【育成者必見】Z世代の働き方にフィットした職場の条件とは


【育成者必見】Z世代の働き方にフィットした職場の条件とは

「Z世代を採用や育成するうえで、働き方にどのような価値観を持っているのか知りたい」
「Z世代の働き方にあった環境を作るためには、どうすればいいのか知りたい」

このようにZ世代の「働き方」を考える人事担当者や管理職の方は多いのではないでしょうか。

世代によって、育ってきた背景が異なるため、強みとなる部分や価値観も異なります。

Z世代が活躍できる職場にするためには、Z世代の考え方や価値観を理解し、Z世代の働き方にフィットした環境作りをすることが必要です。

今回の記事では、Z世代が考える働き方の価値観、Z世代の働き方にフィットした職場の条件などについて解説していきます。

Z世代の考える働き方の理解を深め、Z世代が活躍できる環境作りへと繋げていきましょう。

Z世代が考える働き方の3つの価値観

まずは、Z世代が考える働き方の価値観について解説していきます。

働き方の価値観は各世代によって特徴が異なります。

相手の価値観を無視して、一方的に他世代の価値観だけを押し付けては協働することはできません。

Z世代の価値観をしっかりと理解し、そのうえで職場にどのような形で取り入れていくかを考えていきましょう。

それでは順番に解説していきます。

1. 仕事だけでなく、プライベートも大切にしたい

Z世代は、仕事だけに多くを注ぐのではなく、プライベートの時間の在り方も大切にしたいという価値観を持っています。

そのため、職場選びの際にもワークライフバランスがとれるという条件は、たびたび優先順位の上位に位置します。

高度経済成長期に活躍した団塊世代のように、仕事に多くのウエイトを置くという傾向は薄れており、Z世代は仕事時間とプライベートの時間を分けて考え、どちらも大事にしていきたいと考えています。

2. 転職に大きなネガティブ意識はない

Z世代は、転職することに対して、必ずしもネガティブには捉えていません。

ひと昔前は、転職というと「忍耐がない人間」「仕事ができない人間」とレッテルを貼られることもありました。

しかし現在は、転職を通してスキルを上げ、年収を上げ、キャリアアップしていくことが主流になりつつあります。

アメリカ人は同様の理由から10回以上転職する人が多いといわれています。

Z世代は若い頃からネットを通して多様な価値観を吸収してきたこともあり、このように転職への考え方も変わってきていると考察できます。

3. 様々な働き方を選択肢として持つ

Z世代は、働き方に関して様々な選択肢を持っています。

ひと昔前のスタンダードは、「1つの企業で定められた時間を働く」でした。

しかし、現在は、副業をする人もいれば、スキルを磨いたうえで独立を目指す人もいます。

また、契約形態に関しても正社員だけが良しとされてきた傾向がありましたが、自身の持つ目的や価値観を考慮した契約社員や、限定正社員としての働き方を選ぶ人も増えてきました。

「会社員」、「8時間労働」、「正社員が正」という昔からある概念は少しづつ薄れつつあり、新しい働き方が生まれてきています。

Z世代社員は、新しい働き方をキャッチアップし、自身が求めるスタイルを選びます。

Z世代が持つ働き方の選択肢

Z世代が様々な働き方の選択肢を持つことについて解説しましたが、選択肢にはどのようなものがあるかを深堀りしていきたいと思います。

Z世代はどのような選択肢を考えているか、押さえていきましょう。

【転職】

Z世代が働き方に関して持っている選択肢の1つが転職です。

転職を通してのキャリアアップ、自己実現という選択肢を常に持っています。

会社が嫌だから辞めるというだけではなく、転職を「自分が次のステップに進むための手段」という捉え方をしている方も多くいます。

【副業】

Z世代には、堅実で安定を求める傾向があります。

その傾向は、経済面でも同様に現れます。

「1つの収入の柱だけに頼るのは不安」と考え、収入の柱を他にも作りたいと思う方が多いようです。

Z世代の社会進出が始まり出した時期と、副業解禁となった時期が近いこともあり、Z世代はより副業という選択肢に関心を持っています。

【パラレルキャリア】

Z世代はパラレルキャリアの構築という選択肢も持っています。

パラレルキャリアも、本業とは別の活動に取り組むという面では副業と同じです。

副業と違うのは、報酬の有無を重要視しないという点です。

パラレルキャリアは、個人でスクールを開催したり、ボランティア団体の活動に参加するなど、収入よりも価値観を重視した活動です。

Z世代は社会への貢献や価値提供に強い意欲を持っています。

そのため、本業と並行して自己の想いを形にしていけるパラレルキャリアという活動にも深い関心があります。

【独立(フリーランス、起業)】

Z世代の方の中には、起業したり、フリーランスとして独立したりといった選択肢を考える方も多くいます。

ひと昔前は、起業やフリーランスと聞くと、一部の優秀な人だけが成功する険しい道であると考えられていました。

しかし、現在では独立をサポートする多くの情報やツールが溢れており、独立することのハードルがだいぶ下がっています。

そのような背景もあり、アメリカではすでに労働人口の35%がフリーランスとなっています。

今後、日本でもフリーランス人口の増加が予想されます。

Z世代の方は、会社に依存することへのリスク意識も持っているため、個の力を磨きたいと思う方も少なくありません。

【FIRE(早期リタイア)】

Z世代の中には、FIREと呼ばれる早期リタイアを目指す方もいるようです。

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略で、経済的自立を成し遂げ、早期リタイアをするという意味です。

定年まで仕事一筋で働いて、退職金と年金を貰って老後を暮らすという考え方が従来の主流でした。

しかし、昨今ではアメリカでムーブメントを作った、FIREという考え方が日本にも広がっています。

FIREの考え方では、リタイアして働かないという考えではなく、経済的に自立をして自分の好きな活動だけをするというポジティブな面があります。

そのため、Z世代では若い内からFIREのために資産を積み上げ、FIRE達成後に自分のやりたいことをしようと考える方もいます。

Z世代の働き方にフィットした職場の条件12選

最後は、Z世代の働き方にフィットした職場の条件について解説いたします。

Z世代の働き方にあった職場の条件をよく理解し、職場環境へ組み込んでいくことでZ世代の業務パフォーマンスは向上します。

ひとつひとつが重要な項目ですので、しっかり理解していきましょう。

1.多様性を認める文化がある

Z世代は、多様性を尊重する価値観を持っています。

SNSやインターネットで、様々な人の、様々な考え方と交流して育ってきているため、多様性を認めるキャパシティを広く持っています。

社内で全ての人が一辺倒の考え方をするのではなく、個々の自由な考え方を交換し合い、多様性が認められる職場をZ世代は好みます。

2.自由な働き方ができる

Z世代は、自由な働き方ができる企業を好みます。

自由な働き方とは、勤務場所、勤務時間、休暇取得などをストレスなく調整できるような環境です。

新型コロナウイルスの流行以降、在宅ワークを可とする企業も増えてきました。

また、フレックス制や時短労働、長期休暇可能な企業も今では多くあります。

Z世代は、このように働き方のスタイルに自由度がある企業で勤めたいと考えているようです。

3.効率的な働き方ができる

Z世代は、効率性を重視する特徴を持っています。

若い頃からデジタルデバイスを使いこなし、より効率的な活用ができるよう工夫してきました。

仕事でも同様に、無駄のない効率的なフロー、効率的なコミュニケーションをとりたいと考えています。

従来のやり方に固執して改善思考が薄い企業や、目的のない風習や慣習に縛られている企業などは、Z世代は好みません。

Z世代は、新しいものを取り入れ、日々、効率性を高めていく環境で働きたいと考えます。

4. コミュニケーションがオープンで活発

Z世代は、他者とのコミュニケーションを重視します。

特にコミュニケーションの質という観点で、「オープン」であるというのが1つの大事なポイントです。

オープンなコミュニケーションというのは、誰でも、何でも、気軽に発言しやすい状態を指します。

従来の会社組織では縦の関係が強く、他部署への提案や、上司の更に上の上司への提案はタブーとされる傾向にありました。

しかし、現在では、社内掲示板やチャット機能などを通して、誰でも意見を言える環境作りをしている企業が増えています。

有能なアイデアや、社員の本音は企業にとっても資産となります。

Z世代は、自分の意見を活発に発言できる環境を好みます。

5. 社内の情報に透明性があり、納得感がある

社内の情報の透明性や納得感も、Z世代が重視する要素です。

「社内の情報の多くが非公開となっていて社員にまでおりてこない」「業務の意味が不明確で納得感がない」、このような状況ではZ世代が意欲を持って働くことはできません。

Z世代は、自分が働くことでどのような価値を生み出せるのかを重視します。

そのため、社内の情報に透明性があり、会社の方針に納得感がある企業を好みます。

6. 正当な評価軸がある

Z世代は、正当に評価される環境を求めます。

上司の好き嫌いや、忖度で評価されるような企業を嫌い、評価基準が不明確な環境も好みません。

評価の基準を明確にし、しっかりと説明できる評価軸を作ることが必要です。

7. 自分らしく働ける

Z世代は、「自分らしく在ること」を大切にします。

社員を個人として見ず、組織の中の1つの駒としか見ないような企業を嫌います。

組織の活動の中でも、個々の特性を活かし会社組織に貢献していけるような環境がZ世代の働き方には適しています。

8. ワークライフバランスが整っている

Z世代は、仕事のみではなくプライベートの時間も大切にします。

そのため、Z世代が企業選びをするうえでは、ワークライフバランスが整っていることは必須の条件です。

朝から夜まで仕事一筋、休日も出勤をすることがある。

そのような環境ではZ世代が定着することはありません。

Z世代の働き方を考えるうえでは、ワークライフバランスを整えることが必要です。

9. キャリアアップの道が見える

Z世代が求める職場の条件として、キャリアアップの道が見えることも大きなポイントです。

Z世代は理想の将来を描けている方が多く、そのための行動を逆算して考えています。

企業で働くことによって何を成し遂げるかを考えるため、Z世代はキャリアアップの道が明確に見える環境を選びます。

10. 自分を承認してくれる

Z世代の特徴の1つとして、承認欲求の強さがあげられます。

SNSで「いいね」や「フォロー」の数などを求めることからもわかるように、他者からの承認に価値観を置いています。

承認欲求に関しての傾向は「職場に求める要素」にも現れ、職場でも自分の成果を見てもらうことや、褒めてもらうこと、自分を評価してもらいたいという考えに繋がります。

11. 企業自体に将来性がある

Z世代も、他世代と同様に企業の将来性を重視します。

Z世代は終身雇用を考えていなかったり、チャレンジングな企業を好む傾向を持っていますが、安定して働きたいという気持ちも持ち合わせています。

時代の流れに置いていかれない企業であるか、柔軟な対応力がある企業であるかなどもZ世代は「企業選びの要素」としています。

12. 社会に価値を提供する企業である

Z世代は、社会の課題に対して大きな関心を持っています。

自分が仕事を通して、社会にどのような価値提供ができるかを深く考えています。

そのため、企業を選ぶ際も、企業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を重視します。

Z世代の仕事の意欲を向上させるためには、しっかりと会社の方針を伝えていくことが大切です。

まとめ

今回は、Z世代が考える働き方の価値観、Z世代の働き方の選択肢、Z世代の働き方にフィットした要素について解説しました。

この十数年で、テクノロジーは大きく進歩し、時代は変わりました。

それぞれの時代で育った世代が持つ価値観にも、大きな変化が現れています。

違う世代がシナジーを生みながら働くためには、相手の価値観を尊重し、組織の在り方にも取り入れていく必要があります。

今後、大きな役割を担うZ世代がイキイキと働けるよう、Z世代の働き方の価値観を尊重した環境を作っていきましょう。

◆Z世代が考える働き方の3つの価値観
1. 仕事だけでなく、プライベートも大切にしたい
2. 転職に大きなネガティブ意識はない
3. 様々な働き方を選択肢として持つ
◆Z世代が持つ働き方の選択肢
転職
副業
パラレルキャリア
独立(フリーランス、起業)
FIRE(早期リタイア)
◆Z世代の働き方にフィットした職場の条件12選
1. 多様性を認める文化がある
2. 自由な働き方ができる
3. 効率的な働き方ができる
4. コミュニケーションがオープンで活発
5. 社内の情報に透明性があり、納得感がある
6. 正当な評価軸がある
7. 自分らしく働ける
8. ワークライフバランスが整っている
9. キャリアアップの道が見える
10.自分を承認してくれる
11.企業自体に将来性がある
12.社会に価値を提供する企業である