採用計画の立て方は8ステップ!たった1記事でわかりやすく解説
- そもそも採用計画って何?
- なぜ採用計画を立てることが必要なの?
- 採用計画を立てる前にやることはある?
- 採用計画はどのように立てればいい?
こんな悩みを解決する記事になっています。この記事の前半では採用計画の必要性について丁寧に説明しつつ、後半では実際に採用計画を立てるための8つのSTEPについて解説していきます。
この記事を最後まで読めば、最高の採用計画を立てることができるようになるので、ぜひじっくり読み込んでみてくださいね。
Contents
採用成功のためには採用計画が欠かせません
採用計画を立てるためには下記2点の理解が欠かせません。ひとつずつ解説していきます。
- そもそも採用計画とは何か?
- なぜ採用計画が必要なのか?
そもそも採用計画とは何か?
「採用計画」とは、採用活動を進めるうえでの指標となる計画のことです。
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- そもそもなぜ採用をするのか?
- 何名くらい採用するのか?
- どの部署に採用するのか?
- どんな人を採用するのか?
- どんな手段で採用するのか?
- 採用予算はどれくらいなのか?
- どんなスケジュール感なのか?
採用活動を開始する前に上記のようなことを具体的に言語化していきます。
なぜ採用計画が必要なのか?
採用計画を立てずに採用活動を進めることは、いわば設計図なしで家を建てるようなものです。
どれだけ優秀な大工が集まっても設計図なしでは理想の家が完成しないのと同じように、どれだけ優秀な採用メンバーが集まっても採用計画なしに優秀な人材を獲得することはできません。
採用成功の確率を高めるためには、採用計画を立てることが何より重要なのです。
採用計画を立てる前にやるべき3つのこと
ここまで採用計画の重要性についてお伝えしました。さっそく採用計画の立て方をお伝えしたいところですが、実は採用計画を立てる前にやるべきことがあります。
これからご紹介する3つのことを事前にすることで採用計画の質がグッと高まります。
- 採用市場の動向をリサーチする
- 採用の競合他社をリサーチする
- 前年の採用結果を振り返る
1. 採用市場の動向をリサーチする
採用計画を立てる前にやるべきことの1つ目は「採用市場の動向をリサーチする」ことです。
採用市場の動向をリサーチせずに立てた計画は机上の空論になってしまい、結局は計画通りに進まない可能性が高くなってしまいます。
具体的には、下記の点を調べるとよいでしょう。
- 大卒求人倍率はどのように推移しているのか?
- 「売り手市場」「買い手市場」のどちらなのか?
- 学生の内定保有率はどのように推移しているのか?
- 各社の選考スケジュールは早くなっているのか?
- 学生の価値観はどのように変化しているのか?
上記の点を調べておけば、適切な採用人数目標を設定したり、学生のスピードに合わせた選考スケジュールを立てたり、最新の採用手法を取り入れることができます。
2. 採用の競合他社をリサーチする
採用計画を立てる前にやるべきことの2つ目は「採用の競合他社をリサーチする」ことです。
採用での競合他社は必ずしも同業他社だけに限らないことに注意が必要です。具体的には、下記の点を調べるとよいでしょう。
- 業界・業種が似ている企業
- ビジネスモデルが似ている企業
- 給与・福利厚生が似ている企業
- ビジョン・ミッションが似ている企業
- 社風が似ている企業
上記の点を調べておけば、競合他社と比較したうえでの自社の特徴を捉えることができ、自社オリジナルの採用計画を立てることができます。
3. 前年の採用結果を振り返る
採用計画を立てる前にやるべきことの3つ目は「前年の採用結果を振り返る」ことです。
前年度採用の課題を特定することにより、次の採用活動をよりよいものに改善することができます。具体的には、下記の点を調べるとよいでしょう。
【定量】
- 各プロセスの参加者数
- 各プロセスの歩留まり
- エントリー経路ごとの歩留まり
【定性】
- 学生の志望動機の傾向分析
- 学生からの質問の分析
- 合格者と不合格者の傾向分析
上記の点を調べておけば、自社の採用における課題を把握したうえで現実に即した採用計画を立てることができます。
採用計画を上手に立てるための8STEP
さて、いよいよ採用計画を立てるための準備が整いました。最高の採用計画を立てるために必要なステップは下記8項目です。少し多く感じるかもしれませんが、採用を成功に導くためにはどれも必要不可欠な要素になります。
- 採用目的の明確化
- 採用目標の決定
- 採用ターゲット・ペルソナの決定
- 採用コンセプトの決定
- 採用予算の決め方
- 採用スケジュールの決定
- 採用手法の決定
- 選考方法・選考基準の決定
1. 採用目的の明確化
採用目的の明確化とは、「採用によって何を実現したいのかをすり合わせていくこと」です。
- 人員募集・離職者の補充
- 新規事業への進出
- 既存事業の拡大
- 職場の年齢構成の是正
- 将来の幹部候補の確保
どんな目的で採用を実施するのかにより、計画の中身が変わります。
2. 採用目標の決定
採用目標の決定とは、「どの部署に何名を採用するのかを決めること」です。採用目的に応じて適切な部署に適切な人数を設定しましょう。
「売り手市場」「買い手市場」のどちらなのかによって採用目標達成の難易度も変わるので、自社だけでなく市場の動向も加味したうえで決定する必要があります。
【関連記事】
【超重要】採用目標を決める際の5つの注意点とは?
3. 採用ターゲット・ペルソナの設定
採用ターゲット・ペルソナの設定とは、「採用したい人物像を明確にすること」です。
どの企業でも優秀な人材を獲得したいと考えているはずですが、優秀な人材の定義は企業によって様々です。
自社で活躍している社員の共通点などをヒントにするとよいでしょう。
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【解説】採用ペルソナの作り方8ステップ
4. 採用コンセプトの設定
採用コンセプトの設定とは、「採用に一貫性をもたらすためのメッセージを決めること」です。
一貫性のあるメッセージを発信することができると、求職者からの信頼が高まります。
また、採用メンバーが自社への共通認識を持ったうえで採用活動に臨むためにエンゲージメントが高まる効果も期待できます。
5. 採用予算の決定
採用予算の決定とは、「採用に係る費用を決定すること」です。
ちなみに、新卒採用一人当たりの平均採用コストは53.4万円、中途採用一人当たりの平均採用コストは62.5万円となっています。(出典:「就活白書2019」)
6. 採用スケジュールの決定
採用スケジュールの決定とは、「採用の開始時期と終了時期を決めること」です。
優秀な人材が取れたら採用を終わりにしようと考えていると、採用がずるずると長引いてしまうものです。採用の競合他社のスケジュールを加味しながら決めるとよいでしょう。
7. 採用手法の決定
採用手法の決定とは「どのような方法で学生にアプローチするのかを決めること」です。
- ナビサイト
- ダイレクトリクルーティング
- 自社採用ページ
- 人材紹介
- SNSリクルーティング
それぞれの特徴を理解したうえで自社にあった採用手法を選ぶことが重要です。
【関連記事】
母集団形成とは? | 新卒採用でおすすめの手法10選を紹介します
8. 選考方法・選考基準の決定
選考方法・選考基準の決定とは「どの選考においてどの項目をジャッジするのかを決める」ことです。
たとえば、一度の面接ですべての項目をジャッジすることは現実的に不可能です。
採用ターゲット・ペルソナに基づき、たとえば面接が計4回ある場合はそれぞれの項目で何を評価するのかを事前に決定しておきましょう。
まとめ:入念な計画が採用を成功に導く!
上記で紹介した手順に則って「採用計画」を立てると、採用成功の確率を上げることができます。最後にもう一度内容を確認しましょう。
【採用計画とは】
採用活動を進めるうえでの指針となる計画
【採用計画が必要な理由は】
採用成功の確率が圧倒的に高まるため *採用計画のない採用は設計図のない家と同じ
【採用計画を立てる前にやるべきこと3つ】
- 採用市場の動向をリサーチする
- 採用の競合他社をリサーチする
- 前年の採用結果を振り返る
【最高の採用計画を立てるための8step】
- 採用目的の明確化
- 採用目標の決定
- 採用ターゲット・ペルソナの決定
- 採用コンセプトの決定
- 採用予算の決め方
- 採用スケジュールの決定
- 採用手法の決定
- 選考方法・選考基準の決定
今回ご紹介した内容に沿って採用計画を立てることによって貴社の採用力はグッと高まるはずです。ぜひ実践してみてください。
まとめ
・採用活動を進めるうえでの指標となる計画
◇なぜ採用計画が必要なのか?
・採用成功の確率を高めるため
◇採用計画を立てる前にやるべき3つのこと
1. 採用市場の動向をリサーチする
2. 採用の競合他社をリサーチする
3. 前年の採用結果を振り返る
採用計画を上手に立てるための8STEP
1. 採用目的の明確化
2. 採用目標の決定
3. 採用ターゲット・ペルソナの設定
4. 採用コンセプトの設定
5. 採用予算の決定
6. 採用スケジュールの決定
7. 採用手法の決定
8. 選考方法・選考基準の決定
◇入念な計画が採用を成功に導く