エンジニア採用代行(RPO)の成功事例 4 選!費用相場やメリットも解説
公開日: 2024年07月29日 | 最終更新日: 2025年12月07日

数ある職種のなかでも、とくに採用難度が高いといわれるのがエンジニアです。
エンジニア採用では、職種やプログラミング言語などに対する深い理解が必要なため、現場のエンジニアに協力を仰ぐケースが多いですが、現場が忙しすぎる、面接に慣れていないといった理由で理想通りに推進できていない会社も多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが採用代行(RPO)です。採用代行を活用すれば、自社の工数を抑えながら採用活動が進められます。
今回の記事では、採用代行を活用したエンジニア採用の成功事例に加え、メリットや費用相場、失敗しない選び方まで網羅的に解説します。導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
採用代行(RPO)とは何か?
採用代行とは、企業が採用業務を外部に委託するサービスのことです。人材採用に関する様々な業務を専門のプロフェッショナルに任せられます。
ここでは、具体的な業務範囲や、一般的な採用代行とエンジニア特化型の違いについて詳しく解説します。
採用代行(RPO)の主な業務範囲
採用代行(RPO)が対応できる業務範囲は非常に多岐にわたります。採用戦略の立案から母集団形成、選考、内定フォローまで、採用プロセス全体を一貫して任せることが可能です。
具体的な業務内容は以下の通りです。
| カテゴリ | 具体的な業務内容 |
| 企画・設計 | ・採用ターゲットの選定 ・採用要件定義 ・スケジュール策定 ・KPI設計 |
| 母集団形成 | ・求人票の作成 ・ダイレクトリクルーティング(スカウト送信) ・求人媒体運用 ・エージェントコントロール |
| 応募者対応 | ・日程調整 ・問い合わせ対応 ・合否連絡 ・書類選考代行 |
| 選考・評価 | ・面接代行(1次・2次) ・適性検査の実施 ・評価シート作成 |
| 内定・入社 | ・内定者フォロー ・条件交渉 ・入社手続きサポート |
これらの業務の中から、自社の課題に合わせて「スカウト配信のみ」「日程調整のみ」とい
ったスポットでの依頼や、すべてを任せるフルアウトソーシングを選択できます。
一般的な採用代行とエンジニア専用の採用代行の違い
一般的な採用代行とエンジニア採用代行の最大の違いは、「技術知識の深さ」と「エンジニア市場への理解度」です。
エンジニアの採用では、開発言語(Java,Python,Go など)やフレームワーク、インフラ環境(AWS,Azure など)に関する知識が不可欠です。一般的な採用代行の場合、専門用語を理解できず、スキルの見極めや候補者への魅力付けが不十分になる恐れがあります。
一方、エンジニア採用に特化した RPO であれば、現場エンジニアと対等に会話ができるレベルの知識を持つ担当者が在籍しているため、要件定義の精度が高く、ミスマッチの少ない採用が実現できます。
エンジニア採用代行が注目されている背景
近年、エンジニア採用の難易度はかつてないほど高まっており、外部のプロに採用活動を委託する「エンジニア採用代行(RPO)」への注目が急速に集まっています。
背景にある最大の要因は、DX 推進に伴う IT 人材需要の爆発的な増加と、供給が追いつかない深刻な人手不足です。
従来の「求人を出して待つ」手法では応募が集まらないため、企業側から候補者に直接アプローチするダイレクトリクルーティングが不可欠となりました。
しかし、エンジニアへのアプローチには開発言語や技術トレンドなどの高度な専門知識が必要であり、一般的な人事担当者だけでは効果的なスカウト文を作成することが困難です。加えて、膨大なスカウト送信や日程調整などの業務負荷も増大しています。
こうした「専門性の壁」と「リソース不足」という課題を解決し、激化する獲得競争を勝ち抜くための有効な
手段として、エンジニア採用代行の活用が進んでいるのです。
参考:経済産業省「IT 人材需給に関する調査(概要)」
参考:DX 動向 2024 – 深刻化する DX を推進する人材不足と課題 | 社会・産業のデジタル変
革 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
エンジニア採用代行を利用する 3 つのメリット
エンジニア採用において代行サービスを利用する企業が増えている背景には、明確なメリッ
トが存在します。ここでは、主な 3 つのメリットについて解説します。
メリット 1:採用工数の大幅削減とコア業務へのリソース確保
エンジニア採用は、スキルチェックやポートフォリオの確認など、他の職種に比べて選考に時間がかかります。売り手市場であるため、スカウトメールの送信やエージェント対応などの母集団形成にも膨大な工数が必要です。
採用代行の利用で、これらのノンコア業務や定型業務をプロに一任できます。その結果、社内の採用担当者や現場エンジニアは、最終面接や候補者の惹きつけ、あるいは本業の開発業務といった「コア業務」に集中できる環境が整います。
メリット 2:エンジニア採用の専門ノウハウによる母集団形成
多くの企業がエンジニアの人材確保に苦戦する最大の要因は、効果的な母集団形成ができていないことです。
エンジニア採用代行会社は、どの媒体を使えばターゲットに出会えるか、どのようなスカウト文面がエンジニアの心に響くかといった「勝ちパターン」のノウハウを持っています。
自社だけではリーチできなかった層に対して、専門的な知見に基づいたアプローチを行うことで、母集団の質と量を同時に向上させられます。
メリット3:候補者対応の迅速化による歩留まり改善
エンジニアなどの人気職種では、候補者は複数の企業から引く手あまたな状態のため、連絡の遅れは致命的な機会損失(辞退)につながります。
採用代行サービスを利用すれば、応募者へのレスポンスや日程調整が迅速に行われます。スピーディーな対応は候補者に好印象を与え、選考辞退率の低下や内定承諾率の向上といった歩留まりの改善に直結するのです。
エンジニア採用代行サービスが向いている企業
特にエンジニア採用代行(RPO)サービスの導入を検討すべきなのは、社内のノウハウや人的リソースに課題を感じている企業です。具体的にどのような課題を持つ企業がサービスの利用に向いているのか、その特徴と導入効果を以下の表に整理しました。
| 企業の現状・課題 | 想定されるリスク | 採用代行による解決策 |
|---|---|---|
| 技術的な知識が不足している | 候補者のスキルを見誤り、ミスマッチが発生する | 専門知識を持つ担当者が適切な要件定義と評価を行う |
| IT業界以外の業種である | エンジニアに対する自社の魅力付けが難しい | エンジニア視点で事業の魅力を翻訳し、発信する |
| 採用担当のリソースがない | スカウト送付や日程調整が遅れ、機会損失を招く | ノンコア業務を巻き取り、コア業務への集中を促す |
| 採用実績やノウハウがない | 効果的な母集団形成ができず、採用ゼロが続く | 最新の採用トレンドに基づいた戦略的な母集団形成 |
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
エンジニア職種に関する知識が不足している企業
社内にエンジニア出身の人事担当者がおらず、技術的な知識に自信がない企業は、エンジニア採用代行の活用が非常に効果的です。
エンジニアの採用活動では、開発言語やフレームワーク、開発環境といった専門用語の理解が不十分だと、求職者のスキルを正しく評価することができません。また、候補者に送るスカウトメールの内容が技術的に的外れなものだと、開封すらされないだけでなく、企業のブランドイメージを損なう恐れもあります。
採用代行サービスには、エンジニア領域に精通したプロが在籍しているため、高度なスキル要件を正確に理解し、候補者の心に響くアプローチを行うことが可能です。
IT 業界に属していない企業
メーカーや小売、サービス業など、IT 業界以外の企業が DX 推進のためにエンジニアを採用しようとする場合も、代行サービスの利用が推奨されます。
非 IT 企業の場合、社内に開発文化が根付いていないことが多く、エンジニアにとっての「働く魅力」や「キャリアパス」を具体的に提示することが難しい傾向にあります。
採用代行会社は、第三者の視点からその企業の隠れた技術的魅力や社会的意義を掘り起こし、エンジニア市場に響く言葉に変換して伝えるノウハウを持っています。知名度のある IT 企業との競合に打ち勝つための戦略を描くことができます。
エンジニア採用に不安がある企業
これまでにエンジニアを採用した経験が少ない、あるいは過去に採用活動を行ったものの成果が出なかったなど、採用活動自体に不安を抱えている企業にも適しています。
エンジニア採用の市場トレンドは変化が激しく、半年前に通用した手法が現在では効果を発揮しないことも珍しくありません。豊富な支援実績を持つ採用代行会社に依頼することで、最新の市況感に基づいた最適な採用チャネルの選定や、効果的な選考プロセスの設計が可能になります。
プロの知見を借りながら伴走してもらうことで、手探りの状態から脱却し、確実性の高い採用活動を進められるでしょう。
【業界別 4 選】エンジニア採用代行で実現した成功事例
エンジニア採用代行サービスを活用することで、多くの企業が採用課題を解決しています。
ここでは、実際の導入企業における具体的な成功事例を業界別にご紹介します。
【事例 1】人材派遣業界での採用代行成功事例|目標達成率 120%を実現
企業プロフィール
業界:人材派遣業
従業員規模:5,000 名以上
採用区分:中途採用
採用における課題
大手メーカー出身の高い技術力を持つエンジニアを採用したいという明確なニーズがありました。しかし、「客先常駐=派遣=雑用業務」という誤ったイメージが求職者の間で定着しており、応募意欲の低下を招いていました。
実際には、多様なプロジェクトで幅広い技術スキルを磨ける魅力的なキャリア環境があるにもかかわらず、その価値が正しく伝わっていない状況でした。
採用代行で実施した施策
採用代行サービスでは、以下の包括的な支援を実施しました。
- 説明会代行:年間約 250 回実施し、客先常駐の正しい働き方とキャリア価値を啓蒙
- 面接代行:年間約 2,000 回の面接で、見極めだけでなく魅力付けを徹底実施
- リクルーター業務:応募者一人ひとりに専任リクルーターを配置し、選考中の不安を解消
- バックオフィス業務:採用業務全体を常駐体制でサポート
特に効果的だったのは、「大手企業の安定」よりも「自身の技術・経験の蓄積こそが本当の安定である」というメッセージを一貫して伝えたことです。
採用成果
年間採用目標に対して約 120%を達成(目標 170 名→結果 198 名)という顕著な成果を実現しました。
【事例 2】機械メーカーの新卒採用事例|選考辞退率を大幅改善
企業プロフィール
業界:機械製造業
従業員規模:5,000 名以上
採用区分:新卒採用
採用における課題
大企業でありながら、学生に対する魅力訴求が不十分で、以下の深刻な課題を抱えていました。
- 「最終面接までの辞退率 30%」と非常に高い離脱率
- 全国エリアでの採用活動に必要なマンパワーとスキルの不足
- 社員が全国出張で面接対応することによる高額な出張コストの発生
- 採用業務による本来のコア業務への集中力低下と生産性の悪化
採用代行で実施した施策
採用代行サービスでは、以下の包括的な支援を実施しました。
- 1 次面接の全国代行:年間 3,500 件以上の面接を全国エリアで実施
- 「選ばれる面接」の実践:人材プロフェッショナルによる双方向コミュニケーション型面接
- 魅力訴求マニュアルの作成:企業様と協働で自社の強みを言語化・体系化
R09(2 級キャリアコンサルティング技能士)の資格を持つ人材プロフェッショナルが、学生一人ひとりのキャリアプランを丁寧に引き出した上で、企業でのキャリア形成の可能性を具体的に提示しました。
採用成果
企業に対する誤ったイメージの払拭に成功し、最終面接誘導率が大幅に向上。出張コスト削減と社員の業務集中による生産性改善も同時に実現しました。
【事例 3】半導体業界の新卒採用事例|インターンシップ出席率 90%達成
企業プロフィール
業界:半導体製造業
従業員規模:5,000 名以上
採用区分:新卒採用
採用における課題
企業認知度の低さから、インターンシップへの参加者獲得と自社理解の促進が急務でした。
しかし、以下の制約が採用活動を阻害していました。
- 全国規模での採用活動に対応するリソース不足
- 地方でのイベントやオンライン説明会の実施が困難
- 学生との接点不足による選考歩留まりと内定承諾率の低迷
採用代行で実施した施策
採用代行サービスでは、以下の包括的な支援を実施しました。
- インターンシップ企画・運営:独自の価値観カードを用いた参加型プログラムの実施
- ファシリテーション支援:グループワークに専門ファシリテーターを配置
- 説明会の完全代行:準備から当日運営、実施後フォローまで一気通貫で対応
- 選考中の伴走支援:学生への面接アドバイス面談の実施
- 内定者フォロー:12 月の不安払拭面談、2 月のマインドセット面談を実施
採用成果
- 「オンラインインターンシップ出席率 90%」を達成
- 業界平均を大きく上回る書類選考通過率と内定承諾率を実現
- コミュニケーション重視型のインターンシップが学生から高評価を獲得
- 全国・オンライン説明会の実施により母集団を大幅に拡大
【事例 4】人材サービス業界の新卒採用事例|最終面接移行率 70%→92%へ改善
企業プロフィール
業界:人材派遣業
従業員規模:5,000 名以上
採用区分:新卒採用
採用における課題
大企業でありながら「不人気業種」のイメージにより、以下の採用課題を抱えていました。
- 学生への魅力訴求が不十分で、自社の強みが明確に言語化できていない
- 学生の価値観を引き出し意欲を醸成する面接スキルの不足
- 全国採用に対応するマンパワーとノウハウの欠如迷
採用代行で実施した施策
採用代行サービスでは、以下の包括的な支援を実施しました。
- 魅力再定義:企業の特徴を徹底ヒアリングし、魅力を体系的に言語化
- 価値観フォローシートの作成:学生の本質的な価値観を引き出す独自ツールの開発
- 筆記試験アテンド:選考プロセス全体のサポート
- 1 対 1 の深掘り面接:1 時間の面接で学生の価値観を丁寧に引き出し、企業との接点を
明確化 - 全国規模での面接代行:年間 3,500 件の面接を全国エリアで実施インターンシップ企画・運営:独自の価値観カードを用いた参加型プログラムの実施
採用成果
学生一人ひとりの価値観に基づいた魅力訴求により、最終面接移行率が 70%から 92%へと22 ポイント向上。年間約 3,500 件の面接代行により、質と量の両面で採用力を強化しました。
エンジニア採用代行の費用相場
エンジニア採用代行を検討する上で、費用感の把握は欠かせません。料金体系は主に「月額固定型」と「成果報酬型」の 2 つに大別されます。それぞれの相場と特徴を見ていきましょ
う。
月額固定型(定額制)の相場
月額固定型は、毎月一定の料金を支払うことで、決められた範囲の業務を代行してもらうプランです。採用人数に関わらず費用が一定であるため、複数名のエンジニアを採用したい場合や、継続的に採用活動を行う場合にコストメリットが出やすくなります。
| サービス規模 | 費用相場(月額) | 特徴 |
|---|---|---|
| ライトプラン | 10万円〜30万円 | スカウト配信や日程調整など、一部の業務に限定 |
| スタンダード | 40万円〜70万円 | 採用戦略から母集団形成、面接対応まで幅広く対応 |
| フルサポート | 80万円〜 | 採用担当者として常駐するなど、採用部門を丸ごと委託 |
エンジニア採用の場合、専門性が求められるため、一般的な事務代行よりも相場がやや高くなる傾向があります。
成果報酬型・複合型の相場
成果報酬型は、採用が決定(入社)した時点で費用が発生する料金体系です。初期費用や月額費用を抑えられるため、採用リスクを低減したい企業に向いています。相場は採用者の想定年収の 20%〜35%程度です。
また、月額固定費を低く設定し、採用決定時に成功報酬を支払う「複合型」のプランを提供する代行会社もあります。採用予定人数や予算に合わせて最適なプランを選択することが重要です。
採用代行(RPO)におけるよくある失敗例3パターン
エンジニア採用代行を成功させるには、実際の失敗事例から学ぶことが重要です。ここでは、採用代行サービス導入時によくある失敗パターンを 3 つ紹介し、それぞれの具体的な回避策を解説します。事前に知っておくことで、採用代行の投資効果を最大化できます。
代行会社のノウハウ不足
工数削減のみを強みとする採用代行会社では、エンジニアのような専門性の高い職種の採用ノウハウが十分でない可能
性があります。
技術スキルの見極めや、エンジニア特有の志向性理解が不足していると、適切な候補者の選定が困難になります。
失敗を防ぐポイントは以下です。
- エンジニア採用の支援実績が豊富か確認する
- 同業界・同職種での成功事例を確認する
- 技術理解度の高い専門担当者がいるか確認する
代行担当者とのコミュニケーション不足によるミスマッチ
ある企業では、採用代行サービスを導入したものの、担当者とのコミュニケーション頻度が不足していたため、求めるスキルレベルや企業文化にマッチしない候補者が多く選ばれてしまいました。その結果として、採用後の早期離職率が増加し、結果的に採用コストが膨らんでしまいました。
ミスマッチを防ぐためのにおすすめの対策は以下です。
- 週次または隔週での定期ミーティングを設定する
- 採用進捗レポートの共有フォーマットを統一する
- 求める人物像やスキル要件を具体的に文書化する
- 企業文化やチーム特性を詳細に伝える
定期的な情報共有と密なコミュニケーションにより、採用担当者との認識のズレを最小化することが成功の鍵です。
低価格重視による業務品質の低下
コスト削減を最優先して採用代行会社を選定した結果、候補者への連絡漏れや面接評価シー
トの内容が不十分など、期待していた業務品質を下回るサービスしか受けられなかったとい
う事例もあります。結果として優秀なエンジニア人材を逃し、事業成長の機会損失につなが
りました。質の高い採用代行会社を選ぶための基準例は以下です。
- 実績:エンジニア採用の成功事例数と定着率
- 評判:利用企業からの口コミや満足度
- 専門性:エンジニア採用に特化した知見とネットワーク
- 提案力:採用戦略の提案内容の具体性
- コスト:費用対効果の総合評価
採用代行サービスは「安さ」ではなく「成果」で選ぶことが、長期的なコストパフォーマンス向上につながります。
採用代行サービスの選び方
採用代行サービスを選ぶ際には、以下のポイントに気をつけて選ぶと、思わぬ失敗を防げます。
①過去の支援実績は豊富か?
豊富な支援実績を持つ企業であるほど、採用におけるノウハウが多く、質の高い支援を受けられる可能性が高いです。過去の実績や事例から信頼性を確認しましょう。また、採用難易度が高い特定の業界や職種の場合は、その領域における実績がどれくらいあるのか事前に確認するとよいでしょう。
②サービスの提供範囲は適切か?
採用代行会社ごとに依頼できる業務内容は異なります。自社が外注したい業務を依頼できるのか、必ず契約前に確認しましょう。また「そもそも採用の進め方がわからない」「どの業務を外注すべきかわからない」という企業の場合、戦略立てから行ってくれる総合型の採用代行会社がおすすめです。
③コミュニケーションは取りやすいか?
採用代行会社とのコミュニケーションは円滑かつ透明であることが重要です。定期的なミーティングで採用プロセスの進捗や結果について共有したり、問題が発生した際には迅速に対処してくれたりするか確認しましょう。またChatworkやSlackなど自社で利用しているチャットツールが使えると便利です。
④料金体系は明確か?
採用代行サービスの料金体系は主に「月額固定制」と「従量課金制」の2種類があります。月額固定制は年間の予算の計画がしやすく、従量課金制は必要な時期だけ依頼できるのがメリットです。 自社に合った支払い方法を見極め、追加料金や隠れたコストがないか、契約内容をよく確認しましょう。
⑤契約条件は柔軟か?
採用活動においては急な計画変更が付きものなため、採用ニーズの変動に柔軟に対応できるサービスを選びましょう。具体的には、最低契約期間や解約条件について確認し、最低1ヶ月から必要なときだけ依頼できる、解約は前月までの通達で可能など、出来る限り柔軟性の高いサービスが安心です。
エンジニア採用代行(RPO)を成功させる3つのポイント
エンジニア採用代行を最大限に活用するためには、導入前の準備と適切なパートナー選びが重要です。実践的な成功ポイントを 3 つご紹介します。
痛くする業務範囲を明確に定義する
採用代行サービスを効果的に活用する際には、依頼する業務範囲を明確に定めることが成功の第一歩です。例えば、面接関連の業務に関しても、面接官の代行のみを行うサービスもあれば、面接日程の調整、会場の手配、応募者との連絡、面接後のフォローアップまで対応するサービスも存在します。
自社のリソースや予算を考慮しながら、どの部分を外部に委託するかを決定することが必要です。特に、採用媒体の選定や運用、応募者との連絡、面接日程の調整といったノンコア業務を委託することで、採用担当者はより戦略的な業務に集中できるようになります。
自社の採用課題に強みを持つ採用代行(RPO)を選定する
採用代行(RPO)サービスの選定では、料金の安さだけでなく「自社の採用課題を的確に理解し、解決できる専門性があるか」という視点が極めて重要です。
RPOサービスにはそれぞれ得意分野や専門性があり、ます。IT エンジニア採用に特化したノウハウを持つサービス、特定の業界に強みを持つプロバイダー、スタートアップ企業の採用に精通したサービスなど、特徴は多岐にわたります。
サービス選定の際は、過去の成功事例や実績を必ず確認し、「自社と似た課題を持つ企業の採用を成功させているか」そして「自社の採用課題を理解し、適切な解決策を提供できるか」という点を重視して選定することをおすすめします。
採用の繁忙期にはスポット契約を戦略的に活用する
採用活動には、特定の時期に業務量が急増する繁忙期と、比較的落ち着いた閑散期があります。特に新卒採用では、エントリー受付から選考、内定出しまでのスケジュールがある程度が統一されており、特定の時期に業務が集中する傾向が顕著です。
このような場合へ柔軟に対応するために、短期契約やスポット依頼が可能な採用代行サービスの活用がおすすめです。
繁忙期のピーク時だけ外部リソースを投入することで、社内の採用チームが過度な負荷で疲弊することを防げます。中途採用においても、急な増員ニーズが発生した際の即戦力として、採用代行のスポット利用は強力な選択肢となります。
まとめ:ポイントを押さえて、採用代行の効果的な活用を
採用代行を導入することで、企業は採用活動を効率的かつ効果的に進めることができます。専門知識と経験を持つ専門家のサポートを受けることで、自社に合った人材を迅速に確保し、業務の負担を軽減することが可能です。採用に関する課題を抱えている企業は、信頼できる採用代行会社を選び、企業のさらなる成長のため採用活動を成功させましょう。
この記事の監修者:
1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。








