新入社員研修ではアイスブレイクが有効!?メリットやネタ10選を紹介!
新入社員が入社したら、多くの企業が新入社員研修を実施します。新入社員研修は、仕事を行う上で必要な知識を覚えたり、社員同士がコミュニケーションを取ったりする大事な人材育成の機会です。
新人研修では慣れない環境で緊張する新人も多いものです。そこで、研修の合間にアイスブレイクを取り入れることで、さらに充実した内容になるでしょう。
しかし、アイスブレイクの意味や方法を正しく理解していなければ、研修の質を高めることはできません。
研修の担当者はアイスブレイクの意味を正しく理解し、計画や準備を進める必要があります。
今回の記事は、新入社員研修でアイスブレイクを取り入れるメリットやネタ10選を紹介します。
最後まで記事を読んだ方は、新入社員研修でアイスブレイクを取り入れ、充実した研修を進められるようになるでしょう。
アイスブレイクとは?
アイスブレイクは参加者の緊張を和らげ、場の雰囲気を良くするために行われる手段です。緊張した雰囲気をアイス(氷)に例え、それを「ブレイク(壊す)」という意味があります。研修や会議の場において、参加者同士が話しやすい雰囲気を作るのです。
例えば、新入社員研修を行う場合、面識のない人同士が参加すると緊張から会話が弾まないため、参加者同士が会話しやすい場を設ける必要があります。
そのため、アイスブレイクを導入することで参加者同士が話すきっかけを作り、交流を深めやすくなります。アイスブレイクは研修や会議が始める前や休憩時間に行うと、効果が出やすくなるでしょう。
新入社員研修を実施する会社は、アイスブレイクを検討してみましょう。
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新入社員研修でアイスブレイクを行うメリット
新入社員研修を行う際にアイスブレイクを取り入れると、いくつかのメリットがあります。緊張を和らげる以外にも複数のメリットがあるため、取り入れることをおすすめします。
以下が、新入社員研修でアイスブレイクを行うメリットです。
- 緊張が和らぐ
- 新入社員研修の質が高くなる
- 参加者同士の仲が深められる
- 新入社員のモチベーションが上がる
アイスブレイクは研修の質を高め、新入社員の生産性を向上させる効果が期待できます。ここでは、アイスブレイクのメリットについて項目ごとに解説します。
緊張が和らぐ
1つ目のメリットは、参加者の緊張が和らぐことです。なぜなら、初対面の参加者同士がゲームや自己紹介などを通じ、面識ができるからです。
例えば、参加者同士がゲームを行うことで、話す機会ができます。さらに、参加者同士がお互いを知る機会にもなるため、その後のやり取りが行いやすくなるでしょう。そのため、アイスブレイクは研修や会議などの緊張感が漂う場面で特に効果があります。
新入社員研修や複数の部署が集まる会議では、アイスブレイクを積極的に行ってみましょう。
新入社員研修の質が高くなる
2つ目のメリットは、新入社員研修の質が高くなることです。参加者の緊張が和らぐことで、様々な意見が出やすくなります。
例えば、5人1組の各グループに分かれた際に落ち着いた状態で話し合うと参加者同士が意見を出し合い、1つの答えに導きやすくなります。また、グループで話し合った結果を発表する時にも、役割を分担し効率的に報告が行えるでしょう。
新入社員研修は社員同士の交流を図りながら、社会人として必要な知識やルールを学びます。担当者は、研修が円滑に進むようにぜひアイスブレイクを取り入れてみましょう。
参加者同士の仲を深められる
3つ目のメリットは、参加者同士の仲が深められることです。アイスブレイクは参加者同士の交流を図る機会ができるからです。例えば、参加者が2人1組で自己紹介を行う場合、お互いの情報を知ることができます。また、共通の趣味や好みが分かるとプライベートで交流する仲になる可能性もあるでしょう。
アイスブレイクは研修を通し、社員同士の交流ができるきっかけになります。新たな仕事を行う上で異なる部署同士が協力する際には、面識のある社員同士ならスムーズに進めやすいでしょう。研修や会議でアイスブレイクを行い、社員同士の繋がりができるように取り組みましょう。
新入社員のモチベーションが上がる
4つ目のメリットは、新入社員のモチベーションが上がることです。なぜなら、参加者の緊張が和らぎ、仕事に取り組む姿勢が前向きになるからです。
アイスブレイクは新入社員の緊張をほぐすだけではなく、仕事への意欲を高める効果に期待できます。研修後、仕事へ取り組む姿勢にも良い影響を与える可能性があるでしょう。
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新入社員研修でアイスブレイクを行う際のコツ
新入社員研修でアイスブレイクを取り入れる際に、いくつかコツがあります。会社の担当者はコツを把握し、新入社員研修を円滑に進めましょう。
以下が、新入社員研修でアイスブレイクを行う際のコツです。
- 明確な目的を持つ
- 事前に人数・時間・段取りを決める
- アイスブレイクは手軽にできるネタを行う
アイスブレイクは、研修や会議の質を高める効果に期待できます。ただし、段取りや方法を正しく把握していなければ、逆効果になるリスクもあります。ここでは、アイスブレイクを行う際のコツを紹介します。
明確な目的を持つ
新入社員研修でアイスブレイクを取り入れる際は、参加者に行う目的を理解してもらうことが必要です。なぜなら、アイスブレイクの目的が伝わっていないと、効果がないからです。
例えば、アイスブレイクをやみくもに行った場合、ゲームを楽しむだけで終わってしまいます。また、参加者同士の雑談が始まり、程よい緊張感までなくなってしまいます。
担当者は、参加者全員にアイスブレイクを行う意味やメリットを分かりやすく伝え、効果のある研修を行いましょう。
事前に人数・時間・段取りを決める
アイスブレイクを新入社員で行う場合は、「人数」・「時間」・「段取り」を事前に決めましょう。なぜなら、事前に準備を進めることで当日の研修が円滑に進むからです。
例えば、段取りや各項目の時間を決めている場合、効率的に研修が行えます。また、アクシデントが起きた時でも柔軟に対応できる態勢を整えていると、最後まで研修を進められるでしょう。
新入社員研修の担当者は、数か月前から準備を進めると時間に余裕を持てます。さらに、他の社員に協力を得ながら充実した研修内容を作り上げましょう。
アイスブレイクは手軽にできるネタを行う
新入社員研修でアイスブレイクを行う場合は、手軽にできるネタを選びましょう。なぜなら、ネタの準備に時間や労力がかかるからです。また、アイスブレイクで使用する道具がある時は、費用が発生することもあり得るでしょう。
例えば、アイスブレイクでペンや紙を使う場合は、事前に人数分のものを用意しなければいけません。さらに、テレビやプロジェクターなどの機械が必要な時は、会場に持ち込む手間もかかります。
アイスブレイクは新入社員研修が始まる前や休憩時間に行うため、手軽にできるネタを準備することをおすすめします。
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新入社員研修で行えるアイスブレイクネタ10選
新入社員研修ではアイスブレイクを取り入れ、参加者が落ち着いた状態で受けられることが大事です。また、新入社員同士の仲が深められると一体感が生まれるでしょう。
以下が、新入社員研修で行えるアイスブレイクネタ10選です。
- クイズ
- しりとり
- たけのこニョッキ
- 流れ星
- 共通点探しゲーム
- 他己紹介
- 積木式自己紹介
- GOOD&NEW
- ジェスチャーゲーム
- オンリーワンゲーム
上記の10選のネタは、新入社員同士がコミュニケーンションを取れるものが多くあります。ここでは、詳しい内容を項目ごとに解説します。
ネタ①クイズ
1個目のネタは「クイズ」です。クイズは、誰でも参加しやすく気軽に行えます。また、会社に関係するお題を出題すると場が盛り上がるでしょう。新入社員は会社のことを事前に把握しているため、お題に答えやすいでしょう。
例えば、会社の創立日や社長の名前などをクイズにします。さらに、会社の個性的な社員に関することをお題に入れると、面白くなるでしょう。アイスブレイクでクイズを行う場合は、分かりやすいお題とユニークな内容を入れましょう。
ネタ②しりとり
2個目のネタは「しりとり」です。担当者は参加者を複数のグループに分け、同時にお題を出します。参加者は順番に答えていき、一番早く答えたグループの勝ちになります。さらに、文字数を限定したお題を出題すれば、各グループが緊張感を持ち行えるでしょう。
参加者はしりとりを通し、他の参加者との話すきっかけや一体感が生まれるはずです。
ネタ③たけのこニョッキ
3個目のネタは「たけのこニョッキ」です。ゲームを行う際は複数のグループに分け、参加者で輪を作ります。そして、各チームでゲームを始め、参加者が順番に「〇ニョッキ」と叫んでいくのです。このゲームでは他の参加者と発言が被ったり、最後まで残ったりすると負けになります。
たけのこニョッキは周囲の動きを見ながら、発言するタイミングを見計らいます。参加者同士は発言が被ると、笑いが起こるはずです。担当者はゲームを通し、参加者同士の繋がりを持てるきっかけを作りましょう。
ネタ④流れ星
4個目のネタは「流れ星」です。このゲームは、紙やホワイトボードに「流れ星」・「月」・「木」の絵を描きます。絵を描いた後、参加者は一斉に描いた絵を発表します。参加者は他の人の絵を見ながら、それぞれの個性を把握できるでしょう。また、ゲームを通し人に話を説明することの難しさが分かります。
参加者は、仕事を進める時に役立つ知識や他の参加者との繋がりを持てるはずです。担当者はアイスブレイクの1つとして、「流れ星」を検討してみましょう。
ネタ⑤共通点探しゲーム
5個目のネタは「共通点探しゲーム」です。参加者はグループに分かれて話し合いながら、お互いの共通点を探します。ゲームを行う際は制限時間を設け、効率的に進めることが大事です。話し合いが終わった後、共通点の数と内容を発表し全体で共有します。参加者同士が話すきっかけになり、距離が縮まりやすくなるでしょう。
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ネタ⑥他己紹介
6個目のネタは「他己紹介」です。他己紹介は2人1組に分かれ、お互いにインタビューをします。その後、相方が他の参加者の前でペアを組んだ人のことを紹介するのです。参加者はペアを組んだ人のことを詳しく知ることができ、仲が深まるでしょう。また、相手の話を聞く力や他の人に伝える力などが養えます。担当者は、参加者が仕事で活かせるスキルを磨けるように後押ししましょう。
ネタ⑦積木式自己紹介
7個目のネタは「積木式自己紹介」です。積木式自己紹介は順番に自己紹介を行いますが、発表した前の参加者の情報も話に入れていくのです。自己紹介を行う人は今まで自己紹介した参加者のことにも触れるため、記憶力が求められます。
参加者は他の人の自己紹介に耳を傾けるようになり、多くの人の情報を把握できるでしょう。面識が無い人の集まりの場合は、お互いを知る良い機会になりますよ。
ネタ⑧GOOD&NEW
8個目のネタは「GOOD&NEW」です。参加者は、24時間以内にあった良い出来事を発表します。発表後、他の参加者は発言者を拍手で迎えて下さい。発言者と他の参加者は良い情報を共有できるため、一体感が生まれるでしょう。
担当者は発言者がネガティブな内容になった場合、アドバイスやフォローを入れ、サポートして下さい。
ネタ⑨ジェスチャーゲーム
9個目のネタは「ジェスチャーゲーム」です。選ばれた代表者が参加者の前で体を使い、お題を伝えるゲームになります。ゲームの際は、言葉を使うことが禁止されています。そのため、体の動きだけでお題を分かりやすく伝える工夫が求められます。
担当者は準備するものがなく、手軽に行えます。また、体で表現する参加者のユニークな動きに笑いが起き、場が盛り上がるでしょう。アイスブレイクを短時間で行いたい時に、手軽にできるゲームです。
ネタ⑩オンリーワンゲーム
10個目のネタは「オンリーワンゲーム」です。各グループに分かれ、一人しか当てはまらないことを探すゲームです。例えば、「犬を飼っている人」や「いちごが好きな人」など、様々なジャンルからオンリーワンを探します。参加者は他の人の意外な部分や共通点を知れ、話すきっかけができるでしょう。オンリーワンゲームは参加者同士が話すきっかけを作るために、おすすめのゲームの一つです。
まとめ
今回は新入社員研修でアイスブレイクを行うメリットやネタ10選を紹介しました。
アイスブレイクは参加者の緊張を和げることができるため、面識の無い人同士の研修や会議で効果が期待できます。また、参加者同士が話すきっかけになり、ディスカッションが盛り上がるでしょう。
そのため、アイスブレイクは研修や会議の質を高めるために必要な方法です。担当者はアイスブレイクを積極的に取り入れ、新入社員研修が円滑に進むようにしましょう。
この記事の監修者:
1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。