尊敬される上司に共通する特徴とは【信頼の厚い上司がやっている5つの行動】


尊敬される上司に共通する特徴とは【信頼の厚い上司がやっている5つの行動】

どうせ働くなら尊敬できる上司の元で働きたい。そして自分が上司になるのであれば尊敬されたいと思うものの、どうすればいいのかわからないという人は多いでしょう。 

しかし、老若男女様々な属性の部下を持つ場合、全員に好かれる方法なんてないのではないか?と悩んでしまうかもしれません。 

では、どうすれば理想の上司になれるのでしょうか? 

仕事の内容や具体的に求められることによって求められる条件や能力は異なりますが、全てに共通しているポイントもたくさんあります。  

まず、あなた自身が思う尊敬する上司というのはどんな上司ですか? 

部下に慕われている上司?
部下と隔たりがなく接する上司? 

どちらもいい上司でしょうが、果たして尊敬される上司でしょうか? 必ずしも、好かれる上司=尊敬される上司というわけではありませんし、尊敬される上司=好かれる上司であるとは限らないのです。 

人間力があって愛されている上司、好かれている上司であったとしても、仕事ができなければ尊敬されることはありません。
逆に、あまり部下から慕われているわけではなくても、とにかく仕事ができる、教育が上手、部下の特性をしっかり見て能力を引き出してくれる、という上司は尊敬されているでしょうし、人にも厳しいが自分にはもっと厳しいという上司であれば尊敬されるでしょう。 

 つまり、部下を引っ張って成長させながら自分の仕事、チームをけん引できる上司が尊敬できる上司の条件といえるでしょう。 

なぜ尊敬できる上司にならなくてはいけないのでしょうか? 

簡単に言うと、上司が尊敬できれば、実務面でも精神面でも部下はとても仕事がしやすいからです。 

上司を尊敬していれば、厳しいことを言われても、部下は事実を受け止めて、やる気をなくしたり、気持ちが離れることはなく、素直に反省し、改善策を考えることが出来るのです。それは仕事が円滑に進むようになるだけではなく、部下の成長を加速させます。 

尊敬される上司に求められる条件や特徴は?良い例悪い例を紹介!

では、尊敬される上司に求められる条件や特徴はどのようなものがあるのでしょうか?  

1.リーダーシップがある

強いリーダーシップでチームを導くことのできる上司、また逆に、あえて部下にリーダーシップを任せる上司も理想的です。部下に任せるというのは、自分でリーダーシップをとるよりも大変です。  

自分が実行する場合より全体像が見えていなくてはいけませんし、最終的には責任は自分が取るという覚悟が必要です。そうした上司の元では部下は「任せてもらえている」「守られている」と安心して仕事ができるだけではなく、多くの経験を積むことで成長を加速させることができるのです。 

リーダーシップがないと…

リーダーシップがある人≒意思決定して責任を取れる人と言い換えることもできるでしょう。
リーダーシップがない上司のチームは決定者が曖昧になるので、業務の停滞とチームの分裂を誘発します。

2.ロジカルで指示が的確

部下を正しい方向に導くためにも部下の特性や仕事の状況に合わせて的確な指示をする必要があります。

非ロジカルで指示が的確ではないと…

毎回言っていることがバラバラでよくわからない上司は部下からの信頼、尊敬の気持ちを失います。

3.公平性がある

人間同士ですから得意なタイプや好き嫌いがあるでしょうが、上司は部下を公平に指導し、評価する必要があります。

公平に接するためには、部下をしっかり見ていなくてはいけませんので、公平な上司=部下をちゃんと見ている上司ともいえるでしょう。
人によって態度を変えては信頼を得ることはできません。

公平でないと…

人によって態度を変えたり、えこひいきするような上司は部下と本音のコミュニケーションをすることが出来ず、仕事がうまく回らなくなります。

4.人の気持ちがわかる

人の心の機微がわかる上司は部下から尊敬されます。

部下の様子に合わせて「頑張ってるな!」「無理しないように!」等のちょっとした声かけで部下のモチベーションは変わるものなのです。

人の気持ちがわからないと…

仕事でのトラブルや悩み事があっても「相談してもしょうがない」と相談すらしてもらえず、大きなトラブルに繋がる可能性があります。

5.自ら率先垂範!

あなたが思っている以上に部下はあなたの一挙手一投足を見ています。
尊敬される上司になる為にはまず自ら率先垂範して、背中を見せましょう。

率先垂範しないと…

一番やってはいけないのが、現場感のない口先だけの上司です。
中途半端なアドバイスや口出しは部下にとって仕事がしにくくなるだけです。部下の主体性を奪い、現場感のない判断は仕事の効率を悪くしていくだけです。

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尊敬される上司になるために!方法と気を付けるべきポイントは?

 

今悩んでいる人にも、これから上司になる人にも、尊敬される上司になる為に今日からできることはどんなことでしょうか?

1.良質なコミュニケーション

自ら部下に話しかけたり、懇親会に誘ったりするのは、勇気のいる事かも知れませんが、日頃から部下との距離を縮めるような良質なコミュニケーションをしておく必要があります。

あまり話したことのない上司に相談するのは勇気のいる事で、相談するかどうか悩むことに時間を取られていると業務スピードが落ちてしまいます。

2.部下に仕事を任せてみる

経験があるからこそ、自分でやった方が早い、という気持ちがあるかもしれませんが、部下に仕事を任せて成長の機会を作ってあげるようにしましょう。
その結果、もし何かトラブルが起きたとしても部下の経験になりますし、あなたにとってはトラブルこそ見せ場!と思って対処する姿を見せましょう。

3.責任をとること

失敗ばかりを恐れていては新しい事は生まれません。

上司が日ごろから見守ってくれていていざとなったら責任を取ってくれる、そうした安心して失敗できる環境があってこそ部下は成長し、組織としても成果を上げることが出来ます。
いくら部下が主体の仕事だとしても決裁権限は上司にありますから、責任をもって対処するようにしましょう。

4.自分磨きをし続けること

尊敬される上司には、仕事のスキルだけではなく、人間力も求められます。

現状に満足するのではなく、仕事に必要な知識を積極的に学び続けましょう。上司は常に新しい情報を持っていて、部下が追い付こうと努力してもさらにその先を行っている、という状態を目指しましょう。
自分へのプレッシャーと部下の向上心を煽ることでお互いの成長に繋がるのです。

5.人間尊重の精神

人間尊重というと、大げさに感じるかもしれませんが、部下を1人の人間として大切に扱うことです。

部下はあなたの手足ではなく共に成長し、成果を上げるための仲間であることを忘れてはいけません。お互いを尊敬しあう所に信頼が生まれるのです。尊敬される上司になるのは簡単なことではありません。部下に限らず、人に尊敬される為にはたゆまぬ努力が必要です。
人間力を高めて、仕事とプライベート両方楽しめるように努力していきましょう!

組織の活性化や組織の円滑なコミュニケーションに関してお悩みであれば、アールナインに是非一度ご相談ください

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この記事の監修者:長井 亮

1999年青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。 連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。 これまでに2,000社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。