採用アウトソーシング(RPO)の市場規模は約8兆円!今後の展望とは

採用代行(RPO=Recruitment Process Outsourcing)とは、募集要件の管理・候補者の選定・面接手配・採用面接・求人サイトへの掲載といった採用活動を外部委託することで、アメリカやヨーロッパで広く活用されています。
また、給与支払い・福利厚生・勤怠管理といった人事部機能のアウトソーシングはHRO(Human Resource Outsourcing)と呼ばれ、欧米での市場は約 64 億ドルとなっています。(2012年時点)
RPOの市場規模に関しては正確な統計はありませんが、およそ 10 億~15 億ドルと言われています。
日本でも広がりを見せている採用代行(RPO)ですが、日本での市場規模はどれくらいなのでしょうか?(出典:欧米におけるRPOビジネス)
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人材サービス全体の市場規模
まず、日本における採用代行を含む人材サービス全体の市場規模について見ていきましょう。
矢野経済研究所がおこなった調査によると、2018年時点での人材サービス全体の市場規模(予測)は7兆4571億円。特に2016年を境に急激に成長をしているということが分かります。

また、人材サービス産業の近未来を考える会がまとめた「2020年の労働市場と人材サービス産業の役割」によると、2010年時点での人材サービス業全体の市場規模は9兆539億円となっています。
この数字は、電子部品・デバイス業界や医薬品業界よりも大きい市場規模です(出典:2020年の労働市場と人材サービス産業の役割)
近年の人材業界は、「人手不足な採用市況」「採用ニーズの高まり」「採用サービスの多様化」などの状況を受け、市場が拡大しています。
しかし、今後は法改正や移民の受け入れなど外部環境の変化も予測されています。人材業界は景気の波や、そういった外部環境の変化に左右されやすい業界と言えるでしょう。
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採用代行(RPO)の市場規模
続いて、新たな採用手法として注目されつつある、採用代行の市場規模について見ていきましょう。
株式会社矢野経済研究所が行った調査によると、2018年度の人事・総務関連業務のアウトソーシング市場規模(主要14分野計)は、前年度比6.6%増の7兆7,823億円でした。このうち、人事業務アウトソーシング市場(給与計算アウトソーシング、勤怠管理ASPサービス、企業向け研修サービス、採用アウトソーシング(RPO)、アセスメントツール)が同4.5%増の9,174億円と報告され、今後も成長することが予想されています。
人事系アウトソーシングの中には採用代行だけでなく、給与計算、社会保険処理、研修、人事管理、退職者支援などのアウトソーシングも含むため、採用代行だけに絞ると市場規模はもう少し小さくなりますが、少子高齢化による労働力不足、採用難の時代に、採用代行の市場規模も拡大していると言えるでしょう。
採用代行の市場規模は今後も拡大していく
採用市場は採用が非常に困難な「売り手市場」となっており、実際に2019年5月の有効求人倍率は1.63倍となっており、これはバブル期の1.46倍を上回る高水準です。(パートタイムを除く季節調整値)

出典:日本経済新聞
それに伴って人材サービスの需要も高まっており、人材業界の市場規模も拡大しています。インターンシップ制度やAIやダイレクトリクルーティングの普及など、採用方法が多様化している新卒採用や、女性活用、シニア採用など、様々な問があるなか、労働力不足が企業にとっても深刻な問題となるなかで、限られた採用担当者のマンパワーで質が高く効率的な採用活動を行うためにも、採用代行の市場規模に関しても今後さらに拡大していくことが予想されます。
働き方の多様化が進み、採用活動にも専門性が求められるようになった場合、採用業務をプロ集団に委託するという有効な手段となってくるでしょう。
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