【例文付き】新卒採用スカウトメールの承認率を爆上げするノウハウを公開します


【例文付き】新卒採用スカウトメールの承認率を爆上げするノウハウを公開します

「新卒採用がなかなかうまくいかない」。

そんな悩みを抱える中小企業は多いと思います。新卒採用は、さまざまな就活サイトなどを通じて求職活動をする学生がほとんどです。

しかし、大手有名企業には関心が集まっても、中小企業はなかなか苦戦してしまうのが現実。

学生は社会経験が限られているため、中小企業にとっては、〝まず学生に自社を知ってもらう〟ことが新卒採用のスタートラインと言えるでしょう。

そう考えると、ただ受け身に学生からのエントリーを待つよりも、積極的にスカウトを行う〝攻め〟の姿勢で、難航する新卒採用にチャレンジしてはいかがでしょう。

最近は新卒向けのスカウトサービスも増えてきています。そこで活用をオススメしたいのが、企業側から就活生にダイレクトにメッセージを送るスカウトメール機能です。

この記事では、新卒採用の就活生に興味を持ってもらえるようなスカウトメールの書き方とコツを例文付きでご紹介します。

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目次

スカウトメールの重要性

はじめに、スカウトメールの重要性について解説いたします。

ダイレクトリクルーティングは他の採用手法とは異なり、自社のアクションから候補者の潜在的な欲求を引き出し、採用へと進めていく必要があります。

そのため、ファーストコンタクトとなるスカウトメールには、とても重要な役割があります。

スカウトメールを魅力的な内容で作成し、いかに返信率を高められるかがダイレクトリクルーティング成功の鍵となります。

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【26卒新卒採用】最新の新卒採用市場から紐解く、成功に導く3つのポイント

スカウトメールの平均返信率は20%程度

Wantedlyの調査によると、Wantedlyのスカウトサービスでの平均返信率は20%であることが分かっています。

この平均返信率は利用するスカウトサービスによっても異なるため、Wantedlyのような知名度のあるサービスでない場合、平均返信率はより低い数値となります。

スカウトメールの返信率の決め手

スカウトメールの返信率の決め手となるものには、以下のような要素があります。

  • 利用するスカウトサービス
  • 自社ブランディング
  • メールを送るタイミング
  • メール文面

上記のような要素の掛け合わせによって、スカウトメールの返信率は変わってきます。

その中でも、一番インパクトが大きく、すぐに改善できるものが「メール文面」です。

候補者に読んでもらえ、心に刺さるメール文面にすることができれば、スカウトメールの返信率は確実に上がっていきます。

【リアルな学生の声】スカウトメールへの本音とは

就職活動のために登録しているダイレクトリクルーティングサービスについて、学生が感じているリアルな意見を「プラスのイメージ」「マイナスのイメージ」に分けてご紹介します。

プラスのイメージ

  • 自己PRの内容に共感してもらえて嬉しかった
  • 筆記試験やESを免除してもらえることが結構あった
  • 志望業界からオファーが来ると嬉しい
  • 初回接点が個別面談だと相談も兼ねて参加しやすい
  • 全く知らない企業からもオファーが来たりして勉強になる
  • 志望業界じゃなかったけどオファーの内容に惹かれて承認した

スカウトメールの内容からプロフィールをしっかり読んでくれている、と感じられてプラスのイメージにつながることが多いようです。

志望している業界以外でも、スカウトメールの内容次第で内定まで進むケースもあります。

マイナスのイメージ

  • オファー承認と同時にただ説明会の日程だけを送ってくる
  • 承認後、何の連絡もない
  • 大晦日の前日にスカウトメールが届いた
  • 同じ企業から何度も同じ内容でスカウトメールが来る
  • スカウト特典がいきなり社長面接のはずだったのに書類選考を受けさせられた
  • 何度も先方の都合で面接日程が変更になってお断りした

プラスのイメージとは逆に、プロフィールを読んでいないことが明らかな文章だったり自分が「大切に扱われていない」と感じたりするとマイナスイメージになります。

マナーを無視した対応や嘘の記載があった場合、信頼を失うのは当然でしょう。

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「新卒採用 スカウト」5つのポイント


新卒採用の際のスカウトメールはターゲットとする就活生に向けた〝ラブレター〟にほかなりません。就活生には、自分が企業に〝選ばれた特別な存在〟だと認識できることが大切です。

この記事で解説するポイントを意識しながら、就活生が「この会社なら働いてみたい」と興味を持ってもらえるスカウトメールに挑戦してみてください。

まず、書き方をご説明する前に、以下の5つのポイントを整理しましょう。

  1. 求めるターゲット像を明確にする
  2. ターゲットに刺さる自社の強みを整理する
  3. なぜ、スカウトしたのかを具体的なポイントで絞る
  4. 入社後、どんな活躍ができるかを整理する
  5. 〝1次選考免除〟など〝特別待遇〟を用意する

1. 求めるターゲットを明確にする

新卒採用の場合、当然ですが、就業経験はありません。

 ◆大学(短大・高専)で学んだ内容
 ◆保有資格
 ◆志望する業界・職種
 ◆志望する勤務地
 ◆自己PR

などをヒントにターゲットを絞り込みます。スカウトサービスを提供する媒体によっては開示される情報が少ない場合があるかもしれません。

しかし、「このメール、たくさんの学生に同じ文面で送ってるんだろうな」と思われてしまっては、スカウトメールの意味がありません。

「自分のプロフィールをきちんと見て、スカウトしてくれたんだ」と好印象を持たれるためにも、ターゲットは明確にすることが大切です。

また、原則として、ターゲットごとに個別の文面を用意することも重要です。

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2. ターゲットに刺さる自社の強みを整理する

学生は当然ながら、社会をまだよく知りません。就職活動において、知名度の高いメーカーや上場企業に圧倒的に応募が集まるのもそのためです。

しかし、よく考えれば、そういう大手企業に就職できる学生はほんのひと握り。中小企業に目を向けてもらうためにも、スカウトは非常に有効な手段と言えるでしょう。

そのためには、「どんな会社なのか」「どんな事業をしているのか」「どんな強みがあるのか」「業界ではどのようなポジションなのか」「どんな形で社会に貢献しているのか」など、会社の魅力となる部分を分かりやすく伝えることが大切です。

「こんな会社があるんだ、知らなかった」
「ああ、地元で看板を見たことがある会社だ」など、

会社情報を伝える際には、〝まず認知してもらうこと〟を意識することを忘れてはいけません。会社の魅力は、学生にとってイメージしやすいような内容を、丁寧にしっかりアピールしてください。

3. なぜ、スカウトしたのかを具体的なポイントで絞る

スカウトメールはメールマガジンではありません。

書き方としては、少し手間をかけてでも、一人ひとり個別に作成できるのが一番の理想です。(媒体のサービスによっては難しい場合もあります)

仮に何十人に送るものであっても、「これは自分だけに送られたメッセージだ」と感じてもらえる要素がなければ、「これってテンプレートだよな」と思われてしまい、かえって逆効果となる可能性もあります。

「大学で機械工学を学び、技術者を目指している○○さんだから」
「地元企業で地域のために活躍したいと考えている○○さんだから」

など、簡単でも登録情報から読み取れるポイントに焦点を当て、個別具体に書き分けるのがこの部分です。

そのためには、ターゲットを絞りこむ段階できちんとエントリーシートを読み込み、「なぜこの学生をスカウトしたいのか」を明確にしておきましょう。

4. 入社後、どんな活躍ができるのかを整理する

会社は新卒採用の社員にどのような活躍を期待しているのかを分かりやすい言葉で伝えましょう。

職種によって異なりますが、どの分野で活躍してもらいたいのか、その分野の人たちは社内でどのように活躍しているのか。もし、採用後配属先を決定する場合であっても、将来はどのようなキャリア形成ができるのかについて就活生に興味関心を持ってもらえる言葉で丁寧に説明します。

特に、「安心してキャリアをスタートするための研修があるのか」「キャリアパスはどうなっているのか」「将来性はどうなのか」という点は、就活生にとって気になるポイントです。

5. 〝1次選考免除〟など〝特別待遇〟を用意する

スカウトメールでは「選ばれた人材である」という〝特別感〟も重要です。

「このスカウトを受け取った方は2次面接へご案内します」
「1次の書類選考は免除します」

など、他の学生とはワンランク優位な扱いになることを伝えるのも一つの方法です。

それが難しい場合は、「会社見学やインターンシップに参加しませんか?」と接点を持つ機会につなげるのも、スカウトメールの書き方のコツです。

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【関連記事】スカウト送信代行については、以下の記事で解説しています。
スカウト代行とは?年間25,000件支援のダイレクトリクルーティング運用のプロが解説します

新卒採用のための、スカウトメールの書き方のコツ「6つの構成」

スカウトメールの書き方のコツはまさに、受け取る学生に〝特別感〟が伝わることです。構成と盛り込む内容には以下のポイントがあります。「書き方」のコツと一緒に解説していきましょう。

  1. 採用担当の挨拶
  2. あなたがなぜスカウトされたのか理由
  3. 企業のアピールポイント
  4. どんな仕事ができるのか
  5. 将来はどうなれるのか
  6. 最後に、改めて特別な存在であることを伝える

1. 採用担当挨拶

『はじめまして。突然のメールで失礼いたします。私は株式会社○○の採用担当○○と申します。

冒頭の挨拶で採用担当として名前を明記した方が、パーソナルなメールだということが伝わります。

2. あなたを選んで送ったこと・なぜ選ばれたかを明記

新卒採用の場合、職務経験がないため、それ以外の部分にフォーカスを当てる必要があります。「スカウトしようと思った理由」を書くためには、きちんと登録された情報を読み込むことが大切です。就活生にとって「自分の何が評価されたのか」「きちんと自分を見てくれているのか」は強く印象に残るポイントになります。時間と手間はかかりますが、結果的に、会社に対するイメージ向上(入社しても社員を大切にしてくれる会社に違いない)にも繋がっていきます。

【文例1】理系学生の書き方(事業内容と一致)

『大学で機械工学を学ばれている○○さんに、専門分野を活かした当社の機械部門でご活躍いただけないかと思いました。当社なら、○○さんが今、学んでおられることが活かせる環境だと思います。』

【文例2】I T系学生の書き方(事業内容とは不一致)

『○○さんは大学でITを学ばれているそうですが、不動産業界に興味はありませんか? 現在、当社はDX化に向けITの専門人材の採用を強化しています。○○さんもぜひ、当社のDX戦略部門でご活躍いただきたいと思いスカウトをお送りしました。』

【文例3】文系学生の書き方(事務職採用)

『当社は経済学部で熱心に学ばれている○○さんの自己PRに非常に感銘を受けました。大学のゼミ活動で街おこしのプロジェクトに参加され、地域活性化に興味を持たれたという点に、当社との共通点を感じております。』

【文例4】文系学生の書き方(総合職採用)

『○○さんがサークル活動でチームワークを大事にしながらマネージャー的な役割を果たしていたエピソードを拝読し、当社の理想とする社員イメージにピッタリだと思い大変興味を持ちました。当社の仕事は全員がチームワークで進めていきます。○○さんのコミュニケーション力や調整力が十分に発揮していただける職場だと考えています。』

3. 企業のアピールポイント

会社や事業概要、沿革、業績、業界や地域での立ち位置、経営理念や経営計画、人材戦略など、ポイントとなる部分を端的にアピールしてください。

新卒採用において、アピール対象は顧客ではなく就活生です。自社で働く人間が興味を惹くような書き方がポイントになります。ピンとこなければ、現職社員にアンケートやインタビューを行い、働く側の視点を集めてみてはいかがでしょう。

4. どんな仕事ができるか

新卒採用の場合、すぐに即戦力とはなりません。

また、総合職、営業職、専門職、技術職、事務職など、職種はさまざまあっても、採用時には配属先が未定である場合や、数年はまず営業を経験してから、次のステップというキャリアパスも多いかと思います。

「研修はあるのか」「1年目はどんなふうに働くのか」「ジョブローテーションはあるのか」など、仕事内容だけでなく、入社してからのステップを明記してあげることもポイントです。

【文例1:文系総合職の場合】

『入社後まず1か月は、同期全員で新入社員研修を行います。その後、文系総合職は半年間の営業研修を行ったのち、希望や適性を考慮したうえで営業、営業事務、人事、総務、経理、労務、ITなどへの各部署へ本配属となります。』

【文例2:専門職の場合】

『新卒社員の場合は基本的に総合職として入社していただきますが、○○さんは大学でIT技術を学んでおられますので、IT系に特化した専門職(待遇は総合職と同等)として、DX部門に配属し、当社のIT戦略全般に携わっていただきたいと考えています。
お恥ずかしながら当社のIT化はまだまだ遅れており、さまざまな業務システムやその統合、ITを活用した顧客向けサービスなど、開発すべきシステムは多数あります。先輩社員(あなたと同じM大学の卒業生です。よろしければご紹介します。)と一緒に当社のDX化にぜひ挑戦していただきたいと考えております。』

5. 将来はどうなれるのか

新卒採用の場合、働く自分の姿を具体的にはイメージできないことも多いでしょう。

キャリアパスはどうなっているのか、将来はどんな働き方ができるのか、長く働き続けられる会社なのか、定着率や具体的な社員の例などをあげて説明してあげるのもポイントです。

「専門職としてより専門性に磨きをかけていける」ことに魅力を感じる職種は別として、まだ将来やりたいことが定まっていない就活生にとっては、

「総合職として幅広い業務を経験しながら幹部候補として成長できる」「入社後のキャリアチェンジや異動もできる」

などの将来の可能性を広く見せてあげることも安心感につながります。

6. 最後に、改めて特別な存在であることを伝える

スカウトメールは最後まで読んでもらえないこともあります。

そのため、重要なことは、最初の挨拶文で書いておくことが大事です。最後は重複になりますが、「特別な学生としてスカウトしたこと」「ぜひスカウトを承認してほしいこと」などを伝え、丁寧な挨拶とともに締めくくります。

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学生のリアルな声から学ぶ!5つのスカウトメール改善ポイント

ポイント1.テンプレート化した文章を使わない

「全員に同じ文章で送っているのでは?」と思えるような、誰にでも使える文章は学生の興味を引けないどころかマイナスイメージになります。

件名も重要です。なぜなら件名で学生が目を留め、興味を引かれなければスカウトメールが開かれない可能性が高いからです。

「〇〇さんへの特別な選考のお知らせ」など目を留めて開封してもらえる件名にしましょう。

内容も学生一人一人に合ったメッセージを作成することで、最後まで読んでもらえる可能性が高くなり、スカウト承認率も上がります。

ポイント2.情報は具体的に伝える

スカウトメールを送った理由や業務内容・条件について、具体的に記載することで企業への信頼度が高くなります。

【メール文例】

『〇〇さんが〇〇なご経験をしているということを拝見して、弊社でもご活躍いただけるのではと感じました!

というのも、弊社で少し似た〇〇をしていた時の経験や知識を活かして働いてくれている社員がいるからです。

ぜひ〇〇さんにもお力になっていただきたいのですが、一度カジュアルな場でお話できませんか?』

『社員に働きやすさを感じてもらえるように、弊社では

・フレックス制度
・リモートワーク
・時短勤務制度
・リフレッシュ休暇
・男女問わず育児休暇取得OK

などの福利厚生面からワークライフバランスのとれる働き方をサポートしています。』

上記のように学生が「自分が働いている未来の姿」を想像できるようにすることが重要です。

なお、給与や休日数であれば具体的な数字を提示すると効果的でしょう。

ポイント3.迅速な対応を徹底する

多くの業界、企業において採用は売り手市場が続いています。

ターゲットにマイナスのイメージを持たれてしまうと候補から除外されてしまうでしょう。

数ある企業の中から学生に「選定されている」という意識をしっかり持つことが大切です。

オファーを承認してもらった際にはもちろんですが、問い合わせや相談のメールにも迅速に対応しましょう。

レスポンスが遅いと信頼度が下がりますし、「どうでもいいと思われているのかな…」と学生を不安な気持ちにさせてしまいます。

他の企業のレスポンスが早く、スムーズにやりとりができればそちらのオファーが優先され、辞退されてしまうことにもなりかねません。

ポイント4.送る日時に気を配る

一般的なマナーとして、スカウトメールを送信する日や時間帯にも気をつけるべきです。

スカウトメールの開封・返信率を上げるためにも、年末年始や夜遅くに送るようなことはしないようおすすめします。

逆にどのタイミングで送るのがベストかというと、メールマーケティングの観点では開封されやすいのは就寝前の午後21時ごろとされています。

とは言え、新卒向けのスカウトの場合は、ブラック企業と思われることを避けるためにも営業時間内に送る方が良いでしょう。

ポイント5.承認するベネフィット(価値)を伝える

多くの企業からスカウトメールを受け取っている学生にとって、企業のオファーに一つ一つ承認していたら体力が持ちませんし、時間も足りなくなってしまいます。

学生にとってオファーを承認することに何かメリットがあれば、承認率が高くなるでしょう。

メリットが希望に沿ったものであれば詳細を知りたい、会って話してみたいと思うはずです。

そして学生の希望に沿ったベネフィットを提供するためには、やはりしっかりプロフィールを読み込むことが重要だと言えます。

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実践編 魅力的なスカウトメールの書き方<例文>

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【1:採用担当の挨拶】

『はじめまして。突然のメールで失礼いたします。
私は株式会社○○の採用担当○○と申します。

○○さんのプロフィールを拝見いたしました。
就職活動は順調に進んでいますか? 多くの企業から働いてみたい1社を選ぶことは大変なことと思います。今回はぜひ、株式会社○○を知っていただきたいと思い、スカウトメールを送らせていただきました。

大変勝手ながら、当社のスカウトは厳選された学生さんのみを対象に行っております。そのため、このスカウトメール受け取った○○さんには1次の書類選考を免除とさせていただき、2次の面接にご案内したいと考えております。ご興味があればぜひ、最後まで読み進めていただけると幸いです。』

【2:○○さんをスカウトした理由】

『○○さんはなぜ当社からスカウトメールが届いたのか、不思議に思われたかもしれません。

エントリーシートの自己PRを拝見し、○○さんが経済学部で地域振興について熱心に学ばれていたこと。ゼミのフィールドワークで街おこしをご経験されたこと。将来は地元企業で地域貢献したいと考えていらっしゃることに感銘を受けました。

当社は「社会貢献」を社是にも掲げ、利益を地域社会に還元する企業でありたいと日々取り組んでおります。きっと○○さんならその思いに共感いただけるのではないかと思っております。』

【3:当社のご紹介をいたします】

『当社は○○県で30年以上、食品卸事業を営んでおります。

地元で収穫した農産物を仕入れ、全国の流通大手やスーパーマーケットチェーンなどを中心に販売しています。

県の特産品であるブランドイチゴの流通には特に力を入れており、地元の農家の皆さんと共にブランドの魅力を広める活動を進め、地域農業の発展にも熱心に取り組んでいます。

業界では県内でもトップクラスの売上高を誇り、業績も年々右肩上がりで伸びております。今後もイチゴに続く新たな特産物を生み出し、地域産業の発展に貢献してまいります。』

【4:こんな活躍をしてみませんか】

『新卒採用の社員は、まず総合職として入社していただきます。入社後は同期の皆さんと一緒に、社会人に必要なマナーや心得、当社の歴史や事業内容を学ぶ研修期間を設けております。

その後、営業部門、仕入部門、物流部門、管理部門など全ての部署をジョブローテーションでご経験していただいたうえで、最終的にはご本人の希望と適性に合った部署に配属を決定いたします。

具体的に今、「やりたいこと」「できること」がなくても構いません。社会人として大切な素養と業務スキルを身につけながら、当社でやりたいこと、得意なことを見出していってください。

当社が大切にしたいのは、理念にもある「事業を通じて地域に貢献する」という想いです。その目標に向かって全社員と心をひとつにしながら、○○さん自身の力を発揮していただきたいと思っています。』

【5:一生安心して働ける会社です】

『将来的には、主任、係長、課長といった昇格制度もあり、経験を積むほど責任もやりがいも大きくなっていきます。

平均的には30歳までに係長、30代で課長クラスです。20代の若いうちから重要なプロジェクトを経験してもらい、次世代人材として育成していくことも当社の方針です。

例えば、ブランドイチゴを担当する営業部の部長は40代前半、20代と30代のメンバー5名でチームを組み、全国にブランド認知度や販路を広げようとキャンペーン等に飛び回っています。

また、数年前から当社は「働き方改革」にも力を入れ、完全週休2日(年間休日120日以上)、有給休暇取得率の増加、産休育休取得率の増加(男性社員も含めて)などに熱心に取り組んできました。

仕事中心のライフスタイルではなく、ワーク&ライフバランスのとれた、ゆとりあるライフスタイルを楽しみながら、全ての社員が安心して働き続けられる会社づくりを目指しています。』

【6:最後に】

『○○さん、もし当社に興味を持っていただけましたら、ぜひ採用面接に進むことをご検討ください。今回のスカウトはこのまま、2次選考の面接へのご案内となりますので、ご承認いただけましたら、追って面接日時の調整をさせていただきたいと思います。

またもし、面接の前にもっと話を聞きたいとのことであれば、採用担当の○○が対応いたします。会社見学やインターンシップ体験も歓迎しておりますので、ご返信いただければ幸いです。

このスカウトメールが、○○さんと当社の良いご縁になれば大変嬉しく思います。

長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

○○さんからの、スカウトご承諾メールを心よりお待ち申し上げます。』

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良いテンプレート例

まずは、ダイレクトリクルーティングが成功しやすいテンプレート例を確認してみましょう。

◆ 新卒スカウトメールテンプレート例

件名:【優先選考】○○様のプロフィールを拝見して、ぜひお話させていただきたいです!

本文:

はじめまして!株式会社○○の採用担当をしております○○と申します。

プロフィールを拝見し、好奇心とチャレンジ精神の旺盛な方だとお見受けしました!

学生時代のアルバイト経験、留学経験からさまざまな人と交流を持ち、違う価値観を取り入れる好奇心と柔軟性を備えた人材だと判断いたします。

自分の価値観だけでなく年齢や国籍にとらわれず、さまざまな人の価値観を取り入れられる柔軟性は今回募集している業務でも活かせる長所だと考えます。

またどのような相手でも円滑にコミュニケーションを取れる社交性、行動力は弊社が求める人物像にぴったりの素質です!

当社でも「枠にとらわれないクリエイティブな思考」を尊重して、より成長できる環境を提供しています。

あなたの強みを活かしご活躍いただきたいと思い、オファーしました。

弊社に昨年度入社した新入社員の中には、○○様と同じくオーストラリアに留学した経験がある社員も在籍しておりお話も合うのではないかと思います。

昨年度の新入社員は10名を採用しましたが、切磋琢磨してお互いを成長させ合う良い関係性を築き上げています。

おかげさまで、弊社の定着率は90%を超え、たくさんの社員に親しまれ愛される職場環境を提供しております。

○○様が入社した際には、ぜひ弊社の一員として社内に好奇心旺盛な性格で新しい風を吹き込んでいただければ幸いです。

詳しいお話をさせていただきたいので、○○様がお手隙の際にカジュアルな面談を実施させていただけないでしょうか?

次の日程でご都合の良い日時を、可能な限り複数選択していただければ幸いです。

スケジュール調整はもちろん、すぐに選考したい場合は選考のご用意を、まずは電話やオンライン面談など柔軟に対応させていただきます。

何かご不明点やご相談などありましたら、お気兼ねなくご連絡ください。

○○様からのご連絡お待ちしております。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

こちらのテンプレートでは、「あなたにだけ送っているスカウトメール」だと特別感を演出しています。

件名で、相手の名前とプロフィールを読んだ上で送っていることを伝えると、相手に興味を持っているのだとアピールになります。

また、求職者が質問しやすい、応募しやすいように選択肢を多くして、返信率・応募率を上げています。

企業の魅力は最小限に、詳しく聞くこともできるよう配慮して、求職者が応募しやすいテンプレートを作成してみましょう。

悪いテンプレート例

次のテンプレートは悪い例になります。

件名:20代で役職昇給可能!年収○○円〜急成長中のベンチャーで働こう!

本文:

こんにちは!○○株式会社の○○です!

・高い報酬が欲しい!
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 弊社では現在○○職の求人を大量募集しており、未経験の方でも性格・意欲重視で採用しております!

弊社は前年比○○%の急成長中のベンチャー企業です。創立してまだ○○年の新しい会社のため、20代でも能力がある優良な人材であれば惜しみなく役職へ昇給していただきます。

また、自分のスキルに自信がない方、これから成長していきたい方も一緒に育っていける環境を用意しております。

初任給から○○円を最低ラインとして担保しており、実力次第でどんどん年収をあげていくことができる夢の職場です。

少しでも興味を持てた方は、下記ホームページよりお問い合わせください。

たくさんのご応募お待ちしております。

アールナイン作成の新卒向けスカウトメール例文【テンプレートとしても使える】

続いて、弊社アールナイン作成のスカウトメール(新卒向け)の例文を公開いたします。

前項で解説した、基本の型に沿って構成されておりますので、ポイントを照らし合わせながらご覧ください。

こちらの例文を自社の内容に置き換えてテンプレートとして活用することも可能です。

こんにちは!株式会社アールナイン採用担当の⚪︎⚪︎と申します。

*個別文章*

~人が介在することで、【活き生き】と働ける世界を~

これは、私たちアールナインの目指す姿です。

・優秀な人材を採用したいのに、うまくいかない…

・積極的に採用をしたいのに、マンパワーが足りない…

・新入社員の離職率が高く、すぐに辞めてしまう…

・部下の本音を知りたい…

経営者や組織が抱える“人材に関する悩み”は、尽きることがありません。

私たちは【採用・育成・定着】など人材に関する課題解決によって、クライアントの成長を支援しています。

2009年の設立以来、採用全般に関するコンサルティングから、説明会や面接の代行、採用後の定着率UPのための支援など、幅広い知見を蓄積。お困りごとに合わせて個別カスタマイズしたプランを提案し、一気通貫で対応できるのは、当社の強みです。

「採用の仕事って、どんな面白さがあるんだろう」「人という軸で企業・組織を元気にする仕事に興味がある!」
もし、あなたの心が少しでも動いたら、オファー承認していただけると嬉しいです。

まずはカジュアルな雰囲気で、個別面談(Zoom)にてお話しましょう!

採用のプロでもある当社。

あなたの就活に向けての不安を払しょくし、

ファーストキャリアについても一緒に考えていきたい、

就活を通して学生の皆さんの成長のお手伝いしたい!と考えています。

前向きなお返事を、心よりお待ちしています。

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【当社の紹介】

社名のアールナイン(R09)には、人材に関する【0から9までを支援する】という思いが込められています。

強みは、独自のビジネスモデル。約400名の人材プロフェッショナルとのネットワークがあり、全国規模でお客様のニーズにお応えしています。

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【新卒採用】ダイレクトリクルーティング成功のポイント3つ

ポイント1.早期に動き出す

競合よりも早く行動を開始すれば学生の印象に残りやすく、スカウトメールの返信率も高いでしょう。

早期の段階であれば内定が決まっていることを理由に辞退されたり、競合に流れてしまったりという可能性は低いでしょう。

自社のブランド力や認知度が低い場合は、なるべく早めにダイレクトリクルーティングを始めることをおすすめします。

ポイント2.カタすぎない対応

エントリーシート不要のカジュアル面談からスタートするなど、エントリーのハードルを下げるとスカウトの承認率が上がります。

さらにカジュアル面談を非公開として行うとエンゲージメントの向上にもつながるでしょう。

また、スカウトメールではフレンドリーな印象だったのに、面談になったら急に堅苦しいビジネスライクで激しいギャップを感じると学生が萎縮してしまい、辞退につながることも。

カジュアル面談ならばできるだけカタくならずに、かつ丁寧な対応を心がけてください。

ポイント3.アウトソーシングも1つの手段

「学生一人一人に合ったスカウトメールを送りたいけど、考える時間も人手も足りない…」という採用担当の方も少なくないはずです。

スカウトを代行してくれるサービスがありますので、自社で全て抱え込む必要はありません

もちろん予算の都合もあるかと思いますが、メリットも多くあります。

以下でスカウト代行サービスのメリットを詳しくご紹介します。

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スカウト代行サービスを利用するメリット

採用活動の負担を軽減できる

スカウトメールを送る際に、必要な業務の流れは以下の通りです。

1.スカウトメールを送る学生を選定する
2.学生のプロフィールを読み込む
3.自社とマッチングする条件・アピールポイントを考える
4.スカウトメールの文章を推敲する
5.返信があれば即対応する
6.開封率・返信率を分析し改善する

一言にスカウトメールを送ると言っても、学生の選定からPDCAまで非常に多くの時間と労力を要します
アウトソーシングによってこの一連の負担を全て削減できると考えれば、かなりの高コスパだと言えるでしょう。

人材のマッチング精度が高まる

採用成功データと豊富なノウハウを所有しているプロに任せることで、マッチングの精度を上げられます。

マッチング精度が上がると入社してからギャップを感じて早期離職してしまうことを防げますので、自社で行うよりも少ない工程で大きな成果を得られるでしょう。

質の高いスカウトメールで返信率UP

クオリティの高いスカウトメールとは「学生一人一人に合わせた内容のメール」のことです。

スカウト代行サービスを利用すれば、個別に内容を考えて文章を作成してくれるので返信率が高く、採用の確率も上がります

既述したように、質の高いスカウトメールを送ることには

  • 企業のブランディングにつながる
  • 競合との差別化ができる

といったメリットもありますので、より効率的にダイレクトリクルーティングをしたいと考えている方にはスカウト代行サービスの利用がおすすめです。

【サービス資料】
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まとめ

スカウトメールを送る場合、「内容は詳しく、しかし端的に」が基本です。矛盾していますが、スマホ世代の若者に、あまり長文は好まれません。

作成後は、「自分が就活中に、このスカウトメールを受け取ったらどう感じるだろう」という視点で必ず読み返してみましょう。他の社員に校閲も含め、「これを受け取ったらどう思う?」と感想を聞いてみるのもいいでしょう。

企業側からアプローチを行う、新卒採用におけるスカウトメールのポイントとは

◇就活生に「知ってもらう」という第一歩であること
◇就活生に「選ばれた」という〝特別感〟を持ってもらうこと
◇ターゲットを適切に絞り、「みんなに同じ文面で送っている」印象を与えないこと
◇できるだけ個別具体に「あなたを選んだ理由」を伝えること
◇パーソナルで親しみやすい挨拶で、就活生にアプローチすること
◇まだ何ができるかわからない学生には、入社後のステップを見せること
◇「将来はどうなれるか」を伝えることも書き方のコツ

就活生は少なからずテンプレート通りの〝お祈りメール〟(不採用通知)を受け取っている場合が多く、新卒採用の企業から〝特別な存在〟として関わってもらえることには敏感です。

スカウトメールはそうした就活生の心をガッチリつかむファーストステップ。「あなたは当社にとって特別な存在ですよ」を伝える機会を最大限に活かし、新卒採用で有望な新人を獲得してください。

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