部下の指導がストレス…3つの原因と3つ対処法とは?


部下の指導がストレス…3つの原因と3つ対処法とは?

「前にも同じことを指導したけど改善されない」「部下の顔を見るたびにイライラしてしまう」そんなことを感じて、部下の指導がストレスになってしまっている管理職の方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな方に向けて「部下の指導がストレスになっている原因と対処法」について紹介します。


部下の指導がストレスになっている原因は?

まずは、なぜ部下の指導がストレスになっているのかの原因を明らかにする必要があります。原因を明らかにしないと、対策ができないためです。そして、部下の指導がストレスになっている原因として次の3つが原因として考えられるでしょう。

部下の指導がストレスになってしまう原因

1. マネジメント能力が不足している
2. 部下と合わない
3. そもそもマネジメントが向いていない

それぞれ3つの原因について詳しく見ていきましょう。

1. マネジメント能力が不足している

まず、1つめの原因として単純にマネジメント能力が不足しているということが考えられるでしょう。特に新しくマネジメントをすることになった人にはこういった傾向が強くなります。自分ができないことに対しては、どうしてもストレスが溜まってしまいますので、
この場合の対処法はマネジメント能力を向上させることです。
「部下に対してこういう指導がしたい」という理想があるかもしれませんが、まずは基本的な指導ができるように能力開発をしましょう。

2. 部下と合わない

マネジメントをするうえで、様々な部下のタイプに合わせて適切な指導をするのが理想です。しかし、マネジメントをする側も人間ですので、どうしても「合う・合わない」「好き・嫌い」は出てしまうでしょう。自分が「合わない」「嫌だ」と思っている部下の指導の際には
ストレスがかかってしまいます。

3. そもそもマネジメントが向いていない

「名プレーヤー名監督にあらず」という言葉があります。自分で業務をこなすのが上手い人でも、部下の指導が向いていないというケースもあるでしょう。
そもそも、プレーヤーとして現場で活躍するための資質と、部下を指導して成果を出させる資質は違い、経営学者のピータードラッガーマネジャーの資質として次の5つを挙げています。

1. 目標を設定する能力
2. 組織化する能力
3. コミュニケーション能力
4. 評価測定能力
5. 問題解決能力

組織化する能力や評価測定能力に関しては、プレイヤーよりもマネージャーに特に必要とされる資質です。

 

部下の指導がストレスになっている際の対処法

では、具体的にはどのような対処をすれば良いのでしょうか?
今回は、先ほど紹介した3つの原因に合わせて3つの対処法を紹介します。

部下の指導がストレスになっている際の対処法

1. マネジメント能力を向上させる
2. 指導する対象を変える
3. 部下を指導しなくて良い仕事をする

それぞれ詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

1. マネジメント能力を向上させる

部下の指導がストレスになっている原因が自分のマネジメント力不足だと感じた人は、マネジメント能力を向上させる取り組みをしましょう。

1. 書籍を読んで体系的な知識を得る
2. マネジメント研修に参加する
3. 管理職の先輩に相談する

具体的な方法の1つとしては書籍を読んで知識を入手するという方法があります。
例えばコーチングなどの体系的な知識を得ることで、指導する上でのセオリーを把握することが可能です。
また、2つ目の方法としてマネジメントに関する研修を受けるというのがあります。
マネジメント昇進時に研修がある場合もあると思いますが、民間でもマネジメント研修を実施している場合があります。会社によって外部の研修を受ける際に補助をしている場合もあると思いますので、研修を受ける前に確認しておきましょう。

3つ目の方法として、自分の上司など既に管理職を経験している人に相談するという方法もあります。
特に、自分の普段のマネジメントを見ている立場の人がいる場合には、積極的に相談してみましょう。「あの時の注意は良くなかった」「もっとこう教えた方が効果的だ」といった具体的なアドバイスがもらえるでしょう。

2. 指導する対象を変える

どうしても部下との相性が悪いという場合は指導する対象を変えるという方法も。
具体的には部署異動や、担当チームの変更といった方法が考えられます。指導する対象を変えるためには、上司や人事部などの承認が必要になることが多いと思いますので、すぐに対応できないケースがほとんどでしょう。
しかし、部下と合わないまま指導を続けるよりは、指導する対象を変えた方が部下のためになることもあります。その際には、ある程度の期間をかけて色々な指導を試した実績があった方が願いが聞き入れやすいです。

3. 部下を指導しなくて良い仕事をする

全員がマネージャーや指導者になる必要はありません。そもそも、教育に関する業務が向いていないという場合には、プレーヤーに専念したり、専門職に就くという方法もあります。具体的には社内異動を相談したり、転職するという方法が考えられるでしょう。
会社によってはマネジメントをする立場に就かないと、出世ができなかったり、収入があがらなかったりする場合もありますので、自分がどのようなキャリアを歩みたいのかを考えつつ行動する必要があります。

 

部下はすぐには育たない

部下がなかなか思うように成長せず、指導する際にイライラしてしまうこともあると思いますが、人を育てるのには根気が必要です。腰を据えて部下と向き合うことを意識しましょう。

しかし、部下と合わなかったり、そもそもマネジメントが向いていないというケースもありますので、そういった場合には柔軟に考えることも重要です。

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この記事の監修者:長井 亮

1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。