【新卒採用】大学訪問とは? | メリット5つと成功ポイント5箇条
- 新卒採用で最近よく聞く大学訪問って何?
- 大学訪問のメリットやデメリットは?
- 大学訪問ってどんなふうにするの?
こんなふうに、大学訪問に興味はあるけど、具体的なことがわからず悩んでいませんか? 大学訪問とは、企業の新卒採用担当者が大学のキャリアセンターや就職支援課を訪れて自社の紹介等を行い、母集団を増やすための施策のことです。
採用ターゲットを狙い撃ちできたり、低コストで採用ができるという点が魅力な一方、人事の負担が大きかったり、大学との信頼関係に時間がかかるなどのデメリットもあります。
そこで、この記事では大学訪問のメリットやデメリット、具体的な流れについて説明しつつ、最小の努力で最大の成果を上げるための方法について解説していきます。
Contents
大学訪問とは
大学訪問とは、企業の新卒採用担当者が大学のキャリアセンターや就職支援課を訪れて自社の紹介等を行い、母集団を増やすための施策のことです。
訪問先の大学と信頼関係を築くことで、求人票や会社案内資料の配布、学内企業説明会への参加などができ、多くの学生に自社を知ってもらえます。
また、一度関係者と信頼関係を築ければ、翌年以降も継続的に学生がエントリーしてくれる状態を作り、安定的な母集団の確保が期待できます。
【関連記事】母集団形成とは? | 新卒採用でおすすめの手法10選を紹介します
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大学訪問の行き先は3つです
- キャリアセンター
- 研究室
- 就職担当教授
1:キャリアセンター
学生の就職やキャリア支援を行っている場所です。別名就職課とも呼ばれる就職支援センター。 イメージとしては学生のためのハローワークのような場所です。 多くの大学は、企業受付がキャリアセンターになっているので、どこにアポイントを取得していいか分からない時にはキャリアセンターに連絡してみましょう。
2:研究室
大学にある各研究室の教授にアプローチします。各研究室の中から、自社が求める人材が在籍している研究室にアプローチしてみましょう。 または、自社のOB・OGの出身研究室にアプローチすると、教授と円滑に話ができます。 OBやOGがいる場合は、OB・OGに大学訪問に行ってもらうか、担当者に同行してもらうと教授と良好な関係を築きやすくなります。
3:就職担当教授
就職担当教授は、担当している学部学生の就職支援やキャリア形成をマネジメントする存在です。 就職担当教授とコンタクトを取っておけば、学生推薦や求人票の受付などの対応をしてもらえるかもしれません。 アポイントを取得する際には、教授にお世話になったOB・OGの人脈を借りるか、大学ホームページから直接アポイントを取る方法しかありません。 大学訪問において、就職担当教授に挨拶して関係性を築いておくと、新卒採用の心強い味方になるので、アポイントを取得しておきましょう。
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大学訪問を実施する5つのメリット
大学訪問を実施するメリットは下記6つです。
- 採用ターゲットに合った母集団が獲得できる
- 長期的かつ安定的に学生を採用できる
- 低コストで採用できる
- 中小企業でも会社の認知を広げられる
- 最新の学生の動向が知れる
メリット1:採用ターゲットに合った母集団が獲得できる
大学訪問では、自社の事業内容に近しい学部や学科があるなど、自社の採用ターゲットとなる人材が多く在籍している大学にアプローチできるため、質の高い母集団形成が可能です。
特に、高い専門性が求められることが多い理系職種の採用におすすめの手法になります。
メリット2:長期的かつ安定的に学生を採用できる
大学訪問では、一度キャリアセンターや教授との関係構築さえうまく築ければ、長期的かつ安定的に学生を紹介してもらえるようになります。
特に理系の採用においては研究室に対するアプローチが非常に有効。大学教授と関係を構築することで、教授から直接学生を紹介してもらうことが可能になります。
メリット3:低コストで採用できる
一般的に企業が新卒採用をする場合、人材紹介会社からの紹介やダイレクトリクルーティングの成果報酬には高い費用が掛かりますが、大学訪問なら0円です。
また、大学主催の合同企業説明会や業界研究セミナーは、民間企業が主催する企業説明会に比べて格安で参加できるため、採用コストも削減できます。
メリット4:中小企業でも会社の認知が広げられる
ナビ媒体などの求人サイトは非常に多くの企業が登録しているので、中小企業が大手企業を差し置いて認知してもらうことは難しくなります。
一方、大学訪問であれば、学内に求人票や企業パンフレットを設置してもらったり、直接紹介してもらえるため、中小企業でも認知してもらえる可能性が高いです。
メリット5:最新の学生の動向が知れる
大学訪問では、学生に求人を紹介してもらえるようになるだけではなく、担当者との会話を通じてターゲットとする学生のトレンドや価値観などリアルな情報が得られます。
企業側からもビジネス界隈のトレンドや学生の需要などの情報を提供することで、お互いにメリットのある情報交換ができ、信頼関係はより強固になるでしょう。
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大学訪問を実施する2つのデメリット
次に、大学訪問を実施するデメリットは下記2つです。
- 人事の工数負担が大きい
- 大学との信頼関係構築に時間がかかる
デメリット1:人事の工数負担が大きい
大学訪問で学校との関係を構築するためには、1度だけではなく定期的に訪問を重ねる必要があり、訪問する大学の数が増えるほど人事の負担が大きくなります。 特に、地方大学への訪問となると、移動に多くの時間や工数が発生するため、結果的に思った以上にコストがかかってしまうこともめずらしくありません。
デメリット2:大学との関係構築に時間がかかる
大学訪問は「学校との信頼関係を築くのに3年、そこから採用に繋げるにはそれ以上かかる」と言われていて、成果が出るまでに時間がかかります。 また、ただ訪問を重ねれば絶対に良い学生の紹介がもらえるとは限らず、きちんと戦略を立てたうえで1回の訪問の質を上げる必要があります。
大学訪問の流れ
大学訪問の大まかな流れは下記のとおりです。
- 採用ターゲットの設定
- 訪問する大学の選定
- 訪問アポイントを獲得
- 訪問の準備
- 実際に大学を訪問
- お礼の挨拶 / 次回アポイントを取得
1:採用ターゲットの設定
まず、採用ターゲットの設定を行います。どんな学生をターゲットにするかによって訪問すべき大学が変わってくるため、きちんと時間をかけて検討しましょう。
特に、大学訪問においてはターゲット学生の「出身大学」「学部学科」「専攻分野」などを明確にしておくことで、訪問先の大学をスムーズに選定できます。
2:訪問する大学の選定
採用ターゲットが決まったら、訪問する大学を選びます。まずは、会社の近くにある大学やOB・OGがいる大学からリストアップしていくのがおすすめです。
また、全国に支社があったり、大学訪問代行の利用を検討できる場合には、エリアにかかわらず採用ターゲットが所属する大学をなるべく多くリストアップしましょう。
3:訪問アポイントを獲得
採用ターゲットが文系の場合はキャリアセンターか就職支援課、理系の場合は研究室の教授に直接アポイントを取るのが主流です。 受付窓口については大学ホームページ内の「企業向け情報」などに書かれていることが多いので、確認して電話もしくはメールでアポイントを取りましょう。
こちらの記事では、大学訪問のアポを1.5倍にした電話やメールの例文を記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
~人事・採用担当者向け~新卒採用の大学訪問アポを1.5倍にした方法とは【例文付き】
4:訪問の準備
訪問の準備では、求人票や会社説明パンフレットの用意、ターゲット校についての調査、訪問担当者のアサインなどを行います。
5:実際に大学を訪問
アポが取れたら、実際に大学を訪れます。大学訪問の当日にすべきことについては次の章で詳しく解説するので、ここでは割愛します。
6:お礼の挨拶 / 次回アポイントの取得
大学訪問が終わったらお礼メールをお送りして、次回アポイントを取得します。
※大学訪問の準備に関しては、以下の記事で解説しています。
大学訪問の流れとは? | 当日の持ち物やマナー、準備について徹底解説
大学訪問の当日にすること
大学訪問の当日は次のような流れで進みます。
- 大学担当者への挨拶
- 求める人物像の共有
- 自社の具体的な業務内容について説明する
- 自社の業務をするにあたり必要な資格や知識などの説明
- 自社で勤務する際のリアルな労働状況の説明
大学訪問を成功させるためのポイント
大学訪問を成功させるためのポイントは5つです。
- 定期的に大学訪問すること
- 同じ担当者が訪問すること
- 長期施策として考えること
- OB・OGに同行してもらう
- 大学側のメリットを考える
ポイント1:定期的に大学訪問すること
大学訪問の成功において最も重要なのは企業と大学の信頼関係です。信頼関係さえ築ければ、母集団が集まる可能性は非常に高くなります。
たった一度の訪問で信頼関係を築くことは難しいので、最初から定期的な訪問を前提としたうえで次のアポイントを取ることを意識しましょう。
ポイント2:同じ担当者が訪問すること
定期的に大学訪問をしても、訪れるたびに担当者がコロコロと変わってしまっては、いつまで経っても信頼関係を築けません。
同じ人が繰り返し訪問することで顔を覚えてもらい、熱意をアピールすることで、担当者からの信頼を獲得しやすくなります。
ポイント3:長期施策として考える
繰り返しになりますが、大学訪問は「学校との信頼関係を築くのに3年、そこから採用に繋げるにはそれ以上かかる」と言われる施策になります。
長期的な視点で考えて、すぐに成果が出ないからと言って諦めるのではなく、数年後のための種蒔きと思って地道に訪問を続けましょう。
ポイント4:OB・OGに同行してもらう
訪問先大学のOB・OGが同行して活躍している姿を見せることは担当者にとって嬉しいことです。また、在籍学生の活躍イメージにも繋がります。
訪問先が決まったときにはあらかじめ社内にOB・OGがいないかを確認し、一緒に同席してもらえないか協力を求めるようにしましょう。
ポイント5:大学側のメリットを考える
大学訪問の際には、自社のメリットだけではなく、大学側のメリットを考えてあげると、お互いに信頼関係を築きやすくなります。
自分たちの要望だけを一方的に伝えるのではなく、「逆に知りたいことはありませんか?」というスタンスで相手が欲しい情報の提供も心がけましょう。
ポイント6:スクリプト・テンプレートを用意する
アポイントを効率的に取るために、スクリプト・テンプレートを用意しておきましょう。 電話でアポイントを取る際には、トークスクリプト。 メールでアポイントを取る際は、テンプレートを活用すると簡単にアポイントを取れます。
採用担当者のタスクを軽減するために、誰でもアポイントを取得できる状態にするのがベストです。 大学側の事情を考慮して、無理強いせずアポイントは簡潔に取りましょう。
自社でアポイントを取るノウハウがない場合は、アウトソーシングも検討してみてください。 アウトソーシングを利用すると、アポイント取得だけでなく、大学訪問やその後のフォローまでサポートしてくれます。
大学訪問代行サービスを利用するのもアリ!
ここまでの内容を読んで、「大学訪問のメリットはよく分かったけど、実際にすぐに取り掛かるのは難しい…」と感じている方も多いのではないでしょうか?
大学訪問は、人事の工数が増えるうえに、すぐに成果が出る施策ではないので、どうしても優先順位が低くなってしまうのは仕方のないことです。 しかし、「長期的に安定的な母集団が獲得できる」ことのメリットはやはり大きく、採用コストが比較的かからない点からも、ぜひ積極的に活用していきたい採用手法になります。
そこでおすすめなのが「大学訪問代行サービス」です。これは大学訪問の経験豊富なプロが、貴社の人事の代わりに大学訪問を実施するサービスになります。 弊社の大学訪問代行サービスの特徴は下記3点です。
- 人事の工数・コスト削減
- 幅広いサポート領域
- レポート提出で成果を可視化
1:人事の工数・コスト削減
弊社では2022年11月末現在、全国に985名のネットワークを持っています。 たとえ訪問先の大学が全国津々浦々であっても現地に在住の業務パートナーが代わりに訪問することで、人事の工数・コストを大幅に削減できます。
2:幅広いサポート領域
弊社ではただ大学訪問を代行するだけではなく、採用ターゲットの設定から訪問大学のリストアップ、アポ取りから、学内説明会の実施まであらゆるプロセスの代行が可能です。
3:レポート提出で成果を可視化
弊社が学校訪問を代行した際には、話した内容や担当者の温度感などをレポートにまとめて提出させていただきます。 業務マニュアルの作成などもしておりますので、仮に貴社のなかで大学訪問を内製化することになった場合にもすぐに引継ぎが可能です。
【サービス資料】
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大学訪問の導入事例
私たちが学校訪問をご支援させていただいた従業員数1,000名以上のメーカー様の導入事例をご紹介します。
この企業様では全国規模の採用を実施したいものの支社ごとに採用力に差があり、大学との関係を構築することで、ターゲット学生を採用したいという課題がありました。
そこで弊社では2か月間の間に全国186校の大学訪問を代行。ほかにも、訪問する大学のリストアップ、学校訪問のマニュアル作成(アポ取り電話のトークスクリプト・当日のヒアリング項目のリストなど)、訪問後の報告シートの作成などを行いました。
その結果、すぐに学内説明会の枠を確保するなどの成果が上がり、大学訪問経由での採用に成功しました。 また、企業様に大学訪問の経験がなかったため、大学担当者の連絡先リストを共有したり、学校訪問に関するマニュアルを作成して自社だけで実施できる状態を作りました。
ほかにも、従業員数50名規模の中小企業から、業界業種問わず、幅広い企業様のご支援経験があります。ご興味をお持ちいただけた方は、お気軽にお問い合わせください!
大学訪問に関するよくある質問
Q:大学訪問におすすめの時期は?
ベストな時期は訪問する目的によって異なりますが、求人票の設置や学内合同説明会の出展が目的であれば6~10月くらいがおすすめです。 また、一般的にキャリアセンターの繁忙期にあたる3~4月の訪問は避けた方がよいとされています。
Q:大学訪問はどれくらいの回数行けばいい?
絶対にどれくらいという目安はありませんが、「学校との信頼関係を築くのに3年、そこから採用に繋げるにはそれ以上かかる」と言われていますので、半年に1回でも最低6回は行くべきという計算になります。
※大学訪問の訪問時期・回数については、以下の記事で詳細に解説しています。
大学訪問を行う時期と訪問回数の目安を徹底解説【新卒採用攻略】
Q:大学訪問に手土産は必要?
国立大学の場合は、賄賂と認識されてしまう懸念があるため、企業ノベルティなどに留め、菓子類などの手土産を渡すのは控えましょう。
私立大学の場合は、数千円程度の菓子類など無難で高額すぎないものにします。初回訪問や採用実績が出た際のお礼の訪問だけ持参するなど、個別に判断するのがよいです。
まとめ
この記事では新卒採用の母集団形成に有効な大学訪問について詳しく解説しました。
大学訪問は、採用コストをかけずに、採用ターゲットに合った母集団を長期的かつ安定的に採用できるという点で、特に理系学生の採用を考えている企業におすすめの施策です。
一方、人事の工数が増えるうえに、すぐに成果が出る施策ではないため、多くの企業の新卒採用担当者が導入を足踏みしてしまっている施策でもあります。
弊社では、そんな企業様に向けて「大学訪問代行サービス」をご提供しています。お気軽にご相談ください!
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