「ともに採用を作るパートナー」ひとり人事、新卒・中途エンジニア採用に成功
- ひとり人事や兼務によるマンパワー不足…
- 採用ノウハウや市場の動向が分からない…
採用を強化していきたいものの、工数も足りず、「何をどのように進めればよいかわからない」と悩む中小企業の採用担当者は少なくありません。
従業員99名(2025年2月時点)、製造業向けのDX支援を行う株式会社クラステクノロジー(東京都渋谷区)も、その一社でした。
同社は2022年1月~2024年11月、新卒・中途採用のエージェント対応業務や書類選考の代行、
定例ミーティングでの壁打ち・改善提案など、戦略から実務まで幅広くアールナインにご依頼いただきました。
結果として、新卒では苦戦していた理系学生のエンジニア採用、
中途ではエンジニア・経理・営業事務など幅広い職種での採用に成功しました。
「アールナインは共に採用を作り上げるパートナー」と話すクラステクノロジーの採用チームに、
サービス導入の背景や実感している価値について伺いました。

◆ 製造業のDXを支える総合ソリューションカンパニー
――改めて、貴社の事業内容を教えてください。
新井様
株式会社クラステクノロジーは、製造業の上流から下流までの全ての分野をサポートする、
製造業向け総合ソリューションカンパニーです。
自社パッケージの開発だけでなく、コンサルティング・導入後の運用保守まで一貫して自社で対応することで、
お客様のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズを行っています。
これにより、複雑化しがちな製造業のシステム連携を解消し、
国内の大手主要メーカー様から中小規模のメーカー様まで幅広く製造業全体の生産性向上に貢献しています。
◆新卒・中途採用を強化。1人人事の工数不足・ノウハウ不足の壁に直面し、
アールナインの採用代行(RPO)を導入
――アールナイン導入前は、採用業務はご担当者おひとりで進めていたと伺っています。
当時はどのように採用活動を行っていましたか?
新井様
当時は私が1人で採用業務を担当していました。
新卒採用では、これまでエージェントに丸投げしていた部分が多く、
各エージェントによる質の差や紹介数に大きな差やブレがあり、安定した採用ができていませんでした。
そのため新たな採用チャネルの開拓が必要だと感じていましたが、
他の業務が滞るためなかなか着手できずにいました。
一方、中途採用では、採用ノウハウや市場動向の知識が十分でない中、
経験豊富なエンジニアの確保が課題となっていました。
エージェントとは契約していたものの、求める人物の要件を的確に伝える方法が分からず、
「とにかく紹介してほしい」と依頼するばかりで、戦略的な採用が進められず、行き詰まりを感じていました。
――1人人事でマンパワー不足な上に、ノウハウ不足に課題を感じていらっしゃったのですね。
そこからアールナインの導入に至った背景を教えていただけますか。
新井様
はい。もともとアールナインの研修サービスを導入しており、当社のことを深く理解してくれていたこと、
また、採用支援の豊富な実績があったことが相談のきっかけでした。
実際に話を聞く中で、新卒・中途の両方に対応できること、そして支援範囲が柔軟で、
単なる実務代行だけでなくノウハウ提供も受けられる点が魅力的だと感じました。
当社が抱えていた「何をどう進めればよいか分からない」という課題と、
「人手が足りない」という状況の両方を解決できるサービスだったため、導入を決定しました。
具体的には、新卒採用では、これまでのエンジニア採用に加えて、営業職の採用も実施。
中途採用では、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、システムエンジニアといったエンジニア採用を中心に、
エージェントとのやり取りや書類選考代行などを依頼しました。
◆知見に基づく柔軟な提案と工数削減により、
要件定義や求人票のブラッシュアップに注力。採用活動の質を向上

――3年近くに渡って、新卒・中途のエージェント対応業務(エージェントコントロール)や
書類選考代行・定例mtgでの進捗確認・改善提案など、幅広くご支援させていただきました。
全体を通して、どのような点を評価していただきましたか。
新井様
いくつかありますが、特に助かったのは、採用市場の動向やノウハウに基づいた提案をしてもらえた点です。
新卒採用では、平均内定率などの市場動向を踏まえ、
各学生の状況や志向性に合わせたフォロー施策を提案してくれました。
中途採用では、新たな職種の募集時に、最適な媒体やエージェントを調査・選定し、提案してくれました。こうした具体的かつ柔軟な提案は、非常に参考になりましたね。
有澤様
担当者がエンジニア採用に精通しており、プログラミング言語や市場トレンドを理解した上で、
エージェント対応や書類選考を実施していただけた点も大きいです。
「条件外ではあるが、こういった観点で見るとマッチする可能性がある」といった柔軟な判断をしてもらえたので、
良い人材を取りこぼさずに済みました。
――市場トレンド・ノウハウの部分でお力添えできて嬉しいです。
工数不足の解消についてはいかがでしょうか?
有澤様
採用業務は日々の対応に追われがちですが、戦略的に考える時間を確保できたことも大きな成果の一つです。
特に、要件定義や求人票のブラッシュアップにしっかり時間を割けるようになり、採用の質を高められました。
エージェント対応や書類選考は、採用活動に欠かせない重要な業務ですが、
非常に時間と工数がかかるプロセスでもあります。
慎重に進める必要がある一方で、対応に追われるうちに時間が過ぎてしまうことも少なくありません。
ここをR09に任せることで、選考の精度を維持しつつ、じっくりと頭を使って戦略を考える余裕が生まれました。
その結果、質の高い採用活動を実現できたと感じています。
新井様
私は総務も兼務していたため、そちらの業務にも時間を割けるようになり、大きな助けになりました。
採用にかかる工数が減ったことで、業務全体のバランスを取りやすくなりましたね。
◆「学生への伝え方」をブラッシュアップ。
苦戦していた理系学生のエンジニア採用に成功
――新卒採用では、理系学生のエンジニア採用に成功し、さらに数年ぶりに実施した営業職でも採用目標を達成しました。
導入後の変化としてはいかがでしょうか。
新井様
エージェントからの推薦数や内定承諾数が増加し、必要な人員を早期に確保できるようになりましたね。
特に、これまで文系学生が中心だった新卒エンジニア採用ですが、
支援開始から半年で複数名の理系学生を採用し、目標を達成できたのは大きな成果です。
また、数年ぶりに営業職採用も実施し、こちらも採用目標を達成できました。
――目標を達成する上で具体的にどのような点がお役に立てましたか?
特に助かったのは、会社説明会へ同席いただき、学生への「伝え方」をブラッシュアップできたことです。
定例の打ち合わせで応募数や選考移行率などの数値を分析する中で、
説明会から選考への移行率が低いことに気づいていただき、
原因を客観的に把握するために同席を提案・実施いただきました。
冒頭のアイスブレイクで事前に質問を回収し、該当パートを重点的に説明する。
理系学生には専門用語を交え、文系学生には平易な表現を用いるなど、伝え方を工夫しました。
さらに、会社概要から個人のキャリアパスへと段階的に展開し、
学生の理解を深める構成にするなどもアドバイスいただきました。
その結果、アンケートでも満足度が向上し、説明会後の選考移行率が向上しました。
同様に、面接にも同席してもらい、進め方や魅力訴求のアドバイスをいただいたことで、
選考全体の質が向上したと感じています。
◆エンジニア・経理など幅広い職種の中途採用を柔軟に支援。
工数を削減し、採用の質向上に注力できる体制を構築
――中途採用においては、エンジニア採用を中心にご支援させていただきました。いかがでしたか?
新井様
推薦数・内定承諾数が増加したのは新卒と同じです。プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、
システムエンジニアといった難易度の高いエンジニア採用を成功できたのは嬉しいです。
加えて言うと、工数を削減したことで、採用の質を高める部分に注力できるようになりました。
当社はエージェント経由での採用が中心で、多くの契約を結んでいたため、
推薦数が多く、その管理に負担がかかっていました。
最終的には10社以上のエージェントから、新卒・中途それぞれ月30件程度の推薦があり、
それらのスクリーニングを依頼することで、精査された候補者のみを確認できるようになり、選考がスムーズになりました。
その結果、削減できた工数を活用し、
内定承諾率向上に向けたエージェントへの詳細なヒアリングやフォロー体制の強化に注力できるようになり、
欲しい人材を採用できる環境が整いました。
――工数を削減することで、これまで手が届かなかった部分に注力できたのですね。
実際に、候補者の目線のズレなどはありませんでしたか?
新井様
エージェントへの要件共有や選考結果のフィードバックを丁寧に行い、
当社の採用基準に沿ったスクリーニングを実施してもらったことで、
候補者のマッチ度が高まり、選考の精度も向上したと感じています。
導入当初は目線のズレが発生することもありましたが、その都度細かくすり合わせを行ったことで、
最終的には意図通りの候補者が集まる状態を実現できました。
――エンジニア以外にも経理・情報システム・営業事務などの他のポジションにも対応してきました。
ここの柔軟性はいかがでしたか?
新井様
突発的に必要になった職種にも、クイックに対応してもらえたのが非常に助かりました。
中途採用はタイミングによって求めるポジションが変わるため、幅広い職種に対応できる柔軟性はとてもありがたかったです。
◆ノウハウ不足・工数不足に両対応。
単なる業務委託先でなく、共に採用を作り上げるパートナー
――最後に、アールナインはどのような企業におすすめできますか?
新井様
まずは採用専任者がいない、もしくは兼務で工数が不足している企業に最適です。
実務を任せることで、これまで手が届かなかった部分に注力し、採用の質を向上できます。
更に、採用ノウハウが不足している企業にもおすすめです。
アールナインがいることで、社内に採用のスペシャリストがいるような感覚で採用を進められます。
実際、当社では途中から採用チームのメンバーが増え、今では3名体制になりましたが、
「マンパワーがあっても知見がなく困っている部分」があったため、
引き続き、アールナインにお願いしていました。
今井様
常に親身に寄り添ってくれるため、単なる業務委託先ではなく、共に採用を作り上げるパートナーのような存在でした。
おかげで採用成功につながり、とても感謝しています。
新井様
おかげで、今は自社だけでやってみようと内製化にシフトしていますが、
アールナインがいなくなってから、情報蓄積やメール対応の負担が想像以上に大きいことを実感しました。
どれだけ頼りにしていたのか痛感しています(笑)。