24卒内定者の蛭子梨央です。アールナインではSE職での内定をいただいており、現在は内定者インターン(※)を行っています。
※内定者インターン……内定承諾した学生が任意で行うもので実際にアールナインの社員さんや同期メンバーと業務を行っています

こちらの記事は主に就職活動をはじめたての学生さんに向けて、24卒内定者が自分の就職活動を振り返って書いていく記事です。 こちらの記事を見てくださった皆さんは、 「就活をなにから始めたらいいのか分からない」 「とりあえず自己分析や業界研究をやってるけれど、どうやって企業を探し、選んでいくのかイメージがつかない」 ……こんな悩みを持っていませんか?

私も当時はこのような悩みを抱えて不安に思いながらも就職活動を続けてきました。試行錯誤しながらどんなことに取り組んで最終的にどう企業を決めたのか、流れが分かる記事です。本記事が皆さんの就職活動のヒントになったら嬉しいです。


就職活動の流れ

  1. 就活初期
    ・環境の整理
    ・自己分析
    ・夏インターンエントリー
  2. 就活中期
    ・夏インターン参加
    ・早期選考開始
  3. 就活後期
    ・企業選択

就職活動を行う上で、全体を見越して逆算して動くということが大切になってきます。そのため本記事も参考の一つにしながら自分らしく就職活動を行っていただけたら、と思っております。以下に私の就職活動中のモチベーショングラフを示しました。特に上がり下がりが激しい部分について注目しながら記述していきます。


就活初期

環境の整理

私は3年生の4月から就職活動を始めました。自分の初めての就職先がどんな企業になるのか、全く見えない未来が楽しみだった時期で、まずやるべきことをネットで調べて就職活動を行う環境の整理として以下の四つを行いました。

  1. 就職活動用Googleアカウントの作成
    就職活動を始めると就活情報媒体や企業から多くのメールが届いたり、選考中のやり取りをメールでする機会が増えたりするのでいつも自分が使っているメールアドレスで登録してしまうと情報を見逃しやすいので注意しましょう。
  2. 就職活動の管理シートの作成
    インターンに参加した企業や選考に参加している企業をまとめていました。複数企業を同時期に受けているとどの話をどの企業から聞いたのか分からなくなってしまうこともあるのでパッとみただけでわかるような一覧を作ると便利です(私はGoogleスプレッドシートで作成しました)
  3. 自己分析まとめ用ノートの準備
    綺麗にまとめる、というよりは殴り書きで良いので思いついたらすぐ書けるようなノートを探しました。A5サイズの方眼タイプのものにし、罫線を気にせず書けるようなものを選びました。
  4. 就活サイトの登録
    大型ナビサイト(マイナビ、リクナビ)や逆求人サイト(OfferBox、キミスカ)などの登録を行いました。

就活全体で最も時間をかけた自己分析

環境の整理を終えた後は、自己分析から取り組んでいきました。主にやったものを以下に示します。

  1. ナビサイトのツールを用いた性格診断
    ナビサイト(マイナビ、リクナビ等)は自己分析を手助けしてくれるようなツールを提供してくれていることが多いです。ここで自分の強みと弱みをざっくり把握するところから始めました。
  2. 本を用いた価値観分析
    自己分析に関する本は多く出ているので、いくつかピックアップしてまずは本の通りに自分の好きなこと、やりたいことを洗い出したり、ライフラインチャートというものを作成し自分のこれまでの歴史を振り返ったりしました。
  3. 他己分析
    友人や家族に私の性格や強み、弱みについて質問して周りから自分がどんな風に見えているのか把握していきました。 私はこの頃に自分の大きな軸が決まりました。私は自分の過去の経験から、「自分を変えたいけれど中々変わることができず悩んでいる人」に対してサポートをしていきたいという思いが強くあることに気がつきました。そのために必要なことを洗い出していく中で、「相手の本音や潜在的なニーズを引き出す力」が最も必要だと考え、その力を身につけることのできる仕事かどうか、という観点で企業を見るようになりました。

就活中期

質より量!自分の興味を絞りにいった夏インターン

私の夏インターン参加状況を簡単に下記にまとめました。

エントリー開始:6月上旬〜
夏インターン参加:7月中旬〜9月下旬
業界:IT、人材を中心に少し小売も
参加数:14社(エントリー15社)

大手就活サイトでは夏インターンのエントリーが6月頃から始まるものが多いので、これに合わせてエントリーしていきました。

業界をほとんど二つに絞っていた理由は、ITは元々勉強している分野で興味があったことと人材は逆求人サイトでスカウトをもらう機会が多く気になっていたことが挙げられます。本当は興味のない業界も含めて広く見たいと思っていたのですが、初夏頃に参加した合同説明会で私は興味がないとまったく話が耳に入ってこないタイプだと分かったため絞ることにしました。

私は夏インターンの参加は14社ですが、説明会やカジュアル面談、インターン全て含めると6〜9月の間で50社以上の企業と出会っています。また説明会に関して、私は合同説明会が苦手でもっと小規模でお話を聞きたいと思っていたのでカジュアル面談を組んでいただいて個別で企業説明をしていただいたり、座談会形式の説明会に参加したりしました。

インターンに参加するうえで、「こういう働き方をしたいと思える人を5人以上見つける」という目標を持って事業内容というよりは社員の方に焦点を当てて企業を見ていました。 インターン先の企業の探し方としては、ナビサイトで気になる企業を探したりOfferBoxやキミスカといった逆求人型サイトでお声がけいただいた企業のインターンに参加したりしました。

その中で自分は大手企業の雰囲気が合わないと感じて、反対にベンチャー企業の雰囲気や社員さんが持っている価値観が合うと感じたので夏以降はベンチャー企業に絞って見ていくことに決めました。

さて、夏の時期の私のモチベーショングラフを見てください。 

8月から9月にかけて急激にモチベーションが低下しています。 この時期はついカジュアル面談やインターンを詰め込みすぎて、1日に2〜3社就活の予定が入っているという状況になってしまい、自分の頭を整理する間も無く次の企業のお話を聞く……という日々を送っていました。

そのため、私は今何のためにこの企業さんのお話を聞いているのだろうという思考に陥ってしまい、意義が感じられずモチベーションがどんどん低下しています。


迷宮入りしかけた早期選考

 9月中旬頃から早期選考が始まりました。この頃は特に志望している企業もなく、興味ある業界や企業タイプはなんとなく分かったけれどどの企業に興味があるかと言われると困ってしまう状態でした。

ただ、とりあえず練習の意味も含めて今の自分がどれほど太刀打ちできるのか試すために企業の選考を受けてみることにしました。すると、思っていた以上に自己分析が大事だったことに気がつきました。

企業の一次、二次面接はどの企業でも自分自身のことを深掘りされることが多く、これまでやってきた自己分析で分かったことを相手に伝えれば選考通過することができ自信につながって10月ごろのモチベーションが上昇しています。

その後また急激に下がっているのは、選考が進むにつれて自分の軸や志望企業について悩み始め方向性が全く分からない状態に陥ってしまったためです。 私が自分の軸について悩んでしまった理由として以下のことが挙げられます。

  • 企業研究が不十分だった
    企業研究が不十分だと、「働いている自分のイメージができない」という壁にぶち当たります。選考を受けながら、本当にこの企業は自分に合っているのかという疑問が消えずモヤモヤした気持ちを抱えながら面接に臨むことが増えてしまいました。
  • 自分のビジョンが強すぎて企業に自分の思いを押し付けてしまっていた
    自己分析に十分すぎるほど時間をかけていたことがかえって裏目にでてしまい、自分の思いが強くなりすぎて「ビジネスだからそんなに甘くない」、「やりたいことがそんなに明確なら起業した方がいいんじゃない?」と言われることもしばしば……。私のやりたいことと企業のニーズを照らし合わせて考えていくことが必要だと気づきました。
  • 自分の強みを活かせる仕事探しをしていなかった
    私はこれまでの経験の中で「自分の苦手なことに挑戦をすること」をメインにやってきたので自然と自分の苦手な方を選択してしまう癖がついてしまっていました。企業側は適材適所に人を配置して強みを活かして働く人がほしいと考えるのが一般的であるのに、私はその反対に向かっていたことに気づきました。

    加えて、私は「自分の得意なことをやるのは苦手なことから逃げているみたいで嫌だ」という固定的な考えに縛られていました。ただ、周囲の先輩や大人に相談する中で「学生の時に感じている得意なことは、社会に出たら自分以上の人がゴロゴロいて得意といっていいのか分からなくなることも多いから、逃げにはならないかも」と言われ納得することができました。

    同時に、私は自分のビジョンを達成するために「相手の本音や潜在ニーズを引き出す力」を身につけるべきだと考えていましたが、それは今の私の視野でこれ以外に方法が思いつかないからであって、より経験を積んだ後ではまた別のサポートの仕方、新しい選択肢が出てくるのではないかと考え方が変化しました。

    そして、まずは自分の本当に得意なことが何かを探してそこを伸ばし続けて視座を高めていこうと結論づけました。ここで、これまで感じていたモヤモヤがスッキリし、徐々にモチベーションが向上していきました。

就活後期

企業選び

私は1月中旬にアールナインの最終面接を受けて同時期に内々定承諾もしており、一般的な就活と比較するとかなりはやく終わっています。最終面接を受ける頃には第一志望はアールナインだと固まっていたものの、その少し前、12月頃はまだ決めかねていました。

私はアールナインと同時に他7社の選考も受けていたので、もしアールナインから内々定をいただいても決め切れるか分からず悩んでいました。そのことをアールナインのリクルーターさん(※)に伝えると、もともと12月に予定していた最終面接を1月にずらしていただきました。
※リクルーター……選考が開始すると、選考をサポートするために就活生ごとについてくれます。

その後1ヶ月ほど考えてアールナインが第一志望になったのですが、その決め手を以下に示しました。

  • 自分が働いている様子がイメージできる
  • 会社の研修に行くことを想像した時に嫌な緊張感がない
  • 自分の得意な領域で働ける
  • 社内のコミュニケーションを大切にしている文化がある
  • 社員の方と価値観が合う、もしくは近い

つまり自分の得意な領域で価値観の近い社内のメンバーと働くことができるというのが私が求めているもので、それがこの会社でなら実現できると感じました。そのため、早い時点での内定承諾でも不安に感じることなく、入社が楽しみだという思いで承諾することができました。


おわりに

今回は私の就職活動を振り返っていきましたが、人によってそれぞれ合うやり方、合わないやり方があるので自分に合いそうなものはうまく取り入れていってほしいなと思います。ただ、就職活動は終える早さを競うものではないということは、誰もが共通認識として持っておいた方が良いと考えています。また一人で考えていると煮詰まることが多いので、友人や家族、先輩、先生などに相談をしながら焦らず取り組んでほしいと思います。


アールナインでは、WantedlyというビジネスSNSにて部署の紹介や社員のインタビュー記事を掲載中です。より詳しい話が載っているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

執筆担当 24卒インターン生 蛭子梨央の関連記事はこちら

エントリーはこちら