3C分析で「ターゲット」のハートを掴む求人原稿をつくる

3C分析で「ターゲット」のハートを掴む求人原稿をつくる

3C分析で「ターゲット」のハートを掴む求人原稿をつくる 758 426 株式会社アールナイン

やみくもな内容で求人広告を出稿しても、自社に欲しい人材は獲得できません。そもそも、「自社に必要な人材」とはどのような人材でしょうか。学歴、資格、ビジネスキャリアなどが充実していれば、必ずしも自社に必要な人材という訳ではありません。

今回は求人広告をどのような人材に向けて書いていく必要があるのか、また、どのような内容で訴求していくことが効果的であるかを、マーケティングのフレームワークである「3C分析」の観点を加えて解説していきます。

求める人物像の定義とは

冒頭でお話したように、ハイスペックな人材=必ずしも「自社に必要な人材」とは限りません。自社に必要な人材とは、会社や部の戦略を遂行し、目指すべきゴールを達成するために必要な人材です。

そのため、求める人物像を定義する際は、まず自社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や戦略をよく理解する必要があります。次に、目的達成における課題を見つけ、その課題を解決(達成)するためには何が必要であるかというスタンスから組み立てていく必要があります。

また、学歴や資格といったスペックの観点だけではなく、性格や価値観など人材の特性についての定義を考えることも必要です。会社の風土やビジョンがマッチするか、現場スタッフと協働できるかという観点はとても重要なポイントです。

3C分析を採用に取り入れる

求める人物像を定義するうえで、自社のことを理解する重要性を解説しましたが、ターゲットに刺さる求人広告をためには、競合他社や求職者の分析をしていくことも必要です。マーケティングのフレームワークである3C分析を用いて、自社、競合他社、求職者という3つの要素を分析することが効果的です。

3C分析は、下記3つの頭文字をとったフレームワークです。

■顧客、市場Customer)

■競合   (Competitor)

■自社   (Company

通常、事業の販売戦略で使われることが多いフレームワークですが、採用マーケティングでも活用することができます。内と外を見て戦略を立てていくことは、販売戦略も採用も同じだからです。

3C分析では、それぞれの要素に対して下記のようなポイントで分析をおこなっていきます。

■顧客、市場Customer)

求人広告における顧客(Customer)は、求職者のことを指します。求人広告をつくるうえでは、転職市場の動きや現在の求職者のニーズの傾向を理解することが必要です。求職者のニーズは時代によって変わってきます。例えば、最近では在宅業務を希望する人が増えてきているというのも、ニーズの変化の一つです。このように、求職者が何を求めているかを理解し、訴求するポイントに盛り込むことが必要です。

⇒顧客、市場Customer)の分析ポイント例

  • 現在の求人倍率はどのくらいか
  • 転職市場の傾向はどのようなものか(業種、職種、契約形態など)
  • ターゲットとする人材の価値観や考え方の傾向はどのようなものか

競合Competitor)

ターゲットに刺さる求人をつくる上では、競合他社を知ることも必要です。ここでいう競合他社は、自社視点で見た競合ではなく、ターゲットが自社と比較検討する企業のことを指します。競合他社はどのような内容で求人広告を出稿しているかを分析し、自社と競合他社を比較し優位なポイント、不利なポイントを理解したうえで差別化した文章をつくっていく必要があります。

競合Competitor)の分析ポイント例

  •  競合他社の待遇、給与はどのようなものか
  • 競合他社はどのようなポイントを求職者に訴求をしているか
  • 競合他社の業務内容はどのようなものか

自社Company

前述したとおり、自社をしっかりと理解することは欠かすことができません。自社分析の方法として、「SWOT(スウォット)分析」を用いてみるのも良いでしょう。あらためて自社が設定するゴールを見つめ直し、そのための課題を理解し、課題解決のためにはどのような人材がキーパーソンとなるかを考えていく必要があります。

自社Company)の分析ポイント例

  •  自社で働くスタッフの特徴はどのような傾向があるか
  • 自社の風土とマッチする人材はどのような人材か
  • 自社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を達成するためにどのような人材が必要か

以上のようなポイントから3要素の分析をし、求職者の求めるもの、自社と競合他社との差別化ポイントを明確にし、ターゲットへ訴求する内容を書いていくことが効果的です。

どのように伝えるかの工夫も必要

伝えるべき相手、訴求すべきポイントが明確になれば、最後はそれを「どのように」伝えていくかです。伝え方を考える作業には、クリエイティブが要求されます。

キャッチコピーも、どのように伝えるかを考えるクリエイティブの一つです。多くの企業がキャッチコピーに力を入れ、求職者に刺さるコピーをつくっています。ここでは、各企業の採用ホームページに掲載されているキャッチコピーの代表的な例をご紹介します。

■採用キャッチコピー例

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『オッサンも変わる。ニッポンも変わる。』

森下仁丹株式会社

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『「 」、ツケテいこうぜ。こだわりたいのは、自分スタイル』

大和ライフネクスト株式会社

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『道なき道を、進もう。』

ヤマト運輸株式会社

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『妄想力が、翼に変わる』

株式会社フジテレビジョン

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『人生で一度くらい、日本一になってみないか』

GMOアドパートナーズ株式会社

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「やってみなはれ」

サントリー株式会社

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「考えすぎる人、募集。」

株式会社dig

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「ぼくたちは、つなげることにハングリー。」

株式会社エー・ピーカンパニー

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「楽しくなければ仕事じゃない」

株式会社アステックペイントジャパン

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ストレートなものから、ユニークなものもあります。どのように伝えるかでも、求職者への届き方が大きく変わります。是非、他社のコピーも参考にして考えてみることをおすすめします。

まとめ

◇「求める人物像」を定義する上で考えるべきこと
①「自社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や戦略を理解する」→「目的達成における課題を解決するためには何が必要であるか」
②性格や価値観など人材の特性が「会社の風土やビジョンとマッチするか、現場スタッフと協働できるか」◇3C分析を採用に取り入れる
マーケティングのフレームワークである3C分析を用いて「求職者」「競合他社」「自社」という3つの要素を分析することが効果的。
3C分析は、下記3つの頭文字をとったフレームワーク
1:Customer=「顧客、市場」
2:Competitor=「競合」
3:Company=「自社」◇どのように伝えるかの工夫も必要
(例)キャッチコピー…求職者に刺さるコピーをつくり採用ホームページに掲載。
求人広告は企業が「人材」という重要な資源を獲得するうえで大切なものです。不明確な点が残る状態で作成しても求職者へ届く求人広告は書くことができません。自社、競合、求職者の3点をしっかりと分析し、誰に、何を、どのように届けていくかを整理することで欲しい人材の獲得につながります。

また、3C分析の各要素については会社や時代の状況により都度変わっていくものです。今掲載している求人広告が、現状に適したものとなっているのかを定期的に確認するようにしましょう。