選ばれる企業になる!面接の話しやすい環境づくりのポイント


選ばれる企業になる!面接の話しやすい環境づくりのポイント

求職者は様々な情報から企業を判断し、自分が入社したい企業を選んでいきます。

面接官の対応もその重要な要素です。エン・ジャパンの調査では、同社が2018年に750人の求職者に対して行った調査では、求職者のうち71.7%が「面接を受けて、『この会社に入社したい』と思ったことがある」と回答し、その理由の85.9%が「面接官の印象・人柄がよかったから」でした。

実際に就職活動中の学生や求職者に話を聞いても、面接後に応募意欲が上がった企業は何がよかったのかを聞いてみると、「面接官が話しやすい雰囲気でいろいろ聞いてくれたから」「面接官が優しかったから」と面接官の対応をあげることが非常に多いです。

求職者としては緊張してしまう面接の場が、話しやすく印象がよいと、そこでグッと心が動き、その企業を選びたくなるといえます。売り手市場が続くなか、選ばれる企業になるために、面接での話しやすい環境づくりのポイントを確認しておきましょう。

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「話しやすい環境」づくりは傾聴から

面接で求職者の応募意欲を高めるような「話しやすい環境」をつくるのに、欠かせないのが傾聴のスタンスです。

傾聴とは、カウンセリングやコーチングで使用されるコミュニケーション技法の1つで、相手を理解するために相手の話し方や表情、姿勢やしぐさなど言葉以外にも注意を払いながら、注意深く相手の話を聞くことを指します。

その特徴は、相手を受け入れる「受容」と「共感」にあり、傾聴が正しく行われると話し手は自分のことを話しやすくなり、自分を理解してもらえたと感じ、積極的な行動をとると言われています。

多くの求職者は多かれ少なかれ面接で緊張しています。その場で面接官が傾聴してくれれば、求職者は緊張がほぐれ、より自分らしくコミュニケーションができるようになります。それは企業側にとっても、求職者本来の姿に近い状況で判断できるというメリットがあります。

傾聴について初めて聞く方は少ないかと思いますが、面接でより効果的な傾聴ができるように、特に配慮したい、でもすぐにできる傾聴のポイントを3つ、確認しておきましょう。

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① アイスブレイク

アイスブレイクとは、コミュニケーションを始める前に緊張をほぐすことです。

「ここまで迷わなかったですか?」「道はわかりましたか?」などちょっとした一言が、その後の面接の雰囲気をほぐす重要な役割を果たします。ただ、これも「アイスブレイクをするのがいいといわれているから、とりあえず聞いておくか」という事務的な思いを持っていると、それは声のトーンや表情に表われ、求職者に伝わってしまいます。

すると、アイスブレイクで緊張をほぐすどころか、「あれ?迷ったっていったら、出来ない奴と思われる?」「なんか事務的で怖いな…」とさらに緊張感を高めることになりかねません。

アイスブレイクは、「相手の緊張をほぐしたい」「これからいいコミュニケーションをしたい」という相手を気遣う気持ちを忘れないようにしましょう。

② 自然な笑顔

相手に安心感を与え、好感度もアップする自然な笑顔は、話しやすい環境づくりの要です。笑顔は伝染するといわれているので、面接官が笑顔であれば、求職者も緊張がほぐれて笑顔になりやすくなります。

さらに、ペンシルベニア州立大学での研究では、笑顔でいると周りの人に好感を与え、親切に見えるだけではなく能力がある人に映るという研究結果も出ており、笑顔でいることは「この会社にはいい社員がいる」という印象を与えることにもなるでしょう。

③ アイコンタクト

話をする時に、相手が自分のことをきちんとみてくれていると、「話をちゃんと聞いてくれている」と安心して話すことができます。反対に、ずっと資料をみていたり、メモをとったりしながら話を聞いていると、相手は「自分の話を聞いてくれているかな?」「伝わっているかな?」と不安になり、聞き手に対する印象も悪くなります。

「履歴書とか職務経歴書を見ながら、真剣に聞いているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、どんなに真剣に話を聞いていても視線の先が資料だと、冷たく事務的な印象になってしまいます。

求職者が話している時には、相手の顏の中心を優しい気持ちで見るアイコンタクトを心がけましょう。


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「できていると思っていること」と「できていること」にはギャップがある?!

このような傾聴のポイントは、様々な書籍やインターネット上のコラムなどで紹介されていますので、ご存知の方も多いでしょう。しかし、「知っていること」と「自分でできていると思っていること」と、実際に「できていること」の間にはギャップがあります。

たとえば、傾聴のスキルでも重要な役割を果たす「笑顔」でも、自分で「出来ていると思っている笑顔」と実際に他人が見ている「自分の笑顔」の間には、意外に差があるのをご存知でしたか?

自分では「いい笑顔になっている」と思っていても、他人からみると「笑顔とはいえない表情」であることもあります。私自身も最近、それを痛感した経験がありました。

これは面接ではなく、証明写真を撮った時のことなのですが、このときに自分で「きちんと笑顔が作れている」と思っていた表情は、「ギリギリ不機嫌には見えない程度」の表情で、思わず驚いてしまいました。「明るい印象の笑顔」になるためには、自分でも思っている以上に表情筋をしっかり動かす必要があったのです。

笑顔ひとつとってもこのように「できていると思っていること」と「現実」の間にはギャップがあります。もし、面接後に辞退されることが続いたら、面接での望ましいコミュニケ―ションが自分自身本当にできているのか、そして面接を担当する社員も実践できているのか、時々チェックしてみてはいかがでしょうか。

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