スカウト代行を通じて「採用力」を育む|コネクシオ株式会社が語る、伴走型採用支援の価値

「スカウトを活用して母集団を広げたいが、効果的な運用方法がわからない」
「担当者の入れ替わりがあり、ノウハウが社内に蓄積されにくい」
採用活動において、こうした課題を抱える企業は少なくありません。携帯電話販売代理店事業を展開し、全国規模で新卒採用を行うコネクシオ株式会社もその一社でした。
同社では2021年より、スカウトの運用支援をアールナインにご依頼。採用を取り巻く環境の変化や担当者の交代がある中でも、継続的に伴走しながら、ノウハウ共有や運用改善を通じて、現場の採用力強化にも取り組んできました。
今回は、2024年より東日本の新卒採用を担当されている良原様に、スカウト代行導入の背景や、支援を通じて得られた気づきについてお話を伺いました。

| 会社名 コネクシオ株式会社 |
| 事業内容 情報・通信業 |
| 従業員数 4,209名 |
事業内容
モバイル専門商社として、ショップ事業と法人事業を展開するコネクシオ
―貴社の事業内容を教えてください。
良原様:コネクシオ株式会社は「モバイル専門商社」として、主に2つの事業を展開しています。
ひとつはショップ事業で、NTTドコモや楽天モバイルなどのキャリア認定ショップを全国375店舗(2025年5月1日時点)で展開しています。
もうひとつは法人事業です。スマートフォンやタブレット、アプリを活用したソリューションを通じて、取引先企業の課題解決や業務効率化を支援しています。単なる端末の販売にとどまらず、モバイルの力で企業の成長に貢献する提案を行っているのが特徴です。
―現在の採用体制や業務の状況について教えてください。
良原様:私は東日本の採用を担当しています。チームは私を含めて3名体制で、採用業務全般を担っていますが、最近はその中でも学生に電話をかける業務に多く時間を使っています。
エントリーしてくれた学生や説明会に参加した学生、欠席してしまった学生などに個別に連絡を取り、それぞれの状況に応じたフォローを行っています。多いときには1日30〜40件ほど電話をかけることもあります。学生一人ひとりに丁寧に向き合い、それぞれが安心して選考に進めるようサポートしています。
また、内定者向けの店舗見学も実施しています。東京・埼玉・神奈川・千葉・新潟・茨城など、学生の自宅に近いキャリアショップにアテンドし、資料作成や現場社員との連携など、1日がかりになることもあります。そのほか、先輩社員との座談会の企画・運営など、選考後のフォローに時間をかけています。
導入前の課題
「マンパワー不足とスカウトへの期待」──紹介をきっかけに委託を決断
―スカウト代行導入以前は、どのような課題や背景があったのでしょうか?
良原様:私自身が担当になる前の話になりますが、当時の担当者に聞くと、本当にマンパワーが不足していたそうです。営業職の採用を強化しなければいけない状況でしたが、日常業務と並行してスカウトまで行うのは現実的に難しかった。
さらに、採用イベントは準備や運営に大きな工数がかかる一方で、求めている層の学生とはなかなか出会えない。そうした課題感から「スカウトを活用して母集団を広げたい」という期待があったと聞いています。
ただし、自社だけでスカウトを本格的に運用するのは難しい。そんなときに、外部の紹介を通じてアールナインを知り、2021年からスカウト代行を依頼することになりました。以降は継続的にご支援をいただき、2024年からは私がその取り組みを引き継いでいます。
運用について
「ゼロから一緒に」──伴走を通じてキャッチアップ
スカウトでは主に Offerbox と dodaキャンパス を活用されており、アールナインは月100~300通もの個別文章の作成・送信、日程調整を担当。コネクシオ様は学生への架電や面談対応、その後の内定に向けたフォローを中心に担われています。こうした分業により、スカウトにかかる工数を削減しつつ、学生との接点強化に集中できる体制が整っていきました。
―支援を受けて特に助かったと感じたポイントを教えてください。
良原様: 一番助かったのは、スカウトの運用方法を一から丁寧に教えていただけたことです。私はもともと人事経験がなく、しかも前任者の急な退職で引き継ぎの余裕がない状態で採用を担当することになりました。Offerboxの操作も学生への返信の仕方も分からない状態からのスタートだったので、基本から教えていただけたのは本当に心強かったです。
―そのような状況から、どのように運用をキャッチアップしていかれたのでしょうか?
良原様: 最初は「分からないことすら分からない」という状態でした。そこで連日のようにアールナインさんと電話で画面を共有しながら、スカウトメールの送り方や学生の検索方法、検索軸の考え方まで一から教えていただきました。「明日はこの学生が面談予定ですが大丈夫ですか」と前日にリマインドをいただくこともあり、抜け漏れなく進められたのもありがたかったです。
導入の効果
「ノウハウが社内に残る」──スカウト文面から学んだこと
―実際に運用を進める中で、効果的だったと感じた点はありましたか?
良原様:大きかったのは、スカウトのノウハウが社内に蓄積できたことです。アールナインさんの作ってくださったスカウト文面を、私たちも何度も参考にしました。学生さんのプロフィールをしっかり読み込んで、単に成果だけを褒めるのではなく、その成果に至るプロセスにまで目を向けて言葉にしている点がとても参考になりましたし、社内でも「こういう書き方を意識しよう」と共通認識ができたんです。
多くの学生さんがそれぞれの自己PRを持っている中で、一人ひとりの努力や工夫に目を向けて丁寧に言語化するのは、やりがいはありつつ、膨大な時間がかかる作業です。しかし、アールナインさんの丁寧な文章を拝見することで、「やっぱり学生一人ひとりに向き合おう」と気持ちを立て直すことができました。
「数よりも確かさ」──歩留まりの高さが強み
―アールナインのスカウトで出会う学生さんにはどのような特徴がありましたか?
良原様: とても安心感がありました。アールナインさん経由で出会う学生さんは、やり取りがスムーズで、ドタキャンや音信不通といったケースがほとんどありません。そのため、面談から内定までの歩留まりも非常によく、採用フローを安心して進められました。さらに「良い学生さんに出会えるからこそ、自分たちもフォロー体制をしっかり整えなければ」という気づきにもつながりました。実際、アールナインさんからご紹介いただいた学生さんは、最終選考でA評価(ABCの3段階評価)をもらうことが多く、「またうちに合った学生さんだ」とチーム内で盛り上がるほどでした。しかし、そういった学生さんほど他の企業からもたくさん内定をもらっているので、私たちも先輩社員との座談会や店舗見学といった内定者フォローにさらに力を入れるきっかけになりました。
今後の展望について
「学生一人ひとりに寄り添う」採用を、これからも

―今後の採用活動において、強化していきたいことはありますか?
良原様: 私たちが目指すのは、「学生一人ひとりに寄り添い、丁寧に向き合う採用」です。どの学生にも誠実に向き合い、その人に合ったサポートを行うことで、安心して選考に臨んでもらえるよう心がけています。地道な電話連絡や内定者向けの店舗見学といったイベントなど、泥臭くても一人ひとりに真摯に向き合うことで、学生さんとの信頼関係を築いていきたいと考えています。
―アールナインのサービスは、どのような企業におすすめできますか?
良原様: 採用規模の大小を問わず、おすすめできるサービスだと思います。私たちのように年間300名規模で採用を行う企業にとっては、担当者が変わっても途切れないノウハウや、質を担保したスカウト運用を支えていただける点が大きな価値になります。
一方で、採用人数が10名程度の中小企業にとっては、学生に「私だけを見てくれた会社」と感じてもらえるよう、一人ひとりに丁寧でパーソナライズされたスカウト文を送ることが欠かせません。そのベースをアールナインさんに作っていただけることは、とても有効だと感じています。「学生一人ひとりに寄り添う採用」を目指す企業には、ぜひおすすめしたいサービスです。
