RPO(採用代行)と人材紹介の違いとは?
採用活動を効率化するための外部サポートとして「RPO(採用代行)」が注目されています。ただ、採用担当者の中には「採用代行と人材紹介の違いがよくわからない」「自社の採用活動に、採用代行と人材紹介のどちらを利用すべきか知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、採用代行と人材紹介のそれぞれのサービス内容や違い、メリット・デメリット、そして選び方を解説します。採用活動支援をご検討の場合には、ぜひ参考にしてみてください。
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RPO(採用代行)と人材紹介の違いとは
サービス面
RPO(採用代行)は企業の採用プロセス全体を外部業者に委託し、戦略策定から面接実施、内定者フォローアップまで包括的なサポートを提供します。
一方、人材紹介は特定のポジションに適した候補者を企業に紹介し、その候補者が採用された場合にのみ成功報酬を受け取る形態です。RPOは長期的な関係を重視し、採用プロセス全般を支援するのに対し、人材紹介は個別の求人に対する迅速なマッチングを目的とします。
料金体系面
料金体系では、RPO(採用代行)は固定費用や月額料金であることがほとんどです。サービス内容によっては成功報酬が含まれる場合もありますが、基本的には契約期間中の包括的なサポートに対する費用が設定されます。
一方、人材紹介は成功報酬型が主流で、紹介した候補者が採用された場合にのみ、年収の一定割合(通常20-30%)を紹介料として支払う形態です。RPOは長期的な契約を前提とし、継続的な支援に対する費用を支払うのに対し、人材紹介は成功報酬のみで、特定の採用案件ごとに費用が発生します。
法律面
法律面では、RPO(採用代行)と人材紹介には異なる規制が適用されることがあります。RPOは、企業の内部プロセスの一部として外部業者が採用活動を行うため、労働基準法や個人情報保護法に基づく企業の義務を遵守しつつ、契約に基づいてサービスを提供します。
これに対し、人材紹介業者は、職業安定法に基づく許認可が必要であり、適切な手続きを経て企業と求職者をマッチングさせることが求められます。人材紹介は、候補者が採用されるまでの仲介業務に特化しており、紹介する候補者の情報を適切に管理し、契約内容に従って成功報酬を受け取るための法的要件を満たす必要があります。
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RPO(採用代行)を利用するメリットとは
①マンパワーの確保
採用担当者の人手が足りない企業は多いです。「社長や役員が自ら採用を行う」「専門的ではない社員が兼務で採用を行う」「そもそも採用部署がない」といった状況は珍しくありません。そこで採用代行を利用すれば、自社の採用チームの体制が十分ではない状況であっても、迅速かつ柔軟に業務における人材不足を補えます。
②採用の質の向上
採用代行サービスを利用すると、採用の専門家の知識と経験が活用できます。単なるマンパワーの補充ではなく、採用の戦略やターゲット、選考プロセスの見直し、進捗管理などを一緒に行ってくれるので、採用プロセス全体の歩留まりが改善し、結果として採用の質の向上が期待できます。
③コストの削減
採用代行はコストの削減にも寄与します。新たに採用担当者を採用する場合、時間やコストがかかりますが、採用代行なら短期間で経験豊富な専門家をチームに加えられます。また、無駄な業務の見直しを行なって採用活動を効率化することで、採用全体にかかるコストを抑えられることもあります。
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人材紹介を利用するメリットとは
メリット(1)成功報酬型のため、初期費用がかからない
人材紹介の料金体系は成功報酬型が取られているケースが多く、紹介した人材と企業が雇用契約書を結ばない限り料金は発生しません。
これは、固定費や月額料金が発生するRPOに比べて、コスト面でのリスクが少ないと言えます。
メリット(2)専門的なネットワーク
人材紹介会社は特定の業界や職種に特化したネットワークを持っており、特定のスキルや経験を持つ候補者を迅速に見つけることができます。RPOは広範な採用プロセスを扱いますが、特定の専門分野に特化したネットワークを持つことはあまりありません。
メリット(3)非公開求人を掲載できる
競合に知られたくないプロジェクトメンバーや、経営能力の高いエグゼクティブクラスの人材を採用したい場合、人材紹介に依頼すると非公開求人として掲載してもらえる点もメリットです。
このように人材紹介会社を利用することで、企業は戦略的な採用活動を秘密裏に進めることができ、適切な人材を効率的に確保することが可能です。
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採用代行と人材紹介、どちらを選ぶべき?
ここまで、採用代行と人材紹介の違いについて解説してきました。では、企業はどちらを利用すべきなのでしょうか。答えとしては、「自社のニーズを明確にし、それに適したサービスを選ぶこと」が重要です。どちらか片方だけを使うべきという訳ではなく、場合によっては両方利用することも大切です。
採用業務を行うマンパワーが足りない場合は、採用プロセス全体を委託できる「採用代行サービス」が効果的です。繁忙期・閑散期で業務量が大きく変わる場合にも、ピンポイントでアウトソーシングすることが可能です。
一方、母集団が不足していたり、専門性が高いポジションやエグゼクティブクラスを募集するなど、高難易度の採用を行う際は、ぜひ人材紹介サービスを利用しましょう。その際は、ポジションに合った人材紹介会社を選定することが重要です。
また、どちらの課題にも当てはまる場合は、併用することをオススメします。採用代行会社の中には、人材紹介会社とのやり取りの窓口となる「エージェントコントロールサービス」を提供していることもあります。母集団に課題があるもののマンパワーが不足しているという場合は、ぜひ活用しましょう。
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