【2024年7月】採用アウトソーシング(RPO)の市場規模は約700億円!今後の展望とは


【2024年7月】採用アウトソーシング(RPO)の市場規模は約700億円!今後の展望とは

採用代行(RPO=Recruitment Process Outsourcing)とは、募集要件の管理・候補者の選定・面接手配・採用面接・求人サイトへの掲載といった採用活動を外部委託することで、国内・世界ともに急速な伸びを見せています。

採用チャネルの多様化や労働人口の減少によって人事担当者の負担が増加し、コスト削減のためにRPOを導入する企業が増えていることが背景にあると考えられます。
 
株式会社矢野経済研究所によれば、2022年度の人事・総務関連業務アウトソーシング市場規模(主要14分野計)は、事業者売上高ベースで前年度比7.0%増の11兆1,109億円でした。

参考:人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査を実施(2024年)

本記事では、人事業務の中でも採用アウトソーシング(RPO)の市場規模と、今後の将来性についてご紹介します。

人材サービス全体の市場規模

まず、日本における採用代行を含む人材サービス全体の市場規模について見ていきましょう。

矢野経済研究所がおこなった調査によると、2018年時点での人材サービス全体の市場規模(予測)は7兆4571億円。特に2016年を境に急激に成長をしているということが分かります。


出典:人材ビジネス市場に関する調査を実施

また、人材サービス産業の近未来を考える会がまとめた「2020年の労働市場と人材サービス産業の役割」によると、2010年時点での人材サービス業全体の市場規模は9兆539億円となっています。

この数字は、電子部品・デバイス業界や医薬品業界よりも大きい市場規模です(出典:2020年の労働市場と人材サービス産業の役割

近年の人材業界は、「人手不足な採用市況」「採用ニーズの高まり」「採用サービスの多様化」などの状況を受け、市場が拡大しています。

しかし、今後は法改正や移民の受け入れなど外部環境の変化も予測されています。人材業界は景気の波や、そういった外部環境の変化に左右されやすい業界と言えるでしょう。

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採用代行(RPO)の市場規模

続いて、新たな採用手法として注目されつつある、採用代行の市場規模について見ていきましょう。

株式会社矢野経済研究所が行った調査によると、2022年度の調査によると、2021年度の採用アウトソーシング(RPO; Recruitment Process Outsourcing)市場規模(3市場計)は、前年度比15.0%増の628億円となりました。2022年度の採用アウトソーシング市場規模(3市場計)は前年度比12.4%増の706億円と予測されています。

採用代行の市場規模は今後も拡大していく 

採用市場は採用が非常に困難な「売り手市場」となっており、実際に2019年5月の有効求人倍率は1.63倍となっており、これはバブル期の1.46倍を上回る高水準です。(パートタイムを除く季節調整値)


出典:日本経済新聞

それに伴って人材サービスの需要も高まっており、人材業界の市場規模も拡大しています。インターンシップ制度やAIやダイレクトリクルーティングの普及など、採用方法が多様化している新卒採用や、女性活用、シニア採用など、様々な問があるなか、労働力不足が企業にとっても深刻な問題となるなかで、限られた採用担当者のマンパワーで質が高く効率的な採用活動を行うためにも、採用代行の市場規模に関しても今後さらに拡大していくことが予想されます。

働き方の多様化が進み、採用活動にも専門性が求められるようになった場合、採用業務をプロ集団に委託するという有効な手段となってくるでしょう。

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