リクルーターの5つの役割とは? | クロージングのポイントを解説


リクルーターの5つの役割とは? | クロージングのポイントを解説

今回はアールナインの採用についてご紹介する企画の第3弾です。前回は、インターンシップについてご紹介をしました。今回はインターンシップの後に始まる本選考についての弊社の取り組みについてご紹介いたします。

現在は売り手市場やZ世代と呼ばれる就活生の影響を受け、企業が学生を「選ぶ採用」から企業が学生に「選ばれる採用」へと大きくシフトし始めています。そして、現在の就活生にとって企業の印象を左右する一番のポイントは、「選考での面接官の対応」や「社員のフォロー」と言われています。

そこで、選考において「企業らしさをどのように表現できるか」という点は非常に重要です。その一つの事例として、弊社がどのような選考方法を実施してきたかを解説します。採用ご担当者の皆様にとってご参考となりましたら幸いです。今回は弊社の採用で大きな役割を担う「リクルーター」の話を中心にお伝えします。

選考を通じて学生の成長を促す

前回の「新卒採用4年目のベンチャーが、年内に採用活動を成功させている理由とは?①採用体制編」でお伝えしたように、弊社では大学3年生の学生に4月から接点を取り、フォローをしながら秋開始の選考に進んでいただきます。

一般的に、就活生は就活を通じ様々な選考を受ける中で成長していくものです。弊社の場合は、学生との初回接点や選考開始が比較的早期のため、就活生もいわゆる「就活慣れ」をしていなかったり、自己分析や自分自身の考えがまとまっていないことがあります。そのため、リクルーターが候補学生の育成を行い、選考に通過できるようなサポートを行います。

弊社の選考では基本的にポテンシャルを重要視していますが、リクルーターが関わる中で「どのように成長していくか」も重要なポイントとしてみています。学生の成長感を見ることで、入社後も素直に成長していけるかという再現性を確認することができます。

リクルーターの役割とは

弊社では、就活生にリクルーターと共に選考という試練を乗り越えてもらうことで意欲を上げ、内定承諾までのストーリーをイメージしやすくしています。弊社の採用においてリクルーターが持つ役割は大きく、担当学生に対して責任を負っています。例えば、リクルーターは以下のような役割を担っています。

学生との関係構築、魅力付け

初回面談から、学生の状況や人柄を知っていきながら関係構築を行います。基本的にスカウトを送った社員や内定者がそのままリクルーターとなることが多いですが、学生の志向性や人柄からより相性の良いメンバーをリクルーターに割り当てることもあります。リクルーターは、学生にとって相談がしやすく信頼できる存在であることを大切にしています。また、リクルーターとの面談自体は選考には関係がないため、学生の素の部分を知ることができ、社風との相性も垣間見ることができます。

学生の就活サポート

基本的に秋までは選考が始まらないため、それまでは相互理解をしながら学生の就活支援も行います。学生の状況や悩みを聞きながら、自己分析や選考対策などを行います。「たとえ弊社とご縁がなかったとしても、“アールナインと関わって良かった”と学生に思ってもらえるように活動する」という思いを共通としてリクルーターは持っているため、フラットにその学生にとって何が良いか?を考えサポートしています。採用担当としては工数がかかりますが、結果として学生の信頼獲得に繋がったり、ご縁がない場合も後輩・友人に弊社のことを伝えてくれたり、それっきりでは終わらない繋がりができることも少なくありません。

学生が選考合格するためのサポート

アールナインの選考が始まる時期には、選考を突破するためのサポートを行っています。弊社では例年およそ3名の採用を行っているため、比較的厳しい採用要件で採用を行っています。ポテンシャルももちろんですが、新卒メンバーとして弊社に共感し一緒に会社をつくっていくという思いをお持ちか、入社後の仕事のイメージができギャップを感じずに頑張ることができそうか、なども重要なポイントとして見ています。そのため、各選考での判断基準をもとに、学生が選考に合格するため学生の考えを深めるサポートをしたり、弊社についての理解を深めるための情報提供を行います。場合によっては各部署の社員との面談を調整することもあります。

選考時の申し送りや社内調整

面接などの選考を行うのは別の社員ですが、選考までの申し送りやお膳立てなどはリクルーターが行います。場合によっては面接のアテンドも行い、双方がスムーズに面接を実施できたり、学生がリラックスした本来の状態で面接を受けられるようにしています。特に、面接の前後に面接官との密なコミュニケーションをとることを重視しています。事前には学生の状況や懸念点・評価点を伝えジャッジの参考にしてもらい、選考後には同じく評価点・懸念点を確認し齟齬がないかの確認をし次の選考に向けてのフォロー材料としています。また弊社の選考は年内に内定出しを行い終了することを目指しているため、選考のスピード感も重要となります。そのため、選考スピードやどの学生を何番目に面接するかなども戦略として考えながら調整をしています。

内定承諾時の意思決定サポート(クロージング)

内定を出した後、承諾をしてくれるかどうかは最重要項目といっても過言ではありません。リクルーターは学生の育成を意識しつつ、選考の後半では承諾してもらえるか」を意識して活動しています。「内定を出したら迷わず承諾してくれる状態」を「うかくる状態」と言ったりもしますが、優秀な学生を「うかくる状態」で選考に送れるかどうかをとても意識しています。弊社を受けてくださる学生が内定承諾に向けて悩むポイントとしては大きく3つあり、それぞれ早期から対処を行っています。

●他社と比較して迷う

辞退理由で一番多いのはこちらです。学生の志向性を知った段階から、学生の就活動向や見ている企業を把握しつつ、その学生の志向性とアールナインの特徴における共通点を様々な切り口で何度も伝えていきます。

時期が早いので決め切れない

弊社は年内に承諾期限を設けている場合が多いので、まだ他の企業を見られていないという学生は多くいらっしゃいます。この事態を予測して、早期の段階から弊社の選考時期を伝えつつ、早い段階から他の企業もしっかり見るよう話をしています。

ご家族からの反対

こちらも辞退理由としては多くあります。学生としては大丈夫だろうと思っていても、いざ内定承諾のフェーズになるとご家族から反対された…ということも少なくありません。そのため、就活についてご家族がどの程度関わっているのかを早期から確認しつつ、反対される可能性もあることを事前に学生へ伝えることで、学生側が対策を取れたり心づもりができるようにしています。

まとめ

◇リクルーターの役割とは
・学生との関係構築、魅力付け
・学生の就活サポート
・学生が選考合格するためのサポート
・選考時の申し送りや社内調整
・内定承諾時の意思決定サポート(クロージング)

今回は、アールナインの選考における「リクルーターの果たす役割」についてフォーカスしました。弊社はベンチャーということもあり、福利厚生などの条件面では他社との差別化が図れませんが、それを覚悟したうえで入りたいと思っていただける方、ミスマッチなく入っていただける方を採用するために、リクルーター制度を取り入れています。弊社は内定者を中心に比較的手厚いフォローを行っておりますのでご参考となる部分がありましたら幸いです。

次回は、弊社の選考フローや各選考の目的などについてご紹介する予定です。

https://r09.jp/2021/03/05/column-0045/

https://r09.jp/2021/03/09/column-0046/